【ヒャダルコ】

Last-modified: 2024-03-21 (木) 05:06:46

【ヒャド系】呪文

【ヒャド】―【ヒャダルコ】―【ヒャダイン】【マヒャド】【マヒャデドス】

【ヒャドマータ】

概要

DQ3以降に登場する、【ヒャド系】の中級呪文。
大きな氷の刃で敵を引き裂き、敵1グループにダメージを与える。
語感からして由来の一つにウィザードリィシリーズの「マダルト」が考えられる。

DQ3

初登場。
【魔法使い】【賢者】がLv.20で覚える。消費【MP】は6。
ぼちぼち物足らなくなってきているだろうヒャド待望の強化版であり、攻撃範囲も広がった。
42~57というダメージはかなりデカく、中盤の主力となる。
さらに本作では炎系呪文が効き辛い敵が多いので、その点でも嬉しい。
攻撃呪文は一般的に上級になると消費MPあたりのダメージ効率が大きくなるが、
これは威力・消費MP共に最上級の【マヒャド】の丁度半分。
そのダメージ効率の良さが分かろうものである。
 
もう少しレベルをあげるとLv.23で【イオラ】を覚えるが、本作の【イオ系】【メラ系】【ギラ系】と属性が統一されていて無効化されやすく、魔法使いはヒャド系しか有効な攻撃手段が無いという場合が多々ある。
炎系が効かない奴にはヒャダルコの出番。マヒャド習得までの主力となる。
 
特に重要となる敵は、【さまようよろい】等の甲冑属のモンスター。
コイツらは見た目の通りに硬い上に攻撃力も高く、それに炎系の呪文は効きにくいため、【ベギラマ】も通りが悪い。
さすがにLv20にもなれば、さまよう鎧ごときにヒャダルコを使うのはもったいないが、上位種の【じごくのよろい】【キラーアーマー】相手には非常に有効な攻撃手段となる。
4体といった集団で出てきた場合は、この呪文があるとないとでは倒しやすさが劇的に変わってくる。
特に【ちきゅうのへそ】【一人旅】での地獄の鎧×4などはこの呪文が無ければ逃げたほうがよい。
もたもたしていると高い攻撃力からの【痛恨の一撃】が飛んてくるリスクがあがる。
【ネクロゴンド】【ミニデーモン】相手にはこれと【バギマ】を組み合わせれば一掃できる。
【ダーマ】周辺に出現する【げんじゅつし】【キラーエイプ】【キャットバット】相手には確実に一掃できる程度のダメージなので覚えたらぜひ使おう。
【ようがんまじん】などの炎系が効かないモンスターが出てくる時期にちょうど覚えてくれるのも嬉しいところ。
中ボスの【やまたのおろち】【ボストロール】にも必中で効く。
ボス戦だと魔法使いは【バイキルト】【スクルト】に忙しくなるが、手が空いたらこれを唱えるとダメージ効率がよくなる。
FC版ではLv26でマヒャドを、リメイクでもヒャダインを覚えるため、それぐらいのタイミングで上位呪文と交代することになるだろう。
 
この他、【ふぶきのつるぎ】【勇者】【戦士】が使用しても同じ効果があるが、FC版では入手困難である。リメイク版でも買える頃には威力不足なので活用できるかは微妙なところだろう。
 
敵側では【シャドー】【フロストギズモ】【キングマーマン】が使用する。
特にサマンオサ南の洞窟でシャドーと出会う段階では喰らうとまさに脅威。こういうときはマホトーンで黙らせよう。また【ネクロゴンドの洞窟】などにも出てくるフロストギズモも多用するのでさっさと蹴散らしてしまいたい。

小説版

魔法使いのリザが【スカイドラゴン】戦で使用する。敵の吐く火炎と相殺した。

DQ4

【ブライ】がLv11で覚える。消費MP5。
ダメージは35~45とベギラマ並みに落ちたが、その分習得時期が格段に早くなった。
2章ではほぼ最強の攻撃手段で、ヒャドも弱体化したのも相まってこれがあるかどうかで【さえずりの塔】の難易度が大きく変わる。
ただ、ブライはこのヒャダルコを覚えてから次の【ヒャダイン】を覚えるまでがとにかく長い。
ヒャダルコはLv11で覚えるのに、ヒャダインはLv27。
そのため、【マーニャ】がイオラを覚えるLv23あたりから攻撃呪文の火力に関してはマーニャに敵わなくなってしまう。
ブライの補助呪文の豊富さを考えれば、これくらいが妥当な匙加減ではあるが生憎【AI】の仕様上、習得する大半の補助呪文は持ち腐れとなってしまうのが困りもの(それでも【バイキルト】を使ってくれるのは救いか)。
ただし、【ミステリドール】【ドラゴニット】など、メラ・ギラ・イオ系よりヒャド系の方が有効な敵はいるので、ヒャダルコの出番がないわけではない。
 
