武器/骨縛刀【カゲヌイ】

Last-modified: 2024-02-26 (月) 11:44:45

MH3で初登場した太刀。

目次

概要

  • 刀身に麻痺毒を仕込んだ骨刀アナンタの更なる強化先。
    その麻痺毒の作用により、相手の自由を奪うことを目的とした縛鎖の刀であるが、
    太刀発祥の地である東方では、このような武器は「ブシドー」に反する邪道としているらしい。
    • この武器はMHXに登場こそしないが、攻撃を回避して能力を強化するブシドースタイルと
      モンスターを拘束する麻痺との相性が悪いのは偶然だろうか…。
  • 鞘にバギィの皮が使われているが、刀身が帯びているのはチャナガブル由来の麻痺毒である。
    が、当のチャナガブルがMH3(G)にしか登場しない為、他の作品から入ったハンターは
    見た目はバギィ素材なのに麻痺属性なことに混乱するだろう。
    更に、MHRiseではハッキリと狗竜派生として強化ツリー上に表示されており、
    最終強化の【シラヌイ】では解説文に「瞬時の昏倒」と書かれているにも関わらず麻痺属性
    MHR:S時点では文字通り眠狗竜の皮を被った麻痺属性太刀であり続けている。
  • どの登場作品でも、数少ない(作品によっては唯一の)麻痺属性太刀として存在している。
    ちなみに他の(覚醒を必要としない)麻痺属性太刀は
    ヤマツカミガララアジャラビストロ、トビカガチ亜種といったラインナップで、
    見ての通り登場作品がバラバラなのである。

性能

MH3

  • チャナガブルの素材と鞘に使うバギィやドスバギィの素材で強化していく。
    最終強化の骨縛刀【カゲヌイ】には本作のみの2種類が存在し、それぞれ攻撃力会心率が高くなっている。
  • 本作のオフライン(村モード)ではゲーム開始時点で太刀を装備することが出来ず、
    チャナガブルの緊急クエストをクリアすれば初めて生産リストに太刀が加わり、骨刀アナンタのみ生産できる
    当時の太刀は仕様上高火力を叩き出せるため、いち早く生産可能な骨刀アナンタを担ぎ、
    本武器まで強化するハンターが多かった。
    • 太刀のラインナップが少ないことも相まって、MH3全盛期のロックラックでは
      状態異常攻撃弱化が発動するラギア(G)一式にこの武器を担いだ、通称「フルラギアカゲヌイ」が出現。
      かつてのMHFにおけるフルクシャの如く地雷とみなされていた。
      上位昇格済みにもかかわらず生産段階の骨刀アナンタで止まっている者もおり、
      こちらは「フルラギアアナンタ」と呼ばれ、フルラギアカゲヌイ以上に嫌われていた。
  • ただし単体でみた場合、今度は逆にアルバトリオン部屋の定番と化していた。
    当時のアルバトリオンは状態異常の耐性が低かったので、複数人のカゲヌイで麻痺状態にして頭部の位置を下げた後、
    高威力のハンマーやスラッシュアックスで一気に角を破壊することで
    「天をつらぬく角」を入手する&形態変化を封じることで戦闘を有利にするという戦法が多くとられていたのである。

MHP3

  • 本作にはチャナガブルが登場しないため、主に(ドス)バギィの素材を使うことになる。
    一発生産のほか、骨刀【犬牙】からの派生も追加された。
    そして、アナンタ改からは【カゲヌイ】と、骨刀グアルガ→骨断刀【カゲタチ】へと分岐派生する。
    【カゲタチ】は【犬牙】系列の上位版で、麻痺属性を失う代わりに攻撃力が高くなっている。
  • 実は、OPでハンターの1人が背負っている。探してみよう。

