獲物から吸い取った力を刃へ
送る機関が不気味に脈動する、
戦慄のフルフル操虫棍。
(ボルトチャンバー)
獲物の血を啜り、不気味さを
究めた刃が上空から襲い掛かる
強化/最終型ボルトチャンバー。
(フルボルトチャンバー)
暗い影より出でて、喰らいつく
血に飢えた怪物の如く、音も
無く降り注ぐ、強襲の雷棍。
(満電注雷棍)
MHXで初登場した、フルフル素材の操虫棍。
目次
概要
- 点滴の先に刃を取り付けたような見た目となっている。
液体らしき物が入ったビンなんかは、まさにそれである。
包帯を巻いていたりナース服みたいだったりするフルフル防具によく似合う。
オトモにフルフルネコもぜひ。
- なんだ、フルフル武器にしては大人しめのデザインなんだな…と安心し(?)ふと下を見ると
虫笛がフルフルの口そのものだった。
印弾を撃つとフルフルよろしく口がガパッと開く。フルフル好きな人にはたまらないデザインだろう。
- 猟虫と連動して光る部分が広く、猟虫の色によって大きく印象が変わる。
例えばエルドラーンなどと組み合わせて水色に変えれば、既存のフルフル武器を思わせる見た目になる。
性能
MHX
- 一発生産はできず、フェーダーロッドからの派生強化のみで入手可能。
その性能は- 攻撃力90
- 雷20
- 斬れ味は黄色と緑が少しずつ
- 会心率0%
- 強化元からスロットは没収
- 猟虫は切断属性のクルドローン
鉱石素材の「アノカソードダクト」、ライゼクスの「熱雷の電竜棍」、キリンの「藍の稲光」が存在する。
アノカソードダクトは属性偏重型なので比較対象外、熱雷の電竜棍とはだいたい互角と言った感じ。
藍の稲光は属性値・スロット数・防御力ボーナスがこちらより勝るが、作成難易度と次の強化時期で差は付けられる。
この中ではスロットが唯一ないが、全体的な性能は高めなので、雷弱点のモンスター相手に活躍してくれるだろう。
- LV6で最終強化となり、
「フルボルトチャンバー」となる。- 高めの攻撃力220
- まぁまぁの雷30
- 長めの緑と短い青、斬れ味+2で僅かに白
- 会心率0%
- 最後まで開かないスロット
- …と思いきや、強力なライバルが現れた。
MH4からおなじみのライデンゴーゴーデンライの新たな派生系となった、「鬼神棍【猿魔王】」である。
攻撃力210・会心率-20%とこちらより劣っている部分はあるが、
雷属性操虫棍トップの雷44と素で出ていて匠で延長可能な白ゲージが魅力。
残念ながらスロットはないのでそこで差を付けたいが、フルボルトチャンバーも同じくスロットはないのである…。
- 今作の雷操虫棍はフルボルトチャンバーに限らず、鬼神棍に喰われがちである。
ただし生産できるようになるのがHR解放後と遅く、ラージャンの武器だけあって製作難度も高いというのが難点。
それまでの繋ぎでも作成する価値は十分にあるだろう。
MHXX
- G級では3回の強化を得て、LV9にて「満電注雷棍」となる。
初のフルフル操虫棍、G級の気になる性能は- 属性武器としては高めの攻撃力320
- 順調に上がった雷36
- 斬れ味は短くない白40、斬れ味レベル+2で紫20
- 会心率0%
- 引き続きスロットなし
紫運用も多少きついが臨戦で維持可能な長さ。
…と、ここでスペックが似通った武器を眺めてみると、恐るべき上位互換があることがわかる。
- 注目すべきは、復活を遂げた祖龍武器のミラアンセスロード。
物理、属性値、そして匠で出る紫ゲージ全てで容易く上回る大業物である。
青ゲージまで視野に入れるとこちらも対抗馬となり得るが、
絶対回避【臨戦】を入れることが多い操虫棍にとってその検証はほとんど意味を成さない。
- 物理と属性値の双方でこちらを上回る武器はまだまだあり、
ラージャン武器の金剛砕棍ゴーデンジンも非常にハイスペックな性能である。
あちらは素の斬れ味に難があるが、匠を付ける運用だと圧倒的な数値による威力にこちらは負けてしまう。
- しかし、満電注雷棍の嬉しい点は作成難易度がとても良心的なこと。
フルフル素材と多少の鉱石のみで強化したついでに、G★4に上がってすぐに究極強化できるのだ。
上記で挙げた2振りなどはHR解終後の最終強化で、相手が相手であって言うまでもなく作成難易度はとても高い。
操虫棍で本作の攻略を進めるなら、満電注雷棍は是非とも寄り添いながら強化しつつ使いたい雷属性操虫棍である。
MHRise
- フルフル参戦とあってやはり復活。しかし里も下位も終わらせたのに一向に出てこない…。
それもそのはず、ボルトチャンバーIは上位から登場の重役出勤なのだ。
一発生産の他、アイアンブレードの上位型・アイアンバヨネットIから派生もできる。
