その音色は大地の怒号。
溢れ出る怒りが大気と共に爆ぜる。
(爆鱗鼓バゼルライド)
爆ぜる鱗は我が誇り。
如何なる者も屠り去る、強者の咆哮が響き渡る。
(爆炎鼓バゼルバルディ)
MHWで初登場した爆破属性の狩猟笛。
爆鱗竜バゼルギウスの素材を用いて作られる。
目次
概要
- 武器銘の通り、モチーフとなった楽器は太鼓。
青色と銀色をベースにした色合いをしており、表側の太鼓部分には爆鱗竜のものと思われる意匠が施されている。
獅子のように描かれた爆鱗竜が左右対称に描かれ、上部には鳥のように飛来する姿もある。
裏面には爆鱗が放射状に並んでおり、中央部は白熱し輝いている。
本作はほとんどの狩猟笛が、初期武器の柄部分にモンスター素材をあしらっただけという変化の乏しいものだが、
爆鱗の太鼓はその中でも珍しく、完全専用デザインを持っている。
- 最終強化の銘からカリピストの間では「ばくりんこ」という愛称で呼ばれている。
実際の読みがまんま「ばくりんこ」であるので厳密には愛称ではないが…
桜のり子に比べればまとも。- MR環境では「ばくえんこ」と呼ばれるが、こちらは語呂がいまいちなためか
「ばくりんこ」に比べると話題にあがることは少ない。
- MR環境では「ばくえんこ」と呼ばれるが、こちらは語呂がいまいちなためか
- 太鼓というだけあって演奏時は軽く変形する。
…するのだが、柔らかそうな鱗の部分ではなく如何にも固そうな金属でできている部分が膨らむ。
モンハン世界の驚異的な技術が垣間見える
- 上位の爆鱗鼓バゼルライドは演奏時にテンポの良い太鼓の音が流れるが、
MRの爆炎鼓バゼルバルディでは演奏サウンドが変わり、派手なサイレンの音が流れるようになる。
説明文にもあるように、生態系でも指折りの強者である爆鱗竜の咆哮をイメージしたのだろうか。
太鼓の音も地味になってしまい、これは本当に太鼓なのだろうかと思うこと間違いなしである…
そもそも笛なのか太鼓なのかわからない存在なのは置いといて
性能
MHWorld
- バゼルギウス武器の特徴ともいえる、高めの攻撃力とほんの少しの悪い会心率は狩猟笛に関しても同じ。
最終強化にラスボスの素材を使うため、強化はクリア後までお預けとなる。
- 最終形は「爆鱗鼓バゼルライド」となる。
ラスボス素材以外で要求されるのはバゼルギウスの素材のみ。
その性能は、- かなり高い攻撃力840
- 低めの爆破属性210
- 斬れ味は素では短い青20だが、匠で出現するのは全て白
- 会心率-10%
- レア度は8なので、カスタム強化は一回
- スロットは会心率向上と回避系スキルが集中しているレベル2が2つ
- この攻撃力にして拡張性能を持つにもかかわらず音色は紫赤緑、つまり攻撃力UP【大】が吹ける
今作の狩猟笛でトップクラスの物理期待値に、極めて優秀なスロット、
そこに属性値こそ低いが腐りにくい爆破属性とスタンプ連打で揃う回復旋律まで備え、
本作でもトップクラスに強力な狩猟笛である。
- ライバルとなるのは物理期待値でこちらと同等であるヘビィボーンホルンII。
攻撃力は一見こちらが大きく上回るが、レア度が6なのでカスタム強化可能回数がこちらより2回多く、
その2回を攻撃力強化に回した場合、こちらと武器倍率が同じになる上、無属性強化の対象である。
こちらが匠をつけ期待値が等しくとも、狩猟笛は演奏攻撃の音波部分が倍率依存であるため、あちらが上となる。
斬れ味においてはあちらは白が出ず匠不要な程の青斬れ味の長さがあるのに対し、こちらは斬れ味白が出るため、
旋律は違うとは言え、素の青が短いこともあり匠は実質必須となるだろう。
あちらにスロットが1つしかないのに対しこちらにはスロットが2つあること、爆破属性の存在などで差別化を図ろう。
MHW:I
- 紅蓮滾るバゼルギウスの素材で強化することで爆炎の太鼓に強化可能。
さらにラスボス素材を用いることで最終強化され爆炎鼓バゼルバルディという銘に。
- バゼルバルディの性能は、
- 平均的な攻撃力1092
- 爆破属性300
- 斬れ味は素で白20、匠1から紫
- 会心率は変わらず-10%
- スロットは変わらずLv2が2つ
- 上位の時点では相対的に高い攻撃力を持っていたこの武器であるが、
MRではあまり攻撃力が伸びなかったため火力面はそこそこ。
白ゲージが短いのもあって高めの匠スキルは欲しいところである。
- 元から回復速度UP旋律によるゾンビ運用に向いていたこの笛であるが、
体力継続回復の響玉を設置可能になったため、さらにしぶとく立ち回れるようになった。
同じ旋律のライバルには斬竜笛イブレスがあるが、あちらは火属性なので相手を選んで使い分けたい。
MHRise
- Ver.2.0アップデートにより突如飛来したバゼルギウスと共にばくりんこ復活!
