MHFに登場するスラッシュアックスF。
毎週武具入手イベントのひとつ「禍殃の兆し」において製作可能となった。
目次
概要
- 正体不明の飛竜、UNKNOWNとミ・ルの2頭をモチーフとした武器。
当イベントは公式サイトのバナーからして不穏な雰囲気を醸し出しており、
一体いかなる禍々しい武器なのか……と思いきや、
そのデザインはかわいらしくデフォルメされたUNKNOWNとミ・ルという斜め上のもの。
また、彼らがしがみついている支柱もよく見るとこれまたデフォルメされた塔になっており、
塔が突き抜ける雲や大きく破損した中腹部まで再現されている。
- 斧モード時はミ・ルが斧頭になる。
刃にあたる部位が全く見当たらないがちゃんと斬撃属性である。
この際、UNKNOWNは逆さになってミ・ルの下へ位置しているが、
剣モードへ変形させるとミ・ルが下へ降り、UNKNOWNが回転し上へ来ることで翼が刃になる。
しかしフォルムとしては剣と言うよりも鎌に近いので、光剣モード時には翼がはみ出てしまう。
光剣の意味がないような。
- 素材を入手できるクエストはイベント期間中にG緊急クエストとして配信された。
UNKNOWNの「禍々しき黒翼」とミ・ルの「凶いの星」の2種類が同時に出現するが、
片方へ出発するともう片方は消えてしまう。
また、武器の生産には「凶禍狩の記章」と「凶星狩の記章」が10個ずつ必要なのだが、
これらはそれぞれのクエスト一度のクリアで基本的に5個しか入手できないため、
各2回ずつクリアする必要がある(追加で更に5個出ることもあるが、1%の確率である)。
また、強化には辿異種イナガミの素材を用いる。- ちなみに、UNKNOWNのクエストはスペリアクエスト同様難易度★1となっている。
一方でミ・ルの方はいつも通り★7だが。
- ちなみに、UNKNOWNのクエストはスペリアクエスト同様難易度★1となっている。
性能
- 各段階の性能は以下の通り。
武器名 攻撃力 火属性 会心率 防御力 ビン 辿異スキル 未知との邂逅 2511 100 0% -50 強撃ビン 閃転強化+1 未知との親交 2592 200 10% -100 未知との闘争 2673 300 25% -150 未知との創造 2727 400 50% -200
攻撃力も属性値も低めだが会心率が極めて高く、それを閃転強化でサポートするという設計となっている。
一方、シャガルマガラ武器以来となる防御力マイナス補正が目を引く。
もっともあちらほど極端な値ではなく(あちらは剣士-500、ガンナー-400)、
辿異防具ZX/ZP5部位ならば「いつもよりちょっと痛いかも」程度で済む範疇である。- ただ、見ての通り生産段階の「邂逅」の会心率は0%である。
閃転強化は武器本体が会心率を持つ場合のみ有効な辿異スキルなので、
こと「邂逅」に関して言えば完全な死にスキルとなってしまっている。
「親交」の10%、「闘争」の25%でも攻撃力と属性値の低さを補える値とは言い難く、
GR上げと平行して強化しつつ使っていくという運用法には向いていない。 - 斬れ味は、生産段階ではデフォルトで短い紫、斬れ味レベル+1で紫延長だが、
強化するごとに伸びていき「創造」ではデフォルトで短い空色、
斬れ味レベル+1で空色延長となる。
- ただ、見ての通り生産段階の「邂逅」の会心率は0%である。
- 同じく火属性の辿異武器スラッシュアックスFには、辿異種グラビモスの岩漿鎧剣斧アンドラスがある。
あちらは攻撃力3024、火属性1200、爆破属性550、会心率0%、
スタンビン、辿異スキルは血気活性強化という性能。
未知との創造は攻撃力も火属性値も大きく負けている上、
防御マイナス無しと爆破属性の差までつけられてしまっている。
一見すると、高会心率やビンの違いなどの差別化点をもってしても埋めようのない差に思えるかもしれないが、
閃転を最大まで活かすことでこの状況は一変する。
- 例として、会心率100%のスキル構成にこの武器の50%と閃転の30%を加えた180%とし、
なおかつ閃転強化+2まで引き上げた状態で計算すると(数式はこちらを参照)、
まず閃転分の追加武器倍率が62*1、閃転強化+2の方は70*2となり、合計で+132。
これを武器本体の攻撃力2727=武器倍率505に加算すると637となる。
これはアンドラスどころかほとんどの辿異武器スラッシュアックスFを突き放し、
G級進化武器Lv100に匹敵する値である。
そして、剣モード時にはこれが強撃ビンの1.1倍補正で底上げされるのである。
しかもこれは会心率180%の場合の計算であり、
幕無や不退ノ構といった追加の会心率強化要素があれば閃転分は更に強化される。
もっとも、会心率の値が大きければ大きいほど武器倍率の上昇値は緩やかになってはいくが。- ちなみにデフォルトの閃転強化+1だけでも、
上の会心率180%の例で言えば武器倍率+97もの上昇値となり、
G級進化武器には一歩劣れど辿異武器の中ではやはりトップクラスの武器倍率にはなる。
- ちなみにデフォルトの閃転強化+1だけでも、
- もちろん、これは閃転と閃転強化+2ありきの火力なのだが、
この武器が実装された時点の環境ではこれらを組み込むのも容易になっており、
スキル自由度を狭めるようなデメリットには全くと言っていいほどなっていない。
とはいえ一応言っておくと、閃転無しだと攻撃力も属性値も低く、
高会心率が無駄になる上に防御マイナスまで付くという弱武器へ転落するので、
閃転は絶対必要である。- この武器の攻撃力2727、火属性400という値がどれぐらい低いかと言うと、
攻撃力は遷悠武器やGR200~400段階の辿異武器と同レベル、
属性値に至ってはそこらの上位~凄腕級武器程度である。
- この武器の攻撃力2727、火属性400という値がどれぐらい低いかと言うと、
- また、これまでに述べた火力はあくまでも物理面の話であり、
属性面はアンドラスや他のスラッシュアックスFに及ぶところではない。
属性に弱いモンスター相手だったり属性向けのスキルを組む場合は
他の武器を担いだ方がいいと言える。
- なおアンドラス以外のライバルとしては一応覇斧フランシスカもあり、
フランシスカは同じく閃転強化+2構成で
こちらを上回る武器倍率と火属性値(+雷属性&麻痺属性)となる……のだが、
こちらはデフォルトで閃転強化+1を持つ分のスキル自由度の優位があり
(ゼロから閃転強化+2を積み込むのはさすがにやや重い)、
何よりフランシスカの異常な製作難易度を考えれば、進化武器同様特に気にしなくてもいい相手だろう。
余談
- 会心率持ちという特性はミ・ルの武器と同じだが、
そちらはどちらかと言うと攻撃力重視の性能で、高会心率・低攻撃力のこの武器とは異なる。
また、火属性はUNKNOWNの武器こと刻竜武器のデフォルト属性と同じだが、
刻竜武器は極限なまでの属性特化なので、低属性値のこちらとはやはり異なる。
要素要素では共通の部分がありつつも、実際のところは似て非なる武器と言えるだろう。