防具/剛種防具

Last-modified: 2023-12-18 (月) 11:13:23

MHFに存在した防具の区分。
剛種の素材から誕生した防具で、防具自体に特殊な効果を持つ。
本項では直接の派生強化品である
天嵐防具覇種防具G級覇種防具烈種防具始種防具についても述べる。

目次

剛種防具

  • 剛種モンスターを狩猟し、その証を示した一流ハンターのみが作成できる防具。
    剛種武器の登場から遅れることおよそ3年、フォワード1からの実装となった。
    最終的な定義は後述の「始種防具」の原点になる防具、となっている。
  • MHFでは当時初となる、それ自体に特殊能力が存在する防具群である。
    実装順で言えばSP防具が先ではあるが、SP防具自体に特殊能力が実装されたのはずっと後(フォワード.5)である。
    同作で有名な特殊防具である秘伝防具も実装順としては先だが、
    あちらは防具に付与されているスキルが特殊性の根幹であり、1部位だけの装備では一切機能しないのに対し、
    こちらは防具自体の特殊効果であり、1部位からでも(一応)効果が発動するのが大きな違いである。
  • 剛種防具の生産には、該当する剛種討伐(オディバトラスとグァンゾルムのみ、撃退)の証2枚と、
    汎用素材、またはそのモンスターの固有素材を数個、
    そして古龍種の稀玉を1つのみを使う。
    古龍種の稀玉は剛種ルコディオラの部位破壊・クエスト報酬で入手可能なほか、
    デイリークエストの「剥ぎの奥義・古龍種の稀玉」、
    武器防具強化クエストの「剛種防具生産・強化【○○】」で確定入手できる。
    また、ハンターナビで3個入手することができる。
    強化は「剛鎧玉」を使う。
    この強化システムは2016年3月17日の大規模リファインで実装されたものなので、
    他シリーズの鎧玉強化と異なり、Lv6(頭部位のみLv4)でスロットが1個空く。
    • ちなみに上記リファイン前までは、生産と強化に古龍種剛種の汎用素材が必要であった。
      その為強化難度は当該ランクのハンターにとってはかなり高いものとなっていた。
  • なお、HR5(旧HR100)までは生産メニューが表示されないため、
    サブキャラクターに素材を渡しても生産することはできない。
    フォワード.5まではこの条件が無かったが、伝説の職人が工房に居るとき(原則隔週・かつ週末限定)しか
    生産ができなかった。
  • スキルや特殊効果はそれなりに優秀だが、HR5の防具としては若干物足りなさもあり、
    基本的には同じHR5で強化できる次段階の「天嵐防具」にて(HR5防具として)真価を発揮できるようになっていた。
    また、アップデートによる追加を繰り返してきたMHFの防具群では致し方ないことだが、
    実装時期・防具によって性能はピンキリ。
    天嵐防具が「一式装備ではなく混合装備」を強く意図した設計であったこともあり、
    その源流たる剛種防具の多くは、一式ではスキルがややチグハグになっている(一式でも問題ないものもあるが)。

スキルアップグレード

  • 剛種防具の最大の特徴は、発動スキルのランク変動効果、
    通称「スキルアップグレード」(又は、スキルランクアップ)である。
    • 公式オンラインマニュアルによる正式表記は「発動スキルのランク変動」で、
      プレビューサイトなどでは「スキルランクアップ」という表現が使われることもある。
      ただしスキルランクと紛らわしいためか、
      ユーザーからは「スキルアップグレード」と呼称されることが多め。
  • 剛種防具を装備し、体力とスタミナが一定値以上の条件を満たすと発動し、
    発動しているスキルが1ランク上のものにパワーアップする、という非常に強力なものである。
    (例:攻撃力UP【大】→攻撃力UP【特大】など。マイナススキルだと一段階ダウン)。
    ちなみにこの効果が発動している場合、火事場や餓狼と同様に発動マーク(水色の力こぶ)がつく。
  • スキルアップグレードは非常に強力だが、アップグレードが発動しないスキルが存在する
    発動中スキルの左横に矢印が表示されており、これが水色だとプラス方向のアップグレードが、
    赤色だとマイナス方向のアップグレードがクエスト時に発動する。
    どちらもないものが、アップグレード非対応スキルである。
    MHFのサービス稼働期にはオンラインマニュアルからでも対象スキルを確認できた。
    • 基本的にはG級から発動できるスキル(公式サイトの「G級スキル」)は、
      段階があっても一律で非対応と考えて差し支えない。
      これは強化を重ねて始種防具にしても同じである。
  • 条件の1つである体力のラインは剛種防具を装備している部位の数で変わり、
    スタミナは一律26以上(=最低状態でない)であるためこの時点では餓狼スキルとは共存できない
    火事場に関しては食事次第では可能であるが、5部位装着でも体力70%以上が条件となるため、
    いわゆる「毒飯」を使わないと火事場は不可能である。
    • 逆に言えばこれ以外の条件は無いため、今まで使用していた
      防具の一部を剛種防具に換装する、という使い方が可能。
      ただし部位数が少ないと、体力条件も非常に厳しくなる。
      1部位では体力MAXが条件であり、足踏みや虫に刺されただけでアップグレード効果が消失する。
      そのため、本当に必要となる窮地においてスキルの効果が下がっているという状況が発生してしまう。
    • こういった特性から、スキルのランクアップ効果をアテにして用いる場合、
      体力減少リスクの少ない排熱ヘビィや、火事場をあまり必要としないガンランスとの相性に優れている。
    • 体力が条件という性質上、保護スキルのアップグレードを前提とするのは良策とは言えない。
      基本的には火力スキルを強化するものだと捉えれば良いだろう。
      剛種防具の時点ではやや使い勝手の良いフルチャージという感覚で運用できた。
  • ちなみに、ラスタの場合、剛種防具やその派生先を1部位でも装備していると、
    体力やスタミナの状態に関係なく常時スキルがパワーアップする
    一方で、パートナーに装備させても、後述の派生防具の特殊効果も含め一切効果が発生しない。
    ただし防御力は剛種防具の時点でFX防具やSP防具よりも高い数値が設定されている。