生産時の銘は爆鱗の太鼓I。
攻撃力190、爆破属性15、会心率-10%、素で長い緑ゲージで匠1から青、
と、この時点で中々の強さを誇る。
笛には入手しにくい尻尾を1つと、部位破壊でないと出にくい
セミレア素材の爆線を3つ使うためそれなりの製作難易度と言える。
古龍の血や怨虎竜の魂結晶を使い一段階強化すると爆鱗の太鼓IIとなり、
攻撃力200、爆破属性16、匠3から白ゲージが出るため一段と強くなる。
- 最終強化銘は爆鱗鼓バゼルライド。
その性能は、- 非常に高い攻撃力220
- 低めの爆破属性18
- 会心率-10%
- 素では青20だが、匠2から白ゲージ。
- スロットなし
スロットは無くなってしまったが、それ以外の要素は相変わらず凄まじい。
爆破属性値は低いものの、単純に物理性能が高いために一線級の火力を持つ。
ただし最終強化に爆鱗竜の宝玉と炎龍の塵粉が必要なことや、
製作に必要な金額も合計で189,000ゼニーもかかることなど製作難度が非常に高い。
- 演奏できる旋律は、
- 聴覚保護【小】
- 攻撃力UP
- 体力回復【大】
攻撃力UPと体力回復【大】を持ち合わせた笛はこれまでに無かったため、
攻撃も回復もやりたかったハンターには嬉しい要素と言える。
聴覚保護【小】も効果のあるモンスター相手であれば攻撃チャンスを増やせるため優秀。
何度でも生え替わる爆鱗を駆使し、轟音とともに苛烈な攻撃で獲物を狩るバゼルギウスの狩猟笛に相応しい旋律だろう。
- 百竜強化は、
- 防御力強化II(+20)
- 属性強化【爆破】III(+8)
- 大音響演奏(旋律の効果範囲が2倍になる)
この強化をしておけばガンナーが多いパーティや、動き回るモンスター相手でも
旋律を維持しやすくなるため、爆鱗竜らしさというだけではない強力な内容である。
また爆破属性強化を選べばマガイマガド笛をも上回る爆破属性値となる為、
ソロや剣士の多いパーティではこちらも選択肢に上がる。
爆鱗の太鼓が一発生産でしか入手できないため、百竜強化のラインナップはこの3つのみとなる。
- 回復旋律が隙の多いX+Aボタン攻撃で繰り出す緑音符に設定されているため、
青音符や赤音符で回復大を奏でる笛に比べると発動までにかかる時間が長め。
この笛は元々攻撃力UPを吹けることもあって共鳴音珠との相性も良くない。
そのため回復に特化した運用をするより、削りダメージを回復しながら攻撃を続けていく
爆鱗竜のように強引な運用方法のほうが適している笛と言えるかもしれない。
大ダメージを旋律で瞬時に回復するのには向いていないため、
危ない時は割り切って回復薬Gや秘薬を使い対処することも必要となるだろう。
- MHRise発売当初は攻撃力UPの旋律を持つ狩猟笛は攻撃力か斬れ味が控えめになる傾向にあったが、
バゼルライドはワイルドグラントに次ぐ攻撃力・斬れ味を持ちながらも
攻撃力UPの旋律を得ており、その点でも破格の扱いを受けている。
- 演奏するとWorld時代と同じ軽快な太鼓の音が鳴り響く。
新大陸でこの笛を愛用していたカリピストにとって感慨深い一本だろう。
MHR:S
- MR★5でバゼルギウスが出現することで、強化版である「爆鱗鼓バゼルシオン」が解禁される。
天鱗こそ必要だが、素材は全てバゼルギウスのもので完結しており、MR★5時点でもすぐ作成可能。
気になる性能は……- 属性笛としてもちょっと抑えめの攻撃力310
- あんまり伸びない爆破属性22
- 会心率-10%
- 斬れ味は素で白40、匠1から紫
- 通常スロットは相変わらずなし
- 百竜装飾品スロットはLv2
