クエスト/○○のなわばり

Last-modified: 2023-10-21 (土) 09:21:46

MHFにおいて、年末年始等のシーズンや、○周年記念等何かを記念する際に、
不定期で配信される古龍種汎用素材救済クエストである。
昔は「凄腕ハンターへの○○」という名称のイベントの一部であったが、最近は「剛種武具強化プロジェクト」として配信されることが多い。

概要

  • 基本的に剛種チケットを消費し、剛種古龍を討伐しないと入手できない古龍種汎用素材であるが、
    このクエストを受注することで、剛種チケット消費なしで古龍種汎用素材を入手することが出来る。
  • ハードコアモードにすることはできない。
    これは基本的にHR帯に対しての救済クエストであるためか。
  • 一部の古龍種汎用素材は各種ポイント交換にも対応するようになったため、昔ほど絶大な人気はなくなっている。
    ただしポイント交換はレートが悪い上に対応していない素材も多いこと、
    古龍種素材自体はG級の装備でも要求されるため、このクエストの救済クエストとしての性質は揺らいでいない。
  • 近年主に配信されているクエストは、素材のランク別で計4つ存在する。
    「雪獅子のなわばり」はドドブランゴ変種狩猟で「旧汎用素材I」、
    「双火竜のなわばり」はリオス変種狩猟で「旧汎用素材II」、
    「荊棘のなわばり」はエスピナス変種2頭狩猟で「旧汎用素材III」、
    「赤壁のなわばり」はダイミョウザザミ変種激個体2匹狩猟で「特定古龍種専用素材」の救済となっている。
    クエストごとに素材ランクが決まっているため、狙った素材を集めやすい。
    また、赤壁のなわばりはなわばりシリーズ初の古龍種の稀玉を入手できるクエストでもある。
  • なお、以前のクエストも含めて狩猟対象モンスターはどれも古龍モンスターではない。
    なのに何故古龍種素材が入手できるのかというと、
    依頼している人は大富豪であったりレア素材を保有するギルドだったりする。
    彼らは古龍種素材を持っており、依頼を達成したら素材を分けようということである。
    だからと言って非常に強靭な個体である剛種の素材を保有しているというのは
    一体どういうことなのだろうか?
    もしかして何頭狩っても素材が出ない理由って…

