スキル/○○の恩恵

Last-modified: 2024-02-15 (木) 21:25:08

MHRiseで初登場したスキルの1つで、対応する古龍の力を得ることができるスキル。
基本的にドス古龍の防具に付属されているスキルで、
MHP2GとMHXXにあった「○○の護り」をリファインしたような内容になっている。
レベルによって全く違う効果を発現することから、MHW以降廃止された複合スキルを想起させるものになっている。
MHR:Sでは、対応する傀異克服古龍専用素材を用いて「装飾品」という形で本スキルを宿す事も可能になった。

目次

概要

  • MHRiseの大型アップデート第1弾であるVer.2.0で、ナナ・テスカトリを除くドス古龍と同時に実装。
    基本的にはかつての「○○の護り」と同様、三すくみの関係にある他のドス古龍への対策を
    強く意識したスキル効果が発動するものになっている。
    もちろん相手がドス古龍ではなく通常のモンスターであっても、発動させる状況を選べば強力。
  • 「○○の護り」との大きな違いは、スキルがMHWorld以降のスキルシステムの変更に合わせてレベル制となり、
    段階を上げていくことで発動する効果が増えていくようになっている点である。
    最大レベルは4だが、プレイスタイルなどによっては最高まで上げる必要性は薄くなるため、
    「○○の護り」と比べれば若干自由度は上がっている。
  • 一部効果が不要であれば低いレベルで止める選択肢もあるなど、一式に拘る必要は無くなったが、
    付与されている部位は固定されているため装備はある程度固定される。
    当初はそれぞれの防具でしか発動せず、装飾品が存在しなかったため、
    MHW(:I)の頃にあったシリーズスキルに感覚的には近かった。
    • MHR:Sの大型アップデートで「傀異克服」のドス古龍が実装された事に伴い、これらのスキルがついに装飾品化した。
      Ver.12で傀異克服オオナズチが登場した事で霞皮の恩恵が、
      Ver.13でクシャルダオラとテオ・テスカトルが登場して鋼殻・炎鱗の恩恵が装飾品化した。
      装飾品のサイズがなんとレベル1であり、空いたスロットに気軽に詰め込む事ができる。
      また、全て傀異錬成でも出現するようになった。
      Ver.15では新規追加の傀異錬金術にて、遂に護石にも付与されるようになった。

