システム/射的

Last-modified: 2024-01-28 (日) 13:41:35

MH2、MHFに存在したミニゲームの一種。

概要

  • 腕相撲飲み比べと同様に、MH2にて初めて登場したミニゲーム。
    制限時間内で、有限の弾数を用いて現れるパネルを打ち抜くという内容である。
  • パネルはモンスターのアイコンを模しており、打ち倒した際に得られるポイントが異なる。
    倒れる度にそのモンスターの悲鳴が響くが、どういう原理なのか……
    制限時間が終わる、または残弾ゼロで終了し、最終的なスコアが表示される。
    また、獲得ポイントを消費して消費アイテムを受け取ることもできた。
    • 狩猟地に因んだ複数のコースが存在しており、出現するパネルが異なる。
      「射的練習コース」を除いて挑戦時にはゼニーを消費する。
    • 仕様上、上で挙げたミニゲームとは異なり他ハンターと直接競うものではないが、
      取得したポイントを申告して競い合うといった光景がよく見られた。
  • 基本的な操作感はバリスタに近いものであり、移動不可、倍率変更不可。
    また、簡易照準は使用できず、主観カメラに頼った照準合わせを行う必要性がある。
    • 標的が別の場所に次々と現れるため、照準合わせは頻繁に行うことになる。
      ガンナーの練習用として挑んだプレイヤーも多かったようだ。
    • 発射してから標的に着弾するまでには多少の時間差が存在するため、
      慎重に撃たないと無駄弾になってしまいがちである。
      ハイスコアのためには「どのタイミングで」「何発撃つか」を把握する必要性があり、
      丁寧なプレイングを磨くという点では確かに役立つかもしれない。
    画面左上には制限時間と、大量に並んだ残り弾数(練習以外では60発分)のアイコンが、
    画面右上にはそれまで獲得したポイントが表示される。
  • 終了時には獲得ポイント、及び「射的景品リスト」が表示される。
    「獲得ポイントに応じて出現するアイテムが変わる」といったものではなく、
    獲得ポイントを消費してリスト内のアイテムと交換する仕様となっている。
    ポイントの範囲内であればアイテムは複数交換することも可能となっていた。
    • 射的景品は全てのコースで共通したものが設定されている。
      街や広場の季節、及びフェスタの有無で品揃えが変わる。
      特にドンドルマフェスタの際にはマンドラゴラオニマツタケなど、
      他での入手手段が乏しいアイテムが設定されている。
    • また、特定のポイント以上を獲得すると初回に特典が得られる。
      3600P以上でプーギーの服である「緑と黒の衝撃(スイカ風の服)」を得られる他、
      4000P越えで「スナイパー」という称号が獲得できた。
      射的ゲームで高得点をとった証。止まっている的なんて楽勝!とのこと。
  • 挑戦開始から制限時間が終わるまでの間、西部劇のような軽妙なBGMが流れる。
    MH2では酒場が舞台となるため、より一層雰囲気が出ていた。

各コースについて

  • 無料で挑める「射的練習コース」を除き、5種類の○○探索コースが存在する。
    挑戦時の消費ゼニーが異なり、出現パネルの種類も変わっている。
    地名を冠しているが、別に背景などは変わったりしない。
    • パネルは強大さに応じてポイントが異なり、雑魚以外は倒すのに数発必要となる。
      最高得点が得られる大ボス的なモンスターは前半で規定ポイントを獲得しないと出現しない。
      ボスモンスターは一回で倒しきれないこともあるが、再度出現時には耐久値が蓄積しているため、
      冷静に打ち込めば止めを刺すことができた。
    • 雪山、火山は小型モンスターが登場せず、比較的照準を合わせやすい。
      高スコアも狙いやすいので、金欠でなければこの二つのどちらかを選択すると良い。
射的練習コース(無料)
ランポスのみ出現。制限時間10秒、弾数は10発。
これ以外は制限時間60秒、弾数60でスコアに劇的な差がある。練習以外で挑む必要性はない。
密林探索コース(100z)
ランポス、ドスランポス、イャンクック、ババコンガが出現。
最も高いババコンガの得点が250Pと低く、他も全体的に低いため好スコアは狙えない。
砂漠探索コース(200z)
ゲネポス、ドスゲネポス、ダイミョウザザミ、ディアブロスが出現。
最も高いディアブロスの得点は350P。
沼地探索コース(400z)
イーオス、ドスイーオス、ゲリョス、リオレイアが出現。
最も高いリオレイアは400Pだが、他のコースよりも出すのが難しいため注意が必要だった。
雪山探索コース(600z)
ドスファンゴ、フルフル、ドドブランゴ、キリンが出現。
最も高いキリンは500P。4発で倒れるなど大ボスとしては脆く、ドドブランゴとは50Pの差しかない。
火山探索コース(800z)
ドスイーオス、バサルモス、ショウグンギザミ、グラビモスが出現。
最も高いグラビモスは800Pで、高得点の場合グラビモスが2体登場する。
ギザミを含めた大ボスは4~6発で倒れるが、グラビモスは9発要するという脅威のタフさ
初回出現時に5発撃ち込まないと倒せる見込みはないため、再出現時は他を狙う方が良い。