MH3G

  • チャナガブルが復活したにもかかわらず、【カゲヌイ】までに主に使うのは何故かバギィ素材のまま。
    骨断刀【カゲタチ】 への分岐派生はオミットされたが、
    G級素材を用いた新たな強化先として、魂縛棍【シラヌイ】⇒【アガタマ】が登場している。
    形状も大きく変貌し、魂縛の名前通り、いわゆる棒術で使うような長い杖になる。
    • もし登場があと1作遅かったら、別の武器種にカテゴライズされていたかもしれない。
    ここまで強化すると、解説で「灯魚竜の素材で作られた長物」と説明されるようになり、
    名実ともにガブル武器の一角という扱いになる。
    • どう見ても切断属性に見えない武器だが、あくまで太刀なので尻尾は斬れるし減気効果もない。
      まぁ似たような事例は他に前例がいくらでもあるし、
      以降も登場し続けているので、今更突っ込むこともないだろう。
    • ちなみに練気ゲージが点滅中は、先端から無数の刺が飛び出すというギミックが仕込まれている。
      まるで素材元となったチャナガブルの怒り状態のごとし。
      設定上は、この刺から麻痺毒を流し込む仕組みになっているらしいが、
      別に練気状態でなければ麻痺を蓄積できないわけではない。
  • 肝心の性能だが、攻撃力は759で高くも低くもなく平均的、
    麻痺属性値は210、あって損はない空きスロット1個、
    でも紫には達しないが、素のままだと短い白ゲージを大きく引き伸ばすことが可能。
    ソロでは素直に他の武器を使った方が手っ取り早いが、
    PTプレイでなら火力とサポートをそれなりに両立できるだろう。
  • 本作では、ナルガクルガ亜種の武器である疾風刀【裏月影】でも麻痺属性を得られるが、
    そのためには覚醒スキルが必要となる上、属性値も160と控えめであり、
    アガタマの前段階であるシラヌイ(180)にすら劣る。
    ただ、元が無属性武器なだけに攻撃力は858と高く、
    さらに匠でしっかり紫ゲージが現れる(素のままでも白が結構長い)など、
    火力面ではあちらの方が優秀である。

MHRise

  • ドスバギィが復活したがチャナガブルは復活ならず。そのためバギィ武器として登場。
    今作は序盤モンスターの武器は上位序盤相当で強化が止まってしまうのだが、
    この武器も例に漏れず、最終強化でも攻撃力150、麻痺属性17と低調に終わる。
    麻痺属性も唯一無二というわけではなく百竜強化で付与できる百竜刀が存在し、
    属性値はわずか10だがそれ以外の性能では大きく上回るので歯が立たない。
    一応こちらも短いが素で青ゲージは出ており、Lv2スロットも1つ、
    百竜強化ではオトモへの采配術を付与できるので、マルチでのサポート特化にするなら使えないこともないか。
    • Ver.3.0以降の百竜刀はさらに性能が上がり、攻撃ー10を代償に麻痺15を得ることも可能になった。
      麻痺に防具のスキル枠を割いたとしても麻痺太刀としてみれば十分すぎる一品として振ることができ、
      もう比較のしようがないレベルにまで差を付けられてしまったが、一応後述の使い道が残っている。
  • ちなみに、百竜刀の外装変更により、好きなスペックにこの見た目を両立することが出来る。
    上記の通り、属性値が少し低いがそれ以外の性能が強化されたカゲヌイとして振るうことも、
    バギィな見た目通りに睡眠属性にして違和感を斬り捨てたカゲヌイを生み出すことも可能。
    使い勝手は別

MHR:S

瞬時の昏倒により、太刀傷の
痛みを与えず命を奪うことから
慈悲の刀とも呼ばれる長物。
(魂縛刀【シラヌイ】)

