1up.com(2008.4.25)

Last-modified: 2008-08-21 (木) 09:40:29
 

1up.com記事(2008.04.25:ゲーム関連部分のみ抜粋)

(注:文中のLweisはCryptic Studiosの社長Michael Lewis。Emmertはチーフ・クリエイティヴ・オフィサーJack Emmert(元Statesman))

 

Way of the Champions
 Champions Onlineについて説明する時、Emmertは頻繁に「total customization」という言葉を口にする。City of Heroesのコスチューム・ジェネレータは、しばしば最も優れたフィーチャーであると認知されているが(ゲーム本体の愚痴は多い)、Championsはそのパパのファッションセンスより優れたものになろうとしている。

 

 Emmertが、少なくともCoHと同等以上と言うコスチューム作成機能は、あなたの個性的なアビリティに従って美的変更を行うことができる--それがあなたのものであれば、紫色の電撃を身にまとってViolet Thunderと名乗ることもできる。「いくつかの特殊アビリティで、あなたのパワーを変更することができる」とLewisは付け加え、「例えばあなたはライトニングボルトなどを撃つが、ギア(gear:装置、装備品?)やその他のアップグレードを追加することで、相手を燃やすことができる」

 

 Championsでは(そしてそれ以前のCoHでは)、『ギア』という単語は利益相反を提示する。すなわち、スーパーマンは、弾丸を止めるためにプレートメイルが必要である--そしてまた、ギアを装備することは特定のMMOが訴求することの大部分であるのがわかっている。「それは確かに哲学的転換だ」Emmertは言い、Championsユニバースにおいては、『ギア』という単語は、股袋と剣よりも広い定義を持つと付け加えた。「いくつかのアップグレードは『ギア』--実際に肉体に装備する--だが、いくつかは、全種類のスーパーヒーローのアップグレードをカバーするために、トレーニングや放射線照射などのようにより短命だ」

 

 個々のキャラクター・シートも、また、City of Heroesが夢見た以上に、非常に高度に練られている。Championsには、MMOプレイヤーが伝統的と考えるクラス(TRPG版Championsでは、brick、energy projector、gadgeteer等と称される)の、にわか仕立てのテンプレートがあるが、プレイヤーが適切と考えたパワーを、他のプールからピックアップするのは自由だ。WOWの用語で言えば、PriestがMageのFireballを持つことを想像してほしい--例えば、”問題解決のための”ある種のペナルティ(より高いコストやダメージレートの低減など)はあると思うが。

 

 アキレスには踵、スーパーマンにはクリプトナイト、そしてまた、Champions Onlineは同様の"弱点(weaknesses)"システムを採用している。TRPG版では、プレイヤーは、指先から火を放ったりするような特権を選択し、それと同等の重要度の弱点(特定の元素に影響されやすいといったものから徹底的な痴呆に至るまでの範囲に渡る)を選択する。私は、TRPG版では優秀なシステムだと考えているが(主に、恐らくそれが、反吐の嵐を主張するより、頭の中の声を聞くロールプレイをより楽しくすると考えるからだ)、Champions Onlineはこれには遠く及ばない。「我々は、ええ、特定の機構を使用している」とEmmertは言い、「しかし、[TRPG版] Championsと全く同じにする必要は無い。キャラクター作成に関しては、[TRPG版] Championsでは非常に長いプロセスだ--大多数のエンターテインメントはキャラクターを作ってから開始する。MMOでは、プレイヤーは出来るだけ速やかにゲームに入りたい。コンピュータで遊んでいる時は、1分が1時間に思えるだろう」

 

 Emmertは「コンピュータ」と言うが、Championsは完全なクロスプラットフォームMMO--XBOX360とPC用--をコンセプトにしている。「ゲームのアクションは、よりコンソールっぽくデザインしている」と、PCゲーマーが大抵落胆するコード・フレーズをLewisが言う。そしてLewisはあなたの痛みを理解している。「人々はこれがどのように動くのか色々と予想していると思うので、PC上で動作させることは本当にちょっとした挑戦だ……。[コンソールとPCでは]インタフェース・パラダイムが異なる方向に発展している。あなたはボタン・コンボからポップアップメニューまで、何でも持っている。PCではデフォルトでテキストチャットが出来、XBOXではデフォルトでボイスチャットが出来る……。我々はかつて、コントローラで操作出来、キーボードを必要としないようにゲームをデザインしていたが、様々なプラットフォームには様々なインタフェースがある。正直なところ、コンソール用のデザインにおける最大の挑戦はコントローラではなく、画面が非常に小さいということにある。XBOX360ではHDが可能で、多くの人々がHDTVを持っているとしても、古い標準解像度のTVを対象として作業を行った」

 

