武器/禍ツ琵琶【封】

Last-modified: 2023-09-29 (金) 14:08:16

鬼火の紋様が輝くとき、内なる
魂が高らかに歌う。歌は災禍
呼び、凶宴の幕を上げる…。

(禍ツ琵琶【封】)

怨嗟の声は怨霊の目覚めの歌。
この世すべての恨みと共鳴
禍々しき旋律の調べを奏でる。

(禍ツ琵琶ノ幽鬼ウラザ)

MHRiseで初登場。
今作のメインモンスターであるマガイマガドの素材を使った狩猟笛である。

目次

概要

  • 名前から想像がつくように、この狩猟笛のモチーフは琵琶である。
    笛ではないことを隠すつもりすらない。
    とはいえ、弦楽器モチーフの狩猟笛というのは今ではありふれた存在である。
    演奏する以上楽器の形状をしているだけで上々なので
    今更そこに違和感を覚えるカリピストもいないであろう。
    • 初登場作品であるMHRiseでは琵琶の音色が作中の要所要所で印象的に使われており、
      同作品と琵琶が切っても切れない関係にあることがわかる。
      そんな作品でメインを張っているモンスターの狩猟笛なのだから、
      モチーフとして琵琶が使われるのも納得のチョイスと言えよう。
  • 禍ツ琵琶【封】の説明文にあるように、腹板部分には鬼火を模したような模様が入っている。
    この模様は金のベースカラーの上に紫色で描かれており、
    禍々しさと同時に、そこはかとなく高貴さも感じさせる仕上がりとなっている。
    演奏の際はこの模様が明るく光り、強化状態のマガイマガドのようになる。
  • 琵琶の両側面には怨虎竜の刀殻のような大振りの刃が付けられている。
    笛で薙ぎ払う攻撃をする際にはこの刃で殺傷力を増しているのかもしれない。
    どんな攻撃をしても打撃属性なのは変わらないけど

性能

MHRise

  • 生産段階の銘は禍ツ琵琶【封】I
    性能は攻撃力120、素でかなりの長さの緑ゲージ、爆破属性13、スロットなし。
    特にレア素材を必要としないため、マガイマガドを退けることができれば生産は難しくない。
    この時点ではかなり優秀な武器性能であり扱いやすい。
    そこから一段強化すると禍ツ琵琶【封】IIとなる。
    攻撃力140、爆破属性16、緑ゲージが少し伸びる。
    下位では屈指の性能だが逆鱗が1枚必要になるので強化難易度はかなり高い。
    下位で強化できるのはここまでで、最終強化できるのは上位マガイマガドを退けてから。
  • 最終強化は禍ツ琵琶ノ幽鬼ウラザ
    性能は
    • 並の攻撃力180
    • 爆破属性23
    • 素で青ゲージ40。匠2から白ゲージ
    • Lv2とLv1のスロットが一つずつ追加される。
    旋律は と、攻防ともに隙のない構成。
    攻防UPの旋律がモーションの癖がないAボタンに割り振られているのは嬉しい所だろう。
    音の防壁は強力な旋律ではあるが、ハイパーアーマーの仕様ゆえに一長一短あるので
    使いどころを見極めて発動していきたい。
    百竜スキル
    • 攻撃力強化III (+8)
    • 属性強化【爆破】II (+5)
    • 怨虎竜の魂 (自分が鬼火状態の時、攻撃力が上がる)
    となっている。
    モンスターの状態異常を狙える爆破属性を持ち、旋律によるサポート能力も優秀。
    総じて、マルチでの百竜夜行で活躍を狙える武器であると言えるだろう。
  • 旋律の影響か、他のマガド武器と比べてもかなり攻撃力が低く設定されている。
    また、狩猟笛の爆破属性は実はもう一本あり、見かけ上の攻撃力も割と僅差である。
    さすがに旋律、斬れ味、属性値など総合的に考慮すれば全く負ける余地はないが。
  • 最終強化にはレア素材の紫玉が必要で、かなり強化難易度が高い。
    マガイマガド防具の禍鎧・覇【篭手】や他武器種の最終強化でも紫玉を使用するため、
    入手できた後はどれから使っていくかをしっかり考えよう。