なぜか前作で無耐性だった【さまようよろい】には耐性がついてしまい、第二章でさまよう鎧と共に脅威となる【がいこつけんし】は強耐性なので、エンドールではさえずりの塔ほどの活躍は見込めない。
それでもさまよう鎧には85%の確率で当たるのでダメージソースとしては頼れる。
使用するとヒャダルコの効果がある武器は【こおりのやいば】になった。
 
敵サイドではボスの【バルザック+】【とうぞくバコタ】が使用するのが有名。
特にバルザックは自重せずに2連発もありうるのでとてつもなく厄介。

リメイク版

消費MPはそのままに、ダメージがDQ5以降と同様の42~58に上方修正された。
ベギラマとは威力面で差が開き、なおかつ消費MPが少なく習得時期も早いというスペックの高さを誇る。
5章ではブライ加入直後からしばらくの間、主力兵器としてガンガン使っていける。
ミステリドールのHP40はリメイク前から変わってないので、当たればほぼ一撃で倒せるようになっている。
 
しかし習得条件がやや厳しくなり、習得が1レベル遅れることがたまにある。
Lv11とLv12というのは微妙な境界線であり、リメイク版では敵とのエンカ率が低下してレベルが上がりにくくなったこともあり、最悪2章のうちに習得できないこともある。
また、【ラリホー】の追加と先述のエンカ率の低下が相まって、さえずりの塔を攻略するうえではそれほど重要ではなくなったこと、【エンドール】周辺では一番効いてほしい【がいこつけんし(DQ4)】に効き難く、【さまようよろい】のヒャド系耐性がなぜか上がってしまったこともあり、そのスペックの高さに反して2章では使いどころに乏しくなってしまった感があるのは否めない。

DS・スマホ版

【トルネコの盗み】を利用することで、ヒャダルコの効果を発揮するこおりのやいばを船入手直後に量産することが可能。
それを知っていてかつ活用する場合であれば、攻撃呪文としてのヒャダルコは大幅に価値が下がる。

DQ5

消費MP5、ダメージは42~58(50±8)と、DQ3~DQ4をチャンポンにしたような性能になった。
 
【イエティ】がわりと早い段階で習得するが、なぜか習得してすぐはMPがゼロのまま。
しばらくレベルをあげればちゃんとMPも伸びていくので活用する機会もあるだろう。
ただし、イエティの素早さは鈍足とまではいかないが、仲間モンスターの中では比較的遅い方なので、パーティメンバー次第ではすでにある程度弱った敵へのトドメを担当することが多く、習得時期に彼の装備している得物がだいたいグループ攻撃武器の【モーニングスター】になっていることが多いため、この呪文にとってはやや逆風か。
なお、SFC版の【AI】は平均ダメージではなく初撃のダメージで判断するため、実際の火力以上にグループ攻撃武器の打撃を選択しやすい。
 
また、青年時代後半になると【女の子】もLv.14で習得する。
あまり役に立つとは言いがたいが、女の子は攻撃力が低いため、AI任せにするととりあえず覚えている攻撃呪文としてこれを多用する。
低レベルの子どもたちを連れたまま【カンダタこぶん】と戦ったりすると、この呪文エフェクトをよく見かけることになる。
氷系らしい美しいエフェクトで、SFC版・リメイク版それぞれに味がある。
他は仲間モンスターの【アンクルホーン】【ネーレウス】が初期習得している。
いずれも時期的には火力不足で、あまり活躍するとは言いがたい。
 
敵側で初めて使ってくるのは【キメーラLv35】
時期的にはかなり大きいダメージになる。
あとは青年時代後半に上記の【アンクルホーン】【ネーレウス】などが使ってくるが、いずれの使い手も他の呪文の方が厄介なので、どちらかというとサービス行動寄り。

DS・スマホ版

【プリズニャン】も早い段階で習得する。
MPが低く多用はできないが、こちらは前述のイエティとちがい【はがねのキバ】【ほのおのツメ】での単体大ダメージと使い分けが可能なことから活躍の機会が増えた。

DQ6

性能は前作と同じ。
【魔法使い】★6で習得。
 
なんと覚えるのが【イオラ】より遅く、使い所に乏しい。
というより、そもそも本作の魔法使いはHPのマイナス補正が大きく極める前の段階で戦闘に出すことが稀なので、仮に覚える順番が逆だったとしても結果は変わらないだろう。
 
一応、【もえさかるかえん】が厄介で、イオ系に耐性のある【バーニングブレス】相手なら、使えなくもない。

DQ7

魔法使い★8で習得。
今回も覚えるのがイオラより遅いため、使う機会はほとんどない。

NPCとして戦うキャラでは【フォズ】が使用する。
ヒャド系に耐性を持つ敵が妙に多いため、フォズ以外が使うところを見たことのない人も多いのでは?
 