天嵐防具

  • 剛種防具をHC素材によってさらに強化したもの。
    HC素材は秘伝書を装備しないと入手できないが、
    HR5の時点、つまり剛種に挑む前の時点で秘伝書が手に入るため、
    剛種防具を作った時点でこの段階へ強化することが可能になっている。
    ちなみに剛種防具がスロット2なのに対し、こちらは最終強化でスロット3になる。
    • G9.1までは剛種防具生産可能ランクから秘伝書入手ランクが少し離れていた。
  • 剛種防具が元々持つスキルアップグレード効果はそのままだが、
    天嵐防具からは「剛種武器系列の武器を強化・扱いやすくする」という新たな効果が発現する。
    具体的な効果は下記の通り。
秘伝書装備時の適正レア度軽減
剛種、天嵐、覇種武器を装備した場合、装備した天嵐防具1部位につき、
秘伝書のHC適正武器レア度を1緩和する。
これにより適正レア度ボーナス(ハードコアクエストでの獲得ゼニー&ギルド貢献ポイントが1.5倍)を、
比較的早い段階から享受することができるようになる。
ただしHR5の時点では適正レア度ボーナスを受けられるレア度は7のため、
この時点では最低でも4部位装備しないとボーナスは受けられない(HR6では1~2部位装備でOKとなる)。
そもそもレア度ボーナス自体が微妙なものであり、あくまでおまけと考えてよい。
  • フォワード.5までは、「適正レア度=装備可能レア度」であった。
    たとえば、レア度11の武器を装備するにはSR600も必要であり、
    天嵐防具を1部位装備するだけでもそれがSR500まで緩和されていた。
    この仕様上、適正レア度軽減の存在は非常に大きいものであった。
    MHF-G1以降はSRに関わらず高レア度の武器を使用できるようになり、
    この効果を目的に天嵐防具が装備されることはなくなっていった。
武器倍率UP
天嵐防具を1部位以上かつ、剛種武器系統の武器を装備した状態で、
剛種、覇種、G級クエストに出発すると武器倍率が上昇する。
1部位毎に15ずつ上昇、5部位装備時は75ではなく80上昇する。
これにより、HR5までの従来の装備を大幅に上回る火力補正を条件付きながら発動可能となる。
HR5、及びHR6のギルド指定クエストは全て剛種または覇種のため、その攻略の一助となろう。
なおこの効果は火事場スキルや旋律の乗算対象外である。
従って、武器自体の攻撃力が上乗せされると捉えておけば良い。
実際にこの効果は、装備ステータスで閲覧できる武器の攻撃力が直接上がっている形で閲覧でき、
ガンランスの砲撃威力もこれによって強化される
  • MHFでは最終的にG級以降は武器倍率500が最初の段階に近い水域、
    ある程度やり込めば1000だの2000だのという数値が火事場無しでも現実的に見えてくるが、
    HRの時点ではメインシリーズの「G級」「マスターランク」とそこまで変わらない数値しか攻撃力が上がらない。
    なのでそれが15~80も恒常的に上がるというのは本来は相当なパワーアップである。
    概算ではあるが、攻撃力だけならMHR:Sの傀異錬成攻撃力フルカスタム状態に匹敵する水準となる。
武器強化
天嵐防具を2部位以上、尚且つ天嵐武器以降まで強化した武器を装備した状態で、
剛種、覇種クエストに出発すると発動。
剣士の場合、HC武器と同様斬れ味ゲージの1ランクUP効果が発動する。
なお天嵐武器には素で紫ゲージが存在するものがあり、
紫ゲージはそのままではなく、1ランクUPして空色ゲージへと変化する。
空色ゲージは物理属性共に1.8倍の補正がかかり、非常に強力なゲージとなっている。
ガンナーの場合、クリティカル距離でのダメージ計算がライトボウガン、弓は1.5倍から1.8倍へ、
ヘビィボウガンの場合は1.7倍から2倍(初段部分は2倍から2.3倍)へと強化される。
  • それぞれの条件を見れば分かるが、これらの効果を全て発動させるためには、
    剛種か覇種クエストにおいて天嵐もしくは覇種武器と併用する必要がある。
    これは元々この装備が対剛種・対覇種を想定した防具群であったためである。
    また、特殊効果がパーツ単位で細かく設定されているのも特徴と言える。
    注意点として、これらの効果は剛種武器とその強化先以外では発現しない。
    HC武器や進化武器、遷悠武器や通常の武器ではスキルアップグレード効果しか得られない。
    また適性レア度ボーナス以外は、変種以下のクエストでは機能しない。
  • ちなみにHC素材は最初の派生時にのみ1個だけ使用する
    強化素材は「天鎧玉」である。
    これもプロジェクトRのリファインによって大きく変わった部分である。
    また使うHC素材はいずれも下位のHC素材になるのだが、
    下位モンスターの狩猟難度はMHF-G10で大幅に低下しており、
    非G級のHC素材自体の入手率がG9.1後半に向上した(従来の2倍である、4%になった)事もあって、
    天嵐防具への派生はかなり楽なものとなっている。
    • それまでは強化素材が全てHC素材であった。
      合計必要数が1部位14個であり、
      入手性自体が緩和傾向にあったMHF-G9.1時点でもそう気軽には作成できないものであった。
  • なお、覇種アルガノス・ゴルガノスの天嵐防具アルゴルFシリーズは、
    剛種が存在しない関係上、生産段階から天嵐防具である。
    天嵐防具生産時にHC素材でないアルゴル素材が必要になるのだが、HC素材が必要ない
  • 天嵐防具のもう一つの実装意図としては、
    当時爆発的に普及・及び重要性が喧伝されすぎてMHF内で大問題になっていた、
    秘伝防具」への対抗馬(棲み分け・使い分け)というものが挙げられる(参考)。
    この為、当時のネット上の記事などでは、秘伝防具との性能比較がかなり重点的に行われており、
    攻撃力上昇が乗算ではないことや、当時は火事場スキルとスキルアップグレード効果が一切併用不可だったこと、
    当時は膨大な量のHC素材が必要だったことがかなり問題視されている事が確認できる。
    その後HR帯で秘伝防具を作成する理由や利点は完全に失われ
    天嵐防具の対抗馬としての位置付けもほぼ無くなったと言える。
    • なお当時の天嵐防具は、上記のような難点が喧伝されてはいたものの、
      覇種UNKNOWNの襲来によって秘伝防具がスキル面で対応できない武器種が現れ、
      それらの武器種では組み合わせによるスキル柔軟性がある天嵐防具の重要性がピックアップされることになった。
    • ガンナーの強化については、詳しくは始種防具の項でも触れるが、
      この時点で既存装備を大幅に上回る(基礎性能を約1.2倍しているに等しい)強化が実現できている
      数値だけ見れば当時の秘伝防具と十分拮抗可能なものであったのだが、
      当時はまだガンナー=火事場発動が必須という風潮があり、
      火事場必須の風潮が無くなったフォワード.5では「ガンナーの大秘伝」の強化幅が強く喧伝されたこともあり*1
      この点を(秘伝防具の対抗として)評価する声は殆ど上がらなかった。
  • MHF-G10以降はHR5ギルド指定クエスト、及びHR5緊急、HR6ギルド指定クエストという、
    G級昇級の道程において手軽ながら極めて強い恩恵を齎す防具群という位置付けになっている
    (これは上記クエストが全て剛種または覇種のため)。
    ただ、G級クエストでは上記の機能の内「武器倍率の上昇」以外は効果が発揮されない。
    そのため、G級クエストでも更なる特殊効果を発動させるには覇種防具以上の段階に強化する必要があった。
  • 特殊効果の多さ及び発動条件から、
    様々な特殊防具があるMHFの防具の中でも屈指の複雑かつ難解なシステムを持つ防具群であると言える。
    ゲーム内でも、ちゃんと効果が発動している場合は装備ステータスの特殊効果欄で確認できるようになったが、
    実装直後は斬れ味の色が変わっているとか攻撃力が上がっているとかそういう視覚的な部分でしか確認ができなかった。