Ver.2.0

  • 4月の末に配信されたアップデートでは特に強化等は無く、この武器自体の性能に変わりはない。
    その一方で、爆鱗鼓バゼルライドテオ=クエルダIという爆破属性笛の先輩2本が追加された事で
    立ち位置が大きく変わることとなった。
    • 爆鱗鼓バゼルライドは圧倒的な攻撃力220に匠Lv2から白ゲージ、
      攻撃力UP旋律も完備し物理性能でこちらを大きく突き放す。
      素の爆破属性値は18と低いものの、百竜強化を施せば25とこちらを上回る。
    • テオ=クエルダIは攻撃力190、匠Lv5でようやく白ゲージが出る為斬れ味の差で物理性能は優位に立てるものの、
      爆破属性40を持ち百竜強化で更に爆破ダメージを上乗せできるのが強み。
      更に旋律が攻撃&防御力UP、体力継続回復、解毒&体力回復【小】と旋律の2/3が被ってしまっている。
    上記の二振りはどちらもスロットを持たないが、ウラザのスロットはLv2-1と中々優秀。
    差別化にあたってはこの部分が鍵になってくるだろう。

MHR:S

災厄をもたらした怨恨の調べ
鎮魂の祝詞を乗せて歌われた。
禍の銘に畏れを隠して。

(禍業物・大幽鬼ウラザ)

新たな銘と共に、鎮魂の歌を
奏でる。己が身に宿した怨念
も、蒼き炎で清め祓う。

(鎧怨鬼琵琶ウラザボグ)

