武器/アイスセプター

Last-modified: 2023-11-06 (月) 12:05:06

MHW:Iのメインモンスターである冰龍イヴェルカーナの素材を用いて作られた操虫棍。
セプター(scepter)の名前通り、王笏という杖の形状をしている。

目次

概要

  • 一見すると杖のようには見えず、細身の白いランスなのでは?と思わせる形状をしているが、
    穂先を下にしてみると、虫笛が杖のヘッドの部分に相当しているのがよく分かるだろう。
    主に攻撃に使用しているのは石突きの部分となるわけだ。
    虫笛の発光部が杖にはめられた宝石のようでなかなか綺麗。
    • 武器自体にギミックは存在しないが、印弾発射時に氷を砕いたような小気味良い音が鳴る。  

性能

MHW:I

  • 作成は骨武器のエアリアルウィザードIからの派生で、
    アイスセプターに行くのはイヴェルカーナの素材があれば問題なく強化できる。
    問題は最終強化で、レア素材の冰龍の零玉が要求される他、
    ラスボス素材の地啼龍の慈爪が要求されるため、最終強化はストーリークリア後となる。
    慈爪自体は近接武器でも叩きやすい前脚の部位破壊で高確率で入手できるのでハードルは低いが、
    とにかく強化時期には遅れが出る。
  • 上記の素材を投入して完成する最終強化形態が「氷賢フィロス」。その性能は、
    • 攻撃力は上位ランクに食い込む837、マイナス会心無し
    • 属性は最終強化の氷属性の中ではワーストタイ氷属性240
    • 素ではそこそこのゲージ、しかし匠で出てくる分が全て
    • スロットは拡張性が高いLv4×1
    • レア度12でカスタム強化枠は少ない
    • 猟虫ボーナススピード強化
    氷属性四振りの中では物理特化武器となっており、属性特化のブラングレイブ
    中間の物理・属性攻撃力と高い会心率を持つフェンリルストームと綺麗に棲み分けできている。
    サムドラ=ダオラは物理特化な部分が丸被りしている上フィロスよりも総合性能が……
    とはいえ、匠LvMAXなら50も出てくる紫、Lv4スロットの拡張性、なんだかんだで物理が優勢な環境と
    フィロスが環境にマッチしている分頭一つ出ている感じか。
    • (氷属性全体に関して)強いて難点を上げるとすれば、
      猟虫強化【気・力】の猟虫ボーナスが氷属性には存在しない事だろうか。
      猟虫強化の運用性を劇的に上げるこの猟虫ボーナスは各属性に1本以上は存在しているのだが、
      氷属性には1本もない。この点で氷属性が第一弱点でも第二弱点の猟虫強化【気・力】の棍を持つ、
      というハンターもいたのでその点は痛手だろう。
      まぁ、これでフィロスに猟虫強化【気・力】がついていたらそれこそ他の武器を軒並み食ってしまっていた
      可能性もあり、ある意味平和に棲み分けできていたのは猟虫強化【気・力】が無かったからかもしれないが。
    • ただ、Ver12.01で追加された赤龍武器は覚醒能力の追加でハンターの望み通りの性能に
      仕上げることができる武器で、これにより氷属性でも猟虫強化【気・力】が運用できるようになってしまった
      ベース武器が物理寄りの性能なので真っ当に強化するとフィロスと丸被りしたうえで上を行かれてしまう。*1
      • ただ、単純な性能では劣るものの、フィロスも十分強敵に担いで行ける性能であるし、
        脚の遅い虫の運用ではスピード強化は非常に助かるので、
        赤龍武器が強いという情報だけ鵜呑みにして殊更弱く見る必要はないだろう。
  • 強力なライバルが登場しつつも、実力は一線級でメインモンスターの武器に恥じない性能をしている。
    氷属性が弱点の敵には積極的に担いでいきたいところである……と言いたかったのだが、
    Ver.14.00で追加された氷刃佩くベリオロスの武器であるフェンリルフローズは、
    同値の攻撃力にこちらより優秀な属性値と斬れ味、会心率やレア度などが響き、
    スロットと猟虫強化の違いを活かせなければ勝つことは難しい。
    あちらはストーリークリア後の生産にはなるが、それでもクリア直後に作れてしまう*2ため、
    現状だと攻略中のアイスセプターがクリアまで僅かに役立つといった程度に留まる。