覇種防具

  • 覇種素材によって天嵐防具がさらに強化された姿。フォワード5より実装。
    当初は覇種武器同様「フォワード最強の防具群」と提示され、
    後に「対覇種・対G級前半戦における、攻撃力特化の防具群」と提示された。
    MHF-G以降は公式からは特にこれといった提示はないが、
    多くのプレイヤーの間ではG級昇級前の最高峰装備として位置づけられている。
  • 最大の特徴は、スキルアップグレードの発動条件緩和
    具体的には、覇種防具を装備すると1部位につき体力条件が33%ずつ減少していく
    (1部位で体力67%以上、2部位で34%以上、3部位で1%以上、4以上は常にスキルアップグレードが発動する)。
    実質的に3部位以上あれば体力をほぼ問わずアップグレードが発動するため、
    当時の火事場発動条件でも、火事場スキルとの共存が可能になった。
    また、「発動スキルを1段階前で止めて、ランクアップグレード効果で欲しいスキルを発動させる、
    既存のスキルを更に強化させる」等、一気に便利さが急上昇しており、
    構成次第では攻撃スキルてんこ盛り+保護スキルてんこ盛りという夢のようなスキル構築も可能となる。
    • ちなみに剛種防具・天嵐防具を混在させると、1部位6%減少で計算される。
      そのため覇種3部位+剛種1部位で、常時アップグレードになる。
    • 3部位の場合は1%とほぼ常時アップグレードになるのだが、
      HPを100以上にしている時に根性発動などでHPが1になった場合、
      小数点以下を切り上げで処理する関係上ランクアップ対象である体力1%=2を下回り、
      覇種防具3部位の状態ではスキルランクアップの効果が非適用となってしまう意外な盲点がある。
      ただしこれが致命的な事象になるシチュエーションは極めて限定されており
      (根性で生き残った直後に特大咆哮で耳を塞いで追撃を受ける、ぐらい)、
      実質的な問題はないと言ってよい。
    • また、スタミナの上限条件は変わっていないため、まだこの時点では餓狼とは併用できない。
  • また、武器強化能力は天嵐までと同様の効果*2に加え、さらに属性値・状態異常値強化効果が追加された。
    天嵐防具の武器強化効果発動対象クエストに1部位で2%上昇し、5部位で10%属性値が上昇する。
    更に、全ての武器強化能力が発動する対象クエストにG級クエストが追加された。
    これによって「対G級序盤防具」の性質がより強くなっている。
  • 派生に必要な素材は覇種の固有素材と、覇種の汎用素材である「鮮烈なる滾血」が4個ずつ。
    あとの強化素材は天嵐防具と同じ「天鎧玉」である。
    なので覇種防具段階ではHC素材は使用しない
    リルスFXシリーズを除くと、覇種の固有素材はHR6の撃退クエストで入手できる。
    鮮烈なる滾血も同様である(ただし討伐クエストと異なり確定入手ではない模様)。
    その為、天嵐防具よりは難しいがG級昇級前でも十分手が届くものにはなっている。
    • これもリファイン前は例によってHC素材のオンパレード(1部位14個)であった。
      ただし覇種防具はスロットが派生させても3のままなので、
      防御力が極端に重視されないG級未満であれば秘伝防具とは異なり、
      Lv1での運用も十分実用に耐えるものとなっていた。
  • 上述したようにこの防具もまた、「秘伝防具」の直接の対抗馬として生まれたものである。
    その為天嵐防具以上にその有用性が注目されることになり、
    当時の「秘伝一強」の空気を「秘伝か覇種(防具)か」にまで変える事に成功したと言える。
    だが天嵐防具も含め、この防具群は当時のG級計画に存在しなかったものであるため、
    覇種防具はMHF-G1では「G級防具」の普及の大きな妨げになってしまった。
    詳しくはG級防具の記事を参照のこと。
    また、当時の覇種防具は作成難度が強烈に高かったこともあり、
    「苦労して作った(秘伝・覇種)防具をG級でどう活かすか」が当時の最前線プレイヤーの大きな課題として根付き、
    MHF-G以降の新規プレイヤーとの大きな考え方の溝、
    ひいてはHRとG級のコンテンツバランス設定に対する考え方のズレにまで発展する事態となった。
    この辺りの経緯・詳細はシステム/G級クエスト/MHFも参照のこと。
  • その後、覇種(というよりHR全体)が完全な通過点になった事もあり、
    HRの攻略に必要なら覇種防具を作成すればいい、という考えが一般的になっていると言える。
    G級では原則直ぐに上位装備に乗り換えてしまうだろうが、
    その素材集めにはG級モンスター(ドスランポスなど)との戦いが待っているため、
    有用性そのものは完全には失われていない。
    なお後述の強化については、最終的にスキル構成が大幅に変化してしまうためそれを見越して作成するのは難しい。
    そういう意味でも、HRでも別に必須と呼べるほどの存在ではなくなった。
    指定クエストと緊急クエストで3体の覇種を撃退する事になるので、
    彼らの素材で派生したものを繋ぎとして運用するというのが一般的だったかもしれない。