  • 禍ツ琵琶ノ幽鬼ウラザ改としてMR帯に進出。
    マガイマガドがMR★3とそこそこ早く登場するため、中盤から戦線復帰といった形か。
    その後、MR★5以上のクエスト報酬で出る覇王の証をキー素材として禍業物・大幽鬼ウラザへ強化される。
  • その後はしばらく強化がないが、MR100で怨嗟響めくマガイマガドが出現することで、
    そちらの素材を用いた究極強化「鎧怨鬼琵琶ウラザボグ」に至る。
    性能は
    • 状態異常属性であることを差し引いても低めの攻撃力300
    • ウラザからあまり伸びなかった爆破属性30
    • 素で紫ゲージ20。匠で70まで延長可能
    • 通常スロットはLv3とLv2が1つずつ
    • 百竜装飾品スロットはLv2
  • 旋律はウラザから変わらず
    • 音の防壁
    • 攻撃力&防御力UP
    • 体力継続回復
  • 優秀な評価がされていたRiseでのウラザから一転、今回は逆風が吹いている。
    まず、サンブレイクでの狩猟笛とは切ってもきれない鉄蟲糸響打だが、爆破属性はこの恩恵がもっとも薄い。
    また、通常属性笛でも320くらい平然と攻撃力が出る中、会心補正があったり旋律が極めて優秀だったりもしないのに
    攻撃力300に収まっては、斬れ味紫を考慮してもさすがに火力負けしやすい。
    追い討ちをかけるようにライバルのテスカ・デル・ムシカが匠1から紫を出せるようになり、
    爆破属性値でも相変わらず勝てない。
    • 旋律についても、音の防壁があることが採用を大きく躊躇わせる。
      元よりこの旋律はアーマー付与をするのはいいがダメージ軽減率が30%となっている*1ため、
      不意の多段ヒットで味方に大ダメージを負わせるリスクが常に付きまとう代物であり、
      上述のような「使いどころを見極めて発動」というのは狩猟笛ソロでのみできる限定的なものでしかない。
      ましてMR帯ではモンスターの火力が総じて上がっているため、
      迂闊な多段ヒットはソロであっても乙を招きかねない。
  • ストーリー中の攻略用途としても、禍業物大幽鬼ウラザができるMR★5のタイミングで、
    物理性能がウラザボグ並のライバル2号・爆鱗鼓バゼルシオンが完成してしまう。
    この性能にしてバゼルシオンにはまだ先があるため、将来への期待すら奪われることに。
    ならウラザ改での中盤攻略なら、となると今度は序盤からずっと攻略のお供にできるカムラノ武笛が立ち塞がる。
    一応、あちらがカムラノ武笛⇒カムラノ武笛改に更新する間隙を突けるMR★3の間だけはこちらが上だが……。
    • 幽鬼ウラザから比較すればスロットがLv1ずつ拡大されており、拡張性は広がった。
      そして、テスカ・デル・ムシカやバゼルシオンには相変わらずスロットがないものの、
      このスロット差だけで立場を覆せるかは正直難しいと言わざるを得ない。
      テスカ・デル・ムシカやバゼルシオンがとりあえず爆破属性のことは忘れ、
      取り回しの良い旋律で支援しながら戦場を選ばず戦える笛として活路を見出しているのに対し、
      MR帯で危険物になった音の防壁をよりによって青旋律で持ち、
      かといって物理性能で目立った有利があるわけでもないウラザボグだけが敬遠されやすい状況にある。
  • Ver.13.0.0アップデートにて、新スキル狂化が登場。
    モンスターから直接ダメージを受けなくなる代わりに、被弾するとスリップダメージが加速するというスキルである。
    吹き飛ばしを無効化し、スリップダメージに対処できれば強引な攻めを展開できるため、
    音の防壁継続回復で対抗できるウラザボグに思わぬスポットが当たることに。
    もちろんソロ運用に限られるが、新たな運用法が見出されたことは喜ばしいことだろう。
  • 爆破属性のため奮闘業鎧【修羅】の効果は得られないが、蓄積時攻撃強化で攻撃力を約1.07倍にできる。
    吹っ飛び無効が付与されることで粉塵纏も発動させやすくなるので、この2つで火力面を補いたい。
    • 狂化運用でライバルとして浮上するのが狸古笛ムジナムジーク
      方向性はかなり近しいが、ここに来て音の防壁が青旋律にあることがメリットになり、
      絶え間なくアーマーを自己付与しながら殴り飛ばせる点ではウラザボグが一歩勝る。

余談

  • 最近の狩猟笛界で流行りの「演奏音が素材元モンスターのテーマ曲になっている」
    という要素は当然押さえており、三音演奏を使えば「悪逆無道」のメロディ*2が流れる。
    • 音色については当然琵琶のものとなっている。
      なおメロディラインは共通だが、ウラザボグとそれ以前では音色が若干異なる。
      具体的にはウラザボグのみ低音の主張が激しい他、音が若干くぐもる。
  • ジンオウガの狩猟笛である王牙琴【鳴雷】とは
    • 初登場作品が「和」モチーフ
    • 元ネタが弦楽器
    • 素材元がメインモンスターかつ牙竜種
    • 演奏するとモンスターのテーマ曲が流れる
    という点が共通している。
  • マガイマガド武器は各国のことばで「恨み」を表現している。
    狩猟笛の場合はポーランド語のurazaから採ったのではないかと推測される。

関連項目

モンスター/マガイマガド
モンスター/怨嗟響めくマガイマガド
武器/マガド武器
武器/凶琴【秋嵐】 - モチーフが琵琶の狩猟笛仲間
武器/テオ=オルフェス - モチーフが弦楽器の爆破属性狩猟笛仲間
武器/ミラメノスソウル - 同上


*1 Ver.14以前はダメージ軽減が一切なかった。
*2 曲の終盤、2:04付近