【火神防御輪】

RS1

火の力が込められた特殊な防具。兜型ではなく、名前通りヘッドバンドのような形をしている。
【フレイムタイラント】を倒すとトマエ火山最深部の宝箱から手に入る頭防具。
あるいは、タイニィフェザーとフレイムタイラントの両方の依頼を受けた状態でアイスソードを差し出すと手に入る。
フレイムタイラントの依頼を受けて達成している場合、終盤に詩人から【冥府】を紹介されると宝箱からも手に入る。
　
終盤にこの防具がなかったため全滅という可能性は割と高く、アクアマリンを持っていないとその可能性は跳ね上がる。
よしんば持っていたとしても、これが無い場合は渦潮で吹っ飛ぶことがあり油断できないので、アイスソードを中盤で手に入れたら交換するのも一種の戦術。
最強の攻撃力を持つ武器を失うのは攻撃重視のプレイヤーからすると疎まれるが、実は三地点に突入する前の段階で全滅の可能性を引き下げる重要な一手である。
アイスソードを渡すかどうかはともかく、これを別のアイテムに交換してしまうのはかなり勿体無いだろう。
　
アディリスの依頼を受けた上でタイニィフェザーに渡しに行けば【はやてのくつ】と交換でき、更に【風のささやき】も入手できる。
また、渡す防御輪はSFC版ではパーティの前の方にいるメンバーが装備している物になり、誰にも装備させずにアイテム欄に複数置いておくと根こそぎ失ってしまう。
WSC版ではアイテム欄が最優先され、無ければパーティの後ろのメンバーから順に優先されるので、複数所持している場合は装備させておくといい。
　
防御力だけで言えば頭防具としては最強ではないが、火と水の耐性を併せ持った唯一の防具である。
同じ火耐性を持つ【アクアマリン】と競合するが、あちらは即死耐性、こちらは防御力と水耐性を併せ持つという違いがある。
即死耐性を持つ【サンゴの指輪】あるいは【アメジスト】と組み合わせれば、耐性面でもアクアマリンを上回ることができる。
【サルーイン】は火と水の攻撃を使うが即死攻撃は行わないので、最終決戦では間違いなく最強の頭防具となる。
　
移植版では即死耐性あり&装備部位が競合しない防具として、さらに【ムーンストーン】【ダイアモンド】【トパーズ】【ルビー】が加わり、結果全員分に行き渡らせることができる。これによりアクアマリン+ルビーで耐性を代用できる組み合わせを1人分作れるため、火神防御輪の購入数が1つ減るという事情もあったりする。
防御力込みで考えるなら、いっそのことアクアマリンをお払い箱にして完全に火神防御輪+上記の防具類で固めるプランも往々にしてあり、即死+炎+水の3つを属性ガードできる環境を整えられるため道中の危険度を大きく減らせる。

RS2(移植版)

【追憶の迷宮】の8階以降の宝箱から入手出来る場合がある。
どの迷宮であっても出現する可能性があるのでレアアイテム系の中では入手しやすい方。

特徴としては、完全な【熱】防御を持つということ。
これ1つで熱属性を完全にシャットアウト出来る。
【サラマンダー】の固定装備である【赤熱の鱗】を除けば熱属性を完全にシャットアウト出来る唯一の装備。
リマスター版では同じく、高い熱防御を持つ【火の指輪】があるが、こちらなら1部位で完全に熱属性を防げる。
固定装備で【冷】属性を防げる【ネレイド】や【イーリス】だと火神防御輪と、【風の指輪】×2又は【地の指輪】×2で、熱冷＋【雷】or【状】の3属性を無効化まで持って行ける。

流石にそこまでは極端かも知れないが、熱属性についてこれ1つで完全に対処出来るのはかなり優秀。
【ワグナス】（第2形態）戦ではこの防具を事前に入手してるとかなり楽に戦える。

RS2R

本作では【浮上島】の宝箱からの一品物。
1周回につき1個しか入手できず、サラマンダーとは択一になる。

火属性に完全な耐性を持ち、サラマンダーの火耐性をこちらで補ってねと言わんばかりの入手場所であるが、実際のところ火属性の完全耐性というのはそれほど強いわけではない。
というのも、アビリティの【火神の恩寵】や【炎の壁】の場合は火属性を含む攻撃を無効化できるのに対し、この防具の場合は火属性しか無効化できないのである。
使用者の多い【ヘルファイア】や【熱風】、【赤竜波】などは複合属性であるため防げない。
となると機能するのは火術の【ファイアーボール】、同 LV.2、【セルフバーニング】の反撃、【フレイムウィップ】、特殊攻撃では【炎】や【自爆】あたりに限られてくる。

そして、本作では炎の壁の有用性が高いため、量産が難しいこの防具で火属性を対策するくらいなら炎の壁を使う方が全員守れて得……ということで火属性ダメージ対策としてはあまり有用ではない。

むしろ物理防御にも優れた【兜】であり、改造後の【火神防御輪・改】は頭装備で最高の物理防御を持つため、単純に防御力の高い防具におまけで火耐性がついていると考える方が無難といえよう。
いちおう、本作の自爆は防御術を貫通してくるので【ワグナス】戦ではタンクに装備させておくと、【赤い炎】を倒し損ねた時に護ってくれる。

余談だが、【コムルーン火山】の道中での戦闘や【岩】を破壊する戦闘では火耐性が機能するため大変役に立つ。
サラマンダーを見捨てないと取れないアイテムがサラマンダーを救うために役に立つというのは、何とも皮肉な話でありサガらしいと言えるかもしれない。
周回プレイ時は大いに活躍してもらおう。

MS

防具

イベント入手の他、変わらず【巨人の里】で購入できるが、【あまぐもの腕輪】・【疾風の靴】と共に大幅に値上がりしてしまった。
【アクアマリン】とも明確な差別化が成され、向こうは火術であれば完全にシャットアウトする反面、【火炎のブレス】の様な火術判定ではない攻撃は素通し。
対してこちらは完全無効とはいかないものの、熱属性ならどんな攻撃でも大幅に軽減可能。

イベントアイテム判定のためか、巨人の里で購入したものも含めリマスター版での周回引継ぎが出来ない。

イベント

RS1では、本作の【勇気の証】部分ともども【スカーブ山の怪鳥】名義で一本化されていたもの。