2005年日本シリーズの、千葉ロッテマリーンズ対阪神タイガースの合計スコア。
阪神が未だに「12球団最強のお笑い球団」と称される要因の一つにして、なんJ以外でも通じる伝説のスコアである*1。
概要 
この年の阪神は圧倒的な好成績*2でセ・リーグ優勝。一方のロッテはシーズン2位でありながら*3プレーオフでソフトバンクを撃破して31年ぶりにパ・リーグ優勝を果たし日本シリーズへ進出。そのプレーオフ勝利から日本シリーズまではわずか5日ということもあり、日程に余裕のあった阪神が有利ではないかと予想されていた。
しかしその第1戦、阪神は先発・井川慶が乱調の上、リリーフもおなじみの勝ちパターン・JFK*4と敗戦処理のSHE*5が揃って今一つ。打線も中軸を担う金本知憲や今岡誠らが全く機能せずロッテに圧倒され2桁失点、しかも濃霧による7回コールド負け(通称:白い霧事件*6)。
第2・3戦目も同様に2桁失点で大差負けを喫し、4戦目でようやくロースコアの接戦に持ち込むがやはり敗戦、結局阪神はシリーズ中一度もリードを取れないままストレート負けして終戦した。
この日本シリーズは事前予想とは180度異なるあまりに一方的な展開になったことで、ある程度ネタにはされていた*7ものの、面白くない日本シリーズの代表格として一時的に風化していった。
試合結果 
各試合の詳細についてはこちらも参照。
第1戦 
10月22日(土) 千葉マリン |
開始18:17 試合時間2時間14分 入場者28,333人 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | - | - | 1 | 5 | 0 | |
ロッテ | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 1 | 5x | - | - | 10 | 15 | 0 |
(7回裏1死コールド)
バッテリー | 神 | ●井川(0勝1敗)、橋本-矢野 |
---|---|---|
ロ | ○清水-里崎 | |
本塁打 | ロ | 今江1号(1)、李1号(1)、里崎1号(3)、ベニー1号(2) |
第2戦 
10月23日(日) 千葉マリン |
開始18:16 試合時間2時間32分 入場者28,354人 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
阪神 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 1 | |
ロッテ | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 3 | X | 10 | 12 | 0 |
バッテリー | 神 | ●安藤(0勝1敗)、江草-矢野 |
---|---|---|
ロ | ○渡辺俊(1勝0敗)-橋本 | |
本塁打 | ロ | サブロー1号(2)、フランコ1号(1)、李2号(2) |
第3戦 
10月25日(火) 甲子園 |
開始18:16 試合時間3時間20分 入場者47,753人 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ | 0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 7 | 0 | 0 | 10 | 10 | 0 | |
阪神 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 6 | 1 |
バッテリー | ロ | ○小林宏(1勝0敗)、小野、藤田、薮田-里崎 |
---|---|---|
神 | ●下柳(0勝1敗)、藤川、桟原*8、橋本、能見-矢野、野口 | |
本塁打 | ロ | 福浦1号(4) |
第4戦 
10月26日(水) 甲子園 |
開始18:15 試合時間3時間21分 入場者47,810人 |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | R | H | E | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ロッテ | 0 | 2 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 7 | 1 | |
阪神 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 7 | 0 |
バッテリー | ロ | ○セラフィニ(1勝0敗)、小野、藤田、薮田、S小林雅(1S)-橋本、里崎 |
---|---|---|
神 | ●杉山(0勝1敗)、能見、福原、ウィリアムス、藤川、久保田-矢野 | |
本塁打 | ロ | 李3号(2) |
総スコア 
試合 | 会場 | スコア (ロッテ-阪神) |
