part17

Last-modified: 2023-07-14 (金) 17:57:17

part17まとめました。こんなかんじでいいかな?次は16やる。
いろいろ読んでて思ったんだけど、1~3巻はおもしろくて、誤訳悪文も情熱でカバーできてて、
でも4巻から脱落する人が出てきて、5.6.7巻は手を付けてないって人がけっこういるみたい。
にちゃんの意見が全てではないけど、自分も6.7巻は積ん読期間が長くて実際読むのも苦労した覚えあるよ。
なので巻順に1巻からまとめつくるより、4巻以降から手を付けてはどうか?
あと記号のせいで↓引用になったり見出しになったりしてるけどスルーしてください。


"you've had five teachers"(五人の教師についた)という文を
「五人の教師を持った」とするとか本当に機械並みの翻訳をしている箇所も
たくさんある。ハグリッドが「停職になった」といいながら働いている箇所などは
素人でもやらない仰天の「誤訳・誤日本語」であり、多くの人を呆れさせている。

こうした「悪訳の証拠」が大量に挙がっている以上、擁護するなら
個々の箇所ついて原文を検証し、辞書を引いて反論しなければならない。
しかし誰の目にも明らかな誤訳誤日本語はかばいようがない。
週刊誌で大学教授にまで指摘されて、これまでの擁護派もほとんど黙った。
いまはそういう状況にあるんだよ。


7巻9章p.268
「我輩が思うに、これまで諸君はこの学科で五人の教師を持った」
UK板p.168
"You have had five teachers in this subject so far, I believe."

「師を持った」のではなく、「この教科で五人の教師に教わってきた」という文脈。
ついでに、I believe(たしか)を「我輩が思う」というのもひどい直訳。

試訳「たしか諸君はこの教科で、これまで五人の教師についたな」


同じページで、、

>「我輩はまだ教科書を出せとは頼んでおらん」
>"I have not asked you to take out your books,"

askを直訳すれば「頼む」だけど、「我輩」なんていってる偉そうな人間が
教科書を出せと「頼む」のはおかしい。
これもまとめにある「教科書をだせとは言った覚えはないぞ」がはるかにいいな。


直訳と言えば7巻には「箱が滅亡する」とか「杖を克服する」というのがあったな。
克服はconquerの訳として英和辞典に載ってるから持ってきたもののようだが
もちろん杖には「勝ち取る」を使わねばならない。
こりん訳でもっとも問題なのはこういう間違った日本語がたくさん使われていること


たしか分霊箱を一個壊したとこで
「滅亡した分霊箱」という言葉がでてきた。

滅亡:ほろびること、たえてなくなってしまうこと。「国が滅亡する」(大辞泉)
「滅亡した分霊箱」、まで擁護するようじゃもうついていけんわ。

滅亡は国や民族、文明がほろびたときなどに使う言葉だよ。
闇魔術の魂の容器もただの容れ物は容れ物で「滅亡」しない。

ハーマイオニーが「滅亡した分霊箱」をバッグに入れるんだよ。
さすがにこれがおかしいと思えないのはやばいよ。

「破壊済みの分霊箱」


ルビ間違いが多く、表記の統一感がないね。
5巻じゃ一見開きの中にゴブリン、小鬼(こおに)小鬼(ゴブリン)と混ざってた。
4巻の1章で「くず折れた」とあるのは、「頽れた」のつもりだろう。
7巻では、(たば)に「(つか)」とルビがふってあったり
「不死の掟」が「不死の碇」になってたという指摘があった。

逆だった。
anchors to immortality=不死の碇(錨)が
「不死の掟」になってたんでした。


日本語の誤用見逃し以外で一番ひどいのは、3巻のバックビークが
スカンク食べてケナガイタチの骨を吐いてた件かな。
ルビミスとかは他の本でも見たことあるけど、ここまで見事な校正漏れは初めて見た。


3巻の校正漏れといえば「緑の顔を青くした魔女」
携帯版でも放置プレイだからわざとやっているのかな?


2巻の306ページ(12章)に、
『ダンブルドアの校長室が、ダントツに一番面白い。』とあった。
ダントツってのは「断然トップ」を略した俗語だよね。
「ダントツに一番」というのは「頭痛が痛い」みたいな重複表現かな。

>ダンブルドアの校長室が、ダントツに一番面白い。
原書では、"...Dumblrdore's was by far the most intresting"(UKp.154)

by farが「断然」、the mostが「一番」だから、
直訳の「~断然一番面白い。」でよかったのにね。
(口語なら「ダントツに面白い」もあり)
他のプロなら「面白さでは校長室が群を抜いている」みたいに工夫するのかな。

こりんは明らかに「ダントツ」の意味を考えずに使って
「一番」の意味を重複させてしまってるね。

地の文でだらしない口語が安易に使われる
こりん文体の特徴のひとつだな


重複表現といえば最近こりん先生がNHKブックスから出した本を
書店でパラパラ見たら「天賦の才を与えられている」という表現があったっけ。

本の内容はほとんど「私はマジックだ」って感じでしたw


冒頭、イギリス首相のところにファッジが現れ、魔法界も人間界と同じ惨事に悩まされていると言ったあと。

6巻 1章 邦訳10p

「すると―あー―そちらの何が―つまり、ファッジ大臣の部下の方たちが何人か関わって―そういう事件に関わっていたということで?」
 ファッジはかなり厳しい目つきで首相を見据えた。
「もちろん関わっていましたとも。閣下は当然、何が起こっているかにお気づきだったでしょうな?」
「私は……」首相は口ごもった。
 こういう態度を取られるからこそ、首相はファッジの訪問が嫌なのだ。痩せても枯れても自分は首相だ。何にも知らないガキみたいな気持にさせられるのはおもしろくない。

'You - er - your - I mean to say, some of your people were - were involved in those - those things, were they?'
Fudge fixed the Prime Minister with a rather stern look.
'Of course they were,' he said. 'Surely you've realised what's going on?'
'I...' hesitated the Prime Minister.
It was precisely this sort of behaviour that made him dislike Fudge's visits so much. He was, after all, the Prime Minister, and did not appreciate being made to feel like an ignorant schoolboy.

①ここのyour peopleは、「部下」という意味になるのですか?首相は「そちら(大臣)が―あー―あなた方(魔法族)が―つまり、あなた方の一部の人が―」といいたいのではないかと思いますが、違うでしょうか。

②an ignorant schoolboyを「何にも知らないガキ」と訳してますが、ここはそんなニュアンスでしょうか。「ガキ」はけっこう汚い言葉ですよね。

ファッジの台詞も、英語と比べるとなんだか間延びしてる感じがしますが気のせいでしょうか。

schoolboyは、若者に「小僧」みたいなニュアンスで使われることがある。ここは、、
『なんと言っても彼は首相なのだ。無知な学童にでもなったような気持ちにさせられるのはおもしろくない。』
とまんま「学童」と訳しても雰囲気伝わりそうだよね。
「少年」じゃニュアンス不足だけど、「ガキ」はあんまりだね。

after allを「痩せても枯れても」というのも余計な言いまわしかな。
こういう慣用表現は素人が書きたがるけど、本を読み慣れてる人には陳腐に思われやすい。

この文脈ではyour peopleは
あなたのとこの人民=魔法界の人たち、だわ。どう考えても。
マグル界で起きた惨事の話が出た直後だから、
「あれは魔法界の人が関わってたんですか?」って意味だね。

one's peopleとかってよく「誰それの部下」という意味で使われるんだよね。
ビジネス会議の通訳とかやってるとそう訳す癖がつくのかも。


6巻 4章 邦訳p98(魔法で瓶に戻したドラゴンの血を見て) 
ホラスはドスドスと食器棚の上に置かれたクリスタルの小瓶に近づき、瓶を明かりにかざして中のどろりとした液体を調べた。
「フム、ちょっと埃っぽいな」

原書 UKアダルト版 p67
He stumped over to a small crystal bottle standing on top of a sideboard and held it up to the light, examining the thick liquid within.
'Hm. Bit dusty.'

