武器/封龍宝剣

Last-modified: 2023-11-01 (水) 14:06:56

MH2、MHXに登場する片手剣。読みは「ふうりゅうほうけん」。
MHP2、MHP2G、MHFには似た銘の武器が登場している。

目次

概要

  • ジャンボ村の坑道に眠る古代の剣。
    廃坑の壁面に刺さっているものの、位置が高いために当初は手が届かない。
    村を訪れた発掘マニアにピッケルを渡し続けると坑道が発展。
    朽ちた龍剣が刺さっていたラオシャンロンの化石を件の壁面から掘り当て、
    剣のすぐそばに足場が新設、剣の柄に手が届くようになる。
    • ようやく剣が入手できる!かと思いきや、この時点では引き抜くことができない。
      この時点で「剣を抜く」を選択するとカメラアングルが切り替わり、
      力ずくで抜こうとするも叶わず、勢いでバランスを崩し足場から落下してしまう
      頭から地面に激突、なおも後方へクルクル回り恥ずかしいポーズで静止する。V字開脚……。
      ザザミ防具に着替え改めて演出を見直したハンターも居るかもしれない
      同作のヒーローブレイドと比べても、失敗時のハンターのモーションは無駄に手が込んでいる。
  • 村の工房を最終段階まで強化すると伝説の職人が時折村を訪れるようになり、
    彼から依頼を受けてラオシャンロンを討伐するとその礼として持って行っていいと言われ、抜く事が可能になる。
    彼によると、あの剣はかつて一人の竜人がこの周辺地域を襲った巨大龍を討伐した際に使われた剣であるとの事。
    その人物は討伐には成功したものの、巨大龍は剣をガッチリ咥えたまま息絶え決して離さなかったという。
    その竜人が誰なのかについては教えてもらえないが、話の流れから察するに若かりし頃の伝説の職人である可能性が高い。
    • ヒーローブレイドは入手時に片手で掲げるが、こちらは両手で掲げる。
      前述の引き抜き失敗も併せ、MH2でしか見られない貴重な演出である。
  • MHXにて、『封龍宝剣』としては約10年ぶりとなる復活を果たした。
    ユクモ村に訪れているジャンボ村村長の依頼を達成するとその報酬としてもらえる。
    昔から伝わるものを旅行で持ち歩き、人にあげてしまっていいのか村長・・・

性能

MH2

  • 抜いたばかりの状態は「朽ちた龍剣」となっており、ヒーローブレイド同様使い物にならない。
    古龍骨や古龍の血といった古龍素材、村人の依頼をこなすともらえる星鉄等を使って
    やっと実用レベルの性能を持つ封龍宝剣へと強化できる。
  • しかし、それでも攻撃力196、龍属性120と、
    強化可能になる時期からすると正直頼りない性能で、しかもこれ以上強化できない
    ラオシャンロン討伐後に入手できて、古龍素材を使って強化するにもかかわらず、
    デスパライズ等の中盤攻略に使われる片手剣と大差無い性能で強化が止まるのである。
    前作から引き続き登場しているヒーローブレイドと似たような立ち位置ながら、
    初登場の封龍宝剣よりあちらの方が優遇されているというのがなんとも不憫である。
    加えて、上記の強化アイテムが手に入る頃には、
    オフで最高クラスの龍属性武器である封龍剣【絶一門】が入手可能となるという事実が、
    この武器に完全にトドメを刺してしまった。
    一応封龍宝剣も「古代のものと思われる封龍剣」との解説がされているのに…どうしてこうなった。
  • この当時は、MH2にしか登場しない希少武器であったにもかかわらず、
    上記の散々な仕打ちの末に実用性のない武器との烙印を押され、下手をすれば朽ちた状態から復元すらされないまま、
    装備ボックスに死蔵される羽目になった不遇な武器である。
    武器のデザイン自体は非常に秀逸なだけに、なおさら残念と言える。
  • あえて使い道を探すなら、MH2が農場も採集ツアーも無く、装飾品の付け外しも安易にできない仕様なので、
    スロット3つを利用してアイテム採取用装備の一部として特化させることぐらいだろうか。
    • ただ、MH2ではスロット3の武器は少なく、特にオフラインだと貴重。
      ボウガンを除けば他にデッドリィタバルジンとクロオビハンマーくらいしか無い。
      もっとも、自衛力も高く毒属性持ちで虫も狩れるデッドリィタバルジンの方が有用性が高いのが封龍宝剣にとって悩ましい。