G級覇種防具

  • MHF-G2アップデートより実装された、覇種防具のG級対応版。
    名称は○○Gシリーズとなる。
    基本的な特殊能力は変わっておらず、能力の発動対象にG級覇種武器が追加された。
    実装当初の位置付けは「一番上級者向けの攻撃力特化防具」であったが、
    その後の位置付けは覇種防具のマイナーバージョンアップ版という趣が強い。
  • G級覇種防具は防具としての特殊効果は一切変更がなく
    あくまで対象にG級覇種武器が追加されたのみである。
    そのG級覇種武器は実装から一貫して(その段階では)実用には耐えないと見做されており、
    つなぎとしての運用も要求素材の関係で適切ではなかった。
    しかもG級覇種防具は防具スキルは少々変更、強化されているものがある一方、G級のスキルは一切付与されていない。
    MHF-GG以降は繋ぎとして優れたG級防具とG級スキルを持つ装飾品が簡単に手に入るようになり、
    2017年4月19日アップデートではそこから更にG級覇種武器を
    (G覇5部位の補正を得てなお)完全に凌駕する武器がすぐ手に入るようになったため、
    G級を攻略しはじめてすぐに強化に着手する防具ではないと断言されるものになっていた。
    G級防具のGシリーズ(生産段階)同様、後段階の通過点であると見做されていたようである。
    • MHF-G2の時点では、一応G級防具と混ぜ合わせて使っていたハンターも居ない訳ではなかった様子。
      もっとも当時は強化難度が非常に高かったので、最大強化までしていたかと言うとまた別の話だろうが……
  • なおこの段階から「G級の装備」になるため、
    派生だけでなく各レベルの強化にもモンスター素材が必要になる
    また、派生時とLv7強化時には、G級のHC素材が1個ずつ必要である。
    とは言うものの、必要な素材は★1~★3という序盤ランクに集中しており(GHC素材含む)、
    烈種・始種防具を作成できる装備なら集めるのはさほど難しくはないものとはなっていた。
    • ちなみに実装時(MHF-G2)は強化難度がかなり高く、
      ★1~★7までの素材が満遍なく必要であった。
  • なお、G級覇種武器はG級以降この段階からの直接生産が可能(MHF-G7より)であるが、
    防具は原点の剛種防具からの強化が必須となっている。
    これは当時の覇種防具生産難度の高さが考慮されているものと思われるが、
    それが根本的に緩和され、覇種素材の入手についてもメスが入れられたため、
    現状維持で問題ないと判断されたためだろう。

烈種防具

  • G級覇種防具を「烈種」の素材を用いて強化した防具。
    名称は○○GFシリーズとなる。
  • 最大の特徴は、スキルアップグレードの発動が無条件という点。
    つまり1部位組み込むだけで、常時スキルアップグレードが可能という夢の状態が実現する。
    この強力なスキルアップグレード効果が、烈種防具の最大の特徴であり利点であると言っても過言ではない。
    • ちなみにスタミナ条件も撤廃されているため、
      今まで両立不可能であった断食スキルと両立できるようになった。
  • また、天嵐防具・覇種防具が持つ武器の強化能力は引き続き有しており、
    烈種防具は更に対となる烈種武器が強化対象に加わった。
    スキルアップ目的なら1部位でも十分だが、これらの武器を使うならば2部位は用意したいところである。
  • 防具のGRは5であり、強化直後はかなり防御力が低い。
    だが、Lv5時の強化を境に防御力が劇的に上昇し、
    最終的には一式で剣士1500、ガンナー1350近くになる。
    GX防具ほどではないとは言え、これによって烈種防具自体の生存性は大幅に向上することになった。
    ちなみにGR400以降の防御力は剣士1700、ガンナー1550となるため、
    初期のGX防具とほぼそん色ないレベルの防御力を確保することができるようになる。
  • また、各種スキルは更に強化され、例えば匠+5の部位が当然のように現れたりするようになる。
    更に、烈種モンスターの防具に付与されているメインスキルが、
    烈種モンスター以外の烈種防具にも発現するようになるという特徴がある。
    この特性などから、烈種モンスター(や始種モンスター)の防具に付与されている特別なスキルを
    希少スキル」と呼ぶ傾向が生まれた。
    • 例を挙げるとゼルレウス素材を用いるブリッツ、エミット、ストロマシリーズは、
      烈種防具へ強化すると一部部位に「適応撃」スキルが入れ替わりで発現する。
      他の烈種以外のモンスターの烈種防具も同様の法則
      (メラギナス素材なら煽動、ディオレックス素材なら絶対防御と言った感じ)となっている。
    • ただし、この時点ではG級スキルは発現しない
  • 強化素材は、主に烈種モンスターのG級素材となる。
    剥ぎ取り希少素材は使用しないが、一部★5の部位破壊コモン素材と、
    Lv1・Lv7に★4・★5(一部モンスターのみ★7)のG級HC素材を1個ずつ使用する。
    つまり作成難易度は単純に烈種を攻略できるかどうか、にかかっていると言える。
  • 元々烈種防具は、GX防具との組み合わせ又は烈種防具5部位装備で、烈種武器を用いるという前提で、
    実装されたと言ってよいものとなっている
    (初期の烈種武器は烈種防具5部位装備でG級武器Lv50並みのスペックになるよう調整されていた)。*3
    前者についてはG級装備の革新に大いに貢献することになったが、
    後者はそれによって「G級スキルが無い」という点が厄介な問題として浮上するようになり、普及しなかった。
  • また当初はいわゆる希少スキルを有する防具として重宝されていたのだが、
    G級防具でそれらを持つ(烈種防具よりもスキルポイント自体は低いものが多い)装備が続々登場し、
    ハンターのスキルもG級スキル中心になることで烈種防具の高いスキルポイントや、
    肝心のアップグレード効果を活かせない、という状況が出てくるようになった。
    第18回動画レポート動画版にて、烈種防具側の攻撃等といった人気G級スキルと被ってしまうスキルが、
    スキル構築の妨げになっているという点について言及され、
    対策として次段階の始種防具ではG級スキル主体の構成になった(後述)。
    • それとは別にGG、G5で実装された烈種武具で、
      烈種防具2部位+GX防具3部位でLv50のG級武器+G級防具と同等以上の性能を持つ烈種武器が登場した他、
      烈種防具側も、上記で触れたスキルの問題にある程度対応している*4など、
      改善が図られている。
      ただしG7以降の烈種防具では始種武具の登場を踏まえてか、それらの傾向性が無いものも多い。
  • なお始種防具登場以降の、つまりMHF-G8以降に登場した烈種防具については、
    希少スキルが発現する部位自体は存在するものの、そのスキルは素材元烈種とは必ずしも一致していない
    例えばガスラGFシリーズは血気活性と闘覇、トリドGFシリーズは絶対防御態勢が発現する部位はあるが、
    素材元烈種であるメラギナスの希少スキル「煽動」が発現する部位は一切存在しない。
    • メタな事情を言えば、人気の希少スキルが偏っている(当時は主に絶対防御と闘覇)ため、
      それによって必要な烈種モンスター素材も偏りがちになってしまうのを防ぐ為だろう。
  • 2017年4月アップデート以降は始種防具をハンターナビで作る項目が登場したので、
    その過程である烈種防具も、ナビを進める過程で1部位は必ず(そして簡単に)作ることになる。
    それ以外のパーツを作りたい場合についても、毎週ローテーションで烈種の部位破壊サブターゲットクエストが登場しており、
    実装当初に比べればかなり楽になっていた。