変遷

  • 初登場のMH2ではオンラインモード大衆酒場にのみ登場。
    酒場の奥に居る雑貨屋お手伝いに話しかけることで挑戦が可能だった。
    彼女の背後には標的が現れる台が設置されていることが確認できる。
    • 現在ではオンラインサービスが終了しており、大衆酒場に立ち入ることができなくなった。
      このため、MH2において射的を行うことは不可能である。
  • MHFではドンドルマが廃止され、拠点がメゼポルタ広場に移された。
    これに合わせてメゼポルタ広場がリファインされ、射的には専用の屋台が設けられた。
    雑貨屋から独立する形になったが、広場の片隅の場所に追いやられてしまった。
    ただ、如何にも屋台っぽい見た目になったため、これはこれで趣があった。
    ちなみに、的になっているモンスターアイコンはMHFバージョンのものにきちんと差し替えられている。
    • フォワード.1アップデートにてメゼポルタ広場は再度リファインを受ける。
      この中で射的は撤去される憂き目に遭ってしまった
      同期の大闘技会はなんとか存続できたのだが……。
      F.1アップデート以降は射的が復活することはなく、残念ながらこちらでも挑めなくなった。
    • この弊害として、称号「スナイパー」は長らく獲得できなくなってしまっていた。
      称号のため、あるいは懐かしさのために復活要望が出されることもあったようだが、
      G1でのメゼポルタ広場再リファイン時にも復活しなかったため、望み薄と言われていた。
      ちなみに「緑と黒の衝撃」についてはフォワード.1アップデートより作成条件が変更され、
      素材があればいつでも作成可能となっている。
    • 時は流れ2018年夏、MHFにてメゼポルタフェスタというミニゲームイベントが誕生。
      その中には「ウルキーパチンコ」という射的ゲームがあり、高得点獲得の称号はスナイパーである。
      ただし厳密には過去のスナイパーとは同名の別称号扱いであり、説明文も異なっている。
      そもそも、射的としてのゲーム内容も大幅に異なっている。詳しくはリンク先を参照。
  • MHP2以降のナンバリング作品では一切登場していない。
    射的を行うためのスペースや各種システム面などがネックになり、
    腕相撲に比べて導入が難しいのだろうか。
    • MHP3のジンオウガ狩猟後に流れるユクモ村のお祭りムービーでは、射的が一応登場している。
      と言ってもMH2の射的と比べて簡素で、いわゆる現実の「的屋」と同じようなものではあるが。
      ちなみに、祭りにやってきていた伝説のガンナーがそこでものすごい射撃技術を見せている。
    • MH4Gではドンドルマの街がまさかの再登場を果たしたものの、
      大衆酒場には入ることもできず、射的を行うどころかその場所すら見れない状況になっている。
  • このように、昨今の作品では影の薄いミニゲームになりつつある。
    特に痛いのが、例えMH2を持っていたとしても村では挑戦することができないこと。
    もはや、どのナンバリング作品でも「射的」は存在していないのである
    ただ、射的経験者の中には復活を待望する声も時折聞かれる。
    • 限られた範囲内で、目に見えるポイントとして成長を実感できる、
      そういった点で漫然とガンナーで挑むのとは異なるゲーム性になっている。
      射的がきっかけとなって射撃精度を高めていった結果、
      怯み計算と精確なスナイプで敵を封殺するハンターが生まれることもあった。
    • また、大衆酒場でのPTメンバー待ちの暇つぶしにも用いられていた。
      MH2はこういったクエストの合間を埋める手段が多数存在しており、
      ユーザー人口が少なくマッチングに時間が掛かることも合わさり、
      クエスト前の軽い遊びという形でスキンシップを図ることができた。
      このため、射的に対して思い入れの深いユーザーが生まれたと言える。
    • MHFにおいては無料体験モードのトライアルコースでもプレイ可能だった。
      ゲームがまともに動かない低スペックのPCでも射的は可能というケースもあり、
      高性能PCを購入するまでの繋ぎとして射的でアイテムを集めていたプレイヤーもいた。
  • MHRiseに登場する施設「修練場」にはさまざまなオブジェクトが配置されているが、
    その中には「射的」によく似た可動式の的が設置されている。

余談

  • 現実におけるMHのイベントでは、よく射的ゲームが出展されている。
    MHP3と渋温泉との企画で実現した「モンハン射的」や、
    MHF感謝祭で出展された「決めろ精密射撃!ライトボウガンシューティング」など。
    後者については銃がゲーム内で名を馳せたライトボウガンとなっているなど、
    それぞれMHの特徴を前面に出したものとなっている。
    しかし、ゲーム内で復活する兆しは一向にない……。
  • 現実の縁日等でも、射的が楽しめる「的屋」は定番中の定番と言える出し物である。
    ラインから出ない位置から弾数が決められた玩具の銃を撃って的に当て、
    命中した的に対応する景品がもらえると言った内容のものがほとんど。
    モンハンを含む人気のパッケージ版ゲームソフトや、それどころかゲーム機などもよく景品に並び、
    そう言った場合は目玉賞品として大きく宣伝される場合が多い。

関連項目

世界観/ドンドルマ
世界観/メゼポルタ