目次
悪逆無道/マガイマガド
- 使用作品
- MHRise, MHR:S, MH-R
- 収録
- モンスターハンターライズ ミニアルバム
モンスターハンターライズ オリジナルサウンドトラック
- MHRiseのメインモンスター、怨虎竜マガイマガドの戦闘曲。
Riseの楽曲はコーラスの使用や和楽器の多用などが旧作よりも目立っており、
パッケージを飾るマガイマガドについても和風を強く意識した楽曲となっている。
ゲーム本編の発売に先駆ける形で、Spotifyを皮切りに各種音楽配信サイトにて配信されている。- 曲名にある悪逆無道とは「(人の道や)道理に外れた、酷い悪事を行う」ことを指す語。
災禍に乗じて逃げ惑う民やモンスターを襲い喰らうマガイマガドに相応しい語であろう。
"悪"を冠する曲名はMHシリーズにも幾つか存在するが、やや浮いたネーミングである。 - 海外版の曲名は『Barbarous Beast』で、野蛮な獣、残酷な獣といった意になる。
- 曲名にある悪逆無道とは「(人の道や)道理に外れた、酷い悪事を行う」ことを指す語。
- RiseのPV第1弾など広報段階でも発表当時から使用されていた楽曲で、
マガイマガドの紹介シーンに合わせて流れていたため当初から彼のテーマ曲だと考えられていた。*1- このPV1では実際の曲とメロディの順番が入れ替えられており、
サビの部分が先に流れ、本来はサビの直前に流れるメロディへと繋がるようになっている。
- このPV1では実際の曲とメロディの順番が入れ替えられており、
- 曲の特徴として「平曲」「浄瑠璃」「歌舞伎」など日本古来の芸能からの影響が見られる。
琵琶が象徴的に用いられており、イントロでは単体で使用される場面もある他、
曲の全体に渡って使用され、時にリズミカルに、時に主旋律を際立てるように掻き鳴らされる。
この琵琶に重なる様に鳴り物が加わり、やや西洋風の音も加わることで疾走感のある曲調になる。- 琵琶といえば盲目の琵琶法師が弾き語った「平家物語」のイメージが強い。
後年に普及し浄瑠璃や歌舞伎で多用された三味線と比べて重くやや暗い音を奏でるため、
怨霊などが現れた際に使用されることがある。
亡霊武者というモチーフが明言されている怨虎竜を強く印象付けるものであろう。 - イントロで琵琶に重なるように用いられる笛*2も怪しげで印象的。
これは歌舞伎における「寝鳥」をイメージした物だと考えられる。
寝鳥は「この世の者ではないもの」が現れる場面を表現するために流される音で、
人魂などがふわふわと浮遊する感覚を演出するものとも言われている。
鬼火を纏って行動するマガイマガドの存在感に一役買っているといえよう。
過去作で言えばMHFに登場した化け狐のようなモンスターの曲に類例が見られる。
- 琵琶といえば盲目の琵琶法師が弾き語った「平家物語」のイメージが強い。
- 歴代のメインモンスターの楽曲の中では有数の「禍々しさ」に傾倒した曲想。
流石にゴア・マガラの楽曲ほどの極端な恐怖感はないものの、
不安定に掻き鳴らされる琵琶と、男声を中心としたコーラスが妖しさを演出する。
イントロを過ぎるとリズミカルでありつつも追い立てられるようなメロディが展開され、
「風雲急を告げる」とでもいうような焦燥感を煽る曲想になる。- 大きな特徴としてサビへの移行部分が挙げられる。
琵琶を印象的に用いた部分を挟んだ後、徐々に音が増えていってサビに移行する……
と思いきや、それらのメロディを堰き止めるように琵琶が鳴らされて一度鎮まり、
一瞬の間を置いてからサビへと移行するという展開になる。
- 大きな特徴としてサビへの移行部分が挙げられる。
- この様な流れを経た後に続くサビ部分はまさしくこの曲の本番とも言える場面であり、
和笛の主旋律とコーラスを中心とし、琵琶などの和楽器が多数組み込まれている。
物々しく聴き応えがありつつもどこか混沌とした曲想となっており、
跳梁跋扈するマガイマガドの姿をより際立てている。- PV1においては妖怪をモチーフにしたモンスター群を紹介する場面にて使用されているが、
「妖怪大進撃」のようなこの場面に、サビ部分のイメージが見事に一致している。
マガイマガドどころかRiseという作品自体の印象付けに一役買った曲と言えよう。 - また、PVで使用されていた部分はあくまで一部に過ぎず、
続けてやや抑え目な曲想ながらも伸びやかな部分へと移行する。
こちらは悪逆無道のマガイマガドに立ち向かう狩人をイメージしたものだろうか。
- PV1においては妖怪をモチーフにしたモンスター群を紹介する場面にて使用されているが、
- 物々しい雰囲気に留まらず、全体を通して何処か哀愁を漂わせる。
神出鬼没のマガイマガドが暴虐の限りを尽くす様のみならず、
かつて大きな被害を受けたカムラの里との因縁も織り込まれていることを感じさせる。 - MHR:Sで追加された特殊個体、怨嗟響めくマガイマガドにも当然このBGMが使用されているが、
最高の危険度10が設定されているためか同特殊個体戦では、
ドス古龍や(激昂した)ラージャン、(紅蓮滾る)バゼルギウスのBGMすら上書きする拘束力を有している。
悪逆無道/マガイマガド:ダンス ver.
- 5月27日からDLCとして発売された、『悪逆無道』のダンスリミックスVer。
商品はイブシマキヒコ・ナルハタタヒメ・ヌシモンスターの固有bgmである
『禍群の息吹』『禍群の鳴神』『采邑追われし赤き咆哮』それぞれのダンスverと同梱で400円。
他のリミックス曲も非常に人気が高いので、気になる方は是非とも購入してみよう。
- 非常にテンポが早く、小気味いい電子音と悪そうなメロディーが噛み合っておりとてもカッコいい。
他のリミックスにも言える事だが、普段のモンハンでは味わえない
エレクトロニックな魅力が味わえる極めて買いでのある逸品となっている。
溜めの部分や電子音によるアレンジの仕方も格好いい感じに仕上がっており、
ハンター達の間でも非常に人気を博している。
余談
- 曲のサビ部分がMHXのラスボスBGMにフレーズがやや似ている。
ただしそちらのその部分は元々コレをモチーフにしているので関連性はほぼ無いだろう。
しかしそちらも相当怨みが深そうである 周りホネだらけだし