始種防具

  • MHF-G7にて追加された烈種防具の更なる強化段階。
    同アップデートで実装された「始種」の素材で烈種防具を強化することになる。
    防具段階としては○○GXシリーズとなり、
    辿異装備を除くG級系統防具の最終段階に位置するとともに、長く続いた剛種防具系統の到達点となった。
    なおGXシリーズという銘ではあるが、従来通りG級防具としての特殊効果は持っていない。
    最終的な防御力はGX防具とほぼ同等(剣士で380~400)かそれよりやや高い基準まで引き上げられ、
    より高い耐久性を持たせることができる。
  • まず一つ目は「G級スキルの解禁」。
    これはごく一部の防具に発現する、という次元ではなく、
    通常装備からG級(狩護)防具へと強化した時のような、総入れ替えに近いスキル発現となっている。
    具体的には匠スキルが「刀匠」に、底力や根性が「」に、
    更に聴覚保護や風圧が「三界の護り」になったりという感じである。
    スキルポイント自体も、GX防具・G級狩護防具より若干だが高めに設定されているものが多い。
    先述した烈種防具の難点である、
    「既存スキルが多く最前線環境で使いにくい」という点を完全に解消したものとなっているが、
    これによってスキルアップグレード対応スキルが実質減るという欠点もあるためか、
    回避性能や反動軽減など、スキルアップグレードの影響(恩恵)が大きいものについては、
    大抵の防具ではG級スキルに置き換わっていない。
  • 二つ目は「天嵐系統武器の強化能力UP」。
    烈種防具までは2部位装備が条件だった「天嵐武器以降の剛種系武器に発現できる武器強化能力」
    1部位装備からでOKとなっている。
    これは上でも少し触れているが、烈種防具がスキルアップグレードのパーツとして、
    そして他のG級スキルの発現との兼ね合いから1部位からしか使われておらず、
    結果的に烈種武器を明確に強化できないため選択肢に挙がらなかったことが背景にあるのだろう。
    そして部位毎の武器強化能力も上昇しており、従来1部位15、5部位目が20だった攻撃力の増加値が、
    始種防具では武器倍率で4部位までは各20、5部位目は30となっている。
    属性値は従来が1部位2%だったものが、1部位ごとに3%の上昇となっている。
    • 始種防具5部位時の武器倍率増加量は110となり、
      これは烈種防具5部位補正にG級防具3部位補正の+30を足した数値になる。
    • 始種武器のスペックは時期によってもやや異なるが、
      一番新しいG9.1~G10.1の実装品では、
      始種防具1部位を投じると辿異武器レア度12(赤アイコン)より僅かに低い程度の性能となる。
      実際の運用については後程触れるが、単純なスペックだけならMHF-Z以後でも最先端級である。
  • そして三つ目は「ガンナーの武器強化対象拡大」。
    ガンナーの天嵐系防具にある「クリティカル距離補正の強化」と、
    「特殊ビンの補正強化」が、始種防具1部位の装備により全ての武器で有効になるというもの。
    この補正については公式オンラインマニュアルやアップデート情報では明言されておらず、
    後年論議となった(後述)が、公式が初めて始種防具の情報に触れた際や、
    後の運営レポートにおける言及などから、正規の仕様である事が確認できる。
    天嵐防具の項でも触れた通りこの補正は実質基礎性能を約1.18~1.2倍しているに等しい強化であり、
    それが当時の主流だったG級武器や天廊武器にも適用されるようになったというのは非常に大きな影響を与えた。
    特に当時問題視されていた「秘伝防具以外の防具が選択肢に挙がらない」
    という事象の改善に大きく貢献することになったのだが、この効果が強力かつ長い間オンリーワンであったが故に、
    MHF-Z以後のガンナーの装備構築の足枷が発生してしまった(後述)。
    なお始種防具などの特殊効果を付与できる天廊防具ではこの効果に該当するものとして
    「距離補正」「強撃ビン強化」があるが、こちらも始種防具同様、武器を問わない強化である。
    • 秘伝防具についてはMHF-GGアップデートで装飾品精錬が可能になり、
      G級防具や烈種防具に秘伝スキルを搭載することは可能となっていた。
      だがガンナーは前述の通り、大秘伝の1.4倍補正を超える装備構築が難しいと考えられていた。
      始種防具で生じる約1.2倍の強化と秘伝珠の1.2倍(当時)強化を合わせて1.44倍となることで、
      この補正を初めて凌駕できるという事が注目され、
      結果的に「大秘伝以外」という選択肢が受け入れられる土壌を作ることになった。
    • なおこの効果は従来通り剛種、覇種以外のHRクエストでは発動しないようになっている。
      だが、この頃には下位・上位・変種程度であればG級装備で速攻で片が付くほどのインフレが進んでおり、
      この点が唯一ネックとなっていたのは、剛種以外のHRクエスト扱いであった天廊の番人戦に限定されていた。
      その後、コンテンツの改定に伴って天廊の番人戦はG級クエスト扱いになったため、
      強化効果は発動するようになっていた。
  • 非常に強力な効果を有する防具群であるが、
    始種防具になってもG級防具としての特殊効果(特にスキル枠の強化)が備わることはないし、
    更に特権とも言えるスキルアップグレード効果も、G級スキルには適用されない点についても変わりない。
    • ちなみに特殊効果があまりにも強力かつ多すぎるためか、
      同時期に実装され、始種防具効果も載せられなくはない天廊防具についても、
      防具1部位で始種防具の全効果を再現することは不可能となっている。