過去に登場した「なわばり」クエスト

  • 過去にも様々な「○○のなわばり」が配信されていた。
    イベント名からも察すことができるかもしれないが、当初このクエスト群は
    「高難度クエストの攻略で貴重な素材を入手できる」という性質を持っていたため、
    現在の2クエストとは比較にならないほど難易度が高いクエストも散見される。
  • ちなみに呑竜は余談の項も参照してほしいが、なわばりクエストとしては古参に位置する。
    その相方として、なわばりシリーズとしては新参であった灰晶蠍は長く登場することになった。
暴君のなわばり
「暴君」とはラージャンのことである。
史上初のなわばりクエストであり、これまた史上初となる古龍種汎用素材の救済クエストとして、
2009年12月末に配信された。
クエスト内容は峡谷でラージャン変種3頭の狩猟を行うというもの。
当時は剛種武器の黎明期であり最前線ハンターと言えどもラージャン変種1体ですら苦戦するレベルであり、
それが3頭ということで配信初日はクエスト失敗するチームが続出している。
また、尻尾切断をすると問答無用でクエスト失敗になってしまう。
戦闘エリアが峡谷ということで、地形ハメが大々的に行われることになったのだが、
このクエストは当時指定が許されていた求人区では配信されておらず、
自由区での指定が行われるようになり物議を醸すこととなる。
MHFで求人区が使われなくなる最初のきっかけであったという人もいるほどである。
なお報酬体系は呑竜のなわばりと同じ(サブターゲットがラージャン1・2頭の討伐)だが、
レア素材の出現率は呑竜と比べるとかなり低い。
それでも当時は極めて貴重な救済クエストということでやりこんだハンターは多数に上った。
後に更に凶悪な仕様にリファインされてMHF最後の宴に登場している。
蛮竜のなわばり
暴君のなわばりの後釜として、2010年の年末年始に登場。
グレンゼブル剛種の狩猟がメインターゲットとなっており、
サブターゲットは尻尾切断ブルック18頭の討伐である。
流石にラージャン変種3頭よりは楽…と思うかもしれないが、
当時のグレンゼブル剛種は「尻尾切断を無視してハメまたは拡散祭り」以外の戦法を取るハンターは皆無であり*1
尻尾切断がサブターゲットになったことでそれが不可能になったこと、
サブBもブルックの討伐とただ面倒なこと、そして何より、剛種チケットを消費する割に剛種討伐の証が出ない
(クエスト達成で返却はされるが、失敗するとチケットは失われる)ことから、
暴君の方が楽」という批判が絶えなかった。
その後サブターゲットが変更(頭部破壊とブルック12頭の討伐になった)され再配信されている。
2011年3月に配信された際は爆撃オーラアローの全盛期であり人気はそこそこあったが、
2011年12月に配信された際は既に尻尾切断狩りが確立していたため、
「サブターゲットを尻尾切断にしておいてほしかった」という声も。
岩鎧のなわばり
バサルモス変種とグラビモス変種のコンビを相手にするなわばりクエスト。
マストオーダークエストになっているため、報酬枠に運気スキルが適用されない
(常に激運と同様の効果がある。言うなれば激運スキルが必要ない)のが特徴。
どちらもそれほど手強くはないため、クリア自体は容易であった。
この頃からなわばりクエストが高難度という特性よりも救済という特性を強くしていくことになる。
火竜のなわばり、轟白のなわばり
前者はリオレウス変種3頭、後者はティガレックス変種とフルフル変種の狩猟クエスト。
どちらも岩鎧同様マストオーダークエストとなっている。
流石にこの時代になるとハンターの戦力もかなり充実してきており、
どちらも純粋に救済クエストと捉える人が多かった様子。
両者は出現する報酬に違いがあり、満遍なく古龍種素材が欲しいという場合はどちらも回す必要があった。
現在の呑竜と灰晶蠍の関係に近い。
角盾のなわばり、赤影のなわばり
2012年末に配信されたなわばりクエスト。
前者はディアブロス変種とダイミョウザザミ変種、後者はフルフル奇種3頭の狩猟クエストとなっている。
なお前者はマストオーダー、後者はフルフル奇種の1頭目と2頭目がサブターゲットになっている。
秘伝防具全盛期時代のなわばりなので最早用がないとするハンターも多かったが、
一方で注目され始めた覇種防具の土台である剛種防具の作成強化には古龍種汎用素材を用いるため、
通ったハンターも多かっただろう。
なお赤影のなわばりでは特定条件を満たすとクエストクリアが不可能になるバグがあり、
以後再配信されることはなかった。
眠鳥のなわばり
MHF-G開始直前にゲリラ的に配信されたなわばりクエスト。
ヒプノック変種3頭の狩猟クエストである。
MHFではヒプノックが(MHF運営がよく取り上げるという意味で)妙な注目を集めることがあり、
このクエストもMHF-G開始直前に登場したということで密かな話題となった。
しかし実際には、直前に配信されていた
「呑竜のなわばり」の影響で募集が全く見られないという悲劇に見舞われている。
なお報酬素材は赤影のなわばりと同じであり、
不具合で降板した赤影のなわばりの代理ではないかと言われている。
祭の思い出【老】ニャン!
○○のなわばりではないがこちらに記載。
狩人祭・勝ちネコからの挑戦状の上位褒賞として登場した古龍種汎用素材救済クエストである。
こちらはなわばりシリーズと違い、実際に古龍である剛種ラオシャンロンを討伐する必要がある。
呑竜のなわばりよりも充実した報酬となっていたのだが、
当初は勝ち組限定の「祭の思い出【老】」として配信されたのだが、
この時の狩人祭において勝敗に響くレベルの不具合が発生したこともあり
「勝ち組と負け組で格差がありすぎる」という批判が起こり、
それ以降は勝ち負け設定の無い「勝ちネコからの挑戦状」でのみ配信されている。
呑竜のなわばり、灰晶蠍のなわばり
なわばりシリーズの中では一番息の長かったクエスト2つ。
基本的には古龍種の汎用素材に特化した呑竜と、
特定の古龍種剛種からしか入手できないレア素材に特化した灰晶蠍で役割を分担しており、
この2クエストが一緒に(あるいは日替わりで)配信されていた。
クエスト自体はどちらも部位破壊サブターゲット制のクエストで、
「呑竜のなわばり」は基本報酬で古龍種の剛翼などの通称「旧汎用素材III」、
頭部破壊のサブAでは古龍種の上皮などの通称「旧汎用素材II」、
尻尾破壊のサブBでは古龍種の殻などの「旧汎用素材I」が割り振られている。
こちらでは古龍種の牙などの「特定の古龍に設定された」専用の古龍種素材は出ないが、
それ以外の古龍種汎用素材は全種類出るため、万遍なく素材を集めやすい。
「灰晶蠍のなわばり」は基本報酬で古龍種の剛翼、剛尾、剛角、牙、珠、膜、髄、舌、顎、腱が出る。
尻尾切断のサブAでは上翼、靭尾、尖角、翼、尾、角が出る。
呑竜のなわばりと違い「玉のかけら」(ハズレ)が出ないため、上記のいずれかの素材が必ず手に入る。
剛翼・上翼という「多くの凄腕ハンターが欲する素材」は共通で出るが、
入手確率はどちらも「灰晶蠍」の方がはるかに高い。
汎用素材を満遍なく集めたければ呑竜、レア素材が欲しければ灰晶蠍と使い分けるとよいだろう。
ちなみに「呑竜のなわばり」で登場するパリアプリアは専用ステータスの剛種……となってはいるが、
剛種とは名ばかりの上位個体であり、非常に弱い。
剛種チケットも不要なので、存分に素材をかき集めることができる。
更に戦闘エリアは高地であり、ベースキャンプの隣に鎮座しているため即座に戦闘開始できるのも特徴。
周囲に居る小型モンスターは無害なエルペだけなのでパリアプリアとの戦闘に集中できる。
ただし剛種クエスト扱いにすらなっていないためか、天嵐防具の武器強化能力が発現せず、
呑竜討伐の証も入手することができない(ただし特別報酬枠で極めて稀に呑竜討伐の証50枚が出ることがある)。
「灰晶蠍のなわばり」で登場するアクラ・ジェビア奇種も、激個体といいつつステータスの変化はない。
アクラ・ジェビアにはそもそも怒り状態がないため、
「常時怒り」という設定の激個体の脅威が殆ど無いのである。
ただし一応多少の仕様変更があるため注意は必要。
なお呑竜も灰晶蠍も報酬でモンスター自身の素材を入手することはできない。
剥ぎ取りと部位破壊では素材を入手できるため、灰晶蠍はG級で需要のある甲殻種の皇液を入手できる可能性もある。