 PCとXBOX360とのクロスプラットフォームで、同一のサーバ上でのプレイはオプションだが(Crypticは現在技術的作業中だと主張している)、Crypticはコミットする準備が出来ていない。Shadowrunで、それは結局致命的だとわかったが、MMOはFPSではない--大博打ではなしに。しかし私は、自分のLv.70のPriestのアクション・バーがどう見えるか知っている。そして、40余りのアイコンを、想定されるコンソールの画面用に変換するのに苦心している。だが、信じられないかもしれないが、ChampionsはWOWを模倣しようとしていないので--私の仮定はいずれにしろ議論の余地がある。

 

 「我々はスーパーヒーローゲームから刺激を受けた」とEmmertは言った。「Marvel: Ultimate AllianceやX-Men Legends--"ペースの速い"、"ボタンを押せば何かが起きる"タイプのプレイだ」

 

 Lewisは"もっとボタンを叩くような"というフレーズで戦闘を特徴付け、MMOプレイヤーが慣れているTabターゲットと、EmmertのアクションRPGの例の中間に位置するシステムを説明した。「もしあなたが、男たちに包囲された部屋の中に立っていて、誰かを殴ったりエナジー・ブラストで撃ったりする場合、それは最も近く、最も正面にいる者がターゲットになるだろう。だが、必要であれば、明確にターゲットを指定することができる。同様にフレンドをターゲットするオプションもある。そして、何もターゲットせず、何にも向き合っていないのであれば、あなたは空間に向けてパワーを発射したり、壁などを攻撃することができる」

 

"They called me Mr. Glass"
 もしM. Night Shyamalanが、強敵(arch-nemesis)無しにスーパーヒーローが存在し得ないと知っているのなら、私は、Emmert--複数の場所でマントを身に着けているのを目撃したことがある--が、より早くそれについて考えなかったことに驚く。「あなた自身のキャラクターをデザインするのと同じ様に、arch-nemesisをデザインできる」とEmmert。「このarch-nemesisはランダムに出現し、あなたに戦いを挑んでくる--彼はストーリーラインの源であり、予想もしないタイミングで現れる」

 

 Crypticは詳細をまだ調整中だが、nemesisの乗り物(nemesis-craft)はコスチュームコントロールよりも多くのものを含む--ストーリーラインからパワーデザインまで、全てはプレイヤーの選択による。犯罪帝国がその主な力である、Kingpinのようなヴィランを想像してほしい。もしくは自己充足的なパワーを持つVenomのようなクリーチャーを。「そして、あなたを困らせるのは一人だけではない」Emmertは言った。「一旦arch-nemesis関連の一連のMissionが完結したら、あなたは選択することができる、彼との戦いを続けるか、新しいnemesisを作るか」

 

 談話は自然に、City of VillainsとChampionsがあなたに悪者を自由な発想でプレイさせることができるかどうかと符合する。二人は、何か特別なものがあるように思えたが、Emmertは「多分」と応えた。「[CoH/CoVで]ヒーローは常にヴィランより人気があった」とLewisは言う。「だが、ヒーローとヴィランのゲームプレイはかなりの部分が同じだった。我々はヴィランのコンテンツの方が良かったと思っているし、単純に新しく良い経験であったために、多くの人々がヴィランをプレイしていることに我々は気づいた。しかし、それは我々がChampionsにおいて考えていることだ。すなわち、ヒーローとヴィランのゲームプレイは同じなのか? だが、この計画はトップシークレットであるため、話すことができない」

 

 日々の生活以外の詳細について。PvPはローンチ時から用意されるが、完全にオプショナルだ。インスタンスは存在するが、EmmertはCoHにおいて--完全に罵倒されないならば--それらを使いすぎたと認めている。彼が説明するワールドは、恒久的環境(注:インスタンス外のワールドの意味)でのプレイが強調され、インスタンスは慎重にデザインされてほんのわずかに適用されるだけで、よりTabula RasaやWOWのようだ。

 

 「非常に素晴らしい方法だ」とLewis。「それらは全て手作りだ。同じ場所で異なるシナリオが展開しているかもしれないので、様々なストーリーでそれらを再訪することになるかもしれない」Crypticは、CoHでのささいな都市犯罪の滑稽なパレードについても話したがっている--千番目ではなく、あなたが初めて見たそれらの詳細を納得させる。「森のど真ん中でエイリアンの侵攻が始まっているなら、大量のエイリアンが周囲にいて、彼らと戦うことになるとあなたは納得してくれるだろう」Emmertは言った。「だが、街の中で、多数の人々がお婆さんの財布をすり、強奪していたら、あなたは少々うんざりするだろう。少なくとも街の中においては、我々はこの影響を最小限にしようとしている。そして、さらに様々な環境がある--ゲームの最初にも、途中にも」

 

原文(1up.com)