  • MHF-G7では始種第一弾であるグレアドモスのグレアシリーズの他、
    初期の烈種防具であるブリッツシリーズ、ストロマシリーズ、ディボアシリーズ、
    そしてG7で追加されたハルドシリーズも同時に始種防具に対応。
    これも、烈種防具実装直後に問題となっていた「烈種防具が1種類しかなく使いづらい」点に対応しているのだろう。
    G10.1の段階では、全27種中20種類が始種防具強化の派生を得たが、
    MHF-Z以降事実上この20種で打ち止めとなっており、残り7種は始種防具の強化先が登場しないままサービスを終えた。
  • ちなみに強化についてはG級HC素材を派生段階で使用する(Lv7では使用しない)他、覇種の素材も必要となる。
    覇種の素材は15個、始種の素材は入手率がそれなりに高いものばかりなので強化はさほど難しくないが、
    始種防具の派生には「始淵の○○」という始種モンスター毎に設定された素材が3個必要となり
    (強化中には要求されない)、剥ぎ取りのみ5%ということでこれが最も入手のしづらい素材である*5点、
    GHC素材を要求される点などから、MHFの防具では極めて珍しい
    「防具強化よりも作成(派生)が一番難しい防具」であると言えるかもしれない。
    これは始種防具の強力な特性ゆえと見られている。
    また、精錬不可=大量に作るという用途がないことからか、フル強化に100万Gz近くの多額の資金が必要となる
    資金集めには概ね困らなくなった昨今のG級環境ではあるが、それでも100万Gzはそれなりに出費となる。
    • ちなみに防御力は派生直後は変化が無いため、
      GR300以降では防御力が低下するという烈種防具同様の事象が発生する。
      と言っても強化は派生に比べればかなり楽なので、それで困ることはそうそうないだろう。
    • G級HC素材は★1~★7のものがチョイスされており、部位によって異なる。
      なおブリッツ・ストロマ・ディボアシリーズは、防具元モンスターの「属性」と、
      HC素材元のモンスターのイメージする属性が見事に合致している。
      (例えばブリッツGXシリーズに必要なG級HC素材は、全て雷属性を使うモンスターのものである)。
      これはG級、というよりMHFで全般的に指摘されていた、
      「モンスター装備なのにそのモンスターが有する属性と全く関係の無い属性の素材を要求される
      という点を考慮したものかもしれない。
  • HRからG級派生をする防具の大半に言えることであるが、
    G級スキルの追加・変化においては「従来から大幅に使い勝手が変わってしまう」場合がある。
    これはG級スキルが多種多様化していることにより、
    既存スキルからの変化先であるG級スキルが必ずしも目的のスキルに変わるわけではないためである。
    例えば底力スキルと匠スキルで例を挙げると、前者は炎寵スキル、
    後者は刀匠剣神スキルが候補先となるが、
    リンク先を参照して分かる通り、これらスキルは変化元のスキルを効果を持ちつつ運用場面が異なる
    また他のG級強化先を持つ防具と同様に、達人スキルが一閃スキルに変わったり、
    剣術スキルが剣神スキルに変わったりと、
    スキルアップグレート効果が適用されないスキルに変化してしまう場合がある。
    • 当時の価値観として、HR装備はあくまで繋ぎで、G級装備(のスキル)を前提に考えるというものの他に、
      HR装備、特に覇種防具をしっかり充実させてG級装備(つまり烈種防具)でそれを活かす、
      という考えが一部の攻略サイトなどで挙げられていた。
      そのため、それが実質難しくなる始種防具のスキル変化については、
      始種防具最大の欠点と見るサイトもあった。
      一方でこの"HR装備を充実させてそれをG級で(できればそのままの形で)活かす"、
      という考えの変化にもつながっている。
      ただ、実体としてはG級専用武器種の穿龍棍が当時極めて優秀であったことや、
      覇種装備にしてもG級装備をある程度揃えてから作成に着手した方が容易であったという事情などから、
      覇種防具をしっかり充実させてG級装備(つまり烈種防具)でそれを活かすというのは机上論に近かったものと考えられてはいる。
    • 所謂「希少スキル」と呼ばれるスキル群は始種防具でも健在であるが、烈種防具と違い法則は存在しない。
      あくまで防具として使いやすいようにスキルの変化が起こっているようだ。
      そのため、始種防具は素材元で発現する可能性のある希少スキルを判断するのは難しい。
      なお烈種防具時代に発現していた希少スキルはそのまま残っているケースが多い。
      ちなみに初期の烈種防具では特にそれが顕著であり、
      従前の希少スキルの他に、新たな希少スキルが追加されるケースがあった。
      希少スキルが「HRでも発動できないことはないが実質G級スキル」という現行の価値観では不思議な事ではないが、
      当時は一部で驚きを持って迎えられていた。
      なお希少スキルの中で、唯一「絶対防御」だけはMHF-G7実装の始種防具では発現しなかった。
      G8で追加されたが、当時の絶対防御態勢スキルの強力さを踏まえた様子見ではないかと言われていた。
  • 実装後の始種防具の人気については非常に高いものがあり、
    スキルの高性能さや種類の豊富さなどもあって最前線G級ハンターの間でも広く使われていた。
    MHF-G9.1で実装された始種武器は従来の水準を上回るポテンシャルを秘めており、
    その性能を更に引き出すための防具としても活用されていた。
    MHF-Z以降、辿異武具の登場、及びスキルアップグレードを更に活かせないスキル構築環境が出てきたことにより、
    2018年10月時点では、高GR(GR200以降)のハンターにとっては、
