モンスター/イズチ

Last-modified: 2024-03-24 (日) 16:00:54
種族
鳥竜種(竜盤目 鳥脚亜目 走竜下目 狗竜上科 イズチ科)
別名
鎌鼬竜(れんゆうりゅう)
英語表記
Izuchi
登場作品
MHRise, MHR:S
狩猟地
大社跡, 寒冷群島,(獄泉郷*1, *2)

目次

生態・特徴

くすんだ橙色の毛皮を持つ、雑食性の小型鳥竜種モンスター。
主にカムラの里近辺の森林地帯に生息するが、寒冷地でも活動する様子が確認されている。
群れで生活する習性があり、大型の個体であるオサイズチをリーダーとすることで知られる。
先端部が鎌のように鋭く発達した尻尾を持っており、「刃尾」と呼ばれている。
この尾は外敵を攻撃する際に振われるだけでなく、
木に登るのに用いたり、果実を刈り取ったりするなど、用途は多岐にわたる。
また、消化を助けるために飲み込んだ石をブレスとして吐くこともでき、離れた相手にはこれで応戦することもある。
イズチの群れの中でも実力のある個体は"精鋭"としてオサイズチに選ばれ、
2頭の精鋭がリーダーと行動を共にする。
精鋭の個体は他の個体に比べてやや大柄で、体毛の色も濃い傾向にある。
戦闘の際にはオサイズチの命令に応じて刃尾やブレスによる攻撃を行い、
三位一体の高度な連携によって獲物を徐々に追い詰める。
このようなイズチ達による素早い連撃は「鎌風」とも喩えられている。

概要

  • 主な攻撃方法は、鎌のように発達した尻尾での一撃。
    振り回したり、ビターンしたりとまるでナルガクルガのような攻撃を繰り出す。
    当たっても尻もちをつくだけだが、後述の精鋭による攻撃は吹っ飛ばし効果を持つほど強力。
  • 最序盤から登場する小型鳥竜種としては珍しく、ブレスによる遠距離攻撃を可能としている。
    液体のようなエフェクトであることから水属性のようにも思えるが、意外にも無属性である。
    ブレスをよく見ると液体と同時に石のようなものも吐き出されており、
    ダメージ源になっているのは水ではなくこちらの石の方なのかもしれない。
    • 公式ガイドブックにはオサイズチが放つブレスが「砂利ブレス」という名称で記載されている。
      恐らくイズチの放つ物も同じであると思われるため、やはり水ではなく砂利そのものをぶつけて攻撃しているようだ。
  • 特筆すべきは、オサイズチとの高度な連携プレー。
    これまでのドス系モンスターは次々と手下を呼び出し、個々で自由に行動させる戦い方が大半であったが、
    イズチに関しては群れの中から選ばれた2頭の精鋭のみがボスと共闘する。
    精鋭として選ばれた個体はオサイズチと息を合わせて同時に攻撃を繰り出し、
    オサイズチの攻撃範囲をカバーするように戦う。
    まさに「量より質」を意識した戦法である。
    • しかしながら、精鋭と言えどイズチも所詮は小型竜。
      ハンターが攻撃を集中させれば事もなく掃除されてしまう。
      同期の子分ポジションに付き従っている間は無敵なのに…
      ただし、精鋭はオサイズチに付き従っていない個体と比べると体力が高め。
      イズチ討伐クエストで数稼ぎに狙うと意外なくらいしぶとい。
    • また、操竜によってオサイズチを操った場合も精鋭のイズチたちはリーダーに追従し、
      操竜大技を繰り出した後の追撃に参加してくれる。
      しかしその直後ハンターの攻撃に巻き込まれ恩を仇で返される事もよくある
  • 精鋭ではない方のイズチも存在しており、小型のオサイズチといった見た目の精鋭イズチよりも
    一回り小さく毛皮の色も薄い、一目でダウングレード版とわかる見た目となっている。
  • イズチに限ったことではないが、オサイズチ以外の大型モンスターとの交戦中にも頻繁に横槍を入れてくる。
    大社跡エリア4が顕著で、特にガンナーで戦う際に厄介。
  • オサイズチは時たま座り込んで生態行動を行う事があるのだが、
    内容はなんと付き従っているイズチの毛繕いをしてやるという物。
    まるでネコやイヌが自身の子供にそうするように、
    優しく毛繕いをしてやっている姿はなんとも微笑ましい。
    イズチも腹這いになってくすぐったそうに対応し、
    オサイズチも足を投げ出してリラックスしながら毛繕いしているという、
    長と精鋭の絆が垣間見える可愛らしい生態行動となっている。
  • 上記のような生態から、リーダーと精鋭の結束力はこれ以上ないほど固いものなのだろう…と思いきや、
    ハンターにこやし玉をぶつけられるとボスを置いてあっさりと撤退する
    固い絆と言えど、古龍すら退けるカムラのこやし玉の臭いには流石に耐えかねるようだ。
    実戦に活かすこともできなくはないが、やはりしばらくすれば精鋭が戻ってきてしまう。
    普通に倒すよりは斬れ味や弾薬の消費が抑えられるが、あくまで一時凌ぎにしかならないことは留意すべし。
  • ボスであるオサイズチの登場ムービーのほか、
    ベリオロスとナルガクルガのムービーにも出演している。
    オサイズチのムービーでは、竹林の中で精鋭達がガーグァを追い詰め、
    最後にボスとの連携攻撃を仕掛けるという格好いい姿を見せている。
    が、ベリオロスのムービーでは何の活躍も無いまま氷ブレスで吹き飛ばされ、
    ナルガクルガのムービーでは縄張りに踏み込んだばかりに怒り状態の迅竜に攻撃されるなど、
    散々な扱いを受けている。
    やっぱり小型鳥竜はこうなってしまうのか…
    • また、後にボスを差し置いて奇しき赫耀のバルファルクの登場ムービーにも出演。
      …が、扱いは例によってやられ役に近いものとなっており、
      ケルビやガブラス共々バルファルクの龍気による無差別爆撃を受けてなすすべなく逃げ惑う役となっている。
      不幸中の幸いとしてガブラスと違って龍気の直撃を受けたような描写は無く、
      バゼルギウスの登場ムービーでティガレックスの回転攻撃と絨毯爆撃をまともに食らう羽目になった
      ジャギィよりはマシと言えるか。

