概要
【大いなる闇の根源】こと【異界滅神ジャゴヌバ】に仕える【邪神】の一柱。
神代の時代に【オーガ】の種族神【ガズバラン】に敗れ、現在は【六聖陣】の【魔封剣姫】の監視のもと【邪神の宮殿】の奥底に封じられている。
邪神の宮殿において初めてその存在について言及され、Ver.4.2ではメインストーリー【赤き大地の双王子】においても言及された。
2021年12月発売の「アストルティア秘聞録」において、名前が「ジュネイラ」と判明。ゲーム内では【邪王の操り人形】のまめちしきで初めて公開された。
邪神の宮殿
前述の通り戦禍の邪神はこの宮殿に封じられているが、現代では【魔瘴】の活性化によって封印が弱まっている。
さらに【大魔王マデサゴーラ】が討伐されたことがきっかけとなり、その想念が【戦禍の眷属】と呼ばれる存在を生み出し始めた。
眷属達のモンスターリスト(2ページ目)によると、
- 戦争の災いを振りまく悪神で大いなる闇の根源に近い存在の一角(【災いの神話】)
- 神代の時代にアストルティアに襲来し、オーガの神と戦った(【暴虐の悪夢】)
- 他にも邪神と呼ばれる存在は複数いてどこかに眠っている(【幻妖の魔勇者】)
- 4本の腕を持ち、それぞれ死と破壊、憎悪と狂乱の4つの災いを司る(【幻妖の黒公子】)
- 宮殿に突き立つ双剣は戦禍の邪神のものであり、敵の武具の魔力を利用した封印を炎の神は施した(【震撼の冥宰相】)
- 眷属達に封印を蝕まれ続け、邪神が復活する日は近い(【戦慄の魔元帥】)
- 魔族の王よりも大いなる闇の根源に近く、その魔力は比較にならない程絶大(【魔幻の芸術家】)
- ガズバランに封印されたためオーガを憎み、オーガに災いをなす計略を何度も立てた(【冥府の君主】)
- 眷属たちは挑戦者の記憶に結び付いており、挑戦者の持つ負の感情の色によって姿を変える(【憤怒の剛竜】)
- 邪神の封印が弱まりチカラが増大するに比例して眷属も多種多様な姿をとるようになった(【謀略の邪竜】)
- 助力を求める者にチカラを貸し与えつつ憎悪を植え付け、自らの走狗としてきた(【真紅の殺人機械】)
- 邪神の封印からもれだす邪気は魔封剣姫の身体をむしばみ、寿命を縮める(【暗黒の星竜機】)
- 【暗黒大樹】や【けがれの谷】等、各地にある呪われた土地はいずれも邪神に関わりがある(【絶牙の白獅子】)
- 戦禍の邪神にとって大いなる闇の根源は親であり、主君であり、崇めるべき神でもあるという(【烈武の竜将】)
- 戦禍の邪神はガズバラン神によって封印されたが、他の邪神の多くは【女神ルティアナ】により封印されている(【背徳の教祖】)
- 戦禍の邪神にとっても竜族の神は同格の存在だった(【虚空の邪竜神】)
- 【暴虐の邪神】【渇欲の邪神】とは馬が合い、【禁忌の邪神】【怨嗟の邪神】とはしばしば対立し、【嘲弄の邪神】【虚無の邪神】は理解不能だった(【霊廟の冥妃】)
- 七柱の邪神の中で最も戦いを得意としていたが、悠久の封印の中で策略を弄することも覚えた(【霊廟の猛将】)
- 【偽りのレンダーシア】の存在を感知し、【ピラミッド】に君臨する王たちの記憶を手駒と化した(【霊廟の守護神】)
- ジュネイラなる意外にも優美な名前を持つが、その響きからじつは女神ではないかとも噂されている(【邪王の操り人形】)
- 魔界とアストルティアをつなぐ【ルクスガルン大空洞】は攻め入った際に開けたもの(【至尊の魔王】)
という素性が判明している。
このうちいくつかはVer.5のストーリーで詳細が明らかになっている。
次々と眷属を生み出すため、現時点で邪神の中では唯一本人が未登場ながら、最も詳細が語られている。
大魔王との関係
始まりの大魔王こと【大魔王ゴダ】が初めてアストルティアに現れたとき、邪神の封印に綻びが生じ、戦禍の邪神の意識が目覚めた。
以降、歴代の【大魔王】が【アストルティア侵攻】を行うたび、その影響で戦禍の邪神の覚醒の度合いも高まるという。
各大魔王との関係は以下の通り。
- 大魔王ゴダ:戦禍の邪神の覚醒は彼の目的と一致しなかったため、敢えて接触しなかった。
- 【大魔王ヴァルザード】:魔封剣姫が封印の守り人の任についたのは彼の侵攻により戦禍の邪神の想念が高まったため。また彼自身は邪神の宮殿を訪れており、当時の魔封剣姫と対面していた。
- 【不死の魔王ネロドス】:暴虐の邪神を信奉していたため、戦禍の邪神の復活には興味がなかった。
赤き大地の双王子(Ver.4.2)
オルセコ王国国王ゾルドグリンを【悪鬼ゾンガロン】に変貌させた元凶であることが判明。
