RS2
【七英雄】が使うモンスターなどの他者を吸収して自らの血肉とする能力。
【古代人】の【ワグナス】と【ノエル】が【同化の法】を強める研究をして新たに得た法で、これを用いて果敢にモンスターに立ち向かった彼らを"七英雄"と呼ぶようになった。
本編での七英雄は特定の系統を好んで吸収の法を使用したようであり、それぞれの見た目に特徴が反映されている。
- 【ワグナス】:【精霊系】・【有翼系】
- 【ロックブーケ】:【霊体系】
- 【スービエ】:【水棲系】・【魚系】
- 【ダンターグ】:【獣系】
- 【ボクオーン】:【植物系】
- 【クジンシー】:【悪魔系】・【骸骨系】・【ゾンビ系】
- 【ノエル】:【竜系】。見た目にはわかりづらいが、種族属性が【竜】になっている。
【Romancing Sa・Ga2 ZERO】において、吸収の法は吸収した対象の記憶や人格を受け継ぐというデメリットがあると書かれている。
実際、後発作品で掘り下げが進む度に古代人時代と現代の彼らのキャラクター性の違いがはっきり表現されており、度重なる吸収の末に他者の魂を取り込むことによる精神汚染が進み、肉体だけでなく人格もおぞましいものに変わり果ててしまったことが示唆されている。
【皇帝】が用いる【伝承法】に制限が掛けられているのも、同じく魂の融合・継承を行う原理の関係で、過度に行使すると七英雄の同類に成り果てる恐れがあったからなのかもしれない。
リマスター版の【追憶の迷宮】では、この法を憐れみるモンスターの声を聞くことができる。
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【七英雄の記憶】の回想シーンで、吸収の法についての掘り下げがされている。
原作では、ノエルやワグナスが同化の法を改良したとのことであるが、【大神官】が禁忌の法と言及していることからある程度ノウハウはあったのかもしれない。
実際のところ、最終的に精神が蝕まれて肉体だけでなく人格も変容することが語られているという意味で言えば大神官のセリフにも説得力はあるが、禁忌の法と発言した場面では実際に七英雄の人格や肉体に変容は見られないことから単純にワグナスに罪を着せるためだけの詭弁の可能性もある。
七英雄の記憶の最終シーンである【血の誓い】の場面では精神的には蝕まれつつあるとのことだが、少なくとも自我を失うほどの影響は出ていないし、外見上も全く変化していない。
この場面は七英雄が亜空間である【ラストダンジョン】*1に辿り着いた頃であり、ここで彼らは肉体を捨て、幻体となって動くことを決意した。
とはいえ、この時点でワグナスが血の誓いを提案していることを含め、限界が近いことは間違いなかったようである。
七英雄がラストダンジョンを拠点として血の誓いを結んだ後、元の世界へとようやく帰還して活動を始めるまでの間にどれほどの時間が経過したのかは定かではないものの、仮に物語開始の少し前であったとするならば、彼らが限界を超えてからの変容は驚くほどに早かったことが見て取れる。
意図的か偶然かは不明であるが、容姿が古代人の時から大きく変化しているクジンシー、ボクオーンは古代人への復讐を忘れる程に精神を強く侵されてしまっており、逆に人型を保っているノエルやロックブーケは性格もあまり変わっていない。
半人半獣であるワグナス、ダンターグやスービエは古代人への復讐や自己強化といった本来の目的は見失っていないものの、性格がかなり苛烈になったり傲慢になったりと変化しており、精神を蝕まれている最中といっていいのかもしれない。