  • MR帯の派生として、魂縛【シラヌイ】が登場。
    • 状態異常武器としてはそれなりの攻撃力320
    • 会心率0%
    • かなり順調に伸びた麻痺26
    • 斬れ味は素で白30。ただし紫は出ない
    • スロットは引き続きLv2×1
    • 百竜スロットはLv2
    本作では百竜刀にMR帯での強化派生先が与えられておらず
    上位では同様の境遇だった夢魔刀メロウパウ改と違ってライバルも追加されなかったため、
    唯一のMR帯に対応した麻痺太刀となっている。
  • それでいて有力な対抗馬が不在で、消去法で選ばれると言われるほど基本性能が低くないのが魅力。
    攻撃力・斬れ味・スロット・百竜スロットの全てにおいて最低限実用的な水準を満たしており、
    物理性能を伸ばしてより汎用的にしても良し、属性値を伸ばして拘束に特化させても良しとなっている。
    幸いにして桜花鉄蟲気刃斬を中心とした戦闘スタイルも確立されており麻痺属性が腐ることはないだろう。
  • バランスは整っているものの、唯一といっていい欠点は半端な斬れ味。
    白30は太刀ではすぐ使いきるため、何かしらの斬れ味系スキルは欲しいところ。
    しかしVer.16現在なら結構なやり込みこそ必要だが、傀異錬成のスロット拡張ボーナスにより
    攻撃力や斬れ味などのステータスが素で強化されるため諸々の問題をクリア
    更に武器錬成を攻撃に振り切ることで麻痺武器とは思えない力を発揮できる。
  • 傀異討究クエスト以降は、モンスター側の状態異常耐性が上がっているのも向かい風。
    とはいっても麻痺のためにもダメージのためにも「とにかく斬る」ことが仕事ではあるため、
    麻痺したらラッキー感覚で戦うのも十分あり。
    • Ver.11以降、回避成功後の一定時間状態異常値が確定で蓄積される状態異常確定蓄積
      状態異常値が蓄積された際に物理威力を上昇させる蓄積時攻撃強化が登場。
      回避を前提とした他スキルと合わせて『麻痺属性太刀』という個性を活かす立ち回りが可能となる。
      避けて縛って威力を上げるとは本当にブシドーに背き始めたようだ。
    • とはいえカウンター技が豊富な太刀、回避をトリガーとするスキル群と
      モンスターの動きを止めてしまう麻痺属性は相性が悪いのも事実。
      太刀で麻痺要員になりたいのなら、カウンター行動を極力避け、
      前転回避を中心としたプレイスタイルが必要になる。
      麻痺を狙うためにも、カウンターに依存しない立ち回りとしても桜花鉄蟲気刃斬辺りが主力となるか。
    どちらかと言えば、元々カウンターが(ソロと比べ)狙いづらく、
    なおかつ麻痺の時に複数人で叩けるマルチの方が強みを活かしやすいと言える。
  • Ver.16現在では、状態異常系は蓄積時攻撃強化だけ採用したシンプルな高火力構成に需要が見いだされている。
    回避中心だった分のロスが与ダメージに変換されるため、猶のこと桜花鉄蟲気刃斬は手放せなくなった。

余談

  • 強化段階の「アナンタ」はインド神話における蛇神ナーガの王の一人。
    千の頭を持つとされ、その名は無限を意味し、
    世界創造とこの世の終わりの後の再生に関わる重要な役割を担っている。
    またナーガは竜と同一視されることがあるのを踏まえると、片手剣の方とは「多頭の竜」繋がりと言える。
    そしてそのナーガと敵対しているのがガルーダである。
    ガルーダはともかくチャナガブルは蛇っぽくないが。
  • カゲヌイ(影縫い)とは、対象者の影に手裏剣や苦無などを投げ刺し、
    縫い付けるように体の動きを止めてしまう忍法のこと。
    影と本体の動きが連動している因果関係の錯誤を取り入れたものと言える。
    骨縛刀の持つ「麻痺で敵の動きを止める」効果を表したネーミングだろう。
    影どころか思いっきり本体に手を出しているが気にしてはいけない。

関連項目

モンスター/バギィ
モンスター/ドスバギィ
モンスター/チャナガブル
武器/ガブル武器
武器/ヒドゥンボウ - 同じく「影縫」の銘を持つ弓。
武器/骨刀