余談

  • MHFではなわばりクエストのような救済クエストが数多く登場する。
    ゴールデンウィークや正月等の連続祝日やゲーム内イベントである狩人祭褒賞など、
    クエストを配信するタイミングも非常に多い。
    とても美味しいクエストが配信されている間は、ゲーム内人口が一気に増加したりと、
    救済クエストがユーザーにとても人気があるのがうかがえる。
    どの救済クエストが美味しいのか、自分に必要なのかを把握し、
    救済クエストが配信されている間は頑張って美味しい思いをしたいものである。
  • 「呑竜のなわばり」は当初はネットカフェ接続時のみに受注、参加できるなわばりクエストであった。
    そのためか報酬が(当時としては)かなり優良に設定されている上に、
    該当ランクは剛種なのだが、個体としての強さは剛種どころか上位以下ということで
    非常に旨みの強いクエストだったのである。
    当初は4周年(2011年)の感謝の気持ちとして配信されたのだが、ネカフェに行けないハンターからは、
    「ネカフェに行かないハンターは感謝の対象にならないのか」と非難された。
    また、勝ちネコの挑戦状の隠し褒賞として設定され、多大な批判を浴びたこともある
    (詳しくはこちらを参照)。
  • このような批判を受ける配信方法であった理由は、
    ちょうどこの期間にサービスがスタートしたある大型MMOへの対策である事が後に語られている。
    ネットカフェの中で、どのゲームがどれだけの比率で遊ばれているかを表す占有率という数値があり、
    これの維持が目的であったという。
    このMMOは要求するPCスペックが当時としては非常に高かったため、
    要求スペックを満たすPCを所持していないがプレイはしたいというプレイヤーがネットカフェに流れ込み、
    結果としてMHFの占有率を大きく落とす懸念があった。
    そのため、ネットカフェ限定の救済クエストを配信する事で事前にブースを塞いでしまい、
    そのMMOをプレイさせないという目的があったようだ。
  • 企業利益の追求という目的に対しては正しい行動であったと言えるが、
    ハンターから見れば説明の無い状況で批判の出る行為であった事も確かである。
    もっとも、企業としては行為の理由を全てユーザーに開示する必要も無いだろうし、
    そもそも理由が理由なだけに配信時のタイミングで意図を公表することは絶対に出来なかっただろう。
    また、当時は現在以上にMHFで円滑なプレイを行うにはネットカフェ特典の存在を意識せざるを得ないほど、
    ネットカフェ特典の比重が極めて大きく(こちらを参照の事)、それに対する批判も根強かったため、
    もし理由を開示した上での配信だったとして、批判を避けられたかと言われれば怪しいところである。
  • MH2のオフラインのフリークエストには桃毛獣のなわばりという名前のクエストがある。
    こちらはただ単に村下位クラスのババコンガを1頭狩猟するというだけの内容で、
    クエスト名こそ同じではあるが、MHFにおけるなわばりクエストとは一切関係はない。
    ちなみにこのクエストはMHFの下位ハンターズクエストにも存在する。
    現在はトライアルコースでも受注できるため○○のなわばりとは色が違うので、間違えることはないだろう。

関連項目

モンハン用語/救済クエスト


*1 2011年に尻尾切断専用素材の「飛竜種の逆鱗」が追加されるまでは、剛種で尻尾を切る意味は全く無かった。また、尻尾切断に多く用いられた大剣の嵐ノ型は当時は存在していない