古木克明が横浜ベイスターズ時代の2003年に叩き出した驚異的な打撃成績。
以下のことから、『萌える成績』の代表格として今も君臨している。
概要
古木は1998年のドラフトで1位指名を受けて横浜に入団*1。プロ4年目の2002年終盤に頭角を現し、出場こそ34試合だが打率.320・9本塁打・22打点・2盗塁・OPS.993という成績を残す。足のある長距離打者として翌年に大きな期待を抱かせたこともあり、当時の横浜の若手育成方針に乗る形で翌2003年は主に三塁のレギュラーとなった。
しかし、肝心の成績はというと…
2003年シーズン打撃成績
| 試合 | 打席 | 打率 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 盗塁死 | 三振 | 出塁率 | 得点圏 | 長打率 | OPS |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 125 | 389 | .208 | 22 | 37 | 2 | 4 | 131 | .285 | .121 | .430 | .716 |
- 2割スレスレの低打率
- 22HRを放ちながら打点は僅か37
- 規定打席未到達にもかかわらず三振王のタイロン・ウッズと1差の131三振*2
- 2盗塁は決めたものの失敗が4と成功率が悪い
- 三塁守備でも18失策*3*4
というおよそ現代プロ野球では考えられない成績であった。
特に22HRで37打点*5に関しては今後もこれ以上酷い成績は登場しないと考えられており、『萌える成績』の代表格として今も君臨している。
余談
翌2004年の古木は出場機会を減らしながらも、打率.290・11本塁打・27打点・3盗塁・OPS.849と奮闘。打点の割合こそ低めなものの打力そのものがまぐれではない事は見せつけている。
また、2003年古木の後のベイスターズで「左打ちの生え抜き打者でシーズン20本以上を放った」のは2014年の筒香嘉智を待たねばならず、その後も達成者は梶谷隆幸と佐野恵太のみであり、率などはともかく古木の長打力が非凡なものであった事は事実である。
なお古木はオリックスを戦力外となった後に格闘家へ転向。デビュー戦では「元横浜4番」「20発以上の本塁打を放ったこともある」といった触れ込みで紹介されたが、実況スレは「打率と打点は?」というツッコミの嵐であった。
2025年、海を越えてMLBで大谷翔平(ドジャース)が5月終了時点で打率.298(225-67)22本塁打37打点*6と、22年の時を経てこの古木の成績に並ぶ選手が現れた*7。
シーズン途中の数字な上、当然ながら打率・出塁率・長打率・盗塁数・得点数・・・・・といった数字は段違いなので単なるネタでしかないが。
最終的には.282、55本、102打点、得点圏打率.247を記録。50本以上打ちながら100打点に届かない事態は回避した。
関連項目
- スラガガー
- アダム・ダン率
- ソローロ
- 引っ張りしか能がない白崎*8
- ベイス
- 古木あーっと
- 無修正
- 経験値リセット
- .279 29 147:対照的な成績
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