余談

  • 「ボスに付き従う2頭の精鋭の子分」と言う点では、
    MH3~MHP3で先に登場していたジャギィ、バギィ、フロギィもよく似たような行動をとる個体がいる。
    彼らはボス個体に対し精鋭のような子分が2頭付き従い、エリア移動の際も一緒に行動し、
    更にボスの指示を受けて戦術的に戦うと言う行動をMH3当時から見せていた。
    オサイズチに従う2頭の精鋭イズチは、先に出ていたジャギィ達から更に一歩踏み込んた描写がされていると言える。
    • ちなみによく似たポジションのランポスやマッカォなどは所謂「精鋭」的な立ち位置の個体は存在しない。
      初代MHのランポスに限ってはドスランポスと一緒にエリア移動し、ボスの指示に従う個体が存在したが、
      これはボスと同じエリアに出現し、尚且つボスの存在を認知している個体は全て同じ行動をとっていた。

素材

イズチの毛
イズチの毛。衣服から武具まで汎用的に利用される。
カムラの里近辺の地域では生活に欠かせない素材。
群れの中でも精鋭のイズチから剥ぎ取れる上質な毛は「剛毛」と呼ばれ、
滑らかで心地よい肌触りをしている。
特に強靭なイズチから剥ぎ取れる最高品質の毛は「豪剛毛」とよばれ、
薄橙色が美しく輝いて見えるほどに毛艶が良い。
イズチの刃尾
イズチの刃状の尾。
攻撃だけではなく、木登りや木の実の刈り取りにも用いられる。
この刃尾をより巧みに操れる個体が、その群れの長になるという。
質によって素材の名称や価値などが変化することはない。

関連項目

モンスター/オサイズチ
武器/イズチ武器


*1 オサイズチに伴う形で登場
*2 オサイズチに伴う形で登場