---|---|---|
総スコア | 33-4 | |
1 | 千葉マリン | 10-1 |
2 | 10-0 | |
3 | 甲子園 | 10-1 |
4 | 3-2 |
5年越しのネタ化 
この日本シリーズが一気にネタとして広まったのは2010年の中日vsロッテの日本シリーズ以降である。ロッテの直近の日本シリーズが2005年であったことから、中継を行っていたNHK BS1は33-4を繰り返し振り返り、阪神ファンに対して多大な精神攻撃が与えられた。これに憤慨した(恐らく阪神ファンの)ねらーが発したのが「なんでや!阪神関係ないやろ!」である。
以降、阪神をネタにする時に「334」を絡める風潮が生まれ、阪神ファンの間では2005年の日本シリーズが中止扱いされる、ロッテが10年以上経っても蒸し返す、果ては15年後の2020年の日本シリーズにおける悪夢の2年連続4タテの際にもこの33-4が頻りにメディアに取り上げられるなど、大きな影響を与えた。
2005年当時の阪神監督だった岡田彰布も、さすがに「33-4」の表記こそしなかったが、「毎年日本シリーズの時期になると、どうしても思い出してしまうんよね。力の差はない。いや力では上と確信していただけに、ずっと引きずっている」と述懐していた。なお、「26-4」*9はそのまま表記した模様*10。
2005年当時のロッテ監督だったボビー・バレンタインのインタビューも掲載され、改めて33-4の反響の大きさが明らかになった*11。ロッテでストッパーを務めていた小林雅英は「2005年は勢いの差」と語っており、両チームの勝敗を分けた原因は、「26-4」の例とは違い、実力よりも勢いの差がそのまま結果となったという分析が主流となっている*12。
近年は阪神ファン自身も自虐的に使うような機会が増えたためか、煽り目的だった当初の意味合いは薄れている。また事ある毎に33-4の数字をこじつけるスタイルが流行し、数字遊び(俗称:33-4進数・阪進数・阪神算)も盛んに行われている。「3-34」と区切られるパターンも多かったりするが、数字の並びが重要視されるため余り気にされることはない*13。
また、阪神の親会社である阪神電鉄も2021年(令和3年)3月4日に公式Twitterで「今日は令和3年3月4日なんですね。」と意味深なツイートをして話題となった*14。
なお、上記の通りあくまでも4試合のスコア合計であるため、「馬鹿試合のスコア」の一例など、1試合のスコアとしてこれを例示すると確実ににわか扱いされてしまうので注意*15。
AA 
/ ̄\ 最多併殺打 6 .r ┤ ト、 (´`) ∩ |. \_/ ヽ (´ヽ )i⌒i,| | __( ̄ | `ヽ !、∪ノ`.| 最少得点 4 | __)_ノ ) ノ ヽ___) ノ _________ (_ノ⌒ ̄ (⌒) 最少安打i⌒ヽ ,.r‐''''...................-、 ノ ~.レ-r┐ 最低打率 22 | 〉 /:::::::::::::::::::_ ::::::::ヽ ノ__ | .| ト、 .190 / ̄ヽ ノ !::::::::::::::::::::::}十{::::::::::::::i 〈 ̄ `-Lλ_レ | ノ_/、/⌒i !::::::::::::::::::_,,、-'''''' ̄ ̄`'ヽ `ー‐---‐/´) / ̄ヽノ i / .i |ミシ ̄ ̄__,,,~,__ !'''" i´ヽ/ ノ | i |⌒iノ/. .(6ミシ ,,(/・)、 /(・ゝ | / ノノー―‐┐ 最少打数 `ー ´;ヾ `~' i し. "~~´i |`~~゛ .i ―イ ´ノ ーーイ 116 `ヽ ⌒ヽ/ ヽ ミ:::|:::::........ f ・ ・)、 ...:::i (、 ̄´ 〈 ___ノi 〉 l ヽ::::::::::::-=三=-::::/  ̄`ー―-(_ノ ヽ / .人 ヽ:::::::::::゛::::ノ/ /⌒ーー 、 `ー /^‐━, 思い知れ、シリーズ記録 i (⌒ ,ヽ 最低防御率 最少塁打 ノ―、='、 / ̄`ヽ´ ̄ヽ_ ヽ_( ̄ ̄ ,) 8.63 24 /´ / / ̄`i、 / / ) i (_ ̄_ ノ ノ 丿 l | `i 〈 ヽ ,ノ⌒ ヽ( ____ノ | 〈 l 〈 〉 | / ヽ_ , _ | ゝ ,/ ノ i i! 〉 〉 ヽ、 ノ (_ノ|, 、|| ヽ⌒ヽ 最少本塁打 0 | | | ⌒ヽノ ヽ_ノ \_ノ
その他数々の記録はNPB公式参照。
数々の記録のその後 
なお、シリーズでのチーム打率は全体では2007年に日本ハムが.147で、さらにその後2020年の巨人が.132*16でそれぞれ記録更新している。また、チーム安打及び塁打も2020年の巨人が同様にそれぞれ16安打と21塁打*17で記録を更新、チーム得点もタイ記録としているため、2020年シリーズ終了の時点で既に3つの記録が塗り替えられている。