- 旋律はバゼルライドから変化なし
- レア度9
- 攻撃力UPと体力回復【大】の併用ができる希少な笛であるには変わらないが、今回は少々向かい風。
攻撃力UP旋律持ちとしては高かった攻撃力と斬れ味が抑えめになっており、
周囲に素紫ゲージが増えた状況では攻撃力UP旋律をもってしても押され気味になる。
- またバゼルシオンが持つ爆破属性は、今回の狩猟笛のスタイルに大きな影響を与えた鉄蟲糸響打とあまり相性が良くない。
追撃に状態異常属性も乗るものの、炸裂音珠での大ダメージにつながる睡眠、攻勢の発動を狙える毒・麻痺と異なり、
爆破は笛自体の攻撃行動に関与できず、無属性笛での補強と大差ないのである。
もちろん補正がかかる通常属性の笛とは、属性無効でなければ火力にかなりの差が出てしまう。
- しかし、忘れてはいけないのはバゼルシオンはレア度9、つまり最終強化ではないこと。
それでいて天鱗さえ出ればラスボス前に強化が間に合うため、ラスボス前に作れる笛とすれば十分過ぎる性能である。
頭部を狙いやすいバゼルギウスと狩猟笛の相性は良く、2頭狩猟クエストも用意されているので
最終決戦及びその手前の強敵達との連戦に向けた汎用武器として作るのもあり。
また火力と旋律の優秀さは関係ないため、同じ泣きどころを持つテオ=オルフェス改ともども、
取り回しの良い旋律で支援する方向性ならバゼルシオンの時点から十分活躍できる。
爆炎鼓バゼルバルディ
- 大型アップデート第1弾にて紅蓮滾るバゼルギウスが満を持して参戦。
これに伴い最終強化が解禁された。MR10から戦えるため製作可能時期はとても早い。
その性能は- 10上がった攻撃力320
- 斬れ味は素で白50、匠1から紫
- 3だけ上がった爆破属性25
- 他は変更なし
- 製作可能時期の早さが災いしてか、伸び代はかなり控えめ。
…なのに、あろうことかまた天鱗を要求される。
傀異化したモンスターを相手取る前に作れる武器としては十分な性能なのだが、
傀異化した皮だけで最終強化に至り、圧倒的なスロット数と似たような旋律を持つ
カムラノ傑笛の存在がかなりの痛手となる。
10とはいえ攻撃力が上がったことで爆破仲間のテスカ・デル・ムシカより素の火力では勝るのだが、
そのテスカと同じ攻撃力310でもカムラノ傑笛の方は素で紫ゲージを持つので、
匠or斬れ味強化とマイナス会心の分だけスキル自由度で差が付いてしまう。
最終的に明確な差別化点はやはり体力回復【大】になるので、立ち回りに上手く緑音符を絡めていきたいところ。 - 傀異錬成でスロットを最大まで拡張することで、素で紫が出るようになった。
会心率強化Lv2でマイナス会心を打ち消すことができ、そこから攻撃力強化を施すことで
攻撃力強化全振りのテスカ・デル・ムシカと同じ攻撃力となる。状態異常値は強化するだけ無駄
更に蓄積時攻撃強化で攻撃力を約1.07倍にでき、カムラの傑笛の攻撃力を上回れる。
属性武器に追い風が吹いている最終環境では流石に一線を張ることは厳しいものの、
弱点属性がバラけている場合や野良でランダム救援に参加する場合には頼れる一本となるだろう。
余談
- 特徴的なバゼルライドという名前は、英語で「空襲」を意味する“air raid”が由来か。
ただしraidの発音はどちらかというと「レイド」に近いが。
- バゼルバルディはかつてアメリカ合衆国に存在した航空機製造会社バルティ・エアクラフトと
同社により制作されたV-11軽爆撃機が元ネタであろうか。
狩猟笛だけにイタリアの作曲家ヴィヴァルディもかかっているのかもしれない。