妃蜘蛛ヤツカダキおよび熾妃蜘蛛ヤツカダキ亜種の素材を用いた武器群。
目次
概要
- 妃蜘蛛ヤツカダキの素材を使って作れる武器群。
和の要素を大きく取り入れたMHRiseで初登場したヤツカダキであるが、
その外観は西洋の器具をベースにした異国感の強いデザインとなっている。
武器・防具ともに甲殻の色である青紫色がベースで、灯腹や目の黄色と純白の糸がアクセントになっている。 - 全ての武器が2文字熟語+なるorたる+2つのフランス語の組み合わせで銘がつけられている。
二つ目のフランス語には武器を象徴する語が入る。- ただし、読み方は元々の発音と比べ大きく改変されている。
- 上位強化銘に共通して入る「ネフィラ」もまた、フランス語でジョロウグモを指すaraignée nephila、
またはジョロウグモの学名Nephila clavataから取ったと考えられる。- そのNephilaの語源は古典ギリシャ語の回転(nein)+が好き(philos)で「円状に巣を作りたがる蜘蛛」の意味である。
- サンブレイク実装により、こちらにもマスターランク武器が追加され、
銘はフランス語の単語+ド+ネフィラ、最終強化はフランス語+ド+エテルネとなる。狩猟笛→クリエ(crier):泣き叫ぶ ランキュ(rancune):悔恨
ガンランス→ミュル(mur):壁、障害 フォリー(folie):狂気
チャージアックス→レヴ(rêve):夢 アンゴワ(angoisse):苦悩
ライトボウガン→ルパ(repas):食事 ソブル(sombre):暗い、陰気な
ヘビィボウガン→アムル(amour):愛 ラヴィス(ravis):喜びに満ちた
弓→クシオ(coucher):横たえる デゼス(désespor):絶望
と非常に陰鬱な単語が並ぶ。ヘビィだけマシに見えるが、フレーバーテキストを考えると……
また、武器の説明文も婚姻に起きたであろう悲劇を描いており、恐らく防具とは別の視点、
周囲から見た二人のバッドエンドを迎えた異類婚姻譚なのだろうと思われる。一度は式を挙げ結ばれた、人間の夫と妖の妻(狩猟笛)
しかし、妖の妻は周囲に疎まれ悲しみの末に夫の下を去る(ガンランス)
夫は妻の正体を受け入れ、彼女の住処へ向かい連れ戻す(チャージアックス)
それでも周囲は認めず、妖を力づくでも排除せんと二人に襲いかかる(ライトボウガン)
生きては結ばれない運命を悟った二人は、死後の世界で邂逅を誓い抵抗するが…(ヘビィボウガン)
妻が倒れ、夫も力尽きるまで怒り狂い、二人の魂は暗い世界へと落ちていくのであった(弓)
性能
通常種武器
MHRise
- 武器に共通する性能は以下の通り。
- やや低めの攻撃力
- ナルガ武器にも迫る(武器種によってはそれすら上回る)高い会心率
- 優秀なスロット2-1-1
- 最終強化は古龍装備と肩を並べるレア7
- 最終状態の百竜強化は攻撃力増加IV・属性強化II*1・鉄蟲糸技強化
- 剣士武器の共通項
- 十分に高い火属性
- 素で白が出ている上に匠で更に伸ばせる優れた斬れ味
- ただし、素白と緑以下の斬れ味は全て非常に短く、最後に非常に長い赤ゲージが続く。
匠を筆頭に何かしらの斬れ味補助スキルは必須である。
- ただし、素白と緑以下の斬れ味は全て非常に短く、最後に非常に長い赤ゲージが続く。
- 一言でいえば、ナルガ武器に火属性を付けて会心率を少し落としました、といった感じの性能。
攻撃力こそやや不安があるものの、それを補える素白の斬れ味、
スキルの自由度を広げてくれる高い会心率に、豊富なスロット。
更にそれなりの火属性がついており、特に剣士用の武器は非常に使い勝手のいい武器となっている。
