マナナン・マクリル

Last-modified: 2019-12-24 (火) 23:09:47

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マナナン・マクリル【まななんまくりる / Manannán mac Lir】 Edit

  • エリンの神の一人。マナナーン・マクリールともいう。
  • 各地にファリアス由来の神々の宝物を残す。
    • G12でも言及されている他、G16のスカアハも少しだけ触れているが残念ながら実態はG23まで不明のままだった。
  • ベルファスト島の庭園の中央には、このマナナン・マクリルをまつった噴水がある。
    この噴水の中に金貨を投げ入れると願いがかなうといわれている。
    • ベルファスト島の労働者の一人は、噴水に投げ入れられた金貨が勝手になくなることがあることを知り、誰かが夜中に盗っていっているんじゃないかとの疑惑をもったことがある。
      そして一晩中噴水の近くに張り込んだが、噴水に近づく者はなかったにもかかわらず、金貨は勝手になくなっていたらしい。
      本人は「バカなことをした」と言っているが…怖い神秘的な話だ。
G23ネタバレ

出典 Edit

  • ケルト神話においては魔術師にして海の神。常若の国ティル・ナ・ノーグの王であるともされる。海の神「リル」の息子。
  • 光の神ルーの養父。キアンを助けた代償として彼の子を譲り受けた。
  • 沢山の宝物を持っていて、それらの幾つかを餞別としてルーに与えた。フラガラッハはそのうちの一つ。その他にも数多くのマジックアイテムを所有していた。海に財宝が沈んでいるのはマナナン・マクリルの持ち物で、彼が置いていったものと信じられていたらしい。
    • マビノギにおいてはファリアスの宝物という形で登場している。
  • マナナンはマン島(グレートブリテンとアイルランドのあるど真ん中の海にある小島。現在のイギリス自治領)にゆかりのあることを意味し、マクは「~の息子」という意味。マン島のどこかにひっそりと住んでおり、透明になるローブを着て今でもマン島の人々を見守っているのだとか。
    • マン島のエンブレムは赤地に三本の足という変わったものを用いられている。これはマナナン・マクリルに由来すると言われ、マナナンが3本足だったという話からきているのだそうな。
    • 他にも「敵が攻めてきたときにマナナンが山に足を生やして戦わせた」「マナナンがピール城*1の兵士に『寝ずに走り続けよ』と命じた」といった逸話が由来という説も残されている。
  • 銀の冠、白い頭という異名を持ち、美しい銀髪の美丈夫であった。また、三本足であり、ものすごく足が早かったらしい。追い風が吹き、船足が早まる加護が得られるとも言われた。
  • マン島は時代ごとの複雑な歴史を持っており*2、グレートブリテンとアイルランドに挟まれながらもどちらとも異なる独自の文化が根強く残っている。「マン島に訪れた際はマナナンに挨拶に行かないと妖精にイタズラされる」「船で近くを通る時はマン島に立ち寄ると波が静まる」といった言い伝えが今でもあるという。
  • 普段は凪の海ように温厚な性格で、来客を喜び、もてなすことを好む人好きの神なのだとか。気に入った客には秘蔵の宝物を授けることもあったらしい。
  • マナナン・マクリル自身が優れた魔術師でもあったが、特に彼の「色彩のマント」はこれ自体が強力なマジックアイテムで、マントを広げただけでも魔法を使うことができたそうだ。しかし強力な魔法を使うことができても眠らせては妖精に命じて叩き出したり、恐ろしい幻影を見せて追い払ったり、命を奪ったり傷つけたりは好まなかった。
    • 魔法の品収集が趣味で、自分でも作ることもあった。その中には由来のわからない品物も大量に所有していた。燃える兜や決して壊れない鎖鎧、決して治らない傷を与える槍や空を飛ぶ馬、命じると自動で目的地まで進む船、嘘を見抜く盃、食べても生き返る豚などさながらマジックアイテムの見本市。
    • 時々気晴らしに秘宝の船に島を引かせてあちこちを旅してまわったという伝承もある。マン島周辺は季節によって強い霧が立ち込めることがあり、古い時代にはこの霧でマン島を見つけらなかったことを「またマナナンが島ごと旅行に行った」「マナナンが霧のマントを広げて島を隠していた」と言われていたとか。
  • 海の神ということもあり、いつもはおっとりとした性格だが、ひとたび怒ればまさしく波濤のごとし。荒れ狂う海ですべてを押し流すといわれた。マン島はグレートブリテン島とアイルランド島の間に位置し、一度海が荒れると(現在でも)大きな被害を受ける。海神信仰が盛んになるのも自然である。また、海運による交易で栄えたこともあり、商業の神としての顔も持つ。
    • 特に海を汚す行為はご法度中のご法度。ゴミを捨てたりはもちろん、用を足したりなんかも絶対ダメ。
    • そのぶん荒れるだけ荒れたら後腐れなくスッキリと元通りというサバサバしたところもあるとか。
  • 人と神とを隔てなく接するところがあり、人間の妻を娶って子供をもうけたりもしていた。そのためマナナン・マクリルの血を引いた人間は少なからず存在しており、なんと実在の人物に連なるところまであるというのだから驚きである。
    • もちろんこれは眉唾な部分はあるものの、ケルトの他の神々・神々の血を引く人間達の血脈はどこかで失われていることを考えれば異例中の異例。彼が人好きの神であったこと、また人も彼をちかしく思っていたことの証拠でもある。
    • これが転じて「お産の神」という側面も持っているのだとか。
  • 彼はルーの養父であるが、後にフィアナ騎士団の騎士ディルムッド・オディナを引き取って妖精に育てさせた。フィアナ騎士団の人々は後に妖精ディーナ・シーとなったと伝えられている。ちなみにこのディルムッド・オディナにも秘蔵の武具を授けており、プレゼント魔だったようだ。




*1 マン島にある城。外敵であるヴァイキングが築いた城であったため、マナナンが彼らに魔法をかけて追い払ったという話が残っている。
*2 現在は「イギリス王家の所領」であり、イギリスの構成国ではない。そのためマン島は国家ではなく、イギリスでもないのだがマン島の人たちはイギリス国籍を持っているのだとか。