瓶の中の血は「埃が入ったな」だろうね。


5章 p136
ロンの妹がイライラしながら、突っかかるように前屈みの格好で入ってきた。(略)
「あの女よ」
ジニーはハリーのベッドにドサッと座った。
「頭に来るわ」
「あの人、こんどは何をしたの?」ハーマイオニーが同情したように言った。
「わたしに対する口のきき方よ―まるで三つの女の子に話すみたいに!」
「わかるわ」ハーマイオニーが声を落とした。「あの人、ほんとに自意識過剰なんだから」

原書 UKアダルト版 p90
Ron's young sister slouched into the room, looking irritable.(略)
'It's her,' said Ginny, plonking herself down on Harry's bed. 'She's driving me mad.'
'What's she done 2013-10-03 (木) 01:55:20' asked Hermione sympathetically.
'It's the way she talks to me - you'd think I was about three!'
'I know,' said Hermione, dropping her voice. 'She's so full of herself.'

試訳
ロンの妹がうんざりした様子で、肩を落として部屋に入ってきた。(略)
「あの人よ」
ジニーはハリーのベッドにドサッと座った。
「頭がおかしくなりそう」
「彼女、こんどは何をしたの?」ハーマイオニーが同情したように言った。
「わたしに対する話し方よ―まるで三つの子どもに話すみたいに!」
「わかるわ」ハーマイオニーが声を落とした。「あの人、ほんとに女王様よね」

邦訳は、フラーに対してジニーが怒りすぎじゃないですか?原書では「イライラ」というより「げんなり」という感じがします。このすぐ後の部分でも、「フラーは放っておけ」と言うロンに対して、

「えーえ、どうぞ、あの女をかばいなさいよ」('Oh, that's right, defend her,')
「あんたがあの女にメロメロなことぐらい、みんな知ってるわ」('We all know you can't get enough of her.')

こんな口調…。ネチネチしてるというか場末っぽいというか。英語のニュアンスではどうなのでしょうか。

she drives me mad
なんだから、irritableはイライラして、でもいいんじゃないの?

イライラして前傾姿勢になって、勢いよく部屋に入ってきて、その勢いのままドサっとベッドに座ってるのかと思ってた。
slouchはよくわかんないけど。

それと、イギリスには本物の女王様がいて敬われているんだから、
高慢な人の代名詞として使うのはハリポタでは、あんまりよくないかもしれない。
「そうね、あの人、とても高慢よね」はいかが?

こりん訳の「自意識過剰」って相変わらずひどいね。
日本語もわからないんだな。
せめて自己中心的とか、わがままとかにしてほしい。

あと、

「えーえ、どうぞ、あの女をかばいなさいよ」('Oh, that's right, defend her,')

「あんたがあの女にメロメロなことぐらい、みんな知ってるわ」('We all know you can't get enough of her.')

ここはイギリスらしく、もっと皮肉っぽさが欲しいなあ。

とりあえず、「あの女」と「あんた」はやめてほしかったな。
「あら、そのとおりね。彼女をかばいなさい」
(かばいなさい〝よ〟を抜くだけで、ネチこさが抜けた感じしない?)

メロメロねえ。夢中、ではいかんかったんかいな。
なんかもたつくけど、
「ロンが彼女に夢中なのは、みんなわかってるのよ」のほうがマシかな。

こりん訳では最初の「突っかかるように」がよけい(変)かな。
slouchedというのはだらけた姿勢になってる感じでよく使われる。
「ロンの妹がうつむいた姿勢で部屋に入ってきた。腹を立てているようだ。」
とかでいいんじゃないかな?

She's driving me madは「頭にくるわ」が自然かな。
問題は"full of herself"で「自意識過剰」はたしかに意味不明。
「自己中心」「いい気になっている」「態度が高慢」とかいう意味だから
「あの人、本当に偉そうなんだから」とかそんな感じでいいのでは。

こりんは「自己中心」と「自意識過剰」の区別がつかないのか…

「自意識過剰」は他人の目を気にしすぎることだね。
でもフラーは少しも人の気持ちを気にかけず好きなように振る舞う。
自信過剰でいい気になっている。これがfull of her selfということなんだろう。
「自信過剰」と「自意識過剰」は言葉が似ているけど
(そして自意識過剰のあまり、自信家のように振る舞う人もいるけど)
実は正反対だと思う。

Fleurは6巻の最後に実はいい子だとわかるけどこの時点では
せいぜい空気の読めない超美人て感じだと思う。
She's so full of herself.は、かなり意訳になるかもしれないけど
「ほんとに何様だと思ってるのかしらね」とかする手もあるかな。


第2章 邦訳p38
グラグラするテーブルにそれを置くなり、ワームテールはあたふたとその場を離れ、本で覆われている背後の扉をバタンと閉めていなくなった。

原書 UKアダルト版 p29
He dropped these on the rickety table and scurried from their presence, slamming the book-covered door behind him.

こりんはslamと見れば「バタン」と訳すけど「荒っぽく閉めて」とかのがいいかも。


Look at me の訳

スネイプが最期に子供の意識に戻り「僕を見て」とハリー(リリーの目)に泣きを入れて逝った
というのは完全に翻訳者の勝手な脚色で、誤解や混乱の元。

おかげで、look at me →ハリー振り向く → ふたりの目が合う → スネイプ死す、という順番が混乱し
スネイプはハリーの目を見ながら「(リリー、)僕を見て」と言ったと誤解する人続出。
最期に一瞬、「愛する人を偲ぶ唯一のよすが」を見て逝ったという感動のポイントが台無し。

だから「こちらを向け」「私を見ろ」なら誰も叩かない。(叩く理由がない)
「我輩を見ろ」でもまあいいくらい。

ハリーの中とかじゃなくて、「ハリーの緑の目」が見たかったの。
次の文、「緑の目が黒い目をとらえた。」とこりんが訳してるとおり。

look at me なんて深く考えるとこじゃない。
「我輩を見ろ」「こちらを向け」と普通に訳せばおk。
「僕」なんてどっからでてきた? 変なことやめろって話。

>それは読者の想像することでしょ。
たしかに読者はいかようにも解釈する自由がある。これが大事。
なのに「リリーに向けて語りかけた」という解釈を押しつけたのがこりん。

原書で前後をきちんと読めばハリーに「こちらを向け」といったのが「正解」だとわかるよ。
作者も7巻では「緑の目」がポイントといってたし、翻訳者も緑の目の伏線がここで...と
あとがきでかいているので、わかってはいたんだろうと思う。
だから「こちらを向け」でいいけど、それでも読者がいろいろ解釈するのは勝手という程度。

「我輩を~」「私を」でも「記憶を見ろって意味?」と誤解する人がいるかもしれないけど
次の行に「緑の目が~」とでてくるのでちゃんと読めばわかる。

「僕」は少年時代限定の一人称なので、それだと意識が少年時代のスネイプになり
リリーに呼びかけているという特殊な(誤った)解釈限定になる。

「こち……らを……見……」のようにして「見ろor見てくれ」といってると
わかるようにして、命令形をごまかすかな。そしたらより柔軟に読める。

最後まで泣き言を言わないスネイプが、せめて愛する人の瞳に
送られたいというささやかな願いとともに逝く。漢の死に様だよ。

もし邦訳が「こちらを~」で、誰かが「僕を見て」はどう?といったら
『スネイプがハリーの前で僕w 腐女子キメエw』で終わっていたはず。

look at meと言われたハリーがスネイプの顔を見て、二人の目があって、次の瞬間、
スネイプが死ぬので、スネイプは最期にリリー譲りの目が見たかったんだなと思うしかない。
原書では議論になるようなとこじゃないんだけど、邦訳ではこりんがこねくり回したせいか、
あたかも難しい場面みたいな議論がループするのがもどかしい。


7巻ルーピン名付け親

「親代わり」「名付け親」、両方に「ゴッドファーザー」とルビをふって
ルーピンのセリフあたりで使い分けるとか、なんかやり方があったと思う。
せめてあとがきでフォローが欲しかったとこ。

「名づけ親」が叩かれているというより、
7巻でルーピンのセリフが変になったのを
投げっぱなしにしたのが責められてるんだよね


「開闢」「翩翻」「睥睨」


7巻の若い俺様が商売でヘプジバを訪問して、様子が変なのを大丈夫かと聞かれて答えて
「はい、万全です・・・」って何かほんと変じゃない?

