システム/任務クエスト

Last-modified: 2022-01-11 (火) 00:52:46

MHWにて登場するクエストカテゴリ。

目次

概要

MHW

  • MHWにおけるクエストは性質によって数種にカテゴリ分けされ、受注画面などでも確認できる
    (内訳は任務クエスト・フリークエスト・調査クエストイベントクエスト・特別任務クエスト)*1
    その中で達成するとストーリーが進行する」ゲーム進行に深く関わる性質を持つクエスト群となる。
    乱暴に言い表すなら「キークエストなどが分離、明確化されたもの」である。
    任務クエスト内で達成すべき条件は画面に表示され、それを順番に進めていくこととなる。
    任務を進めていくことで拠点の施設機能が解放されたり、探索できる場所が広がっていく。
    • 厳密には「任務」という概念がストーリーやゲーム進行度に絡んでいるらしく、
      任務クエストと同様にストーリーに関わる探索「任務探索」というものも存在する。
      また、各拠点内でも任務クエストや任務探索と同様に画面上に小目標が表示され、
      ゲーム進行のアシストを担う機能が用意されている。
    • MHWは旧作のような「村クエスト」「集会所クエスト」といった区別が存在せず
      作中のほぼ全てのクエストが原則マルチプレイ可能となっている。
      ストーリーについてもオフライン・マルチプレイ共にストーリーは一本化されており、
      「任務」はMHW全体のゲーム進行に関わる重要な要素となっている。
    • MHWからの新システムバウンティ」も並行して進めることが出来る。
      任務クエストだけ進めるようなプレイングでも「大型モンスターの指定数討伐」や
      「アイテムになる植物の指定数採取」といったバウンティの目標は並行して達成できる。
      これを意識しておくと、後々「鎧玉が足りない」などと悩む事態が減るだろう。
  • 任務クエスト内ではイベントが発生し、登場ムービーなどのデモムービーが流れることがある。
    ストーリー要素が強く、原則として自分自身の任務クエストは1回クリアすると再受注できなくなる
    達成済みの任務クエストはクエストリストに載り続けるものの、グレーアウトして選択不可となる。
    ただし、後述のように「他ハンターが進めている任務クエスト」に参加することは可能である。
    • 任務で指定モンスターを狩猟すると、そのモンスターの「フリークエスト」が出現する場合がある。
      フリークエストはその名通り受注可能回数や受注可能期間などが設定されておらず、
      任務・調査・配信クエストより自由度の高い狩猟が行えるクエスト群となる。
      旧作における一般的なクエストはこの括りに入る。
    • MHWで初登場となるモンスターの殆どは任務クエスト・任務探索にて一度狩猟することになる。
      ただし、任務クエストには関わってこないモンスターや、
      任務で遭遇はするが、遭遇のみがクリア条件になっているものも中には存在する。
    任務クエストは単に「最初から提示されているモンスターを狩猟する」といったものだけでなく、
    小型モンスターを倒したら突如大型モンスターが乱入、狩猟対象として緊急設定される
    痕跡を回収するために学者を護衛していたら脅威となるモンスターと遭遇する
    超大型モンスターの古龍種の捕獲作戦を敢行する」など、
    凝った作りになっているイベントを挟んでから本命のモンスターが出てくる場合がある
    (狩猟対象が当初設定されていないため特殊クエスト扱いを受けるものも存在する)。
    この辺りはどことなくMH4(G)のストーリー関連クエストを連想させる。
    ストーリーと深く紐付いたイベントが用意されているため、特殊な内容が多いようだ。
    • このように任務では突発的な事態が多発するため、
      イベント発生後にはクエスト目標が緊急設定されることとなり、
      一部のクエストでは一旦拠点に帰還してから該当目標が設定されたクエストを再受注できる。
      むろん、そのまま狩猟を続行しても問題なく、ターゲットを達成すれば当該任務をクリアした扱いとなる。
  • 任務クエストについても、MHWの他クエスト同様にマルチプレイが原則可能になっている