MHX

  • 時は流れてMHX。前述の通りさも普通の報酬金のようにポンッとジャンボ村の村長から渡される。
    HR解放後にジャンボ村村長からの依頼(村高難度)でクシャルダオラの討伐に成功すると貰える。
  • 手に入れた段階では攻撃力140(従来基準で196)、龍属性12(同じく120)、
    スロット3に斬れ味は長めの緑ゲージと、匠有の斬れ味以外は完全にMH2の性能と一致している。
    この武器が手渡される時点で競合相手となるマガラ種の片手剣と比べると、やはり物理面が貧弱すぎる。
    ただし今作は全体的にスロット数が劣悪であり、スロ3の封龍宝剣は炭鉱夫のオトモとして輝く。
    これでは相変わらず戦力外通告な気がするものの、これだけでも利用価値はあると言えるが、
    今回の封龍宝剣はそれに留まらなかった
  • 今作では様々な武器がLevel制の導入により新たな最終強化先を得ている。
    封龍宝剣も御多分に漏れず、しっかりと強化先を持ち合わせていた。
    最終強化先である真・封龍宝剣に辿りつくにはHR解放に加えての素材が必要となるが、その性能は
    • 高めの攻撃力200(従来の280相当)
    • 龍属性16(160)
    • 匠延長不可で僅かな白+そこそこの青ゲージ
    • 安定のスロット3
    とまあ、誰だお前!?と言わんばかりの実用レベルに化けて帰ってきた。
    同時期に作れるライバルたちと比べると、やはり強化前から引き継ぐ3つのスロットが大きな存在感を示している。
    • 今作は全体的なスロット数が少なめ、極めつけは二つ名防具にはスロットが一切空いていない。
      煌黒剣アルスタと比べて二つ名防具で追加できるスキルにも差があるため
      十分に差別化して使っていける性能に仕上がっている。
      こうしてお披露目から9年後になって汎用性と安定性の二つを手に入れることとなった。
      その傍らでラスボス武器はまるで使い道が無くなってしまったが

MHXX

  • こちらでも続投。究極強化で・封龍宝剣へと進化する。
    限界突破には今作で復活を遂げた、あの因縁のあるラオシャンロンの素材が必要。
    究極強化にはやはりアカムトルムやウカムルバス、そしてオストガロアの素材を使う為、作成はやや遅くなりがちである。
    さて気になる性能だが、
    • G級としては控えめの攻撃力290
    • 伸び悩んだ龍属性20
    • 匠延長不可で白40+紫20
    • 安心のスロット3
    と、及第点クラスの性能に留まっている。
    攻撃力、属性値のいずれも少々物足りない数字であり、火力面には不安が残る。
    一方で斬れ味はフォローなしでも実用圏内、スロット3の後押しもあって、スキル自由度は高い。
  • しかし今作は龍属性片手剣の競争が激化しており、
    白、紫いずれの長さでも上回る神滅剣アル・ゾディアが立ちふさがる。
    また、呆れるほどの長さの白ゲージを持つ赫醒剣アルゴルクも強力なライバルである。
    どちらも極・封龍宝剣の倍以上の属性値を持つ点も厳しい。
  • 一方で3スロットを有する龍属性片手剣としては、他の二振りがいささか扱いにくい性能である事から優位を保てている。
    やはりスロットを活かした運用がベストといえる。
  • というか単体の性能を見れば普通に使える龍片手剣である。
    しかもライバルとなるのは古龍武器ばかり。
    かつての性能を考えればものすごい大躍進を果たしたことになる。
    スロットで如何ようにも調整できる自由さも完備とあって、やはりというかホントにお前誰だ
    • ちなみに、ラオシャンロンの片手剣は亜種武器しか存在しないため、本作での再登場は叶わなかった。
      一方、この武器の強化にMH2では使用しなかったラオ素材が必要となっており、
      ラオ武器の代役として据えられた印象である。
      かつてラオシャンロンの頭に刺さっていたものを抜いた経緯を考えれば、
      ある意味役回りとしては十分妥当ともいえる。
      それほどの武器がMHX,MHXXまで日の目を見なかったのがおかしな話なのだが…