霞皮の恩恵

  • ミヅハシリーズの頭装備以外に付与されており、効果は以下のようになっている。
    • Lv1:ヒトダマドリの効果を稀に増やす
    • Lv2:風圧【小】【大】を無効化する
    • Lv3:モンスターの毒の効果時間を高める
    • Lv4:すべての風圧を無効化する
  • 他の恩恵と違って属性値強化の効果が無いが、
    ミヅハシリーズの胴・腕・腰でそれぞれ毒属性強化Lv1が発動する。
  • Lv1ではヒトダマドリの効果が倍増するという、百竜スキルの「人魂鳥倍加」と同じ効果。
    MHRiseのオオナズチはアイテムではなくヒトダマドリが付けてくれた花粉を盗むのでそのイメージだろう。
    発動頻度も百竜スキルと同じなので単体ではオマケ程度の効果だが、
    「人魂鳥倍加」とは効果が重複し、合わせればおよそ4回に1回は発動してくれるので、
    ヒトダマドリ専用の装備セットを作るのもいいか。
    • 恩恵スキルの中で唯一、対策相手であるクシャルダオラとは直接関係がなく、
      むしろハンターのヒトダマドリの効果を奪うオオナズチを意識したスキルとなっている。
      他の恩恵と同様にLv1が毒の効果時間延長だったら使いやすかったのに、と惜しむ声も多い。
  • Lv2で風圧小と大を無効化できるが、今作では風圧耐性Lv2で同じく小・大を無効化できる上に
    防風珠のサイズが小さくなってつけやすくなったため、無理に防具で付ける程でもないだろう。
    • やはりMHR:Sではミヅハ真の脚にLv2が搭載されており、ここまでの効果ならこれ1つで済む。
      また、Ver.12からはレベル1装飾品でも発動できるので
      風圧大無効化目的ならヒトダマドリの分だけお得と言える。
  • Lv3ではの効果時間が伸びる、つまり毒ダメージ強化の効果が発動する。
    効果もMHW:Iのものを受け継いでおり、持続時間が2倍と大幅に増加。
    今作では毒のダメージが上位では1.4倍になるため多少は強化され、
    同時に毒状態中の毒蓄積も復活したので毒状態をより維持しやすくなる。
    また、クシャルダオラが毒で弱体化する仕様も戻っており、多少は利用価値が増している。
    モンスターの毒状態中に攻撃力が上がる新スキル:攻勢との相性も抜群。
  • Lv4で全ての風圧を無効、つまり龍風圧まで無効可能になる。
    風圧耐性スキルでは龍風圧は軽減に留まるため、ここは明確に上回る点。
    さらに今作では龍風圧の硬直時間が長くなっているのでかなり快適になるだろう。
    ただ、使用者がイブシマキヒコ、ナルハタタヒメ、オオナズチ、クシャルダオラ、奇しき赫耀のバルファルクと少なく、
    ぶっちゃけ龍風圧を喰らったからと言って追撃が確定する場面も少ないのであまり重要度は高くない。
    オトモが小突いて拘束を解いてくれる事があるのも風圧だけにやや向かい風か。
    • 奇しき赫耀のバルファルクの「彗星」に限っては飛び立つ時の龍風圧に煽られた際、
      タイミングが悪いと納刀→緊急回避が間に合わなくなってしまう場合がある。
      そのため武器種によっては発動させる選択肢がなくもない……のだが、
      ミヅハシリーズは龍耐性が非常に低く、装備での発動は推奨できる選択肢とは言い難い。
  • Ver.12にて、上述の通りLv1装飾品として実装。
    これにより、1スロ3つで毒のダメージが実質となり、攻勢などのスキルも活かしやすくなった。
    また、これにより奇しき赫耀のバルファルクの「彗星」対策としても少し採用しやすくなった。
    ただし、原則傀異克服オオナズチ1戦で1~2個しか手に入らない素材が必要になるため、手間は相応にかかる。
    装飾品については先に防具を必要分揃えてからで十分だろう*1
    • ヒトダマドリだけが目的なら、同じLv1スロットで付けられる供応の方が何かと便利なので、
      付けるなら風圧無効目当ての2までか、毒倍化目当てで3までとなるだろう。
      供応と併用してもいいが、Lv1スロットとはいえヒトダマドリだけを目当てにそこまで費やすのも微妙。
    • 風圧耐性効果については上記の通り、【大】までであれば風圧耐性スキルでも同じレベル2で無効化でき、
      装飾品サイズまで同じであるため、一概にどちらが不要と言う関係にはなっていない。
      毒などに関する効果がある分、基本的に霞皮の恩恵の方がお得であるが、
      防具にレベル1だけついていて装飾品で足して2にする…ということは基本的に風圧耐性スキルの方でしかできない。
    Ver.12時点では霞皮の恩恵のみだったが、続くVer.13で下記の他の恩恵も装飾品化している。

