世界観/イコール・ドラゴン・ウェポン

Last-modified: 2024-04-28 (日) 09:12:33

森の中で発見された遺跡(古代の格納庫)から発見された、竜大戦時代の生体兵器。通称:竜機兵
初代ハンター大全、及びハンター大全Gにその記述が見られる。
ハンター大全には英語で「EqualDragonWeapon」と記されており、
直訳すれば「龍に等しい兵器」と言ったところ。

目次

概要

  • 王立書士隊によるスケッチの中にその時代の物と思われる遺跡(古代の格納庫)の記載が存在しており、
    その格納庫の中にこの竜機兵が保管されていたらしい。
  • 鉄の鎧で覆われた、ラオシャンロンに匹敵する巨体、
    ナバルデウスのように湾曲した大きな角、
    モーラン種達ほどに太く、ゴグマジオスの翼脚を思わせる爪まで付いた前足、
    どのモンスターとも似ても似つかず、前足よりも更に長く細い後ろ足、
    先端が失われた状態で尚も、胴体に匹敵する長さを持つ尻尾、暗く鈍い輝きを放つ鉄で出来た巨大な翼を持っており、
    背中にはいくつもの鋭い刃が鋸の如く並べて付けられている。
  • 一体の竜機兵を作成するのに、成体ドラゴン(竜)30頭あまりの素材を必要とされたと記されている。
    この能力はまさに竜に匹敵するもので、
    筋力、耐久力、火力、のどれをとっても規格外の強さであったという。
    しかし驚くべきはそれだけではない。
    この竜機兵の存在は古代文明が素材から生命を生み出すほどのレベルの技術を持っていたという
    驚愕の事実を判明させている。
    恐らく発掘されている古代の武器はこれらの時代の遺物なのだろう。
  • ハンター大全のイラストではあちこちズタズタになっており、
    ワイヤーか何かで吊るされた状態で保管されてそのまま放置(?)されている。
    飛竜の祖先には勝利できても、古より猛威を振るっていた古龍には勝てなかったのだろう。
    どうやら元々は手足以外は甲冑を着けていたらしく、皮膚=甲冑だった模様。
    あちこちの壊れた甲冑からは肉が見え、酷い所には肋骨と内臓が見えてしまってる有様であり
    イラストでは腹が開き内臓が肉共々体から垂れ下がっていて非常にグロテスク。
    • ちなみにこの内臓、生物のものではなく非常に機械臭い見た目をしている。
      もしかしたら生物の内臓を真似た機械なのかもしれない。
      竜機兵は現実世界でいうサイボーグのようなものなのだろう。
      古代の格納庫にあった、及び竜大戦時代の兵器だったということも含めれば、
      このイラストはドラゴンの攻撃を受けて損傷、
      ワイヤーで吊るされて修理されている途中で文明が滅び、
      そのまま放置されたもの、という描写なのだろうか。
  • 竜大戦時に造竜技術は頂点を極め、
    それと同時にドラゴンの捕獲業者(ハンターの祖先)による乱獲も激しさの一途を辿った。
    そして私利私欲のためドラゴンを何体も乱獲し続けた人類に龍達はとうとう牙を剥き、
    人類対龍の大戦争になり、両者共に滅亡寸前まで陥ったところで戦争は終結した。
    古代文明はこの際滅亡し、造竜技術も消滅した模様。
    これから察するにこのイラストの竜機兵は竜大戦時代の爪痕の一つといえる。
  • もっとも、ドラゴン*1捕獲業者がハンターの祖先という記述は、
    文明間の断絶や「若き日のココット村の村長モノブロスを狩ったのがハンター稼業の始まり」という、
    よりディテールが明確な他の公開情報とのズレがある。
    ココット村の村長の祖先がドラゴン捕獲業者という可能性も否定しきれないが
    また、竜機兵の絵を含め未確認モンスターのコーナーに掲載された画像には、
    開発コンセプトや映像処理の方法、ハンターを「MH」と略記するなど、ゲームの世界観からではなく
    開発者視点の注釈やメモ等のメタフィクション的な情報がそのまま残されている物が多数あるほか、
    藤岡Dからも「竜大戦近辺の設定はライターに設定を膨張させて書いてもらったものであり、真実性は100%ではない」
    と述べられている。
    このため、造竜技術に限らず、各種資料に古代文明や未確認として掲載された情報は
    「裏設定」というよりはモンスターハンターの世界をどう作り出すかと言う企画初期のアイデアを
    世界観を作り出す際の下地として公開したもの、と解釈される事が多い。
    「見た目は日本語のメモにしか見えないが、示す内容は全く異なる古代文字」と考えるのは流石に無理があるし…
    • つまり開発事情で考えるのであれば
      制作過程で没になった世界観・モンスターであり、
      現在もこのモンスターが正式な歴史として含まれているかは定かではない。
      この兵器が存在するかどうかの解釈はプレイヤーに委ねられているため、
      あくまで「こういった過去もあり得るかもしれない」という姿勢で捉えておくのが良いだろう。
    • 直接的に世界観に組み込みづらいとは言え、
      大全を含む様々な設定資料集はモンハン世界の内側にある図鑑のようなスタイルを採っていたので、
      「どこまでが開発データで、どこからが世界観なのか」の境界線はあやふやになっていたとも言える。
      実在していながら詳細を語られない存在達と同様に*2
      意外な裏設定があるかもしれないという空想を楽しむ趣向のプレイヤーからは
      大いに喜ばれている情報の一つでもある。