6巻20章だね。
ヘプジバに‘Are you all right, dear?’(あなた、大丈夫?)と問われて。

「ええ」ヴォルデモートが静かに言った。「ええ、万全です」(下p.176)
‘Oh yes,’ said Voldemort quietly. ‘Yes, I'm very well ...’(UKp.410)

「万全」は準備とか対策に手抜かりがないなんてとき使う言葉だからこれもおかしいな。
「大丈夫ですよ」「何の不調もありません」と普通に答えさせておけばいいと思う。

この章は、ヴォルの「千里眼ですね」みたいな答えが、「博識ですね」になってるという
文春でも指摘された箇所がでてくるとこ。よく読むとアヤシイ言葉だらけかも。


確かに「そこは○○って訳すべきだろう」っていうのが多いような・・・。
ふくろうが「傍受される」って・・・電波じゃないんだから

日本語力が平均以下なのは間違いない

日本語として間違ってなければ、多少変でも
「クセのある意訳する人だなぁ」でスルー出来たかも知れないのに


第1巻でハグリッドがバーノンおじさんに
「腐った大スモモめ!」って言う場面で
悪口らしいけど、腐った大スモモってどういう悪口なんだ?
とか思ったりしたことあるよ。

原文だと“Ah, shut up, Dursley, yeh great prune”

pruneに『干しスモモ』と『まぬけ』って意味があるんだねー
単に顔を真っ赤にして怒るデブのバーノンの姿がスモモみたいだから言ったのかと思ってたw
スモモのとこにまぬけってルビをふってくれたら英国の感覚が知れたのにな


自分が最初に持った疑問は、オリバンダーの「霧のような瞳」
このスレ知るまで何度読んでもそこで引っ掛かって、自分の中では年寄りだから白内障か何かで
目が白濁してるのかなと考えたりしてた

最初の印象は、これストーリーは面白いから読み進められるけど悪文の宝庫だなって感じだった
単語や古臭い表現以前に文章が悪すぎる下手糞すぎる


1巻を読んで
「明るい金髪に胴はプラチナブロンド、淡い金茶色のパロミノ」とは
何だろうかと悩んだあの日…


同じく1巻を読んで「縄がくるぶしを縛っている」とはどういう状態かと悩んだあの日w


我輩

wikipedia「日本語の一人称代名詞」の「古風」の項に「我輩」がある。

>もったいぶった、尊大な表現。「吾輩は猫である」の題名および主人公の一人称として有名である。
実在の人物では福田赳夫が使っていたが、当時すでに「あまりに古風」と批判する向きもあったという。

福田赳夫は明治生まれ。
「当時すでに」とあるけれど、昭和にはあるまじき時代錯誤だったはず。
ちなみに福沢諭吉はた「学問のすすめ」(明治5)の中で、「余輩」「余」を自称に使い、
「我輩」は「我々」の意味で使っている。もともと複数自称だったらしい。
明治時代に単数自称になり、政治家などがもったいつけるために使用したのかな。
漱石が猫に言わせたのは、偉そうな人への風刺が入ってるんだろう。

ダレンシャンのクレプスリー
何百年も前から生きてるヴァンパイア。
だから時代錯誤な「我輩」なんだよ。
シリアスもので「我輩」使うならこれくらいの理由が必要。


プロフェッサー(professer)なんだから地の文では「教授」としてほしい。
プロフェッサーってのはその道に熟知、通達した人のことで、
教師というか学者、研究者に近いんだよね。
そんなエリートがホグワーツでは魔法使いの卵に教育をしてるんだよね。
スネイプも授業の合間に自分の研究をしているみたいだし。
生徒のセリフくらいだったら「○○先生」と呼んでもいいかもしれないけど、
文学だからそこのところはちょっとくらい格好をつけて生徒にも
「マクゴナガル教授」、「スネイプ教授」と呼ばせてもかまわないと思う。

イギリスではプロフェッサー(正教授)は大学教員の中でもごく一部。
大学毎にパーマネント教員の一割ほどしかいない超エリートだよ。
ホグワーツは魔法界の最高学府だから、プロフェッサーと名乗るんだろうね。


「我輩が先生だったはずだが」ってセリフあるよ。
二重に吹ける( ´゚ω゚`):;*.':;

9章 217ページ 2行目
「この学校では、我輩が魔法薬の先生のはずだが」

せめて『教師』や『教授』って言ってほしいね
『我輩』と釣り合わないw


六巻だったかな
校長の台詞で「テリブル」ってわざわざルビふってるところがあって
「お、もしかしてこれと引っ掛ける言葉遊びか伏線かなんかあるのか?」って思わせといて
何もなかったのは


原書はそんなにやさしくない。
あんな大量の英文を楽に読める日本人は多くないと思う。
こりん訳はだいたい日本語がベースになっているので
そういう意味では原書より読みやすいが、
英語を読むのとはまた別のストレスを感じるんだよね。

だいたい日本語がベースになっている

・・・・・(;゚;ж;゚; )  吹く、吹くーーー。


最近出た翻訳スキルの本が図書館にあったのでパラパラ見てるんだけど、
例文に「パンダが to build a den を習った」というのがでてきて
子共向けの本なら「巣の作り方」、動物学の雑誌なら「営巣法」と訳すとあった。

そこでふと、4巻の対抗試合でドラゴンを連れてきたチャーリーが
「営巣中のドラゴン」と言ってて、硬い表現なので違和感覚えたのを思い出した。
やっぱ児童書(しかも台詞)でこういう言葉の選び方は非常識なんだな。

この本を書いた人もハリポタの訳に当てつけてるような気がしたw

つか、4巻で第一課題のために連れてこられたドラゴンは営巣中(巣作り中)じゃなくて就巣中(卵あたため中)だと思う。

>ドラゴンは営巣中(巣作り中)じゃなくて就巣中(卵あたため中)

英語じゃどっちもnestingだからこりんが間違えたんだろう。
もちろん児童書の普通の会話でこんな難しい言葉を使うこと自体ナンセンス。
「卵を抱いているドラゴン」でいいと思う。

>営巣中の母親ドラゴンがほしいという注文だった。(携帯版4巻506ページ)

営巣中って巣作り中という意味だったのか。それじゃまだ卵産んでないことになるからダメじゃん。

原文は、They wanted nesting mothers,(p.288,UK)で
nesting motherなら「卵を抱いてる母(鳥)」って感じだけどnestingには「営巣」という訳語を
出してる辞書があるから、よくわからないけどこれでいいやって感じで採用したのだろう。
児童書の会話にふさわしくない難語という時点で×だが、さらに使い方を間違えてる。
こりん訳では「またか」って感じだけど、普通に考えたら相当恥ずかしいよね。


フィーフィーフィスビーとかコウモリ鼻くその呪い呪文
とか授業サボりヌガーとかは原書だとどうなっているんですか?

