焔の錬金術師

Last-modified: 2018-05-16 (水) 18:59:27

焔の錬金術師【ほのおのれんきんじゅつし】
荒川弘による漫画、後にアニメ化もされた大人気作品「鋼の錬金術師」の登場人物「ロイ・マスタング」の「二つ名」。

マビノギでは2010年11月にアニメ「鋼の錬金術師 -FULLMETAL ALCHEMIST-」の放映終了にあわせてタイアップイベントが行われた。

概要

  • 「マビノギ×鋼の錬金術師FA」の「隠されたタイトル」イベントにおいて、期間限定で取得できたタイトルのこと。

タイトル

錬金術で炎を自在に操る人に与えられるタイトル
フレイマーダメージ10%増加
ヒートバスターダメージ10%増加

  • 錬金術、それも火に特化したもので、クレシダ装備セットやライダースーツ装備セット、ファイア、ボルケーノ、デモニックヘルファイア、タワーシリンダー同様にフレイマーの基礎ダメージに乗算される非常に優秀なタイトル。
  • タイアップ期間中、アルケミマスタリフレイマーヒートバスターを覚えている状態で、ロイ・マスタングの手袋を装備して影ミッション「残された闇」のボス、ドッペルゲンガーをフレイマーで倒すことで修得できた。
    • 実はこのタイアップで3種族が共通で入手できたタイトルはこの「焔の錬金術師」と「機械鎧整備士」の2つだけだった。タイトルロールでもある「鋼の錬金術師」を取得できないジャイアント達も胸をなでおろしたという。

アルケミマスター?焔の錬金術師?

  • タイアップが行われた2010年ごろはまだ錬金術を強化する手段に乏しかった。そのため少ない選択肢の中から高い効能を得ようと「アルケミマスター」と「焔の錬金術師」のどちらが強いのか?という話題になることがあった。
    • 四属性の錬金術ダメージを+10するアルケミマスターと、フレイマー・ヒートバスターのダメージを+10%する焔の錬金術師のどちらが優れているのか、多くの検証が行われた。
    • ちなみに「フレイマーマスター」は錬金術ダメージに関与せず、「ファイアアルケミマスター」は炎属性の錬金術効率を10%アップという表記となっていたが、実際は(ファイアアルケミマスタリの)効率を10%アップ、つまりランク1で10%アップするファイアアルケミマスタリの効率を10%(全体の効率から言えば1%)アップという残念なものであったため、対抗馬とはならなかった。

フレイマー

  • フレイマーのみで見た場合は「アルケミマスター」に軍配があがる。フレイマーのランクアップによる基礎ダメージ増加量は非常に少ないが、マスタリの倍率と攻撃回数によって最終ダメージを算出するため、カタログスペックよりも高いダメージで推移する。アルケミマスターの基礎ダメージアップに装備やマスタリの倍率がかかればかかるほど総合ダメージは高くなり、最終ダメージに10%上乗せされる焔の錬金術師よりも高い火力を得られる。
    • なお、タイトルを除いたフレイマーの基礎ダメージが100を越えてからは焔の錬金術師のほうが計算上はダメージが出るようになるはずだが、現状は細工や装備品、エンチャントを可能な限り集めてギリギリ到達できるラインである。しかも実際は参照されている数値が若干異なり(ZEROアップデートからフレイマーは現在のスタミナ数値によってダメージにボーナスを得られるようになったため。このボーナスが基礎ダメージにかかっているのか倍率にかかっているのかは不明だが、いずれにせよこの数値によって以前よりも顕著に)実ダメージは依然としてアルケミマスターのほうが高く推移するようだ。
    • さらに「保護に関係なくクリティカルが発生する」という特性も加味した場合、最終ダメージにクリティカルヒットのダメージ倍率がかかるため、より「アルケミマスター」の恩恵が大きくなる。

ヒートバスター

  • ヒートバスターのみで運用を想定した場合は「焔の錬金術師」の恩恵が非常に大きくなる。これはヒートバスターの仕様上、基礎ダメージが最大1175~695というべらぼうな数値となっているため、10や20の基礎ダメージの増加はほとんど誤差。そのため装備・シリンダー・タイトルによって倍率を上げたほうが高いダメージを期待できる。さらにクリティカルヒット?の場合は基礎ダメージの高さからものすごいダメージの伸びが得られる。
    • ただし、フレイマーと違ってクリティカルヒットの発生率は保護の影響を受けるため、あまりにも高保護の敵の場合はクリティカルヒットの期待値が下がることと、保護によって高倍率のダメージを割合で軽減されてしまうため、思ったよりもダメージが出せなくなる可能性もある。こと、影ミッションや演劇ミッションの敵などでは顕著に現れるだろう。
    • しかし、ZEROアップデートでエレメンタルウェーブが実装されたことでヒートバスターの利便性と破壊力が飛躍的にアップ。エレメンタルウェーブ(およびゴールデンタイムの併用)によって加圧することなくいきなり発動することが可能になり、また保護を無視してクリティカルヒットが発生するように変更。さらに通常1発の砲撃を三連射して大ダメージも期待できるようになった。
      事前に加圧とエレメンタルウェーブの準備ができていれば三回連続でヒートバスターを叩き込むという芸当も可能になった。計七発の大爆発は視覚的にもインパクト充分。そこらの敵であれば跡形もなく消し飛ぶこと請け合いである。