    始種防具は概ね「採集や運搬用の装備を整えるときに便利なもの」あるいは、
    辿異装備までの繋ぎ」として認識されるに至っているが、
    単につなぎと見る場合は剣士、ガンナーでその比重はやや異なる。
    • 剣士は「どうしても始種武器を使うなら」選択肢に上がらないこともないという位置づけとなっている。
      というのも、剣士にとって全武器にメリットがある始種防具固有の効果は「スキルアップグレード」だけで、
      それについても、そもそも近年人気のスキルは一切対象となっておらず、
      あるいは対象のスキルについてもそもそも最大段階が発動するほどに高いポイントを有した防具や、
      最大段階が自動発動する防具もあるため基本的にはメリットにならない。
      そのため始種武器を使わない場合、スキル枠増加が実質2つ*6失われてしまうだけの選択肢になりかねないためである。
      そして剣士にとっての始種武器は弱くはないのだが、
      結局辿異武器の方が強力であることや、シジルを焼き付けられない事、
      武器と防具をセットで用意しないといけない(つまり必要な覇種、烈種、始種素材が増える)
      事からかなり微妙になってきており、繋ぎとして考えてもメリットが薄まっている。
      ただ、ハンターナビでは種類が限定されるが始種武具を1つ作ることになるので、
      それを当面の攻略に用いるのは十分ありうるが。
    • ガンナーは辿異装備までの繋ぎとして始種防具が極めて重要なポジションであると認識されている。
      これは先述した「武器を問わないクリティカル距離ダメージ強化」が、
      総合力強化に非常に重要な役割を果たすためである。
      スキルアップグレードは必ずしも活かせるとは限らないが、この1点だけでも基礎的な火力スキルの追加と考えてよく、
      同じ効果を持つようになった辿異防具を入手するまで始種防具は1部位だけでもいいので用意し運用できるものになっていた。
      もちろんこちらもハンターナビで防具を用意できるため、スキル構成にもよるが即戦力として運用できる。
  • ガンナーについては、当初の辿異防具はG級防具の延長線上にあったため、
    辿異防具自体に「クリティカル距離ダメージ強化」「ビン強化」は備わっていなかった。
    このため、2017年中盤頃には剣士では辿異5部位装備が人気となっていたものの、
    ガンナーについてはこの強化効果を捨ててでも辿異5部位装備にするメリットがあるとは考えられず、
    始種防具を必ず「混ぜないといけない」状況に陥ってしまった。
    だが前述の通り、始種防具にはスキル枠増加や辿異スキルは備わっておらず、
    おまけに防具自体がMHF-Z以降追加されていないため最新のスキルが備わるものもないため、
    装備構築面において強い足枷になってしまっている事は否めなかった。
    • 前述の通りオンラインマニュアルなどに明記されていない事もあって、
      何故始種武器以外の武器にも効果適用されるのか(不具合ではないのか)?
      という声も出ており、そもそもこの効果についての是非を問う議論すら起こることもあった。
    • 一応、始種防具採用による利点として、
      メイン要素の1つである「スキルアップグレード」によって、
      HRのスキルをアップグレードしやすいという点が挙げられる。
      ボウガンの場合、これに「反動軽減」「装填速度」「狙い撃ち(精密射撃)」が含まれていることから、
      どうせ始種防具の装備が避けられないのなら、
      これ(特に狙い撃ち)を最大限生かすべきであるという発想が出てくるようになり、
      ネット上の論説としては、それまで主流だった扇射スキルの需要が消滅することになった。*7
      また、間接的に状態異常対策を行いやすい点も魅力であるが、
      (ルコディオラ、イナガミの評を鑑みるに)辿異種に特化した装備の必要性があまり問われておらず
      しかも剣士と比べればまだ状態異常に晒されにくいガンナーで、
      ただでさえ(剣士に比べ)スキル枠が減っている状況でこれを採用するという選択肢は取りづらかったものと思われ、
      この点が取り上げられる事は全くと言ってもいい程になかった。
      この問題は極み灼き凍るエルゼリオンによって見直しの動きが進んだが、
      それによって「余計にガンナーのスキル枠不足問題が目立つようになった」可能性も否めない。
    2017年以降「始種」の追加要望が多い事はインタビュー記事などで示唆されていたが、
    これについては狩猟対象としての始種モンスターや始種武器の追加要望というよりは、
    ガンナーの始種防具の追加要望」であると公式では見ていたようであり、
    その根幹にあるのが、「始種防具にしか備わっていない武器を問わない火力強化要素」であるとし、
    2018年3月7日の運営レポートにて、この「始種防具縛り」となっている状況を打破すべく、
    2018年4月アップデートにて、辿異防具にもこの「クリティカル距離ダメージ強化」「ビン強化」
    を追加する(無論、始種防具効果とは重複しない)ことが発表された。
    この効果の実装後、弓については始種防具縛りが完全に払しょくされたものの、
    ボウガンについては前述した「狙い撃ち」「反動軽減+3」などの発動が、
    類似のG級スキルではやや難しいことを理由に、始種防具縛りが完全には解消されないという状況も散見された。
    だがMHF-ZZアップデートにて、剛弾スキルの上位段階に狙い撃ち効果が追加され、
    反動軽減(と穏射)については最大段階のSPが大幅に緩和された(30P→20P)ことなどから、
    ボウガンについても、上位GRの装備環境における始種防具縛りは完全に過去のものとなった。