MHR:S

薄氷を踏む者は愚者である。
霜の導く機を掴む賢者たれ。
冰気を高めやすい性質を持つ。

  • MHR:Sでイヴェルカーナが現大陸進出を果たしたことでこの武器も復活。
    今回は一発生産で氷賢フィロスができる。
    更に今回は冰気錬成のゲージが溜まりやすくなるという独自の個性を得た。
  • 前作では猟虫強化問題もあり綺麗に締まらなかったが、気になる性能は
    • 氷棍では上から2番目の攻撃力340
    • 会心率は0%
    • 氷棍で下から2番目の氷属性21
    • 素で紫30、匠で延長可能
    • 猟虫レベルは14
    • 通常スロットは今回もLv4×1つ
    • 百竜装飾品スロットは安心のLv3
  • 氷操虫棍ではトップの物理期待値を引っ提げて現大陸に降臨した。
    手数武器寄りである操虫棍としては属性値が低いものの、氷属性の通りが良い相手は
    物理も効きやすいことが多いため、他武器と比べて悲観するような実用性ではない。
    むしろ、素の属性値がトップクラスでも50台止まりであることを考えると、
    傀異錬成で属性強化に振れば物理・属性両面でのバランス型に仕上げることすらできる。
  • 主なライバルはゴシャ!ギガゴボコォ!氷輪棍トゥングル
    いずれもどんぐりの背比べレベルの低属性値氷棍だが、前者は斬れ味-10・マイナス会心で攻撃+10。
    後者は斬れ味+20・攻撃-10となっており、フィロスはちょうど中間に位置する。
    • 属性値40以上の高属性氷棍は斬れ味紫を出ないor高レベルの匠を必要とするものが多いため、
      唯一素紫であるサムドラ=ダオラがもっとも意識される競合相手になる*3
      あちらも錬成を攻撃力全振りにするとバランス型になり、属性に振れば特化型になるので、
      ある意味この2本は鏡合わせで対になる2本と言えるだろう。
  • 武器の追加効果はほぼほぼ無視せざるを得ない。
    操虫棍は回復か翔蟲による受け身くらいでしか納刀の必要が無い武器種であるので、
    冰気錬成のゲージは常に溜まりにくい状態に置かれる。
    フィロスで溜まる速度が上がるから冰気錬成を組み込むかというと、
    それよりもっと相性のいいスキルに防具やスロットを割くことが多くなりがち。
    追加効果なしでも十分優秀な武器なので、開き直って使っていこう。

余談

  • フィロスとは恐らくギリシャ語の「philos」か。これ自体は「愛する事、愛人」などという意味だが、
    やセプターに充てられている以上、恐らく更に言葉を足して
    「philos」+「sophia(知識)」=「philosophia」の事を指しているかもしれない。
    こうなると直訳で「知恵を愛する事」、転じて「哲学、哲学者」のこととなる。
    賢人を指す言葉としてはこちらの方が妥当に思える。
  • セプター=王笏とは君主の権力の象徴(レガリア)としての杖である。
    王様が持っていることが多いが、上級の神官などが持っていたこともあり、
    氷賢の「賢」は「賢王」「賢者」を指していると思われる。
    • 後にMHR:Sにて同じ"セプター"の名を持つ操虫棍が登場したが、帝王や神官のそれを思わせるこちらとは対照的に、
      あちらは魔王の杖を思わせるような威厳のあるデザインに仕上がっている。
  • ちなみに、イヴェルカーナはブレスや過冷却で生み出した氷で敵を寄せ付けない攻撃が得意で、
    肉弾戦は突進と尻尾の攻撃くらいである。
    どちらかといえば物理特化よりも属性特化の方がそれっぽいのではなかろうか?

関連項目

モンスター/イヴェルカーナ
武器/イヴェルカーナ武器


*1 猟虫ボーナス【発動】、斬れ味強化V×2、属性強化VIを付けると大体フィロスと一緒の性能で猟虫強化【気・力】が付き、更にもう1個覚醒能力が付けられてしまう。
*2 イベントクエスト限定で歴戦個体のクエストのチケットが必須だが、他の素材は通常個体のイベントクエストでも収集可能。
*3 アブソリュートヘルも紫が出ているが、あちらは属性33のバランス型となっているためここでは割愛する