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Last-modified: 2025-09-30 (火) 18:32:37

古木克明が横浜ベイスターズ時代の2003年に叩き出した驚異的な打撃成績。
以下のことから、『萌える成績』の代表格として今も君臨している。


概要

古木は1998年のドラフトで1位指名を受けて横浜に入団*1。プロ4年目の2002年終盤に頭角を現し、出場こそ34試合だが打率.320・9本塁打・22打点・2盗塁・OPS.993という成績を残す。足のある長距離打者として翌年に大きな期待を抱かせたこともあり、当時の横浜の若手育成方針に乗る形で翌2003年は主に三塁のレギュラーとなった。
しかし、肝心の成績はというと…


2003年シーズン打撃成績

試合打席打率本塁打打点盗塁盗塁死三振出塁率得点圏長打率OPS
125389.208223724131.285.121.430.716

というおよそ現代プロ野球では考えられない成績であった。
特に22HRで37打点*5に関しては今後もこれ以上酷い成績は登場しないと考えられており、『萌える成績』の代表格として今も君臨している。


余談

翌2004年の古木は出場機会を減らしながらも、打率.290・11本塁打・27打点・3盗塁・OPS.849と奮闘。打点の割合こそ低めなものの打力そのものがまぐれではない事は見せつけている。
また、2003年古木の後のベイスターズで「左打ちの生え抜き打者でシーズン20本以上を放った」のは2014年の筒香嘉智を待たねばならず、その後も達成者は梶谷隆幸佐野恵太のみであり、率などはともかく古木の長打力が非凡なものであった事は事実である。

なお古木はオリックスを戦力外となった後に格闘家へ転向。デビュー戦では「元横浜4番」「20発以上の本塁打を放ったこともある」といった触れ込みで紹介されたが、実況スレは「打率と打点は?」というツッコミの嵐であった。

2025年、海を越えてMLBで大谷翔平(ドジャース)が5月終了時点で打率.298(225-67)22本塁打37打点*6と、22年の時を経てこの古木の成績に並ぶ選手が現れた*7
シーズン途中の数字な上、当然ながら打率・出塁率・長打率・盗塁数・得点数・・・・・といった数字は段違いなので単なるネタでしかないが。
最終的には.282、55本、102打点、得点圏打率.247を記録。50本以上打ちながら100打点に届かない事態は回避した。


関連項目

Tag: 横浜


*1 松坂大輔の外れ1位。
*2 ちなみにこの年のウッズは40本塁打・87打点・OPS.920と打点以外は大変な好成績であった。ウッズも古木同様得点圏打率の低さが目立ち、それが横浜を去る一因となる。
*3 あまりの守備難にシーズン途中から外野を守ったが、そちらでも2失策。古木本人はこの守備難について極度のドライアイを理由に挙げている
*4 シーズンを通して20失策する選手はしばしば現れるが、古木は86試合で18失策だった事が突っ込まれる要因である
*5 ソロ14本・2ラン8本で占められるソロホームランアーティストぶり。しかも表にある得点圏打率に加え、適時打等では僅か7打点。古木はチャンスに弱すぎたとも、典型的な「スラガガー」だったとも言える。
*6 内訳はソロ16本・2ラン4本・3ラン2本。
*7 大谷自身の得点圏打率も良いとは言えないが(達成時点で.235)、そもそも当時のドジャースの下位打線の出塁率がイマイチで得点圏自体が少なかった事、次打者の好打者ムーキー・ベッツの調子も良くなかったので得点圏で敬遠される、1番打者であることを留意する必要がある。
*8 横浜の後輩。「外れ1位で横浜に入団」、「プロ入り後は主にサードを守る」、「大柄で俊敏だが非常に低い得点圏打率」、「トレードでオリックス移籍」、「オリックス時代は同じ応援歌」と共通項は多い。