マナナン・マクリル

Last-modified: 2021-01-08 (金) 22:23:40

マナナン・マクリル【まななんまくりる / Manannán mac Lir】

  • エリンの神の一人。マナナーン・マクリールともいう。
  • 各地にファリアス由来の神々の宝物を残す。
    • G12でも言及されている他、G16のスカアハも少しだけ触れているが残念ながら実態はG23まで不明のままだった。
  • ベルファスト島の庭園の中央には、このマナナン・マクリルをまつった噴水がある。
    この噴水の中に金貨を投げ入れると願いがかなうといわれている。
    • ベルファスト島の労働者の一人は、噴水に投げ入れられた金貨が勝手になくなることがあることを知り、誰かが夜中に盗っていっているんじゃないかとの疑惑をもったことがある。
      そして一晩中噴水の近くに張り込んだが、噴水に近づく者はなかったにもかかわらず、金貨は勝手になくなっていたらしい。
      本人は「バカなことをした」と言っているが…怖い神秘的な話だ。

G23以降ネタバレ

  • G23にて初登場
  • ベルファストに嵐を起こしている元凶。ただその理由は「そう言う契約だからやっている」程度である。望むものを捧げられたから、それを捧げた者の願いを叶えると言うマビノギの神としては珍しいタイプである
    ただしG23終盤で「断れない頼みと同時に求めるものを提示された」と語っており、他の理由もあったようだ
    • 恐らく、黒き月の教団の黒幕が自分より格上の神だったことが理由。
      「自分がやらなくても起きていた」という台詞の意味も大体想像できる。
    • ちなみにマナナンが受け取った対価とはプレイヤーが集めたアートンシミニの遺物である。
      この遺物はアートンシミニの力を持つプレイヤーとアルバン騎士団員以外は触れる事ができない代物で、
      つまりはプレイヤーの行動も初めから教団の筋書き通りだった事になる。
  • ミレシアンとの直接対決もあるが、ダメージを与えることはできない。彼自身は「腕試しのつもり」のようだが手下との厳しい波状攻撃を仕掛けてくる。ダーナ神族を殺せる武器ブリューナクもなぜか効かない。
    • マナナン・マクリルは多くの秘宝を所蔵しており、おそらくはそれらの中にはブリューナクの力を防ぐような代物もあるのかもしれない。そして彼は海の神でもあり、雷の力を宿すブリューナクは相性が悪い。
  • 選択肢次第ではスカアハとの関係について聞ける。
    簡単に言えば、自分をフった上にオーウェンと付き合い始めたので呪いをかけたらしい。
    • 正確に書くとスカアハがマナナンとの交際を断る為に「誰も愛さない」と言う約束をマナナンとしてしまったがオーウェンと出会いそれを破ったので呪いをかけた。マナナン自身はスカアハの事は約束を交わした時点で興味を既に失っているようでG23の頃には誰かに言われない限りまず思い出す事もなく、呪いにしても「約束を破ったからかけておく」程度のことで以降はどうこうする気はない。魔女スカアハはこの事を理解しているがオーウェンとスカアハはこれを理解していない為にスカアハは「マナナンがオーウェンに害を」オーウェンは「マナナンがスカアハに害を」と言う感じにマナナンを恐れている。何にせよエリンにおける人外との約束、契約の恐ろしさが分かる話である。
      一応、呪いはスカアハが償いをすればとけるらしいがどうすれば償いになるのかは不明である。愛した対象のオーウェンを殺す事とか酷い事な気はするが
      スカアハがベルファストの海賊(オーウェンに皆殺しにされた設定)の船長だった事も判明する。
  • 面倒ごとが嫌いだ、とよく口にするわりには意外と面倒見がよく、興味を持ったミレシアンにはわりと好意的に接してくれる。といってもエリンの神々らしくどこか本心を隠しているうさんくささも併せ持つ。
  • 約束事には非常に固く、嵐を止めてもらいに現れたミレシアンに対しては「嵐を起こすのはモルフィドリアナス達との約束だから、人々が困っていてもダメ」とすげなく断られてしまう。
    • といっても、もともとあまり気が進まなかったとのことで、明らかに手を抜いた戦いを仕掛けてきておいて「ミレシアンの対処は契約に入っていない」「ミレシアンはモルフィドリアナス達が対応すると言った」「ミレシアンの対処で手一杯だったから嵐が起こせなかった」「モルフィドリアナス達が責任を果たさなかったせいで嵐が止まっただけなので契約違反ではない」としらじらしく嘘をついてみせるなど、本質的には善良な神のようだ。
  • ベイムネクとはあまり良好な関係ではない様子。
    ポウォールという種族そのものが嫌いなのか、それとも彼のことだけをよく思ってないのかは不明である。
    G25でベイムネクがどう言う存在なのかが判明するがこれを考えるとベイムネクに好感をもてる神はおそらくいないのだろう。
    ただベイムネクは「変心しない者がいつか必ず自分の前に現れる」 マナナンは「人間は変心するものだ。信用してはいけない」とこう言う部分からも考えがあわないのだろうが
  • G25で回想で少しだけ登場する。女王が去った事で生きる事が不可能になったマグメルの存在に生きられるだけの力を与え、ウルラから去っていくものが増える事を実感しながら「私はずっと残るぞ。ここには貴重な、まだ守るべきものがたくさんあるからな」と言う。冷めたように見えて熱い神だった。この際にパダルルは元々は妖精でマナナンの従者だったが女王が失踪した後のマグメルで生きる為に元の姿を失い記憶も失った事がわかる。
  • 基本的に人間を信用していはいないようだ。人間は変心する存在だと理解して妖精の女王にも「信用をするな」と忠告していた。
  • マビノギでは妖精の王でも有りフラガラッハを妖精の女王と交互に管理していた。フラガラッハを煩わしい力と呼ぶ。