コウモリ鼻糞の呪い=Bat Bogey Hex
鼻血ヌルヌル・ヌガー=Nosebleed Nougat

糞という漢字やヌルヌルが汚いな。
コウモリは「コウモリお化けの呪い」じゃないかという説もある。

ヌガーの原語は初めて知ったけど、普通に「鼻血ヌガー」でいいのに。
この人本当に汚らしい擬音や擬態語が好きなんだよねえ。ズルズルとかゲーゲーとか。

一応歴史魂の解釈でも385のいうとおり、ハナクソが巨大コウモリになって襲ってくるみたいな感じ。
たぶんジニーのような美少女がそんなとんでもない呪いを使うという意外性がポイント。
でも「ものすごいビラビラ」とか必要以上に気持ち悪い表現はこりんのセンス。

コウモリの形を想像すると分かりやすいのに、「ものすごいビラビラ」でかえって分かりにくくなっているw

やつの顔がものすごいビラビラでべったり覆われちゃってさ。(5巻33章下p.528)

「べったり」も汚い。

フィーフィー・フィズビーはFizzing Whizzbee。

これはなめると浮き上がる炭酸キャンディだっけ。
fizzは炭酸のシュワーっていう音、Whizzbeeはブーンという蜂かな?
たぶんなめると蜂みたいにホバリング(空中で止まる)するからだろう。
ゴキブリなんとか豆板みたいにそれなりに工夫して訳してないのは
意味と語呂を合わせるのをあきらめてるね。

諦めてカタカナにするなら、英語に近いフィズィング・ウィズビーとでもしてくれればいいのに。
フィーフィーってなんだよ、まったく。

まったくイミフだね。
訳を試みるならシュワシュワ浮遊キャンディーとか?
変に語呂合わせしなくても意味がわかって楽しそうならいいのに。


少し変だと思っても魔法界だから…イギリスだから…
と自分に言い聞かせて読んできたから
読みなおした時にこれって本当にあってるのかな?って
疑ってしまう気持ちすごくわかるw

訳が変なのか魔法界だから荒唐無稽なのか
ときどき区別がつかなくなるよね。
そのせいで珍訳もバレにくかったんだろうけど。

魔法界の話しじゃなかったらもっと指摘されたんじゃないかな。


杖がよく鳴る音でバーンっていう描写はいいんですか?

bangは「バンと音をたてる」みたいな動詞で「バン」という擬声語を兼ねてる感じ。
こういうのが多い。「衝撃音がして~」みたいに擬声語抜きで訳せる。


>容姿で翻訳の被害受けた人

マクゴナガル先生の髷とかルーナの出目とか
マルフォイ父の何色だか分からない目とか
ハグリットも大きさ変わったし
メインじゃないけど緑色の顔の魔女なんかも

ナイトバスに乗ってた脇役まで被害受けてるんだから
メインキャラはたまったもんじゃないよなw
容姿…仕草…一人称…まとめると人物像の破壊。

服の色が変わってるだけで「チンケ」といわれたファッジとかかわいそうw


7巻のスネイプの「何なりと」は突っこむほどの箇所じゃないけど
「何なりとお申しつけを」という接客用語みたいであまり響く言葉じゃないな。

原文の"Anything"(UKp.544)は「何でもします、差し出します」という感じで
よく言った!、ダン爺は言質取ったな!、という感慨がある。
スネイプの必死さが心に響く。
このあと本当にダン爺に何でもやらされるので"Anything"が重くのしかかる。

そういう意味じゃ「何なりと」は誤訳じゃないし、
特別爺むさいとも思わないけど、軽い感じでいい訳ではないと思う。

リリーを助けてください、何でもします(泣)って場面だっけ。
たしかに「何なりと」では必死な感じはしないな。

第一声が「殺さないでくれ!」で必死の頼みが続いて
最後が「何なりと」じゃ確かに落ちつきすぎだな。


「ハリーポッターと私に舞い降りた奇跡」

賢者の石を翻訳するとき「I」をキャラクターに合わせて変えることにした。
一人称を何通りにも使いわけられる日本語の特性によって深みを増すことができたのではないか。

スネイプのことは最終巻の後書きと似たようなこと書いてたな。
最期には愛する女性の息子の前で恋する男に戻ったのだとか…
恋する男って…orz

読者に舞い降りた悲劇だな

その本見た。最終巻の話しで
「ローリングは惜しげもなく殺してくれた。
翻訳者として怒りを覚え、感情が訳にこもってしまうこともあった。」
だってよ・・・。

言葉をもっと選べ
それからなんでそんなに偉そうなんだ・・・翻訳者の分際でw


You-Know-WhoとU-No-Pooのジョークの訳が自分でも気にいってるらしいよw
おったまげー
あなたの訳を読んでも面白さが何にも伝わらなかったんですけど…
なんでハリー達があんなに笑ってるのか、モリーが何を心配してるのかさっぱりだったのに
自分では気にいってたのか!
ルビふってくれればわかっただろうけどさ。


あと副題の訳がどれも一度で決まったように書かれている。
6巻のように仮題を出して二転三転したのもあるのに。
たしか最初は作者発表を受けて「混血の王子」、内容がわかって「混血のプリンス」
にしたのでネタバレ気味と批判された。最終的に混血はまずいと「謎のプリンス」
になったと記憶している。だがこりんは、、

>~私もこれを採用して「謎のプリンス」とした。"Prince"を「王子」と訳さずプリンスの
ままにしたのは、ローリングがそんな単純なタイトルをつけるはずないという直感だったが
内容を読んでそれが正しかったとわかり、胸をなで下ろした。

としており、最初から「謎のプリンス」だったような書き方。
少しでもはずしたことはごまかしたいのかな? 
掲示板のログなどに試行錯誤の証拠が残ってるのに・・・

仮タイトルは「不死鳥の勲章」とか
「死の聖人」とかも静山社のトップに出してたのに
なかったことになってるよ。

7巻も最初静山社サイトで「死の聖人」としてたよね。
それを記録してるブログもある。
でもこりんの本には
>~日本の新聞紙上では「最終巻のタイトルは『死の聖人』」などと発表された。
>しかし私はローリングは絶対そんなありきたりのタイトルをつけるはずはないと思った。
と書いてある。
別に仮題が適切でなかったとしてもかまわないのになんで嘘までついてごまかすのか。

あと『死の聖人』ってタイトルもぜんぜん「ありきたり」ではないと思う。
「Hallowsの意味にひねりがあるはずだと思った」というならわかるけど、
こりんの言い方は変。
翻訳ほどじゃないけどやっぱり日本語もところどころ変な本だった。


6巻携帯版のあとがきで自分を「選ばれし者」と書いてる。
もうこのおばはんホントしょーもないわ。

落札したんだから選びし者だろ・・・

選んだ会社は他にもいたが高額つけて買い取りし者になっただけだよね。
しかし本人は天に選ばれたみたいなつもりなんだろうな。


6巻の携帯版をパラ見したが、校正漏れと思われた
「黒くなった指を、おぞましくもあり、痛々しくも思いながら」という
繋がってない文が直ってなかった。(上巻10章p300)
版変えるにあたって読み直してないはずがないので
これで日本語として正しいと思ってるんだろうな。


日本語を母国語のように扱うイギリス人にこりぽた読ませたらどんな反応するんだろう。

前に書いたような気もするけど、「ハリーポッターシリーズという面白いファンタジーが
あるんだよ。日本にも早く紹介されるといいね。」と英語で皮肉言われた。
ぽかんとしてたら、もう一度日本語で言ってくれた。


1巻

邦訳:しかし、ハリーがやったことといえば(物置に閉じ込められた時、外にいるバーノンおじさんにも大声でそう言ったのだが)食堂の外にあった大きな容器の陰に飛び込もうとしただけだったのだ。