上記のまめちしきに書かれていた「戦争の災いを振りまく」という部分通り、間接的に大陸1つを滅亡寸前まで追い詰めた恐るべき存在である。
また、ガズバランが魔物からオーガを生み出したことを考えると、オーガを魔物に堕とす能力を持った戦禍の邪神はガズバランの鏡のような存在であるといえる(ゾンガロンの能力を見る限り他種族も魔物化させられると思われるが、オーガに拘るのは上記の通りガズバランを憎んでいるからである)。
いばらの巫女と滅びの神(Ver.5.0)
神話戦争時代、オーグリード大陸のとある島に【魔界】への風穴を造っていたことが判明。
レイダメテス墜落後この島から膨大な【魔瘴】が出現したが、【ガミルゴ】の犠牲によって封じられていたという。
しかしVer.5.0開始時に【旅芸人ピュージュ】によって封印が解かれ、アストルティアと魔界が地続きになってしまう。
神の覚醒(Ver.5.4)
本人は未だ封印中だが、ピュージュの正体が戦禍の邪神と同格の嘲弄の邪神であり、各地で戦禍を引き起こすことで戦禍の邪神を復活させようと暗躍していたことが判明した。
またストーリーで主たるジャゴヌバが復活したため、宮殿にも今後何か変化があるかもしれない。
闇の根源(Ver.5.5)
しかし、ジャゴヌバ復活後も神殿には大きな変化も無く、また戦禍の邪神本体が登場する事も無いままジャゴヌバは消滅。
最後まで登場の機会を逃したまま魔界での物語は幕を下ろした。
ピュージュは【賢者マリーン】に封印されて飲み込まれ、他5柱も主人公に直接倒されるかジャゴヌバと運命を共にしたため、Ver.5ストーリー終了時点で生存が確定している邪神は彼(?)のみとなった。
魔封剣姫によると現在でも復活の機会を窺っているらしく、今後も戦禍の眷属を倒していくことで復活を阻止していくことになるようだ。
Ver.6.1
新たな天獄ボス【邪王の操り人形】のまめちしきで真名が公開された。ゲーム内で確認できる情報としてはこれが初出になる。
優美な名前の響きから女神ではないかと噂されているとのことで、女性型の邪神である可能性が示唆されている。
アストルティア創世記
無数の岩が足場の周囲を旋回する、魔瘴で覆われた空間に鎮座しているという。これが邪神の宮殿の奥底の封印を指しているのかは不明。
考察
ゾンガロンやガミルゴの件以外にも、神代から現代に至るまで【オーグリード大陸】各地では
- 神話の時代からガートラントへ襲来し、封印後も再起を図る【羅刹王バラシュナ】率いる【魔祖の血族】たち
- 100年に1度、ある集落の娘を生贄として出される【大地の竜バウギア】
- 500年前オーグリードを中心に滅ぼそうとした【神殿レイダメテス】
- とある理由で廃墟となってしまった【バグレア教会】
- 魔瘴によって命を落としゾンビ化した兵士達と、彼らを救えなかった無念から自らもゾンビ化してしまった【妖剣士オーレン】
- チカラに溺れた【狂戦士レギオン】
など様々な魔物が出現したり、事件が起こったりしている。
他の大陸でも同様の事件などは度々起こっているが、オーグリードは他と比べ特に被害が多く、冥府の君主のまめちしきよりこれらも戦禍の邪神の仕業である可能性が考えられる。
また、Ver.5.4では七柱の邪神について多くの事柄が判明したが、弱まっているとはいえ封印中でありながら影響力を保持し、また六聖陣から直々に監視を付けられている者は彼くらいであり、影で大活躍していたピュージュと並んで七柱の中でも特に大物の邪神であるといえよう。
また五大陸に封印された他の邪神については【女神の祠】がその役目を担っていた。上記の通り、他の邪神はルティアナが、戦禍の邪神のみガズバランが封印を施しているのでその違いであろうか。
主ジャゴヌバの元同胞、【ジア・クト念晶体】がアストルティアに飛来し、【天星の英雄たち】が完結したものの関わることはなかった。
ここまで登場しないとなると、やはりメインストーリーへの登場は難しいかと思われる。
メタ的な観点で見ると、封印が完全に解かれてしまうと『邪神の宮殿』というコンテンツの背景設定に支障が出るため、メインストーリーへの登場は難しいのだろう。
【魔法の迷宮】というコンテンツが消失してしまう恐れがあるためなのか、いつまでも自分の世界を救ってもらえない【ロンデ】に通じるものがある。
余談だが、かつては邪神という名前や幻妖の黒公子のまめちしきから、彼と【破壊神シドー】を関連付ける考察も存在した。
しかし、後に【破界篇】にてシドー本人の存在が判明し、ストーリー中でもジャゴヌバが生み出した七柱の邪神の存在が判明した為、シドーと戦禍の邪神は別物である事は確定した。