類似品

  • MHP2ではMHPからのデータ引継ぎ(事前にMH2との連動が必要)、またはナナ・テスカトリの討伐後に
    入手できるアイテム「ジャンボ村英雄伝」を素材に「朽ちた龍剣C」が作成可能である。
    ここから「封龍宝剣C」へと強化可能。
    武器の解説によると封龍宝剣のレプリカとの事なので、おそらくCはCopyの頭文字であろう。
    模造品ならばなぜ朽ちた状態までわざわざ再現するのかと言いたくなるが、そこは言わないお約束である。
    性能はオリジナルと比べてさらに弱いが、スロットだけは一人前に3つ開いている。
  • MHP2GではさらにG武器の追加により「封龍宝剣G」が登場している。
    本物を遥かに上回る性能を持つが、「封龍宝剣のレプリカ」との説明はそのままである(当たり前だが)。
    作成のためにはレア素材であるラオシャンロンの天鱗が必要なのでハードルは高いが、
    本物と違って実戦で十分通用するレベルなので、MH2での仕様に泣かされた人には朗報かもしれない。
    もちろん3スロットも健在である。
  • MHFでは朽ちた龍鱗や老山龍の鱗を用いて作られた「朽ちた龍剣F」が存在する。
    これは「封龍宝剣F」⇒「封龍宝剣【虚空】」に派生可能。
    MHFはMH2の派生であるがオフラインの村は存在しないため、
    「F」=フロンティアver.の素材&武器ということなのだろう。
    「可能な限り性能を再現」との事だが、実際は封龍宝剣Fの時点でオリジナルを越えている。
    さすがにMHFの他の武器と比べると埋もれるが、龍属性の片手剣としては長らく唯一の3スロットだった。

余談

  • 昔は儀礼用の祭剣として使われていたらしく、
    そのため基本素材は龍骨で、大猟を祝う装飾が施されていた。
    また、本来盾には「水」を表す模様が描かれていたらしい。
    これは太古より村や集落の発展には川の恵みが不可欠とされており、
    水に対する信仰心が根づいていたことの証明と言われている。
    • シリーズ問わず装飾品スロットが豊富な武器になっているのは、
      もともとは装飾品が「竜人族のお守り」であったという設定を踏まえて、
      祭器としての性質を反映しているのかも知れない。
  • MH2のオフラインクエストをサブクリを含み一定数クリアすると挿入される収穫祭のムービーで、
    工房のばあちゃん達がこれと同じような剣を作り、祭りに奉納する。
  • MH4Gではエピソードクエストにジャンボ村の村長と伝説の職人がゲストとして登場したが、
    残念ながらこの武器は復活しなかった。
    過去作からの復活武器としては女王笛ランゴスタより遥かに適任なだけに、非常に残念である。
    もっとも、エピクエ第三弾のターゲットが祖龍であったため、
    仮に復活が叶っても祖龍霊剣に出番を奪われていた可能性が高い。
    復活しても復活しなくても残念な事になるとは、何とも不遇としか言いようがない。
  • しかし今まで不遇な扱いを受けていたこの武器であるがMHXにて堂々の復活を果たした。
    既に朽ちた龍剣から封龍宝剣へ強化された状態で渡されるため、
    もしかしたらジャンボ村のハンターは村長にロクに使い物にならないから返納をしたのかもしれない。
    あるいは上述の収穫祭で作られた物という可能性もある。
    MHXでの大幅な性能向上は、月日が経ったことによる加工技術の進歩のおかげと言ったところか。

関連項目

武器/ヒーローブレイド
武器/封龍剣