余談

  • 因みに英語版では上記の設定に加え、
    "It is possibly the only remaining weapon of war from the age of the Great Dragon War."
    「(竜機兵は)おそらく竜大戦時代の兵器で唯一、当時の状態で残っているものである。」

    と評されている。
    • 関連性は不明だが、MH世界で出土する古代文明の名残と見られるものは発見された時点では、
      何らかの変容をしており、いずれも錆び付いていたり風化していたり破片になっていたりする。
      その為、表面を幾度となく研磨する、破片を組み合わせる等の復元加工が必要不可欠となっている。
  • 2017年2月15日に公開された『MHXX』第3弾PVのラストに、
    人工物を装着したかのような姿のモンスターが確認されていたが、
    その正体は近年のラスボス同様に瓦礫を竜のような形状に纏うモンスターであった。
    野生動物でありながら人工物の有用性を理解した上で幾多の街や砦等を潰して得た瓦礫を利用
    無生物の操り人形として闊歩させるその姿は、
    生物を素材に命を作り出し戦わせた造竜技術の、真逆を行くような習性の産物である。
  • 一時期「煌黒龍アルバトリオン何らかの理由で生き残った竜機兵のひとつなのではないか」という、
    なかなかにぶっ飛んだ考察が存在していた。
    • 鱗や甲殻が全て逆さになっているという生物として異様な形態的特徴
    • 極めて強大かつ不安定なエネルギーを複数種扱えるという
      生物はおろかモンハン世界のモンスターとしても極めて異質な能力
    • 禁忌のモンスター達の中で唯一ミラの名を冠さない例外
    • ミラボレアスのようにかつて国を滅ぼしたという言い伝えがある訳でもないのに
      まるで彼らの存在が秘匿されているかのような描写
    といった煌黒龍の特徴を由来とした噂としてユーザー間で長年細々と語られていたものだが、
    15周年を皮切りに禁忌モンスターの情報公開が(限定的ながら)公式から行われ、
    アルバトリオンのデザインコンセプトや裏設定の一部が公開されたことで、
    現在この説は事実上否定された状態となっている。
  • あくまでも裏設定レベルの存在という事で、長らくフィギュア等造形物は存在していなかった…が、
    2023年2月12日に開催された「ワンダーフェスティバル2023[Winter]」*3にて、
    造形師の「まさむね」氏がイコール・ドラゴン・ウェポンのガレージキットを制作・販売した
    個人制作ではあるものの、当然まさむね氏はカプコンから正式に今回のイベントでの販売の許諾を受けており
    このような形でイコール・ドラゴン・ウェポンが日の目を見た事に多くのハンターが驚いた。

関連項目

世界観/古代文明
イベント・メディア展開/ハンター大全


*1 モンハン初期作品からドラゴン=龍=古龍であり、飛竜やワイバーンとは使い分けられている
*2 「発想の法則」のように開発者視点の資料も増えているが
*3 「ワンダーフェスティバル」は、フィギュアメーカーの海洋堂が主催するガレージキットを中心としたホビー見本市。