「やったことと言えば~しただけだったのだ」という文もなんか変だよね。

これだと実際やったみたいだけど、英語だと「やろうと試みた」ことだもんね。
実際にゴミ箱の裏へ入り込んだならお仕置きにはならなかったろうに。
ハリーが「やろうとした」ことと、結果が大いに違うのが悲喜劇の原因なのに。
もうちょっとちゃんと訳して欲しいよ。
かっこの処理も直訳だとおもしろくない。

むしろカッコ内は微妙にユーモアが滲ませてあり面白いのにつまらなく訳してるかも。
(鍵を掛けられた物置の扉ごしにバーノンにも叫んだのだが)と
まんま書いた方が言わずもがなの「閉じ込められた」というのが
行間でわかって面白いんじゃないかな。


1巻

UK、p44
there might be trouble getting hold of yeh.
邦訳:おまえさんを捕まえるのに苦労するかもしれん。
この「捕まえる」というのがはっきりしない。「手でつかむ」「探し出す」「把握・理解する」?どの意味ですか?

getting hold of yeh(you)
これは訳すなら「連絡をつける」じゃないかな。
ハリーはどうやら魔法界のことを何も知らされていない。
だからダンブルドアはハグリッドに入学通知を頼むにあたって
「届けるのに苦労するかもしれない」と言ったのだろう。

おそらくダーズリーがハリーに入学案内を見せないのでダンブルドアは
ハグリッドを呼び、直接通知するようにいった。
しかしダーズリーは家から逃げ出したので、「捕まえるのは大変かも」でも
別に誤訳ではない。でも別にハリーを捕獲するのがミッションではないので
「連絡する/手紙を届けるのは~」と訳した方がわかりやすいかなという感じ。


松岡さんの出した自伝本の82頁に注釈の件の説明があります。
『翻訳につきものの「注」は一切つけなかった。物語の世界にどっぷり浸って欲しかったからだ。
その代わり、イギリスの学校制度など、日本語でピンとこない事柄が出てきたときは、文中に
補足をちらりとまぎれ込ませてわかりやすくしている。たとえば日本と英国の学校制度の違いは
「七年制の中等学校」("the local comprehensive")と文中でさりげなく説明した。』

ということですが、1巻が出た当時小学生だった私は「中等学校」を「中学校」のことだと思い、
「イギリスの中学は7年なの? 高校は何年あるの?」と聞いて親を困らせた覚えがあります。
後で調べたらコンプリヘンシブ・スクールは中学と高校を兼ねたようなところで、11歳で入り
義務教育の終わる16で学校を出る人と、進学課程に進んで18まで勉強する人がいるとわかりました。
だからこの「補足」では不正確だし、読者の理解の役には立たないと思います。
(ハリーがマグル界にいたとして大学に進ませてもらえたとも思えないし)

イギリスは学校制度が複雑なようなので、本文ではさらっと「中等学校」だけにして
注釈かあとがきで少し詳しく補足説明を入れてくれればよかったのに。
こんないい加減なやり方で、わかりやすくしたと思ってるのがちょっと頭にきました。

この文章がすでにおかしいね。

「日本語でピンとこない」なら訳しようがないはず。
「直訳してもわかりにくい」と言いたかったのだろう。
「七年制の中等学校」という訳語は「日本と英国の学校制度の違い」を
説明してはいない。

何を書いても変になる人だな。こりんさんは。


私はかなり本を読む子どもだったんだけど、「注」なり「あとがき」なりで
知らない国のことや、昔の出来事などが解説されているのを読むのが大好きだったな。
当時本当に知らなかったソ連(笑)や東欧の学校のことなんか、それで知った。

注がよくないと言ってしまったら、日本文学はどうしたらいいんだろう。
古典でなくても、たとえば明治文学なんて、知らないものや事柄いっぱいだよ?
まさか、補足をまぎれこませるわけにもいかないぞw

上3行は本を読む人なら普通だと思う。
なので、この訳者は、本をあまり読まない人か
注釈をつけるのが面倒なので、適当なことを言って誤魔化してると
過去に言ってる人がいた。

知らないものについて説明も無しで世界に浸れと言われても、
入り込めないよなあ。


あとがきは自画自賛だけどふくろう通信は言い訳と
怪しい情報いっぱいという感じ。
ハッフルパフが劣等生の寮と言われてるとか
シリウスがスナッフルズという暗号名の犬に変身するとかw

スナッフルズはシリウスの暗号名なのに
こりんはずっと犬に変身したときの名前だと思ってて
5巻のカバーの折り返しでもシリウスとは別に
スナッフルズを紹介していたのでワロタよ。

翻訳者が理解してないってどういうことだw
笑えるw


7巻2章(邦訳だったら38ページ)
「アバーフォースなんて糞山の一角ざんすよ」って。
糞山って訳すしかないの?スキーターなら言いそう?

Oh, Aberforth is just the tip of the dungheap,

dung=(牛・馬などの)ふん、くそ :(家畜による)肥料、こやし
heap=(寄せ集めて重なった物の)山、塊、堆積
the tip of the iceberg=氷山の一角

この“dung”が原作に頻出する、コリンが“糞”と訳する単語
糞山の一角って訳は嫌だけど、氷山の一角と掛けてる(?)みたいだね

検索すると、"the top of the dung heap"はたまに使われる表現みたいで
"dung heap"では農場の堆肥の山みたいな画像が出てくる。
英語のdung(フン、肥やし)はshit(クソ)と違って卑語じゃないので印象が違う。

日本語ではよく「ゴミの山」といったりするから、「ゴミ山の一角」とかに
変えた方が、それほど下品すぎない感じで印象は近かったかも。
日本で女性が人前で「糞山」というのはかなりありえないからね。

とにかく回転さんは子供の本にshit(クソ)とか書かないように気をつけてるので
「堆肥、フン」と訳せるdungを「クソ」にするのはやめた方がいいと思う。


ただのdogが犬畜生になってたりとかね。

犬好きだけど犬畜生って言葉には何とも思わん
が、児童書にあったら「ちょっ、おま…」と突っ込まざるを得ん

どこの時代劇って感じ
ほんと、時代劇のスパイスを勝手にちりばめるのやめて欲しい

確かに児童書にはいらないね
子供の読むものなんだから気を使って欲しい


炎のゴブレット上巻31ページ最後
『つまり、ハリーはまるで犬の糞扱いだった』
(…, which meant that Harry was about as welcome in their house as dry rot.)

dry rotで検索すると茸の栽培に用いるような朽ち木みたいなのが出てきました。
犬の糞ってこたねぇだろと思ってしまいましたがどうでしょう?
原文に in their house とあるのに犬の糞を思い付く辺り、ちょっとびっくりした。

ちょww 原文にdogもdungもないのに「犬の糞」ってすごい

dry rotは木材の乾燥腐敗(水分が潜行してて表面乾いてるのに腐ること)のようだが、
要するに、ハリーは家をむしばむ腐敗菌のように扱われた、とかそんな感じか。

なんでこれが「犬の糞」なんだ??
もう、糞って書くのが好きなだけとしか思えない。

腐った棒っ切れのような?
朽ちた木切れのような?


