武器/凶剣【叢雲】

Last-modified: 2023-09-22 (金) 13:54:40

天を覆い尽くす神の具現。
群雲従える日輪の神は遙かな天より衆生を裁く。

MHP3のラスボス、アマツマガツチの素材から製作される大剣。

目次

概要

  • 黒い鱗を重ね並べた刀身が印象的で、その隙間から金の光が洩れ出て明滅している。
    外縁に金色の刃が据え付けられた両刃剣。素材は嵐龍の角だと思われる。
    また鍔の部分にギミックがあり、抜刀すると日輪状の装飾が現れる。

性能

MHP3

  • 上記の説明文、そしてラスボスから造られる武器ということもあって造る前の期待感は非常に高かった
    そう、過去形である。
  • 攻撃力240(攻撃力ブーストで255)&会心率-20%、そして水属性16と
    アマツマガツチの武器に共通の高い攻撃力と高いマイナス会心と低い水属性を併せ持つ。
    もっとも、これは大剣なので属性値はそこまで重要では無かったりする。
    そして斬れ味は何もなしだと青10で、斬れ味レベル+1を発動させると白ゲージ……
    ではなく、青ゲージの延長である。
  • これも他のアマツ武器に共通しているのだが、この白ゲージが出てこないという悲しい弱点がある。
    「それがどうした」と思うプレイヤーもいるだろうが、この凶剣【叢雲】は大剣である
    大剣は特性上、一撃の攻撃力がとても重要視される武器なのだが、
    匠を発動させても白ゲージを得られないという欠点は非常に痛い。
    しかも攻撃力255と高くても会心率がマイナスなので思ったほどの火力が出ない。
    そもそもMHP3の大剣にはこれよりも早く生産ができて、
    尚且つ匠できちんと白ゲージがでる武器もそこそこあるため、
    わざわざ「天空の龍玉」を使ってまでつくる一品とはとても言えない。 あの説明文での謳はなんだったのだろうか。

MHX

  • MHXでのアマツマガツチ復活に伴い、この武器も復活。
    さらに素材を投入することで、新たな強化を行うことが出来る。
    最終強化を行うと、天嵐ノ剣【一天陽光】という名に変化する。
  • その性能は、
    • 変わらず高い攻撃力240
    • 変わらず低い水属性16
    • こちらも変わらない会心率-20%
    • スロットは無し
    と、ここまでなら性能はMHP3と変わらず全く同じ。
    しかし、斬れ味レベル+2を発動すると、なんと短いながら白ゲージが出現する。
    長さは心もとないものの、斬れ味回復効果のある狩技の絶対回避【臨戦】と組み合わせることで、
    意識していればあまり白を切らさずに戦闘可能。
    無論攻撃力も高く、なんと匠で白が出る大剣の中では攻撃力トップタイ。
    残念武器と言われ続けたあのアマツ大剣が、遂に実用的なレベルに達したのである。
  • とは言え、今作の水属性大剣は強力なものが多い。
    • この武器と同じく復活したハプルボッカの大剣レマルゴルダートは斬れ味がこちらよりも少し長く、
      また水属性値もこちらを上回り、防御力+24を持つ。
      ロアルドロス素材製のカタラクトブレイドは攻撃力220に加えて斬れ味+1で白ゲージ、属性値24にスロット2。
      さらに汎用性で言えば今作屈指の新参、タマミツネ素材のあかねさす紫剣の朝斬も存在する。
    が、そもそも大剣では属性はおまけで、物理火力を重視するべきであるため
    餅つきなどの特殊な戦法を使わない限りこちらの勝ちである。
    …のだが、そうなると無視できないライバルがでてくる。テツカブラの大剣、蝦蟇の大包丁【荒砥】である。
    こちらが勝っているのは水属性16。負けているのは斬れ味で、あちらは斬れ味+1の時点で白15を得る。
    勿論、作成難易度・作成可能時期でもあちらが優れていることはいうまでもない。
    たった16の属性値とはいえ、これを活かせなければ下位互換に甘んじてしまうだろう。
  • イベントクエスト解禁によりグリードRシリーズが入手可能になったため、
    匠抜刀集中セットが組みやすくなり、この大剣を運用するのも容易にはなったが、
    匠不要を利用して抜刀集中超会心の新大剣3大が組める素白族の壁はやはり高い。
    匠を切り短い青ゲージと長い緑ゲージを生かして鈍器、というニッチな運用の道も
    流刃剣ガノトトスというニッチな剣に塞がれている。
    集中がそこまで重要ではないエリアルで使うのも手である。