敵サイドでは【海底都市】のモンスター【デビルアンカー】【ヘルダイバー】、ボスは【ネリス】が使用する。

DQ8

前作の欠点を徹底的に直したといわれるDQ8では、そこそこ使える呪文になっている。
覚えた当初は34~46程度のダメージだが、賢さによって最終的に74~86まで上昇し、マヒャドの基本威力を上回る。
 
【ゼシカ】がLv.16で覚える最初の中級呪文であり、それまでとは一回り違う威力が光る。(何故か消費MPが多く、威力が低いベギラマよりも先である)
一方イオラはLv.23とDQ5以前の基準に戻った。
ただ、相変わらず効きにくい敵が多い。

DQ9

こうげき魔力100200400600800999
ダメージ(100%)42~5853~6975~9198~114120~136142~158
成長倍率(加算値)100%(+0)122%(+11)167%(+33)211%(+56)256%(+78)300%(+100)

【旅芸人】【魔法使い】がLv16で習得する。消費MPは8と、従来に比べるとややコストが重くなっている。
だが、両者ともにこれ以降しばらく攻撃呪文を覚えない。
魔法使いが次に覚える攻撃呪文はLv.28のイオラ、旅芸人に至ってはLv.30のバギマである。
よって、中盤はほぼ唯一の中級呪文として大いに活躍する。
砂漠の敵や炎系の敵にはほぼ弱点を突くことができることもあり、ストーリー中での使い勝手はかなり良い。
 
こうげき魔力550でマヒャド級の威力になるので成長倍率も割と良い方だろう。マヒャドがしょぼいだけとか言ってはいけない。
今作はヒャド系が活躍する時期が多いため、優遇とは言わないが冬の時代からは抜け出せた印象がある。

DQ10オフライン

習得条件は【魔法使い】Lv24、【旅芸人】Lv25。仲間キャラは覚えない。
【ゲストキャラクター】では【ガルミィ】が使える。
消費MPは8。
 
敵1グループに【こうげき魔力】依存の【氷属性】ダメージ。ダメージ量は(40~166)±4。

DQ10オンライン

魔法使いがLv24、旅芸人がLv25、デスマスターがLv69、仲間モンスターはヒャドの心得SP12で習得する。消費MPは8。
ダメージは34~42。こうげき魔力85から威力が上がり始め、485で頭打ち(ダメージは132~140)になる。
詳しくはこちらを参照。

DQ11

【ベロニカ】がレベル26で習得するほか、【ロウ】が最初から習得している。
消費MPは8、攻撃範囲は敵1グループ、氷属性、ダメージは48±8(40~56)。
攻撃魔力174から威力が上がり始め、攻撃魔力249になるとダメージは96±8(88~104)になる。
 
他属性同級の攻撃呪文に比べると、素の威力は【ベギラマ】に次いで低く、最終的な威力も同じくベギラマに次いで低い。
【イオラ】のように成長度合いが良いわけでも、ベギラマのように成長が早いわけでもない。
ついでに言えば属性的にやや苦手な敵も多く、特に海でのエンカウントする敵には少々使いにくい。しかも、よりにもよってロウ加入直後の目的地が外海。
性能的には常にブービーを突っ走っており、良くも悪くも特徴が無く目立たない呪文。
 
とはいえ、本作では攻撃呪文自体の地位が高いため、十分な活躍はできる。
ベロニカは威力が上がり始めるのが早いベギラマのほうが火力をだせるためあまり必要でないが、ロウの場合は初期習得の貴重な範囲攻撃。
ロウ加入前に極端にレベルを上げてない限りは、ロウが加入してしばらくの間はベロニカよりもロウのほうがHPが40~50も高いため、火力が欲しいときはベロニカに頼るだろうが、耐久力の高さや回復呪文を使える点を考慮すればロウを起用することになり、自然とこちらの使用頻度も増えてくる。

本作では敵が使った場合も仲間使用時の基本威力とほとんど変らず、外海では【マーマンダイン】【うずしおキング】がこれを連発してきて苦しめられる。
【リーズレット】【吹雪よび】効果中はマヒャド級に感じられるくらいに強い。