6巻下の252ページ15行目
「君の気の毒な友達のルパートにあんなことが…」
と言う場面、原書ではどうなってんの?
こりんの間違い?JKのミス?それともユーモア?
この件に関しての公式なアナウンスでもあったら教えてほしいです

原書が出たときに作者のユーモアでFAだったはず。
(ルパートは映画のロン中の人)
同時にスラグホーンがひいきの生徒以外ろくに名前も覚えていないことを表わしている。
こりんのミスではないが、普通の翻訳者ならこういう微妙な作者の遊びを
あとがきでフォローするだろうね。下手すりゃミスと思われかねないし


ページ数がわかんなくて申し訳ないですが、
謎のプリンスの最初の方、ダンブルドアとハリーがスラグホーンの隠れ家を訪ねるシーンの
「乱暴狼藉のあとが目についた」
とかいう訳が気になっています。

真っ暗で何が起こったか(起きるか)わからない家、校長が杖で灯りをともした…
一行あけて、「乱暴狼藉」。

それまでドキドキして読んでたので、江戸捕物的な言葉にずっこけました。
原書持ってる方、英語でどうなってるか教えてください

上巻 P94 後ろから四行目

A scene of total devastation met their eyes. (UK P.64)

devastationで荒廃とか徹底的破壊の意味だから、
A scene of total devastationで『破壊し尽くされた様子』とか
『すさまじく荒らされた様子』とかかな。

こりんは「乱暴狼藉」みたいな時代がかった日常的でない熟語が
強調表現になると思ってるような気がする。
でもはっきり言って椅子がひっくり返って窓が割れているだけでも
なんらかの「乱暴狼藉の跡」には違いない。
破壊っぷりが半端じゃないという意味にはならないんだよね。

total devastationって語感からしてものすごそうなのに・・・
「乱暴狼藉」じゃ全然違いますね。

大辞林によると
「狼藉」は
1、乱暴なふるまいをすること。また、そのようなふるまい。乱暴狼藉。
2、者が乱雑に散らかっている・こと(さま)。

だから、言葉ではなく実際の行動のことだよ。
特に「乱暴狼藉」だと行動限定だね。

「乱暴狼藉のあと」だと、グラスが割れている程度でも言えそう。

つーか、乱暴狼藉って時代劇でもレイープの時によく使う言葉なイメージ
偏見かも知れんけど

うむ。時代劇じゃ手込めをよく「狼藉」といってるね。
だから乱暴狼藉の跡なんていうと、ちょっとドキッとしてしまう。
要するに必ずしも物理的な破壊だけを意味しない。
きれいに言えば「狼藉」には破壊より理不尽さを強く感じるな。


素朴な疑問
何で旅籠なのに酒場じゃないんだろ?

ホッグズ・ヘッドだっけ?
イギリスの町や村によくある二階が宿屋になってる居酒屋
こりん訳では「旅籠」で一階が「バー」
旅籠も嫌だけど時代劇風にするならするで統一したらいいのにw


背筋が凍るような恐ろしさを感じるヴォルデモートに
俺様俺様言わせて人格を変えるのも、よく考えたらすごいよな。
確か1巻の頃は「わし」って言ってたはずなのに、
どこをどう間違えて「俺様」にしたんだろう。


5巻
上巻P31,L6“胃が引っくり返った。”
原作だと“His stomach turned over.”

試しに3つの自動翻訳サイトを使って訳してみた
一つは“彼の胃は引っくり返りました”
他の2つは“彼の胃はむかつきました”

文字通り胃が引っくり返った感じなんだろうけど、
“胃が引っくり返った→胃がむかついた”と捉える方が一般的みたいだね

イディオムに turn one's stomach というのがあり
怒りや焦り、ショックでむかむかする(気分が悪くなる)こと。overついても同じ。
ジェットコースターで振り回されても気分が悪くなるでしょ。
こういう身体の一部を使った言い回しは、言語ごとに独特のものがあるから
胃がひっくり返ったと直訳しても意味ワカランわな。

その箇所はディメンターの姿を確認したところだから、『ハリーは吐き気を覚えた』とか
素直に訳してもショックの大きさがわってきていいかもね。


2巻の最初のページに

>ハリーは言い返そうとしたが、ゲーップーッという長い大きな音がハリーの言葉を飲み込んでしまった。
>ダーズリー家の息子、ダドリーだ。

と書いてあるけど、この「ゲーップーッ」っていうのはげっぷして屁をこいたのか?
原書はなんて書いてあるんだ?

ゲロって屁じゃね? しかし汚ねえな・・・

>ハリーは言い返そうとしたが、ゲーップーッという長い大きな音がハリーの言葉を飲み込んでしまった。
>ダーズリー家の息子、ダドリーだ。

Harry tried to argue back but his words were drowned by a long, loud belch from the Dursleys' son, Dudley.

ゲップだよ
屁なんてこいてねーしゲロもしてねーw
原文には“長くて大きなゲップによって”とあるだけで、擬音語なんて書かれていないんだよね
見事なまでに擬音のセンスが日本人の感覚とかけ離れてる
実に幼稚で下品な翻訳だよな

www
どうやったら長いゲップがゲーップーッになるの

せめて「『ゲェーーッ』という長いゲップ」とかさ・・・
おかしな擬音だけじゃ何があったのかさっぱり分からんよ
ダドリーちゃんかわいそうすぎるだろ

ゲップしただけなのに
屁こいただのゲロ吐いただのダドリーちゃんかわいそす

そんなきちゃない擬音を読まされる読者もカワイソス

「大きな音がハリーの言葉を飲み込んでしまった。」

「ハリーが言葉を飲み込んだ。」

と読んでしまっていた。
ハリーは言葉を飲み込んだ訳じゃなく、反論はしてたんだね。

「言葉を飲み込んだ」というのは、話し手がしゃべるのをやめたときに
使うのが普通だから、とっさに読み間違えそうな訳だよね。
wordsが主語でbe drownedときたら「かき消された」というところか。

drownは普通は「おぼれる」の意味だから、波に飲み込まれるイメージに
引きずられたんだろうけど、そういうとこもプロのセンスじゃないと思う。


7巻

原文はsix feetだよ。
>痛い変身が終わるとハリーは一メートル八十センチ以上の背丈になっていた。(12章348頁)
>Once the painful transformation was complete he was more than six feet tall and,

こりんの訳文がなんとなくこなれてないから、ハリーの身長かなんかを意識して
変な書き方になってしまったように思えるってことじゃないの?
「180cm以上」には「180cm」も入るし、それだと英国人としてはあえて書くほどの
ノッポとも思えないからね。

実際は6フィート(183cm)超なんだから、たぶん185~7cmくらいになったと考え、
「辛い変身が完了すると、ハリーは優に180センチを超える背丈になっていた。」
とかすればもちっと自然に読めるかな。

ハリーは優に180センチを超える背丈

ああ、それだとけっこう大きい人に化けたって感じするね。
ハリーも6巻でかなり背が伸びたといわれてたし、この時点で180センチ近くはなってそうだったから
ここであえて「一メートル八十センチ以上になった」と書かれるほどまだ低かったっけ?と思ったよ。

the painful transformation を痛い変身と訳すのか。
あんまりだな。


秘密の部屋
p. 112 US版
He was looking at Malfoy, taking in his Slytherin Quidditch robes.
p.165
「ロンはスリザリンのクイディッチ・ローブを着ているマルフォイの方を見て言った。」
邦訳あってます?特にtake in

ああ、そのtake inは初めてユニフォーム姿のマルフォイに出くわしたロンが
選手になったのかと思いながら見ていたという意味だと思う。
考慮に入れる、把握する、気づくみたいな意味の take in だろうね。

邦訳の書き方だと taking in を wearing(身につけてる)と間違えて
後半がマルフォイを修飾してると解釈したように思えるね。(本当はロンを修飾)
わかってるけど意訳したというふうに強弁できなくもない感じだけど。

ここでの「take in」は簡単に言えば、「見て考える」という意味になります。
他に「理解する」や「考慮に入れる」などの意味もあります。
もちろん直訳すれば、「take」=「取る」、「in」=「中」なので「何かを取って、中に入れる」と意味もありますが、
この場合は「何かの事情/状況を見て、それについて考える」。


