M48A1 Patton

Last-modified: 2017-12-09 (土) 12:30:11

usa.m48a1_patton.png

Tier 10 アメリカ 中戦車

公式紹介ページ

スペック

車体

HP2,000
車体装甲厚(mm)110/76/35
最高速度(km/h)45
重量/最大積載量(t)47.07/50.35
本体価格(シルバー)6,100,000
修理費(シルバー)

戦車パッケージ

パッケージ名
(必要経験値/購入シルバー)
M48 Patton
(160,000/6,100,000)
M48A1
(68,000/219,000)
M48A1E1
(45,000/325,000)

詳細

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ総弾数弾代発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回速度視認範囲HP通信範囲
M48 PattonContinental AV-1790-7B90 mm Gun M41T97E2M872,000745
810*
*
*
*
*
*
*
*
*
60*
*G
*
9.52
*
*
50177.80/76.19/50.7940420
M48A1Continental AV-1790-7B105 mm Gun T5E1M2T97E2M87--
810*
*
*
218
265
53
390
390
480
**
*G
*
6.82
2
0.40-0.42
50177.80/76.19/50.7940420
M48A1Continental AV-1790-7B105 mm Gun M68T97E2M87--
810*
*
*
268
330
53
390
390
480
**
*G
*
6.82
2
0.36-0.42
50177.80/76.19/50.7940420

解説

史実

M48中戦車パットンは測距儀が不調だったM47の改良型で、朝鮮戦争に間に合わせようと1950年12月8日からデトロイト戦車工廠で突貫で開発され、12月20日からクライスラー社で試作車の製作が始まり、1951年12月14日に試作初号車、1952年7月には先行生産車がロールアウトしましたが、結局、朝鮮戦争には間に合いませんでした。

1953年5月にT48E2が制式採用になり、制式名称は90mm砲搭載M48中戦車とされました。

車体は鋳造で、装甲厚は車体前面101~120mm、側面前部76mm、後部51mm、後面44mm、上面57mm、底面2.7~63mm、前部・中央・後部を溶接で接合する方式をとっています。
車体前部中央に操縦手が位置し、両脇は90mm砲の弾薬庫となっています。
中央は戦闘室で、後部が機関室、機関室両脇に燃料タンクが配置してあります。

砲塔も鋳造で、装甲厚は前部110mm、側面76mm、後面50mm、上面25mm、砲塔バスケットとスリップリングが付いているタイプが採用されていました。 砲塔前部に砲耳があり、砲架を装着しています。
主砲は円筒形マズルブレーキの付いた48口径90mm戦車砲M41で、同軸に7.62mmM1919系機銃を搭載、俯仰角はマイナス9度からプラス19度が取れ、主砲付け根に赤外線/白色光投光器を装備できました。 測距器はM13、砲手用テレスコープはM97C、高低角象限儀はM13A1を備えています。
砲塔上面右に遠隔操作式M2重機関銃を装備できる車長用ハッチ、左に装填手用ハッチがあり、装填手ハッチ直後に無線アンテナ取り付け基部が、左後方にベンチレーターが装備されています。
砲塔後部には荷物入れが付けられ、左右にジェリ缶ラックを1つずつ備えています。

エンジンはAV-1790-5B/AV-1790-7/AV-1790-7/AV-1790-7C(810馬力)のいずれかで、トランスミッションもCD850-4/CD850-4A/CD850-4Bの内からの組み合わせとなっていました、最大時速41.8km/hで走行可能、サスペンションは独立懸架式で、第1・2・6転輪にショックアブソーバーが付きます。
後に、車体後部に着脱式のドラム缶型追加燃料タンクを装備するようになりました。

1952年4月から1953年7月に2,538両(クライスラー1,090両、フォード900両、GMC548両)が生産されました。

M48の改良型で、1954年に試作されたM48A1は、マズルブレーキをT字型のブラスト・デフレクターに換え、機関室右に補助発電機を設置したモデルです。
車長用ハッチをM2機銃が組み込まれた、M1キューポラ型銃塔に変更しているのが特徴でもありました。 ただ、銃塔の操作が不便なので、キューポラの上にM2機銃を載せることも多かったとも言われています。

操縦手用ハッチを大型化、車体後部には着脱式のドラム缶型追加燃料タンクを装備可能とし、自重が43,999t、戦闘重量が47.173tに増加してしまいましたが、追加増槽のおかげで航続距離は216kmに増加していました。
全長8.729m、車体長6.87mと少し伸びていましたが、全高は3.13mとやや減少しています。

エンジンはAV-1790-7C、トランスミッションはCD850-4Bとなり、12.7mm機銃弾搭載数が500発に増えました。
1955~56年にかけて、クライスラーで1,800両が生産されました。

M48A1の主砲を51口径105mm砲T254(当時のNATOの標準戦車砲L7A1の砲尾を改良したもの)に換えた、M48A1E1もあります。 L7A1をそのまま採用しなかった理由は、アメリカ軍はL7A1が漏れなく使用するHESHもしくはHEP(粘着榴弾)の扱いを嫌ったからとも言われています。

戦車砲身から射出できる、MGM-51シレイラ対戦車ミサイルの搭載型は失敗作に終わりましたが、基本設計が50年代のものにも拘らず、現在でも数ヶ国で使用されているベストセラー戦車でもありました。(同様に砲身発射タイプの対戦車ミサイルは、滑腔砲をいち早く採用したソ連戦車が好んで採用していた)
イスラエルでは、近代改修とアップデートを施した「マガフ」があります。

コメント

  • こいつの視界の良さは要注意。パンツの色まで見られそうだ。 -- 2014-10-14 (火) 10:18:42
  • 後少し、ほんのちょっとだけ強くしてあげてもいいんじゃない…?現状の中途半端な性能だと、使う人がいなくてパットンの谷が取れないよ……! -- 2014-10-14 (火) 13:33:20
  • カタログスペックを見るかぎり、視界の良さ以外に際立った性能は無いが、逆にこれといった弱点も無く、乗り手の技量が忠実に反映され、もっともアメリカらしくもっともMTらしい車両とも言える。ドイツよりも良く曲がり、ソ連よりも俯角が取れ、イギリスよりも速い。この車両だけを使っていると気付きにくいが、他の同格MTを使うとこの車両の使いやすさが恋しくなる。そんな一台だと思う。ただし視界の良さはあまり過信しないこと。隠蔽率が悪いので、視界400m級のMTとの索敵合戦では負けることも珍しくない。 -- 2014-10-14 (火) 15:07:29
    • その隠蔽率の低さの原因であるタンコブが使いづらい理由なんだが切除出来ないのだろうか…… -- 2014-10-14 (火) 15:10:13
      • 一つ前のティア9のM46 Pattonを使えということではw -- 2014-10-14 (火) 15:18:20
      • 確かにタンコブは邪魔だけど、あれのおかげで視界が良いとも考えられる。それにティア10まで来たなら、この程度の弱点をカバーする運用は心得ているはず。 -- 2014-10-14 (火) 16:01:33
  • 実際に使ってみると案外扱いやすい。確かに隠蔽が低い -- 2017-09-12 (火) 14:08:50
    • 途中で書き込んでしまった。確かに隠蔽が低いし装甲も被弾すれば貫通することが多い頼りないものだが、単発火力とDPMのバランスが取れて俯角や移動射撃の命中率に優れた扱いやすい砲と高い旋回性を持った車両。発見される事前提の観測や釣り出しといった強気な運用に向き、接近しての殴り合いや奇襲にも案外強い。 -- 2017-09-12 (火) 14:26:42