鋼殻の恩恵

  • クシャナシリーズの頭装備以外に付与されており、効果は以下のようになっている。
    • Lv1:水と氷の属性攻撃値を1.05倍にする
    • Lv2:水と氷の属性攻撃値を1.1倍にする
    • Lv3:体力の自動回復が、ゲージの最大値まで継続する
    • Lv4:熱によるダメージを無効化する
  • 水と氷属性はいずれもテオ・テスカトルに有効な属性。
    腰と脚装備では匠と貫通弾・貫通矢強化も発動するため、
    単に水・氷属性の武器に合わせた装備を作る時に組み込むのも良いだろう。
    ただ、今作ではLv1スロットが開く事が多く、属性強化の珠を詰め込みやすいため
    態々防具で発動させる必要があるかというのは状況を選ぶ。
    • MHR:SではクシャナX腕にLv2が搭載されているため、
      属性強化目的で鋼殻の恩恵を使う場合これ1つで済むようになった。
      属性値そのものと活用しやすさの向上により、属性強化珠と併用する価値も高まっている。
  • Lv3以降はテオ・テスカトルの炎バリアを意識した効果になっている。
    Lv3の「体力の自動回復が、ゲージの最大値まで継続する」はMHWの超回復力とほぼ同じ効果。
    体力に暫定ダメージ(赤ゲージ)が無いときに体力が1秒毎に1回復する。
    • 赤ゲージの自然回復量には何ら影響はなく、そちらは通常通り2秒毎に1回復と遅いままである。
      よって鋼殻の恩恵Lv3だけを装備した場合、赤ゲージ部分が全て回復した途端に倍の速度で回復が始まる。
      ゲージの最大値まで自動回復が継続する…というより、「赤ゲージが無い時に継続回復効果が発生する」が正しい。
    • この回復効果は狩猟笛の旋律やこんがり魚などの他の継続回復効果と重複し、
      回復量そのものを1.1~1.3倍に高める体力回復量UPも適用される。
      赤ゲージ部分の回復速度を速める回復速度スキルは適用されない。
      しかし、自然回復力UP状態の影響は受けるため活力剤で回復量を増やせる。
    • 大剣やスラッシュアックスなど、ハイパーアーマーでゴリ押す事も多い武器にとってありがたいスキルであり、
      そうでなくとも即死級のダメージや、絶大な削りダメージを受けやすいMR終盤以降に活躍するスキル。
      地味に回復していく機能はあって腐らないため、耐久力を上げるスキルをこれだけにする選択肢も考えられる。
      ついでに、体力が最大の時に攻撃力が上がるフルチャージとも非常に相性が良い。
    • なお、この効果では伏魔響命狂竜症【蝕】の体力自動減少を相殺できない。
      これらは常に赤ゲージダメージが発生し、「赤ゲージが無い時」という条件が折られ続けるためである。
      伏魔は回避しようがないが、狂竜症の方は克服後のフォローになるため、併用できなくはない。
      防具構成がシビアになるのでわざわざ狙うほどかは微妙だが…。
    • ただし、Ver.13にて登場した狂化の体力赤ゲージ化による自然回復停止中は例外であり、
      狂化発動中は赤ゲージでダメージを受け続けているにもかかわらず常に回復効果が発生する。
      体力回復量UPLv3、こんがり魚を合わせることでスリップダメージを踏み倒すことも可能になる。
      とはいえ被弾や毒、環境ダメージが重なると抑えきれないので過信は厳禁。
      • 後発の自傷付きスキルが自動回復を阻害しない現象はMHW:Iの龍脈覚醒という前例がある。
        スキルの自傷ダメージによって力尽きることができるという共通点があり、
        特殊な体力減少効果と自然回復停止効果によって自動回復が有効化しているのかもしれない。
  • Lv4で熱ダメージ無効が発動するが、MHRiseでは酷暑地帯でもスリップダメージを受けなくなり、
    さらにテオ・テスカトルの炎バリアのダメージを受ける範囲も縮小されているため
    態々Lv4まで上げて無効化する程の価値があるかと言うと正直微妙な所。
    また、胴装備に陽動が入っている関係で、Lv4まで発動させると陽動の発動が確定するのも一長一短である。
    • MR版のクシャナXでは陽動が外れており、また3部位でLv4になるため発動させやすくなった。
      だが、熱ダメージは依然としてテオ・テスカトルの炎バリアと溶岩洞の地形のみであり、有効活用の機会は少ない。
  • Ver.13にて、霞皮の恩恵に続きLv1装飾品として実装。
    これにより、水・氷属性武器の属性値底上げがさらにやりやすくなったことに加え、
    Lv3の超回復効果もかなり気軽に活用できるようになった。
    また同時に実装されたリバルクシャナアンダが鋼殻の恩恵Lv2と体力回復量UPLv3を一部位で備えており、
    Lv1スロットに鋼殻珠を嵌め込めば腰だけで超回復運用が可能。
    Lv4の熱ダメージ無効もスロットに余裕があれば溶岩洞のクエストやテオ・テスカトル相手に
    発動させていくと言う手がだいぶ取りやすくなったと言えるだろう。
    ただし、やはり原則傀異克服クシャルダオラ1戦で1~2個しか手に入らない素材が必要になる。