…但し、ヤツカダキ武器は手数がそれほど豊富ではない剣士武器にばかり実装されている。
相性が最も良さそうなのはそちらだろうが、バランスの関係だろうか。
片手剣や双剣あたりが恨めしそうに見ていそうな性能である。
一方、剣士武器ではないが手数武器かつ属性重視ながら
ヤツカダキ武器を手に入れた弓は非常に高スペックな仕上がりとなった。
- ヤツカダキ素材中心の武器はどの武器種でも注目度が高く、
優秀さに差はあれどどの武器種でも外れが無い。
- 競合相手はレウス武器、アンジャナフ武器あたりだろうか。
この2種には攻撃力に劣るが、会心率と斬れ味で大きく勝る。
更にスロット面でも勝っており、少なくとも何も考えずに運用しても問題ないのはヤツカダキ武器と言えるだろう。
但し、製作時期はかなり遅いという欠点があり、
いずれの武器もHR8以上にならない限り最終強化を行う事が出来ない。
中にはテオ・テスカトルの素材を要求する物もあり、
この武器が作れる頃には集会所はそれ以上進行しなくなっている事だろう。
MHR:S
- MRにも進出。性能に関しては上位とほとんど変わらないが、
- チャージアックス以外の近接武器は素で紫ゲージを獲得
- ボウガン2種は一部弾の装填数が増加
- 百竜スキルを失った代わりに百竜装飾品のスロットが追加(ヘビィボウガンのみLv1, 他は全てLv2)
また、近接武器と弓の属性値もかなり違いがあり、
チャージアックスと弓は高めに設定されているが、
ガンランスと狩猟笛は平均値で落ち着いている。
- 前作では競合相手がレウス武器とアンジャナフ武器くらいしかなかったが、
本作はオロミドロ亜種や銀レウスといった新規の火属性武器が多く追加されたことに加え、
上位では中途半端だったレイア武器やアケノ武器も最終強化が横並びになり、競合相手がかなり増えた。
- どの武器も違った性能を持っているため、上位のようにこの武器を使っていればOK!というわけでもなくなった。
それでも火属性武器の中では扱いやすく強力なのは変わりないため、本武器達に適した専用の装備を組んで運用したい。
亜種武器
MHR:S
- MHR:Sでヤツカダキ亜種が追加されたことに合わせ、当然ながら熾妃蜘蛛派生の亜種武器も追加。
ヤツカダキ武器の特徴的なフォルムはそのままに、白色を基調にし、発光部分は赤橙色、糸部分は赤黒く染まっている。
全体的に気品を感じられる色遣いながら、こちらは暖色が中心であり、通常種武器とは正反対の印象を受ける。
- 銘はフランス語の単語+武器種+婚姻道具、最終強化はその婚姻道具のイタリア語+ダ+ラヴァタとなる。
ラヴァタはイタリア語で「溶岩」の意であり、溶岩洞を住処とし、爆破を得意とする亜種らしい単語である。狩猟笛→ギャロホンス(garance):茜色
ガンランス→エカルラット(écarlate):緋色
チャージアックス→ルージャトフ(rougeâtre):赤みがかった
ライトボウガン→カルマイン(carmin):洋紅色
ヘビィボウガン→ボルドゥクス(bordeaux):赤紫色
弓→コルライーユ(corail):珊瑚色
と、全て「赤」を意味する。
これだけなら暖色中心、赤橙色のカラーリングにモデルチェンジした外見に即したものと見えるだろう。……しかし武器の説明文を見るとどうもこの赤、結ばれぬ婚姻の障害を虐殺で排した血染めの暗喩であるようだ。
これに連なれば、ラヴァタが意味する「溶岩」も一面に広がる血のカーペットへと意味を変える。
通常種武器が心中の暗喩と共に2人だけで消えた異類婚姻譚の象徴であるなら亜種武器はそのifストーリーであり、