日本語版での登場人物紹介文でセドリックの事
「ハンサムで良い性格をしている」と書かれてたけど。

「ハンサム」はとにかく「良い性格」だと
好青年のイメージが崩れるような…

「性格がいい」と「いい性格をしている」じゃ
ニュアンスだいぶ変わるよなw


「追放された巨人」のとこね。誤訳というかありがちなケアレスミスかな。
vanish(消える)とbanish(追放する、払いのける)はどちらも
対象が消えることになるのは同じなので、間違いに気がつかなかったのだろう。
(有名になったミスなので携帯版ではこっそり訂正)


2巻5章

翌朝、出かけるまでにかなりの時間がかかった。鶏の時の声でみんな早起きしたのに、なぜか、やることがたくさんあった。

ああ、それは前も指摘があった。
鶏が朝、「コケコッコー」というのは「時を告げる声」「時をつくる声」が正解。
たぶんこりんは「鬨(とき)の声」(軍勢が「エイエイオー!」とかいう声)と混同してる。

あと原語はcock-crowで直訳すれば「雄鳥の声のするとき」だけど実は「夜明け」のこと。
まあ、ロンのうちは鶏飼ってるからいい?けど、US版ではただのdawn(夜明け)らしい。

訳文全体もなんか変だよねw

児童書でちょっとかっこよく訳すときは
「にわとりが鳴く頃に起きたのに」みたいにするよね。

文章の切り方が変だよね。

翌朝はみんな早起きしたのに、でかけるまでかなり時間がかかった。
なぜか、やることがたくさんあったのだ。

という切りをすれば、すんなり意味が通ると思う。


matsuタブに入りそう?

ぱっと思いつく所ではハリポタの翻訳を厄介事と言ったり
フクロウがブンブン飛び回るとか変な訳しといて、フクロウは飛ぶ時に羽音がしないと指摘されたら
原作者が間違えてるから、そのまま訳したんザマス、翻訳家はツラいよとか言ったり

「ローリングは経験が浅いから~」みたいな発言もあったよな

楽天ブックスのインタビューで作者の主人公描写について
「最初のころは書き方がたどたどしかった」と言ってるので仰天した。


日本だけ初版率が巻を進める毎に・・・
日本だけ映画の興行収入が・・・
なぜ日本だけなんでしょうね?
「日本人だけ」飽きっぽいんでしょうかね?
普通はそうは考えないよね

映画の場合、興行収入は
203億 賢者の石
173億 秘密の部屋
135億 アズカバンの囚人
110億 炎のゴブレット

80億 謎のプリンス

とどんどん落ちていってるね。「不死鳥の騎士団」は世界的に見れば賢者の石に次ぐ大ヒット作だし、
日本でも4作連続100億超えな時点で物凄いことなんだけどね


ところでルーナのしてる蕪のイヤリングって原書ではラディッシュってホント?
蕪とか大きすぎると思ってたけど、ラディッシュならかわいい感じでイメージ全然違う。

原語radishだよ。カブはturnip
7巻でルーナのパパが育てた変なプラムだったことが発覚

不死鳥の騎士団 上巻 P413

ルーナはオレンジ色の蕪をイヤリング代わりに着けていた。
どうやらパーバティとラベンダーがそれに気づいたらしく、
二人ともルーナの耳たぶを指差してクスクス笑っていた。

Luna was wearing what looked like a pair of orange radishes for earing,
a fact that Parvati and Lavender seemed to have noticed,
as they were both giggling and pointing at her earlobes.

『オレンジ色のラディッシュのようなもの=蕪』って決め付けてるね
日本人はラディッシュなんてハイカラなものを知らないとでも思ってるのか
それとも本厄者の思い描くお江戸ワールドを崩されたくなかったか

勝手に和風の物に置き換えちゃうのも不愉快だけど、
“ラディッシュのような物”と書いてあるのに“蕪”と断定しちゃってるのが問題だと思う
まさか後からこの植物が別の植物だと判明するとは思ってなかったんだろうけど
“のような物”の部分には意味があったんだから、勝手に削るとか無神経な訳をしないで貰いたいな


秘密の部屋、p.165
instant uproarとたんに轟々と声が上がったので
「轟々と」かあ。。。
とたんにざわめいたので
とたんにざわざわしだしたので
とたんにざわめきだしたので
はどうかしら?
uproar:騒ぎ、騒動、騒音
[OALD]a situation in which people shout and make a lot of noise because they are angry or upset about something
The room was in (an) uproar.
Her comments provoked (an) uproar from the audience.
We could no longer hear him above the uproar.
やっぱ、「轟々と」がいいかなあ?あんまり使わないんだよなあ。。。

「喧々囂々」の「囂々」を使おうとして、「轟々」にしちゃったのかな。
「轟々」は音がとどろき渡るとき使うのでここは違う気がする。

まあそれはともかく、マルフォイがハーに言った差別発言がゴングになって
乱闘になりかかったシーンだね。声が上がっただけじゃなく、もみ合いになった。
ここは普通に「突然大騒ぎになったので」としけば無問題だと思う。

roarに轟音たてる意味があるから引きずられたのかもしれない
でも児童書に非常用漢字(しかも使い方が怪しい)を持ってくるのが
そもそもの間違い


秘密の部屋p.170
“He was the on’y man for the job,”
「ほかにはだーれもおらんかったんだ」
これ違うんじゃないかなあ?ここでのon’yは「唯一の」といういみじゃなくて、「最適の」という意味じゃないかなあ?
後に、forがあるから。You're the only man for the job. 君こそその仕事にうってつけの人だ.
そのあとの
“An’ I mean the on’y one.
「人っ子ひとりおらんかった」はまあまあか。ここのon’yは「唯一の」という意味かな。
つまり、さっきは「最適だ」といったが、ここでは、そうじゃなくて、「つまり[I mean]アイツしかおらんかった。」と訂正しているような。。。
わからんけど。

ただ、
「ほかにはだーれもおらんかったんだ」

「人っ子ひとりおらんかった」
では、ほぼ同じ意味で、わざわざI meanを使って、「つまりこういうことなんだよ」と言い直す必要が無いような。。。
onlyには2つ意味があって、先にAの意味で使ったけど、つまりは、Bの意味なんだよといってるような気がして
もし、そうなら、十分、訳に表れていないような。。。
わかりません。

そこは大昔から指摘されてる殿堂入りのボケ訳
ポイントは「人っ子ひとりいない」という日本語の使い方が間違ってること。
以下まとめサイトからコピペ

邦訳 7章p.170
「ほかにはだーれもおらんかったんだ」(中略)
「人っ子ひとりおらんかったんだ。 ...」
原書 p.88
"He was the on'y man for the job,"(中略)
"An' I mean the on'y one. ..."

ロックハートがなぜ防衛術の教師になれたのかを話すハグリッドのセリフ。
「人っ子ひとりいない」というのは「ある場所に人影がない」という意味で「他に適任者がいなかった」という場合に持ってくるのは間違い。

試訳:
「この仕事をやるっちゅうたのはあいつだけだった」   
「他にはだれもおらんかった。 ...」

"He was the on'y man for the job,"
この場合は最適だったわけじゃなく、応募者が他にいなかったということ。

その前にハーが「ダンブルドア先生が一番適任と考えたわけだし」といってるが
それを遮ってハグリッドが説明してる。
「闇の魔術の先生をするもんを探すのが難しくなっちょる」と続けてる。
つまり最適も何も唯一の応募者だった。
(ロックハートが良い教師とはダンブルドアも思っていないけど仕方がなかった
おかしいのはここに「人っ子ひとり」という言葉がでてくること。

"He was the only man for the job," 「この仕事にきたのはあいつだけ」
"I mean the only applicant" 「つまり唯一の応募者だ」
と言い換えてもいいね。

"He was the on'y man for the job,"だけだとまるで能力的な最適者のようだけど
ハグリッドが言いたかったのは、"An' I mean the on'y one."(他に応募者なし)の意味。
それがオチみたいなので、そのおかしさが反映できるとよりいいかもね。

そうそう。
以下のような、onlyのニュアンスを利用したちょっとした定番の笑いを、
作者は意図したんじゃないかという気がするんだよね…

試訳:
「この仕事には、あいつしかいなかった。」 (最適任者だった?と匂わせたところで…)
 ↓
「つまり、あいつ一人しか来なかったんだ。」 (他にいなかっただけ…とオトす)


秘密の部屋p.169
eat my kettleを「へそで茶をわかす」と訳しているけど、これはいいの?