炎鱗の恩恵

  • カイザーシリーズの頭装備以外に付与されており、効果は以下のようになっている。
    • Lv1:火の属性攻撃値と爆破の蓄積値を1.05倍にする
    • Lv2:火の属性攻撃値と爆破の蓄積値を1.1倍にする
    • Lv3:毒と猛毒状態にならない
    • Lv4:盗みを無効化する
  • Lv1と2ではテオ・テスカトルが得意とする属性が強化される。
    爆破属性強化は装飾品のスロットLvが2になり付けにくくなったため、
    付与されている他のスキルも優秀なカイザーシリーズでなら発動させる価値があるかもしれない。
    • こちらもMHR:SではカイザーX腰にLv2が搭載されたため、属性強化目的ならこれ1つで済む。
  • Lv3で毒と猛毒無効が発動するが、これはMHRiseでは毒耐性Lv3でも猛毒を防げないので、
    現状で唯一の猛毒を無効化するスキルとなる。
    オオナズチが使うのは言わずもがな、ヌシ・リオレイアでもサマーソルトが直撃すると
    大ダメージ+猛毒のコンボで回復する間もなく力尽きてしまうことも多いため、対策装備として有用。
  • Lv4では盗み無効が発動するが、現状では盗み無効スキルが存在しないため、これも唯一の盗みを無効化する手段となる。
    ただしゲリョスも朧隠もいない現状では盗みを使用するのがオオナズチとメラルーとアオアシラしか存在せず、
    盗まれたっきりだった過去作と異なり頭を殴るだけで取り返せるので発動させる価値は低いか。
  • Ver.13にて、これまたLv1装飾品として実装。
    これにより、火・爆破属性武器の属性値底上げがさらにやりやすくなったのも大いに喜ばしいが、
    特に大きいのはLv3での毒と猛毒の無効だろう。
    オオナズチ対策はもちろんだが、リオレイア希少種が扱う猛毒も防げると言うのは大きい。
    この場合はLv1~2の属性値補強が死んでしまいやすいが、それを補って余りあるメリットと言える。
    • 毒耐性スキルはレベル3までつけても猛毒は軽減しかできないため、
      単純に同じレベル1装飾品のスキルのレベル3で猛毒も無効化できる分、効果で勝る。
      ただし風圧と霞皮の恩恵の関係と同じで、「既に防具についているスキルと合算する」場合や、
      レベル4スロットが余っている場合は耐毒珠III【4】の方が使い勝手で勝るため、
      一概に下位互換とも呼べない関係となっている。
    • また、そもそも猛毒を使ってくる相手はオオナズチ以外には
      火属性を併せ持つリオレイア希少種、ヌシ・リオレイアしかいない。
      • しかしVer.14以降の環境では傀異克服オオナズチで精気琥珀を集めるハンターも多く周回対象として人気が高く、
        そのオオナズチに対して絶大な効果を発揮する火属性強化と猛毒無効化を兼ね備える本スキルの需要は大きい。
        リバルカイザー脚を組み込めば、猛毒無効用の装飾品は1個で済む。
    Lv4の盗み無効は引き続きオオナズチ専用と言うことになるだろう。
    盗まれた花粉は簡単に取り返せるが、その盗み自体を完全に無効にできると言う点に
    どこまで魅力を感じるかで、そこまでレベルを上げるか否かを判断するといい。
    ただし、これまた原則傀異克服テオ・テスカトル1戦で1~2個しか手に入らない素材が必要である。
    また虹ヒトダマドリの花粉は盗まれないので、決戦場型フィールドではレベル4は死にスキルとなることにも留意されたし。

関連項目

スキル/○○の護り - MHP2GやMHXXに登場した、このスキルの前身。
モンスター/クシャルダオラ
モンスター/テオ・テスカトル
モンスター/オオナズチ
防具/クシャナシリーズ
防具/カイザーシリーズ
防具/ミヅハ・トヨタマシリーズ
システム/複合スキル
モンハン用語/専用スキル
モンハン用語/ドス古龍


*1 例えばテンプレ装備のゴミミゴミなら3部位で充分となる。また、属性武器主体ならそもそも防具に用の無いケースも。