秘密の部屋/CoS-notes

Last-modified: 2023-07-14 (金) 14:42:00

・それぞれの項目について、過去ログなどからピックアップしたものです。
・個人個人の一意見なので、絶対的なものではありません。
・補足的な読み物としてお考えください。
・翻訳者を愛称で書いてあるものについては一律「翻訳者」に置き換えてあります。
・原作者を愛称で書いてあるものについては一律「J.K.Rowling」に置き換えてあります。
・置き換えの不備がありましたらお知らせください(こりん、回転さん等)。

監督生バッジ

【パーシー】
原文:"I mean, there's only so many times you can
    polish a prefect badge..."(UK版P28)
邦訳:「監督生の銀バッジを磨くったって、
    限度があるだろ……。」 (2巻 3章 P46)
  ※銀だったが、携帯版では金バッジに修正

【パーシー?】
  「銀バッジ」(3巻 4章 P82)
  ※銀だったが、携帯版では金バッジに修正

【トム・リドル】
原文:A silver Prefect's badge was glinting on
     his chest. (UK版 P181)
邦訳:銀色の監督生バッジが胸に光っている。
    (2巻 13章 P361)

【ロン】
  5巻ふくろう便で届いた時の描写は「赤と金」(原文も)


邦訳2巻3章P46では色についての記述がないのに「監督生の銀バッジ」になっていた。その後携帯版で金バッジに変更。
監督生バッジは「寮カラー」で構成されているのではないだろうか?
寮の代表というべき監督生のバッジに寮カラーを使わないなんて有り得ない様に思える。
映画では監督生バッジとクディッジキャプテンのキャプテン章はグリフィンドールもスリザリンも寮カラーのものだった。
リドルは50年前の生徒なので、その頃はまだ「スリザリンとレイブンクローは銀」「グリフィンドールとハッフルパフは金」等だったのかもしれない。

可能性としては色々考えられるが、とにかく原文に不必要な文章を付けて作文しないで貰いたい。

ブラッジャー

他の試訳案
「ブラッジャーはコースを逸れていった。」
   最初に載せていた訳。

「ブラッジャーがハリーから離れていく。」
   状況に合わせて考えた訳。
   一連の流れの中で読んだ時に、緊張感が持続すると思う。

その程度の怪我

"Oh, is that all?"は直訳すると「あ、それだけ?」。
死にかけたのに「それだけ?」で終わらせるわけはないので、当然皮肉。
この場合の意味としては「そんな理由であんなことしたの?そんな理由で僕死にかけたの?」みたいな感じ。

"I don't suppose you're going to tell me~"は、
直訳すると確かに「言うつもりないんだね」だが、この場合は「言えやゴルァ」って感じ。
また、原文ではwhyがイタリックになっていてハリーがドビーの動機を問うていることが強調されている。

マルフォイ父子の目の色

■Pale or Gray■

邦訳原文(引用:Lexicon)
ルシウスGrey=薄灰色
Pale=灰色
"Cold" gray.
ドラコGray=灰色
Pale=薄青い
Gray and cold
(like Lucius')



 上表から分かる様に、「ルシウスはpaleの時は薄灰色」「ドラコはpaleの時は薄青」と表現されているが本来二人の目は同じ色のはず。

 二人共に色素が薄い体質と思われるが、色素が薄い人は往々にして目が青い事が多い。

 「青」と一口に言っても様々だが、凄く色素が薄い人の青い目は少しグレーかかった薄い水色みたいに見える事があり(色の基調はあくまでも青)、そういう色の目をGreyと表現する事はある。

 マルフォイ父子はそういう目なんではないだろうか?(日本語で表現するなら「灰色ががった薄青色」「薄青色」「薄い灰色」「青みがかった薄灰色」「青灰色」等?)

 薄い青の目の人は怒ったりして興奮すると灰色に見える事もあるらしいが、猫じゃないんだからその時々で色の表現を変えないで欲しい。
 「ルシウスに似ている瞳」なのに薄青と薄灰は全然違うし、外見描写は読者が物語世界を想像する上でとても重要なポイントなのだからきちんと統一して頂きたい。

■ルシウス■(参考資料)
息子と同じ血の気のない顔、尖った顎、息子と瓜二つの冷たい灰色の目をしている。(2巻 4章 P75)
He had the same pale, pointed face and identical cold grey eyes.(UK版 P42)

マルフォイ氏の薄灰色の目が(2巻 4章 P94)
his pale eyes(UK版 P51)

ルシウス・マルフォイの冷たい灰色の目(2巻 14章 P390)
Lucius Malfoy's cold grey ones(UK版 P195)

マルフォイ氏の冷たい灰色の目(4巻 上8章 P157)
Mr Malfoy's cold grey eyes(UK版 P92)

冷たい灰色の目(5巻 上9章 P246)
those cold grey eyes(UK版 P140)

奥で灰色の目がギラギラ光っている。(5巻 下35章 P567)
Malfoy's grey eyes were gleaming.(UK版 P693)

■ドラコ■(参考資料)
喜びに顔を輝かせ、薄青い目が意地悪に光っている。(3巻 5章 P116)
his face gleeful and his pale eyes glinting maliciously.(UK版 P69)

マルフォイは薄青い目を細めて、囁くように言った。(3巻 7章 P167)
breathed Malfoy, his pale eyes narrowed.(UK版 P97)

マルフォイの薄青い目がギラリと光った。(4巻 上9章 P187)
his pale eyes glittering.(UK版 P110)

マルフォイは痛みと屈辱で薄青い目をまだ潤ませてはいたが(4巻 上13章 P320)
Malfoy, whose pale eyes were still watering with pain and humiliation,(UK版 P182)

マルフォイが、灰色の目を意地悪くギラギラさせながら(5巻 上17章 P568)
his grey eyes glittering malevolently(UK版 P321)