出典

  • ケルト神話においては魔術師にして海の神。常若の国ティル・ナ・ノーグの王であるともされる。海の神「リル」の息子。
  • 光の神ルーの養父。キアンを助けた代償として彼の子を譲り受けた。
  • 沢山の宝物を持っていて、それらの幾つかを餞別としてルーに与えた。フラガラッハはそのうちの一つ。その他にも数多くのマジックアイテムを所有していた。海に財宝が沈んでいるのはマナナン・マクリルの持ち物で、彼が置いていったものと信じられていたらしい。
    • マビノギにおいてはファリアスの宝物という形で登場している。
  • マナナンはマン島(グレートブリテンとアイルランドのあるど真ん中の海にある小島。現在のイギリス自治領)にゆかりのあることを意味し、マクは「~の息子」という意味。マン島のどこかにひっそりと住んでおり、透明になるローブを着て今でもマン島の人々を見守っているのだとか。
    • マン島のエンブレムは赤地に三本の足という変わったものを用いられている。これはマナナン・マクリルに由来すると言われ、マナナンが3本足だったという話からきているのだそうな。
    • 他にも「敵が攻めてきたときにマナナンが山に足を生やして戦わせた」「マナナンがピール城*1の兵士に『寝ずに走り続けよ』と命じた」といった逸話が由来という説も残されている。
  • 銀の冠、白い頭という異名を持ち、美しい銀髪の美丈夫であった。また、三本足であり、ものすごく足が早かったらしい。追い風が吹き、船足が早まる加護が得られるとも言われた。
  • マン島は時代ごとの複雑な歴史を持っており*2、グレートブリテンとアイルランドに挟まれながらもどちらとも異なる独自の文化が根強く残っている。「マン島に訪れた際はマナナンに挨拶に行かないと妖精にイタズラされる」「船で近くを通る時はマン島に立ち寄ると波が静まる」といった言い伝えが今でもあるという。
  • 普段は凪の海のように温厚な性格で、来客を喜び、もてなすことを好む人好きの神なのだとか。気に入った客には秘蔵の宝物を授けることもあったらしい。
  • マナナン・マクリル自身が優れた魔術師でもあったが、特に彼の「色彩のマント」はこれ自体が強力なマジックアイテムで、マントを広げただけでも魔法を使うことができたそうだ。しかし強力な魔法を使うことができても眠らせては妖精に命じて叩き出したり、恐ろしい幻影を見せて追い払ったり、命を奪ったり傷つけたりは好まなかった。
    • 魔法の品収集が趣味で、自分でも作ることもあった。その中には由来のわからない品物も大量に所有していた。燃える兜や決して壊れない鎖鎧、決して治らない傷を与える槍や空を飛ぶ馬、命じると自動で目的地まで進む船、嘘を見抜く盃、食べても生き返る豚などさながらマジックアイテムの見本市。
    • 時々気晴らしに秘宝の船に島を引かせてあちこちを旅してまわったという伝承もある。マン島周辺は季節によって強い霧が立ち込めることがあり、古い時代にはこの霧でマン島を見つけらなかったことを「またマナナンが島ごと旅行に行った」「マナナンが霧のマントを広げて島を隠していた」と言われていたとか。
  • 海の神ということもあり、いつもはおっとりとした性格だが、ひとたび怒ればまさしく波濤のごとし。荒れ狂う海ですべてを押し流すといわれた。マン島はグレートブリテン島とアイルランド島の間に位置し、一度海が荒れると(現在でも)大きな被害を受ける。海神信仰が盛んになるのも自然である。また、海運による交易で栄えたこともあり、商業の神としての顔も持つ。
    • 特に海を汚す行為はご法度中のご法度。ゴミを捨てたりはもちろん、用を足したりなんかも絶対ダメ。
    • そのぶん荒れるだけ荒れたら後腐れなくスッキリと元通りというサバサバしたところもあるとか。
  • 人と神とを隔てなく接するところがあり、人間の妻を娶って子供をもうけたりもしていた。そのためマナナン・マクリルの血を引いた人間は少なからず存在しており、なんと実在の人物に連なるところまであるというのだから驚きである。
    • もちろんこれは眉唾な部分はあるものの、ケルトの他の神々・神々の血を引く人間達の血脈はどこかで失われていることを考えれば異例中の異例。彼が人好きの神であったこと、また人も彼をちかしく思っていたことの証拠でもある。
    • これが転じて「お産の神」という側面も持っているのだとか。
  • 彼はルーの養父であるが、後にフィアナ騎士団の騎士ディルムッド・オディナを引き取って妖精に育てさせた。フィアナ騎士団の人々は後に妖精ディーナ・シーとなったと伝えられている。ちなみにこのディルムッド・オディナにも秘蔵の武具を授けており、プレゼント魔だったようだ。

*1 マン島にある城。外敵であるヴァイキングが築いた城であったため、マナナンが彼らに魔法をかけて追い払ったという話が残っている。
*2 現在は「イギリス王家の所領」であり、イギリスの構成国ではない。そのためマン島は国家ではなく、イギリスでもないのだがマン島の人たちはイギリス国籍を持っているのだとか。