第二東京

Last-modified: 2024-03-26 (火) 10:04:44
知られざる「高砂」の産駒。

1.基礎情報

馬名:第二東京(だいにとうきょう)

性別:牡

父:内藤新宿試験場第三号

母:高砂

毛色:鹿毛

生年:1875年(明治8年)

死年:不明

産地:内藤新宿試験場

2.解説

・あまり知られていなかったと言える「高砂」の産駒である。【資料1】の発見により明らかとなった。

・父親は「洋種第三号」と書かれているが、これは馬籍原簿に出てくる「内藤新宿試験場第三号」と同一馬であると推定される。

・明治11年の取香種畜場の馬一覧にその名前が確認できる。【資料4】

・明治11年に宮内省に献納された。

(ちなみに【資料3】では2頭献納だが、【資料5】では3頭献納となっている。第一東京はどこへ行った…?)

・その後明治14年に静岡県に移送される。それまでに宮内省から戻されたようだ。

・当該静岡の地で明治27年まで種牡馬として供された。その後の行方は不明

3.遍歴

・1875(M8):内藤新宿試験場にて生まれる。【資料3】(【資料1】の産地表記は誤り)

・1877(M10)頃:取香種畜場に繋養された。【資料4】

・1878(M11):宮内省に献納された。【資料3】【資料5】

・年代不明:宮内省から戻された。

・1881(M14):静岡県に移送された。【資料1】

・1894(M27):種牡馬を廃用【資料2】

・死亡年不明

4.資料


【資料1】静岡県田方郡誌
https://dl.ndl.go.jp/pid/9536586/1/190

馬名:第二東京号
毛色:鹿毛
年齢:明治8年5月
産地:雉子橋御厩(*1)
馬種:洋種
血統:父は仏国第三世拿破翁より徳川家へ送りたる芦毛高砂号(*2)
   母は勧農局試験場に繋養せる洋種第三号(*2)

※1:産地は「内藤新宿試験場」の誤り
※2:「父」と「母」は逆である。




【資料2】静岡県田方郡誌
https://dl.ndl.go.jp/pid/9536586/1/192

本年(注:明治27年)第三ブラドレー号第二東京及びアルゼリーを廃用したり~




【資料3】農務顛末 第4巻
https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/2468750/1/559

試験場生育の亜羅比亜種乗馬御献納の儀につき宮内省へ御照会案伺い

当局試験場並びに東京府下駒場野において生育致し候亜羅比亜種乗馬につき二頭別紙毛付書のとおり御献納相成り候様仕度依りて宮内省への御照会按左に相伺申候

(別紙)毛附書
純粋亜良比亜乗馬
一、駒場野 芦毛牡馬 2歳5月(*)6寸5分 東京府下駒場野産
純粋亜良比亜乗馬
一、第二東京 鹿毛牡馬 2歳4月(*)7寸5分 内藤新宿試験場産

*「月~」ではなく「尺~」が正しいのであろう。




【資料4】富里村史 史料集 2(近・現代編)
https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/9641696/1/375

取香種畜場請求牛馬其他現在畜養頭数調(注:明治11年5月27日現在)
洋種牝馬10頭 米買い入れ4頭、武蔵野、下総、駒場野、第一東京、第二東京、チヤキ




【資料5】富里村史 史料集 2(近・現代編)
https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/9641696/1/376

洋種牡馬 三頭 第一東京 第二東京 駒場野
是者宮内省へ献納