    ただし、ストーリーに関わるイベントが入ってくる関係で、色々と制約が存在する。
    • クエスト進行中にイベントが発生する任務クエストの場合、
      クエストに出発してイベントシーンを見終えるまで他のプレイヤーは参加できない
      という旨の注意書きが表示され、受注時点では1人でしかクエストに赴けない
      集会所では参加最大人数やパスワードなどの指定も行えるものの、
      これはイベントシーン終了後に途中参加できる人数や条件を指定できるものであり、
      最初から最大人数分の参加予定者全員が一緒に参加することはできない。
    • クエスト中のムービーシーンが終わると「救難信号の発信が可能になりました」と表示され、
      このタイミングで同じ集会所にいる他のハンターが途中参加できるようになる。
      また、オプションのクエスト項から「救難信号の発信」が選択可能となっており、
      発信を行うと集会所の外、世界中から条件を満たすハンターが参加できる状態になる。
      • 留意点として、クエスト中はイベントシーン終了前でも関わりなく制限時間が進む点*2
        他のクエスト同様、受付開始から10分経つとクエスト自体の報酬が得られない点が挙げられる。
        MHWのフィールドは立体的であり、迷子になるという事態も現実的に発生しうるため、
        イベントを終えるまでに時間が掛かりすぎるケースも考えられる。
        導蟲を活用したいところ。
      • クエスト終了時にイベントが発生する場合はそれぞれ個人個人で処理されるため、
        そちらについては特に制約は存在していない。
  • マルチプレイで任務クエストを達成すると参加者全員が該当クエストクリア済み扱いになる
    駆け出しハンターがストーリー上未到達の任務クエストに参加することはできないようだが、
    既にその任務クエストを達成し終えたハンターであれば、
    他のハンターが受注・進行している該当任務クエストへの参加資格が得られるようだ。
    • また「同じ進行度のハンター」が受注している任務クエストに途中参加すると、
      上述の通り参加者全員が一度に「CLEAR」扱いされ、そのままストーリーを進めることができる
      多くの作品の緊急クエストのように「受注者だけしかクリア扱いにならない」事態にはならない。
      ただし、この「同じ進行度」という部分がややネックとなり、
      先述の通りクエスト中でイベントシーンを見終えることがマルチプレイ解禁条件となるが、
      この「イベントシーンを見終えた」という段階が「同じ進行度」を指すため、
      他者の任務クエストに便乗するには、予め自分の任務クエストでイベントを見終えなければならない……
      といった手間が発生する。
      各々がソロで挑戦して失敗した任務クエストをマルチで再挑戦という想定なのだろうか?
    • なお、既に任務クエストをクリアしたハンターが別ハンターの任務クエストを手伝った際、
      クエスト報酬以外で何かしらのメリットがあるのかは不明である。
  • MHWで任務クエストが登場した経緯の一つとして、
    「キークエストが可視化されていないことで発生していた問題点」があったらしい。
    どのクエストがキークエなのかが判らないことはシリーズ初心者にとって負担が大きい一方、
    発売後すぐにキークエスト情報が出回る昨今では伏していてもあまり意味はない。
    旧作からの慣習を見直す傾向が強いMHWで改善が図られたのも納得である。
    • 「任務クエスト」という形で他と分けることでマルチプレイに対応しつつ
      凝った仕様のイベントを入れることが出来るようになるメリットもあったようだ。
    • 一方、進めるべきクエストが明確化されたこと、HRPがゲーム進行に関わらないことで
      いわゆる「養殖」を受けやすくなるのではないかといった懸念の声も聞かれるが、
      前者に関しては先述の通り同じ進行度に到達していないと(完全に足並みを揃えないと)参加が出来ないし、
      後者についても、MH3G以降メインシリーズのHRは上限解放制で続いているため、
      少なくとも「任務クエストでは」上記のような状況は今のところ聞かれない。