他のフルフル武器が上位序盤で止まるのに対し、上位からということで性能はかなり優遇されている。
最終強化 フルボルトチャンバー になると- ちょっとさみしい攻撃力180
- かなり高い雷属性33
- 安定した会心率0%
- 素で青30、匠3から白ゲージ
- Lv2スロットとLv1スロットがひとつずつ
- 及第点の猟虫Lv6
- 百竜強化は攻撃力強化IV、属性強化【雷】II、雷やられ特効
この他、アイアンバヨネットから防御力強化IIIと鉄蟲糸技強化が引き継げる。
なによりスロットがかなり自由にいじれるためスキル選択の幅が広く、どんな扱い方をしてもへっちゃら。
高い属性値を活かすもヨシ、物理の補強に突き抜けてもヨシの優等生。
十分すぎる雷棍のひとつになった。- 属性強化【雷】IIを施した上で雷属性攻撃強化Lv5を発動させると、属性値は50となり、
ナルガクルガやクシャルダオラには最適解となる。
- ライバルはジンオウガの王牙棍【別雷】とナルハタタヒメの神源ノ雷翔リ。
ゴールデンライゴーデンライもいるがあちらは物理一辺倒のため競合はしないだろう。- 王牙棍は200の25と全体のバランスが良く斬れ味も素青30と同じ、そして猟虫Lvは破格の8。
水辺のモンスターに物理1.1倍補正が入る水棲系特効も持つという強豪。
こちらが意識すべきはやはりスロットだろう。あちらはLv1が2つに対し、こちらはLv2とLv1。
虫も必要な水準には達しているため、どれだけバランスよく火力を上げられるかが見せどころ。
しかし競合自体はしておらず、「水辺をあちらに任せてこちらは他所へ行く」となるため、仕事仲間に近い。 - 真に競合するのは神源ノ雷翔リ。
180に38、素青60、虫Lv8と一見似ているようでかなり違う。
これじゃまるで上位互換…と断じるのはまだ早い。
まずスロットが0なためスキル自由度が怪しくやりたいことが護石頼みになりがち。
更に雷属性も一見とんでもないが、フルボルトは百竜強化を施すと雷39。
たかが1、されど1、個人の好みだろう。
そして攻撃力の百竜スキルも神源は+8で188、こちらは+10で190となる。
雷翔リ特有の空棲系特効(1.05倍補正)で考えてもこちらが+10した攻撃力とほとんど同じ。
実はこの威力差、攻撃スキルを積んでも変化しないため、飛行する相手との戦場をフルフルと奪い合うことになる。
もちろん攻撃に割いた分属性で開きはするが、物理の比重が大きい今作では些細な話。- あちらはむしろ匠2から現れる白ゲージを活用した方がいいだろうが、匠2に剛刃研磨となると
スキルの圧迫が大きく、拡張性が高いこちらは匠2+αの分で十分な火力増強ができる。
なんとも激しい鍔迫り合いが起こるため、いっそ斬れ味とスロットを天秤にかけて選んでもいいかもしれない。
フルフルと比較される雷さまとは一体…
- あちらはむしろ匠2から現れる白ゲージを活用した方がいいだろうが、匠2に剛刃研磨となると
- 王牙棍は200の25と全体のバランスが良く斬れ味も素青30と同じ、そして猟虫Lvは破格の8。
- そして何といっても作成難易度が低…くない。むしろ高い。
なんとバゼルギウスの爆鱗を2つ要求される。どこに使うんだそんなモン。
MHXXの辛酸を拭い去る隠れた業物へと生まれ変わったが、性能の代償というオチもついた。- 一応、他のモンスターを操竜してバゼルギウスを攻撃すれば爆鱗を落とす事があるため、倒さずとも集める事は可能。
MHR:S
- MR強化が追加。最終強化は満電注雷棍改。
MRのヤツカダキ素材を投入し満電注雷棍となり、MR解放後の最終強化で改の文字が入る。- 攻撃力320
- 雷棍2位の属性値48
- 斬れ味は素で白40 匠2で紫
- スロットLv3とLv1が1つずつ
- 雷棍で最大の百竜装飾品スロットLv3
- 最も低い猟虫Lv13。しかし最大の15との差は正直あまりない
上位の頃は百竜強化の攻撃力+10の影響によりスキル次第で優れた性能を発揮できたが、
MRからは全ての武器たちの百竜強化が剥奪され土台が平坦化。
更に全武器種の属性性能の優遇が行われた結果、非常にフラットかつド安定の操虫棍に成長した。
強いていうなら白40は少し不安があるため剛刃研磨2か匠1~2、業物3などで補強するといい。*1- 攻撃320は平均的な性能だが今作の雷棍は超激戦区となっており、物理期待値だけならこの武器は最下位。
他武器種でみると320で素白はだいたい真ん中くらいとなるため、雷棍の荒れ模様がよく分かるだろう。
- かなりの激戦区の雷棍の中とあって、この武器にも当然ライバルが存在する。