結論

  • こうした検証が進むなか、全体で見ると四属性の錬金術にボーナスを得られるアルケミマスターのほうが優勢という意見が多く、一方で高い汎用性と優れた性能を持つフレイマーやヒートバスターに特化した場合、属性シリンダーやエンチャント・細工・改造によって、あれこれ使い分ける必要もなくなるという意見もあった。
    しかし、期間限定の焔の錬金術師と、マスタータイトル取得のトレーニングが超難関のアルケミマスターの論争はあっけなく決着がつく。
    ZEROアップデートによってアルケミマスターの取得に必須だったマナフォーミング結晶制作からランクの指定が除外されたためである。また、回数も大幅に減少したことから、スキルランク不問でファイアボールサンダーアイススピアが唱えられる(または協力者が唱えられる)のであれば、ランダム性のない回数でほぼ確実に習得できるようになったからである。
    現在では焔の錬金術師の取得は不可能であることから、焔の錬金術師・アルケミマスター論争は終結した。
    • なお、「ヒートバスターマスター」はヒートバスターのみダメージを+10%するプロパティを持ち、焔の錬金術師に近い使用感を持っている。といっても、フレイマーの強化がないため、若干劣化してしまっているところはやむを得ないだろうか。
      何しろ「焔の錬金術師」は「アルケミマスター」に取得条件で一歩譲ると言ってもその性能自体は全く劣るものではない。
      現在では似たところに「絶対あなたのこと守ってあげるっ」タイトルがあり、こちらも期間限定だったことから入手は不可能だが、全錬金術ダメージ+8に加えて魔法ダメージアップまで付いているという有能タイトルである。

追記

  • また、現在のエリンでは二次タイトルの付与が可能になっていることから、いくつか錬金術の効果アップが可能となっている。
    日本サーバーで実装されているものは「プロフェッサーJ」(全錬金術ダメージ+15)、「冬の天使」(全錬金術ダメージ+12)と「ハロウィンパーティー」(全錬金術ダメージ+10)があり、プロフェッサーJ、冬の天使はランダムボックス品のため高価だが、ハロウィンパーティーはイベントが2回開催されたこともあり、サーバーによって差異はあるもののそこそこの値段で入手できるだろう。

出典

  • 焔の錬金術師とは、漫画「鋼の錬金術師」に登場する国家錬金術師の資格を持ったアメストリス軍の将校であるロイ・マスタング大佐の「二つ名」である。
    • ちゃらんぽらんで女の子に手が早いという評判だが、実は非常に優秀な軍人で野心家。真面目で責任感が強いが、それゆえに過去の出来事から心に暗い闇を抱えている。それでも「人々を守りたい」という強い信念の下、理想に向かって歩き続けている。
    • エドワード・エルリックが国家錬金術師となるきっかけを作った人物。

余談

  • 名前の通り炎を操る錬金術を得意とする。空間に可燃性の物質を錬成し、錬成陣の書かれた特殊な手袋で火種を送り込み着火する。しかも大爆発を起こすような使い方もできれば、狙った部分だけを焼くこともできる。さらにその出力の調節も可能で、一瞬で人間を骨ごと焼きつくすような超火力から肌の表面だけを焼くような微妙な加減もできるという、非常に高度な技術を修得している。
  • しかし、一方で湿気に極端に弱く、燃え移る先、すなわち可燃物である酸素のある空間が大量の水分を含んでいる場合はその能力がほとんど発揮できない。単純に水だけであれば分解・再構成によって水素と酸素に分解して燃焼・爆発させることは可能だが、雨の日や分解できる以上の大量の水、流動性のあるものなどの場合は全くの無力になってしまう。
    これは直接炎を発生させているのではなく、あくまでも空間に錬成した可燃物質に着火しているためである。大量の水分を含んだ空間に火種を送り込んでも、酸素に燃え移ることができずに消えてしまう。
    また、錬成陣と手袋を使って着火するため、手袋が破損した場合も(何らかの方法で火種を作り出せない限り)使用できなくなってしまうという明確な弱点も抱えている。
    • マビノギでは期間限定でランダムボックスから入手できた「ロイ・マスタングの手袋」はもちろんこれである。フレーバーテキストにも「この手袋を身につけた人はなんとなく雨を避けたくなる」と書かれている。

余談2

  • 本国のタイアップのPVでこの「指パッチン」が再現されているが、プレスリリースで事前に「タイアップ衣装を身につけて錬金術を行うと一部のスキルのモーションが変化する」と明記されていたため、多くのプレイヤーが「原作再現」を夢見て買い求めたという。
    実はこれはPV用に作られていたものだったため、実際はこのモーションは再現されていなかった。その落胆ぶりはすさまじく、タイトルを入手したあとは無用となり、二束三文でたたき売りをされていたという。
  • しかし、数日して突如として誤解を生んだことへの謝罪と「指パッチン」の実装がアナウンスされた。そのため再び値段が高騰するという異常事態に発展した*1
    • といってもスキルの使用上、瞬間的に爆発させる錬金術と放出し続けるフレイマーは相性が悪かったらしく、ヒートバスターだけに限定された。もちろん日本サーバーには未実装

外部リンク
鋼の錬金術師×マビノギ


*1 ちなみに当初「手合わせ錬成」ができるのはエドワード・エルリックの衣装のみだった。これにも大いに不満が聞かれ、後日「イズミ・カーティスの衣装」及び「アルフォンス・エルリックの衣装」を装備している場合も「手合わせ錬成」が再現された。つまり人間・エルフ女性はどうやっても手合わせ錬成をできない。