剛種防具の種類

  • 剛種がいるモンスター全ての防具を作成できるわけではなく、特定のモンスターの防具のみ作成できる。
    例として、デュラガウアに剛種がいると言っても、
    デュラガウアの防具は通常防具(後の狩護防具)の稲荷・玉藻シリーズのみである。
    現在作成できるのは以下の防具である。
    なお、剛種系統防具は全て烈種防具へ強化できるが、一部の防具はその烈種防具止まりで、
    始種防具への強化は追加されていないものもある。
    始種防具派生があるものについては青字で表示。
MHF フォワード1以前に存在していた古龍の防具
具体的にはドス古龍+ラオシャンロン、キリンの防具。
剛種防具自体がF.1で追加されたものだったため、その防具のモチーフに彼らが抜擢されたのである。
もちろん既存防具からの強化などではなく新規追加となったため、新たなデザインを施されていた。
覇種・烈種・始種の内、いずれかが存在するモンスターの防具
上記3種の内のいずれかが存在するモンスターの場合、そのモンスターの剛種防具は必ず存在する。
強化には自身の素材を用いるので、あるに越したことはないのだろう。
なお、重複を避けるため記載はしないが、この特徴は先のテオ・テスカトルにも当てはまる。
アルゴルシリーズのみ、天嵐防具から生産する特殊な位置づけとなっている。
  • 該当防具:オディバシリーズ(オディバトラス)、リルスシリーズ(UNKNOWN)、
    ディボアシリーズ(パリアプリア)、エミットシリーズ(ドラギュロス)、アルゴルシリーズ(アルガノス&ゴルガノス)、
    アルテラシリーズ(ゼルレウス)、メラギシリーズ(メラギナス)、ディオレシリーズ(ディオレックス)、
    ガルバシリーズ(ガルバダオラ)、ヴァルシリーズ(ヴァルサブロス)、グレアシリーズ(グレアドモス)、
    浮峰/浮嶺シリーズ(ヤマクライ)、トアシリーズ(トア・テスカトラ)、ヴォンシリーズ(ヴォージャン)
剛種から解禁され、烈種・始種のいないオリジナルモンスターの防具
F.5から登場したオディバトラスを先駆けとした、最近の新モンスターの防具。
現在、オディバトラス、バルラガル、フォロクルル、イナガミ、ポボルバルム、
ハルドメルグ、ガスラバズラ、トリドクレス、グァンゾルムの9種類が該当。
MHFフォワード.5からMHF-G10まで、剛種防具の普及の要となっていた防具群だった。
オディバシリーズは重複を避けるため割愛。
  • 該当防具:ストロマシリーズ(バルラガル)、フロルシリーズ(フォロクルル)、
    雅孔/雅穿シリーズ(イナガミ)、ポボルムシリーズ(ポボルバルム)、ハルドシリーズ(ハルドメルグ)、
    ガスラシリーズ(ガスラバズラ)、トリドシリーズ(トリドクレス)、グァンシリーズ(グァンゾルム)

余談

  • 天嵐防具と覇種防具は上述したように秘伝防具の対抗馬として生まれたものであるが、
    当時はHC素材だらけというその強化難易度の高さが様々な方面で問題視された。
    現在では上述したようにHC素材の要求が下位HC素材1個だけとなったためこの点はほぼ問題にならなくなった。
    • 当時のMHFでは大連戦は常識という風潮が強く、それさえすれば確実に(語弊のある言い方だが)作成できる、
      秘伝防具と比べ作成難度が高すぎるという声が多く挙がることになった
      (ただしこれは、秘伝防具を「既に複数作っている」プレイヤーの声が当時強かった事も理由にあるが)。
      このため、HC素材の入手性自体はアップデート毎にどんどん改善されていき、
      最盛期には新たな天嵐・覇種防具の実装時にHC素材救済クエストが来るのがお約束と化すほどの状態だった。
  • ちなみに天嵐防具の「天嵐」については、名称の由来が明かされていない。
    おそらくは「天ノ型」「嵐ノ型」つまり秘伝書を持つハンターが入手できる防具である事を示したものと思われる。
  • 本系統は2011年4月のフォワード.1にて実装され、2018年4月アップデートで調整されるまでの7年間にわたって
    何かしらの形で最前線ハンターと関わり続けてきた息の長い防具群である。
    秘伝防具*8よりも長期的に運用されており、
    しかも最も古い剛種防具があのキリン装備をモチーフにしたブリッツシリーズであるため、
    本シリーズ外においても知名度はそれなりに高いと言えるだろう。
  • 剛種防具の一部には外装も存在しており、
    辿異装備にシフトした後でも見た目だけは剛種系統防具ということも可能であった。
    件のブリッツシリーズの外装は他の剛種防具に比べやたら製作難度が高くなっていたが

関連項目

武器/剛種武器 - セットで運用すると、その潜在能力を引き出すことができる。ただし「天嵐」系統以降。
防具/秘伝防具 - 天嵐防具と覇種防具はかつて、この防具種との「棲み分け」が強調されていた。
システム/剛種
システム/覇種
システム/烈種
システム/始種
アイテム/HC素材
システム/スキルランク


*1 当時の秘伝最上位スキルは、現在と違って1.2倍であったため大秘伝との差が大きかった。また、当時の環境下での天嵐強化効果の発動条件が剛種、覇種クエストのみであり、HR帯全てがメインであった当時において下位~凄腕クエストで発動しない点も欠点として見られていた。
*2 天嵐防具から存在する特殊効果については効果、条件共に天嵐防具と一括で計算される
*3 ヘビィボウガンを除く
*4 「攻撃」のスキルが「支援」に変更されたウィンドGFシリーズ等。ただし豪放スキルと被る耐震が残っていたりなど完全ではない。
*5 正確には剥ぎ取り3%というレア素材があるが、こちらは基本報酬と部位破壊報酬でも入手が可能
*6 G級防具によるスキル枠ボーナス1つに加えて、遷悠スキル1つor辿異スキル1つ
*7 無論構成上扇射の方が組みやすい場合もある。あくまで、ネット上における「非不退・秘伝珠装備の主流」がこれになったというだけである。
*8 2010年9月実装→どんなに遅くとも2016年4月には防具としての意義を完全に喪失した