そこも前どっかで指摘読んだ気がするけど
"I'll eat my hat"(帽子を喰ってみせる)という定番の言い回しがある。
「そんなことがありえたら、俺は帽子を喰ってみせるわい」と使う
「ありえねぇ」を強調してる。ハグリッドは帽子じゃなくヤカンを使った。

でも邦訳の「へそが茶を沸かす」は「笑っちゃうね」みたいな意味。
だから入れ替えには無理があるといえるし、軽口のセリフだから
ふざけたと考えればなんでもあり。まあ微妙ってとこかな。

「俺はへそで茶を沸かしてみせる」なんて達者な翻訳者がやれば
定番の言い回しを面白くもじったと思うかもしれないけど
こりんだと「へそが茶を沸かす」の意味知らないの?と思ってしまう
そこは日頃の行いのせいで損をした箇所かもねw


Harry Potter and the Philosopher’s Stone (p. 185)
They’re deep, mind, centaurs.邦訳p.373「連中は深い、心がな。ケンタウルス」
この訳し方はあってるの?

これは英語板のスレでも以前指摘があった
この mind, は、"mind you,"(いいかい、よく聞け、言っておくけど、念のため)
の略ではないかと。解説本の英国人もそういってるらしい。
ハグリッドのセリフで14章にもこの mind, がある。

UK P.168
I'm not promisin' I'll tell yeh anythin', mind, but don' go rabbitin' about it in here,
「全部話すちゅう約束はできんよ、言っとくが。でもその件をここでアレコレ言わんでくれ」
って感じかな?(こりん訳はmind無視してるっぽい)

だからそれも同じで、"They're deep, mind, centaurs ... they know things ..".も
「あいつら難しいんだよ、いいかい、ケンタウルスっていうのはな…物知りだけど…」って
感じで言いよどんでいるのかも。

mindは動詞。hey native speakers come on and help us.スレで教えてもらったこと。↓

They're deep, mind, centaurs... they know things... jus' don' let on much."
↑”mind”---a verb or a noun? what use is it?
It's a shortened form of "mind you". I've found an explanation of what it does, in case you're not familiar with it:
http://www.bbc.co.uk/worldservice/learningenglish/grammar/learnit/learnitv316.shtml
Another way to write the sentence would be "Centaurs are deep, mind you..."

じゃあさあ、コリンの
They’re deep, mind, centaurs.
「連中は深い、心がな。ケンタウルス」
は明らかに誤訳?品詞を間違えてるよね???

誤訳という判断でいいようだな。
mind you という成句の省略形 mind を名詞と間違えてる。


秘密の部屋p.178
「消えかかったろうそくが吐き出す音」
消えかかったろうそくって音出しますか。ちいさい「ボツボツ」とかいう音のことですか

そのとき、何かが聞こえた――消えかかった蝋燭が吐き出す音ではなく、
ロックハートがファン自慢をペチャクチャしゃべる声でもない。(7章)
And then he heard something - something quite apart from the
spitting of the dying candles and Lockhart's prattle about his fans.(UK P.92)

spitting soundといえば沸騰した水や油がジュウジュウいう音。
この場合も「すっかり小さくなったロウソクのロウが蒸発する音」のことだろう。
(小さくなると溶けたロウが炎にあたってプツプツいうかも?そんな感じか)
こりん訳はspit(吐き出す)の直訳から適当に書いたと思われる。
しかし「ファン自慢をペチャクチャしゃべる声」ってのも変な日本語だねw


2巻8章191ページ
>なんの処罰もなしにフィルチの事務所を出られたなんて、開校以来の出来事かもしれない。

フィルチって開校(千年前)からホグワーツにいるの?

To escape from Filch's office without punishment was probably some kind of school record.

確かに 読者がいらぬ疑問を抱いちゃうようなひっでぇ厄だw
何で思い付いた言い回しを安易に使っちゃうんだろうね


2巻365項
「ハリーの目には、ドアの隙間から目を凝らし、銅像のようにじっと何かを待っている
リドルの姿が見えるだけだった。」
↑この時、ハリーは廊下で、リドルは教室内ですよね?まだ、ハリーは入室してないですよね?

難しく考えなくてもいい。

>松明は点いていなかったし、リドルが教室のドアをほとんど閉めてしまったので、
>ハリーにはリドルの姿がやっと見えるだけだった。
>リドルはドアの陰に立って身じろぎもせず、外の通路に目を凝らしている。
The torches hadn't been lit, and when Riddle pushed the door almost closed,
Harry could only just see Riddle,
standing stock-still by the door, watching the passage outside.

訳としてはそうおかしくない。
まぁ読者が解りにくい状況の説明を補うのも翻訳者の仕事だけど。
そうじゃなくて、これ、単に前の文章の訳がマズいからいけないんだよ。

>しかし残念なことに、リドルは隠れた通路や、秘密のトンネルに行ったのではなく、
>スネイプが魔法薬学の授業で使う地下牢教室に入った。
But Harry's disappointment, Riddle led him not into a hidden passageway or a secret tunnel
but very dungeon in which Harry had Potions with Snape.

原文には 《into》 があるから、リドルがハリーを地下牢教室の《中に》導き入れたんだと解る。
懲りん訳じゃリドルだけが地下牢教室に入って行ったようで、
ハリーの立ち位置がはっきりしない。
あろうことか、訳者が原文にはある状況説明を省略しているというw
おけ?

何て訳すか迷ったあげくに“導き入れた”って書いたけど、別にリドルがわざわざ入るように促したって事じゃないです
とにかくハリーが地下牢教室の《中》にいた事がはっきりしてると言いたかった

《松岡訳》
>しかし残念なことに、リドルは隠れた通路や、秘密のトンネルに行ったのではなく、
>スネイプが魔法薬学の授業で使う地下牢教室に入った。
《原文》
But Harry's disappointment, Riddle led him not into a hidden passageway or a secret tunnel
but very dungeon in which Harry had Potions with Snape.

《試訳》
・しかし残念なことに、ハリーがリドルに連れて行かれたのは、
隠れた通路や秘密のトンネルではなくスネイプの魔法薬学で使う地下牢教室の中だった。
・しかし残念なことに、リドルを追ってハリーが辿り着いたのは、隠れた通路や秘密のトンネルではなく、スネイプの魔法薬学の授業がある地下牢教室の中だった。


  • part17まとめありがとうございました!コメント欄追加しました。わたしとしても初めの頃の巻は食傷気味なので、後の方の巻から手を付けようかなと思っているところです。 -- nevi 2013-10-03 (木) 18:17:22
  • part16のまとめはどうなっていますか?今週末の死の秘宝TV放映までに取り急ぎまとめることになりました。わたしはこれからpart5の600番台後半からざっと見ていき7巻該当箇所のみピックアップしていきます。 -- nevi 2013-10-28 (月) 04:59:53
  • すみません、16まだ途中です。金曜までだと量的にpart5後半から現行までは無理じゃないですか?今朝までのまとめでも十分見応えありますがw -- part16? 2013-10-28 (月) 20:49:19
  • はい、無理そうですねw7巻発売直後の方が情報量が多そうなので、part16は急ぎません。引き続きよろしくお願いします! -- nevi 2013-10-28 (月) 23:44:10