血染めの暗喩と共に愛し合った2人以外の全てを消し去らんとした歪んだ異類婚姻譚の象徴なのである。
- 武器性能は武器種ごとにブレが大きめ。
- 攻撃力は剣士武器と弓では控えめな代わりに会心率+20%~30%
- ボウガンはどちらも会心率0%の代わりに攻撃力が高い。
が、ライトボウガンは反動は優秀とはいえブレとリロード速度が非常に悪い。
一方、ヘビィボウガンは反動やリロード速度は普通で、ブレはなし。 - 剣士武器と弓は爆破属性を有するが、狩猟笛とチャージアックスは低め、ガンランスと弓は高め
- 剣士武器の斬れ味は共通で素で長い白、匠Lv1から笛以外は紫が出る
- 装飾品スロットは2スロ1つのみのものから3-1-1のものとかなり差が大きい
- 弓以外の全武器共通で百竜スロット【2】が空いている(弓だけ百竜スロット【3】)
武器一覧
通常種武器
武器種 | 名前 | モチーフ | |||
---|---|---|---|---|---|
下位 | 上位 | MR初期段階 | MR最終段階 | ||
ガンランス | 華麗なるトシュケノン | トシュ・ド・ネフィラ | ミュル・ド・ネフィラ | フォリー・ド・エテルネ | キャンドルトーチ |
狩猟笛 | 荘厳なるクロスクオ | クロス・ド・ネフィラ | クリエ・ド・ネフィラ | ランキュ・ド・エテルネ | 燭台,鐘 |
チャージアックス | 峻厳なるポルトアッシ | ポルト・ド・ネフィラ | レヴ・ド・ネフィラ | アンゴワ・ド・エテルネ | 鍵,門 |
ライトボウガン | 炳然たるルミエフィジ | ルミエ・ド・ネフィラ | ルパ・ド・ネフィラ | ソブル・ド・エテルネ | ランタン |
ヘビィボウガン | 絢爛たるルスタルマフ | ルスタ・ド・ネフィラ | アムル・ド・ネフィラ | ラヴィス・ド・エテルネ | シャンデリア |
弓 | 真誠なるケアアルク | ケア・ド・ネフィラ | クシオ・ド・ネフィラ | デゼス・ド・エテルネ | キューピッドの弓矢 |
アイルー | ヤツカダネコエッダ | ||||
ガルク | ヤツカダガルランプ |
亜種武器
武器種 | 名前 | |
---|---|---|
初期段階 | 最終強化 | |
ガンランス | エカルラットの燈銃槍 | トルチ・ダ・ラヴァタ |
狩猟笛 | ギャロホンスの狩猟鐘 | カンパ・ダ・ラヴァタ |
チャージアックス | ルージャトフの門盾斧 | エント・ダ・ラヴァタ |
ライトボウガン | カルマインの灯連弩 | ルーチ・ダ・ラヴァタ |
ヘビィボウガン | ボルドゥクスの燭重砲 | ランパ・ダ・ラヴァタ |
弓 | コルライーユの飾弓 | クオレ・ダ・ラヴァタ |
余談
- ちなみに、MHR:Sにて武器重ね着が実装された。
その有料ダウンロードコンテンツに「ぬいぐるみシリーズ」があり、
文字通りぬいぐるみのような重ね着を武器に付与するのだが、これにヤツカダキもラインナップされている。
炎を吐くしボウガンあたりだろうか……と思いきや、まさかの武器として実装されてない操虫棍に割り当てられている。
まさか頭と胴体が長い首で繋がって……と流石にそんな気持ち悪い事にはなっておらず、
刃の側にヤツカダキのぬいぐるみ、虫笛の側に三匹のツケヒバキのぬいぐるみになっており、
その二つが糸を模した柄で繋がっている、といったデザイン。
確かに虫を使役するという意味では操虫棍と共通項もあるため、ぬいぐるみに割り当てられるのもあながち間違いではない。
のだが、それならそれでヤツカダキの操虫棍を実装して欲しかった……