トルネコ2

魔法使いの呪文。消費HPは9、ダメージは15~30。
威力が中途半端すぎて使いにくい。消費が軽いバギのほうがましかもしれない。
【ようがんまじん】に倍ダメージが入るが倒せないこともある。

ヒーローズ1

ゼシカがヒャドを覚えている状態で、スキルポイントを8P消費して覚えられる。
消費MPは13。前方に氷の塊を呼び起こし周囲の敵を攻撃し、稀に凍結させる。
プチマヒャドと言ったところで、威力と範囲で劣るが、コストと詠唱時間で勝る。

トレジャーズ

敵範囲に氷結属性の中ダメージを与える呪文。
Lv18以上の【キュートスライム】【ツンドラキー】【ホロゴースト】【クイーンスライム】【イモータルパール】が覚えている可能性がある。
ヒャドを覚えているモンスターがLv18になると自動的にヒャダルコに進化し、使用者がLv33になると自動的にマヒャドに進化する。

ライバルズ

第1弾「スタンダードパック」に収録された魔法使い専用の特技のレアカード。

コスト2
縦1列にいる氷塊以外の全ての敵ユニットに1ダメージ
敵の場に氷塊があるなら変わりに3ダメージ

氷塊がない場合は【イオ】の劣化だが、氷塊があると2コストで3点を縦1列に与える優秀なカードになる。氷塊シナジーを軸としたデッキによく採用された。

ウォーク

敵全体にヒャド属性小ダメージを与える。消費MPは15。

タクト

Bランクとくぎとして登場。前方3マス・消費MP24
「範囲内の敵全てにヒャド属性の呪文中ダメージを与える」
最大強化で 威力+50%まで強化可能。
【リーズレット】【まおうのかげ】など数多くのモンスターが使用可能。

ダイの大冒険

【ポップ】が当初から使える呪文の一つ。
【デルムリン島】での訓練で押し寄せる波をこの呪文で凍らせ、【ダイ】を驚かせた。
しかし【アバン】が凍りついた波を軽く小突いただけで穴が開いて海水が漏れ出してしまい、「詰めが甘い」と評された。
 
【クロコダイン】との初戦闘ではその場でこれを詰めた弾丸を【マァム】【魔弾銃】で発射、【真空の斧】を封じた。
【キルバーン】の殺しの罠・ダイヤの9の炎を食い止めるためにポップと【レオナ】がそれぞれ使っているが、ポップのものが内側から炎の収束点を押し留めていたのに対し、レオナのものは外から撃ったのに外壁に触れる前に蒸発して消えてしまったという、2人の呪文威力の差を示す演出にもなった。
何気に【ピロロ】も引火したキルバーンの消火活動に、ヒャド・ヒャダインと共に使用していた。
 
旧アニメの映画版では、ポップの過去にてアバンも【メラミ】を暴発させ炎に囲まれたポップを救うために使っている。
 
新アニメでも原作の通りダイとポップがダイヤの9に閉じ込められた際に炎を食い止めるために使われたが、そのシーンがある第72話の放送後、【東映アニメーション】の不正アクセス被害により5週間にわたって放送が中断。
このため一部視聴者からは「ポップが放送再開までの約一か月間ヒャダルコで耐え続けた」とネタにされた。

勇者アバンと獄炎の魔王

【ハドラー】のメラ系呪文から【サババ】を守る為に【アバン】が使用した。
しかし防ぎきれず、停泊していた大型船や港の建物が燃やされてしまう。

ロトの紋章

【タルキン】【アームライオン】相手に使用。【アルス】の攻撃で弱っていたアームライオンの動きを封じ、アルスたちによる一斉攻撃に繋げた。

勇者ヨシヒコ

第二期7話で偽ムラサキが使用。
本物のムラサキも第三期11話で使用している。

蒼天のソウラ

3巻で初登場。氷嵐呪文と書いてヒャダルコと読む。主な使い手は【マルチナ】
氷点下の風を吹きつける範囲呪文として表現されている。
【<勇者>ユルール】の盾を狙って放たれ、凍結を恐れたユルールが盾を離すと見るや火球呪文を放つことで盾を奪う他、【ジャング幽霊船長】のクルーを傷つけずに足止めをするなど、ダメージ狙いではなく対象を凍らせて動きを封じる目的で使われている。
【ライセン】もマルチナの苦し紛れの氷針呪文を封じるために使用し、ヒャドをそらすだけでなくマルチナを完全に無力化させていた。
【アズリア】アビー戦で放とうとしていたが、精神集中ができず不発に終わっている。
【真の太陽(ヴェリタ・ソルレ)】所属の【プクリポ】男の「まっさん」も同じく真の太陽所属の「ゆっくり」に向けて放つが扇炎呪文で相殺されている。