MHXX

  • アマツマガツチ続投により、この武器も続投。
    更に、登場以来初のG級強化を行うことが出来るようになった。
    究極強化により、太虚ノ剣【渾天】となる。
  • 気になる性能は、
    • 非常に高く、今作の水属性大剣の中では最強の攻撃力360
    • まだ低いが多少強化された水属性20
    • 斬れ味は素で白10、匠2でも紫は出ない
    • 会心率は-20%で変わらない
    • やっぱりスロットは無し
    となっている。
    今作では匠を付けても紫が出ることが無い。
    また残念武器になってしまうか…と思われたが、MHXXでは紫ゲージが弱体化しているという事が判明。
    非常に高い攻撃力により、白ゲージのままでも十分運用できるようになった。
    更に素で白が出ているのも大きい。
    なんと匠無しの期待値はマイナス会心を考慮しても全水属性大剣中トップである。
    ただし、素の白ゲージは10しかない。いくら大剣でも10は心許無い。
    斬れ味のフォローはほぼ必須となる。
    お勧めは狩技の絶対回避【臨戦】。この武器を作り出せる段階まで来た腕があれば
    斬れ味10でも臨戦だけで維持可能どころか、砥石を一度も使わずに戦闘を行うことも出来る。
    勿論、狩技の枠を取ることには注意。
    臨戦以外のフォローをする場合、業物なら白20相当、同じ重さの匠+1なら白35となる。
    単純な継戦能力で見れば匠の方が優れているが、大剣の性質上ゲージは20あれば十分なことに加えて
    匠を付ける場合はもっと強力な武器があるため、無理に付ける必要も無い。
    • その強力な武器というのは、ケチャワチャ大剣のジャラーシュナイダー
      攻撃力が340と水属性大剣の中ではこの武器に次いで高い上にマイナス会心無し、水属性も34と実用圏内、
      地味に使えるスロット1、斬れ味も匠1の時点で15と悪くない量の紫ゲージが出るなど、かなりハイスペック。
      こちらは、見切りでさらに物理火力が上がることを逆手にとることができる。

MHR:S

  • Ver.15でのアマツマガツチの再登場に伴い、凶剣も再登場と相成った。
    初登場時の凶剣【叢雲】の銘で一発生産でき、最終強化となっている。
  • 性能は、
    • 属性持ち武器ではトップの攻撃力360
    • 会心率はさらに落ちて-25%
    • 大幅強化された水58
    • 斬れ味は素で紫10、匠で延長可能。
    • 武器スロット無し
    • 百竜装飾品スロットLv3
    • 鉄蟲糸技強化持ち
  • 本作のアマツ武器は高攻撃力低会心はそのままに属性値・斬れ味が改善されている。
    加えて会心率-25%でも超会心運用が視野に入るという驚異的なスキル環境のため
    デメリットを打ち消しやすく、条件を整えればトップクラスの攻撃力を存分に振るえる。
    武器スロットがないため装備構成は茨の道だが、下記の特殊効果も含めて作成する価値は高い。
  • MHR:Sの大剣は鉄蟲糸技『威糸呵成の構え』を主軸に立ち回る狩猟法が主流であり、
    アマツ武器の鉄蟲糸技強化が非常に活かしやすい。
    凶剣は傀異錬成込みで攻撃力に特化すると405まで伸ばせ、同条件のカムラノ傑大剣は390と、
    性能ボーナスの差など知らんと言わんばかりに属性を無視してもなお上回るスペックなため、
    水弱点以外だと見劣りするなんてこともなく最低限以上の火力を出していける。

余談

  • 武器の名前の【叢雲】「むらくも」とは、雲が集まってまるで群れを成しているように見える様子のことを指す。
    実際アマツマガツチとの戦闘では厚い雲が絶え間なく続くので、その光景にピッタリな名前と言えよう。
    なお、MHFでは既に同じ熟語を冠する片手剣が登場している。
    最終強化時の【一天陽光】「いってんようこう」という四字熟語は存在しない
    【一天】が空一面、【陽光】が太陽の光という意味から、空が晴れ渡っている様子を指していると思われる。
    究極強化時の【渾天】「こんてん」に関してだが、古代中国では「渾天説」という宇宙構造論が存在していた。
    これは、天が球状となっており地はその中心に位置するという考え方で、つまり天動説である。
  • 両刃剣の外見と「叢雲」の銘から、日本の皇室のレガリアである三種の神器の一つ、宝剣「天叢雲剣」を意識していると思われる。
    これは片手剣ハンマーが、同じく三種の神器である宝玉と宝鏡のようなデザインであることもからもうかがえる。
    • この剣の読み方はあめのむらくものつるぎ。「あまの」「むらぐも」など多少変わる場合もある。
      日本神話でスサノオが討伐した八首の蛇・ヤマタノオロチの尻尾から出現したと伝わる神剣である。
      後の剣の持ち主・ヤマトタケルが野火に遭った際、これで草を薙いで難を逃れたという逸話もあり、
      別称「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」の由来になっているという説がある(ただし二つは別の剣だとする説もある)。
      ヤマタノオロチは水神と言われており、アマツマガツチも水を操る神の如き古龍である。
      外見も細長い海竜種骨格なので蛇に見えなくもないが、こっちの方がヤマタノオロチには適任だろう
    • こちらも、MHFで全く同じ「天叢雲剣」という名前を冠する太刀が登場した。

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