ムービングキャスティング【むーびんぐきゃすてぃんぐ】 (Skill)
- ZEROアップデートで追加された新規スキル。
概要
- 魔法スキルの準備中に移動可能になるスキル。また中級魔法を保持したまま移動する事も可能になる。
- 挙動としてはスマッシュの準備をイメージすれば分かりやすいだろう。
- メディテーションやマナシールドと同種のトグル式アクティブスキル。ただし、使用中は移動速度が減少する他、マナの消費増大、スタミナが持続的に減少するペナルティもある。
移動速度の減少については、ランクアップによって減少率が緩和されていき、R1になれば通常時と同速になる。 - 魔法スキルの準備後であっても発動・解除が行える。これによって、非常にフレキシブルな立ち回りが可能になると共に、使い方次第で上記のペナルティも緩和することが可能。
- ただし、錬金術のマナフォーミング結晶を使用する場合は、結晶準備前にムービングキャスティングを準備しておく必要がある。
特徴
- 中級魔法には「準備完了後は移動不可能」というデメリットがあるが、このスキルの実装によってそれを打ち消せるようになった。これが非常にありがたい。
敵の感知範囲に入らないよう、射程ギリギリで中級魔法を準備している間に、敵がうろうろした挙句射程外に出てしまったということは、魔法使いなら誰もが経験したことだろう。このスキルがあれば、せっかく準備した魔法をキャンセルして、時間もマナも無駄にする事なく追いかける事が出来るようになるのだ。- 更に、最初から射程外(安全圏)で各種中級魔法を準備した後に移動して敵を射程内に入れるという、それまでは考えられなかった戦術も取れるようになる。
- 距離を取りながら魔法を唱えて発射、また距離を取って……という、いわゆる引き撃ち的な使い方も有り。
- いずれにせよ、このスキルの存在は魔法使いの戦術に大きな変化をもたらした。
- 欠点としては、とにかくスタミナの消耗が激しいこと。常時有効にしておくと、あっという間にスタミナが空になってしまう。
これはランクアップで緩和されるどころか寧ろ激化していくうえ、スタミナが0になるとムービングキャスティングは自動解除されてしまう。この点が、ムービングキャスティングの使いどころを難しくしている。 - マナシールドのようにエリクサーの効果時間を短縮するようなことがないため、スタミナエリクサーを飲めば5分間、スタミナを気にせずにムービングキャスティングを発動し続けることができる(とはいってもマナの消費量は倍増したままなので油断は禁物)。
- ……と、ここまでは過去の話。
現在はミレシアン側のステータスインフレ、そして何よりムービングキャスティング自体の仕様変更により、実装当初以上に使い勝手が向上している。 - まず、スタミナ消費についての仕様が大きく変わった。
従来は有効になっている間、常時スタミナが急激に減少していたが、現在はただ有効にしているだけではスタミナが減らないようになっている。
そしてムービングキャスティングの効果が発揮されている状況、つまり詠唱中や中級魔法の準備中などの、移動が本来不可能な状態で、かつこのスキルの効果で移動している間のみ、スタミナの消費が行われる。- これによって、スタミナ面での負担は相当軽減された。ミレシアンのスタミナ自体が増加傾向にあるのもあって、ムービングキャスティングを常時起動したまま戦闘を行うことも普通に可能。
とはいえ、ランクが低いうちは移動速度のペナルティがあまりに重いため、高ランクになるまでは従来通り適宜ON・OFFを切り替える運用になるだろう。
- これによって、スタミナ面での負担は相当軽減された。ミレシアンのスタミナ自体が増加傾向にあるのもあって、ムービングキャスティングを常時起動したまま戦闘を行うことも普通に可能。
- 更に、中級までの魔法に加えて、あのヘイルストームまでもがムービングキャスティングの効果の対象となった。
- これがかなり凶悪で、精霊スタッフによって強力になったヘイルストームを、精霊スタッフによって減らないマナで、好きなように動きながら連発できるのだ。
固定砲台であったヘイルストームが、移動砲台になった瞬間である。- また、この変更によってヘイルストームを解除する機会が減ったことで、インスタントキャスティングとの相性も向上している。
ヘイルストーム一射ごとにインスタントキャスティングのCTが減少するため、移動しながら時間いっぱい連射していれば、ヘイルストームの効果時間が終了するまでにはインスタントキャスティングの再使用が可能になる。そうでなくても、CTは十分短縮されているだろう。
これによって、インスタントキャスティングからのヘイルストームが多用可能になり、魔法使いの殲滅力が大幅に向上した。
- また、この変更によってヘイルストームを解除する機会が減ったことで、インスタントキャスティングとの相性も向上している。
- これがかなり凶悪で、精霊スタッフによって強力になったヘイルストームを、精霊スタッフによって減らないマナで、好きなように動きながら連発できるのだ。
- その他、1チャージからでも発射可能になったファイアボールとも相性がいいだろう。
- 現在でも低ランク時の移動速度低下や、ランクが上がるごとに増えるマナの消費という欠点はそのままではあるが、特に後者はスタミナ同様マナの量自体がインフレしていることや、十分に強化された精霊スタッフであればマナの消費も実質踏み倒せるということもあり、上級者にとっては有って無きが如しのペナルティとなっている。
- このように、当スキルのみならず、環境の変化によってかつて以上に活躍の場が増え、大きく株を上げたスキルである。
備考
- 使用中は足下に小さな青い魔法陣が現れる。
- マジックシールド全種、ブレイズ、
ヘイルストーム、メテオストライク、ライトニングロードに対しては無効(なのにマナ消費増大はしっかり有効だったりする)。
ブレイズはともかく、他四つで出来ないのは残念なところ。 - 筏や気球では使用不可能。意気揚々と筏に乗り込んだ後、「使用出来ません」のテロップに愕然とした魔法使いは数知れず。
筆者とか。 - 地味ながら消費マナの増加量も結構なもの。最大で200%の消費増加というかなり大きなペナルティを受ける。これはマスタータイトルの効果によって打ち消す事が出来るが、それよりは「ムービングキャスティングを有効にした状態で魔法を準備しない」という方向で対処した方が良いだろう。
- マスタータイトルによって打ち消すということは、つまり他の有用なタイトルを使用できないということ。昨今はかなり有用なタイトルが多くあるため、このマスタータイトルが活用される機会はあまりない。
錬金術とムービングキャスティング
- ムービングキャスティングは錬金術のマナフォーミング結晶のチャージにも有効。こちらはもともとマナを使用しないためペナルティも発生しないが、スタミナ消費は変わらない。
- 前述のとおり、スキル完了後にはムービングキャスティングを発動できないため、魔法と違ってスキル準備前にムービングキャスティングをONにしておかなければならない。
- スタミナはリソースとしても勿論、スタミナ残量が火力に対して影響するスキル*1もあるため、やはり乱用はできないだろう。