MHW:I

  • マスターランク(MR)の追加に伴い、新たな任務クエスト・任務探索が多数追加されている。
    また、MHW:I部の冒頭イベント(レイギエナの群れが古代樹の森から飛び去るOPイベント)後、
    MRがハンターに適用されるようになるが、この時に一部上位クエストが任務クエストから外される
    前作のラスボスが登場する任務クエスト「収束の地」までが任務クエストの枠に残留し、
    「爆ぜる鱗を超えた道」「その雷鳴は天罰か、祝福か」はフリークエストの枠に移管される
    この二つのクエストはMHW:Iストーリーに手を付けるか否かでクエスト種別が変わる特異性を持つに至った。
    • この二つのクエストはそれぞれ強力な歴戦個体のクエストを受注できるHR制限に関わるものであった。
      より上位のMRが開放されるため、このような制限を取っ払う目的で行われたものと思しい。

余談

  • MHWより前のメインシリーズでは、ハンターの所属先はギルド龍歴院などとなる。
    このうち、ハンターズギルドに所属する一般的なハンターは自営業的な側面がやや強く、
    受けるクエストについてもギルドの役割は「依頼の仲介役」といった部分が大きい。
    ギルド直属ではない人物に対して「任務」という形でクエストが課されることは比較的珍しいことであり、
    「任務を受けた人物に対してクエスト達成で力添えする」といった形で関わることが多い。
  • MH以外のハンティングアクションゲームでは、マルチプレイでもストーリーを進められる作品が多い。
    ゴッドイーターなどはその代表例で、クエスト前に物語のムービーが入る形となる。
    マルチでは未達成の人が参加する場合ムービーを全員に表示して足並みを揃えるが*3
    MHWではイベントに個々人の操作が絡む関係上、このような処理が取れなかったようだ。
  • 任務「クエスト」ではないが、ストーリー進行に必須な「探索」があり、
    それらはゲーム上では「任務探索」と記載される。
    多くの場合、任務探索→緊急でクエスト目標が設定される、という状況になる。
    この場合は先述の通り、帰還して態勢を整えてから、緊急の任務クエストをクリアしてもよい。
  • MHWorldにおける特別任務の主な内容は
    「古龍渡りとは関係はないが新大陸における調査において重要、または脅威になりうる存在を調査または排除」
    というのが主なものとなっていた。初めて発見されたイビルジョーやナナ・テスカトリは
    重要な調査であるし、ベヒーモスやレーシェンなどはモンスターハンターの世界には(多分)存在しない
    魔法を操り生態系を危険に晒す怪物だった為、特別任務が発令されるのも納得のいけるものであった。
    続くMHW:Iではすでに古龍渡りの調査は区切りがついており、現時点では
    「本編クリア後に調査する事になる導きの地に出現した新たなモンスターの調査」
    というのが主な内容となっている。MHWorldは本編の途中のサイドストーリーといった感じのものもあったが、
    アイスボーンではクリア後のアフターストーリーとしての側面が強くなっている。
    • メタな話になるが、MHWorldはゼノ・ジーヴァ討伐後はそのままMHW:Iへとストーリーが移行する都合上、
      アフターシナリオを多く用意できないという事情があった。一方アイスボーンは公式で
      新大陸での物語が完結するとされており、大型アップデートによりクリア後のシナリオを追加し、
      物語を完結させようという思惑が汲み取れる。

関連項目

システム/キークエスト - 旧作でゲーム進行に関わっていたクエスト群。
システム/緊急クエスト - 同上。ただしストーリーに関わらないものも多い。
システム/調査クエスト - MHWに登場する特徴的なクエストカテゴリの一種。


*1 アップデートで追加されたマム・タロトのクエスト種別【特別調査クエスト】はイベントクエストに近い性質を有する特殊なクエストとなる。
*2 発売前のトビカガチ狩猟クエストにて確認。
*3 クエストを参加者全員が同時に開始するための処置。参加者全員がスキップを選択するとイベントが省略される作品もある。