その中でも属性に寄っている3本をピックアップしてみよう。- 真・王牙棍【天来】
攻撃力330に素紫20・白40、虫Lv14と物理期待値で突出するが、雷39とやや低くLv1スロ×2と物足りない。
百竜スロットはLv2と必要十分なため、斬れ味にモノを言わせたスキル構成が光る相手となる。 - 神翔・雷禍殺界
上位でしのぎを削った相手だがMRではバケモノに変貌。
攻撃力310に雷61、素紫10・白60、虫Lv15ともう言葉も出ないような相手になってしまった。
スロット0なことと百竜スロットがLv2であること、紫10をどう維持するかが課題なことがあちらへの差別点になる。 - 万雷棍【日本号】改
攻撃力330、会心10%、虫Lv14でこちらを物理で上回るのだが、なんと素で白60とLv2スロ×2という個性を持つ。
これによりスキル自由度では雷棍随一の性能を誇る。
しかし、匠でも白が伸びるだけで雷属性も32と高いかと問われると微妙な数字。
この属性をどう活かしながら戦うかを考える必要があり、そういう意味ではこちらの対といえるか。
- 真・王牙棍【天来】
- こちらの強みはまとまった性能とスロットの大きさを両立していることだろう。
通常スロットLv3・Lv1の組み合わせは雷棍でもこの武器だけで、百竜スロットLv3もこれしか持っていない。
バランスを取りつつ拡張性と選択肢を多く有し、誰が使ってもちゃんと強いというのは十分な利点となりうる。
また、MR解放後の完成がもっとも早いというのも見逃せない。
攻撃性能と振りやすさを兼ねるこの武器はMR解放後のやり込みに十分耐えうる1本といえるだろう。- Ver.12からLv4スロットで匠Lv2が付く装飾品が登場、匠2から紫が出る武器たちの光となっている。
この武器もその恩恵を大きく受け、更に新しい装飾品も多数追加されている。
Ver.11で傀異錬成が登場したことも手伝って、この武器でないと組めない装備も出てくるだろう。
元々の器用な空きスロットもフル活用してお望みのスキル構成で振り回してあげよう。- なお、上で記した通りカガチ武器の万雷棍とはスキル構成の考え方が対となる。
あちらは物理と斬れ味に秀でているが属性で伸び悩むため、如何に属性を踏まえるか考える必要があり、
こちらは十分な性能とスロットを持つが斬れ味がやや不十分で、ここを補いながらスキルを組むことになる。
- なお、上で記した通りカガチ武器の万雷棍とはスキル構成の考え方が対となる。
- 傀異スロットを解放していくことで、素紫を獲得する事も可能。
必要素材は破傀の濃龍血と破傀の重龍骨を2個ずつに加えて多様な傀異化素材と
大変であるが、大きな強みとなる。
- Ver.12からLv4スロットで匠Lv2が付く装飾品が登場、匠2から紫が出る武器たちの光となっている。
余談
- chamberは英語で「囲まれた空間」「小部屋」といった意味。
銃器の薬室やエンジンの燃焼調整区画など、分野によって様々な
「何らかの機能をもつ小さな空間」を指す用語として使われる。
この武器の場合は、点滴容器型のビンの部分の事だろう。
- 強化が進むと、フルフル武器としては珍しく「フル」の文字が武器名から抜けてしまう。
漢字のみで構成された銘も、メインシリーズのフルフル武器の中では唯一の特徴である*2。
しかし「フル」の要素が完全に消えたわけではなく、武器名の中にしっかりと「満」として残っている。
- 武器説明文には
「獲物から吸い取った力を刃へ送る機関が不気味に脈動する」とある。
恐らくその機関は先に述べたビンのことだと思われるが、
ビンから出ている管の行き先は明らかに虫笛の方である。- 採取したエキスを虫笛側から取り込み、チューブを介してビン状の機関へ伝達、
機関に蓄えられたエキスの力を刃に送る、という仕組みになっているのだろうか?
- 採取したエキスを虫笛側から取り込み、チューブを介してビン状の機関へ伝達、
- MHRiseの体験版では、操虫棍を選ぶとボルトチャンバーにフルフル装備一式で出撃することになる。
- 顔がほぼ隠れている上に中性的な声質であるためハンターの性別が分かりづらいが、
防具が男性用デザインなのでどうやら少年ハンターのようだ。 - 再現装備を作る上で妨げとなるのは、猟虫の問題。
体験版に使われたクルドローンは、製品版では体力回復効果を持った……が、
自動攻撃も粉塵撒きもチャージショットもエキス二色取りもトリプルアップ延長もできない、
一線級の虫に比べると虫無視できない弱さを誇る。使えるとしてフルチャージの維持ぐらいか。
- 顔がほぼ隠れている上に中性的な声質であるためハンターの性別が分かりづらいが、