MHF-Zと、アクションRPGゲーム『NieR:Automata(二ーア オートマタ)』のコラボ防具。
公式コラボ特設ページ
概要
- スクウェア・エニックス社(以下スクエニ)の『NieR』シリーズの最新作であり、
2017年2月23日に発売されたばかりの『NieR:Automata』とのコラボ企画第一弾。- MHFでは直前にスクエニのゲームである『Imperial SaGa』とのコラボが始まっており、
同社とは連続してコラボが行われたことになる。 - NieR:AutomataはPS4/PCハードで提供される*1ことから、
本コラボはPS3版、PS4版、PSVita版、PC版限定での実施となる。
Wii U版とXbox 360版ではイベントへの参加やコラボ武器入手はできない。
この辺りはWii U版における『ファイアーエムブレム 覚醒』コラボなどに準じている。
- MHFでは直前にスクエニのゲームである『Imperial SaGa』とのコラボが始まっており、
- NieRコラボは二段階に分かれており、4月19日よりイベントとキャンペーンが行われる。
それに先立ち、コラボ先の発売日から間を置かず実装されたコラボ装備群が、
「エミールフェイク(頭装備)」「百獣の剣王(大剣)」である。
- コラボ第一弾にて実装された武具は「期間中の共通イベントコード入力」で入手できる。
共通イベントコードは公式ページにて開示されており、対象ハードであれば誰でも無料で入手可能。
アカウント毎ではなくキャラクター毎にそれぞれコラボ武具を受け取りできる。
「ハリセンネコくじ」でもないため運に左右されることもない。
ハンター用コラボ武具がこのような方式で無償配布されるのは今回が初。- 「エミールフェイク」「百獣の剣王」は入手後そのまま装備BOX内へと送られる。
従来の生産券形式ではないため装備BOXなどの余裕は予め確保しておきたい。
余剰入手の生産券で予備を作成する……といったこともできないので要注意。
- 「エミールフェイク」「百獣の剣王」は入手後そのまま装備BOX内へと送られる。
エミールフェイク
とある世界の魔を操る異形の者を模した頭防具。
グークと一緒にニッコリ。
- NieRシリーズに登場するNPC「エミール」を模した頭防具。
男女ともに「エミールフェイク」であり、当然ながら剣士/ガンナー共用。
"異形の者"と記される通りの見た目は忠実な原作再現であり、
予備知識のない人が見れば恐怖すら感じるほどの見た目になる。
また、その頭上には目隠し(?)を巻いたグークが乗っかっている。
- 骸骨を連想させるような不気味な質感に加え、常時見開いた状態の虚ろな目、
剥き出しになった歯と笑顔のまま変わらない表情……という外見から、
シリーズを知らない人には「狂気じみた敵キャラ」かと思われがちなエミールだが、
その実態は主人公の味方、それも常識人や癒し要員枠に入る作中屈指の人気キャラである。- 今でこそこの容姿だが、彼は本来至って普通の少年であった。
現在の姿になったのは前作のストーリーである必要に迫られたためである。
しかしながらその結果このような姿になるのは彼自身にも想定外であったようで、
変身直後は自身の外見にショックを受けていた。
- 『NieR:Automata』及び前作にあたる『NieR Replicant(レプリカント)』においては
キャラクターボイスを門脇舞以氏が担当しており、外観とは裏腹に声が非常に可愛い。
彼自身は男性ではあるが、Replcantにおける仲間としての活躍から
「NieR Replicantのヒロインはエミール」との声さえ聞かれる人物である。
実際、色んな意味でNieRの世界観を体現した存在であるのは間違いない。
- NieRシリーズディレクターであるヨコオタロウ氏いわく「マスコットキャラクター」らしい。
事実、同氏が関連イベントで着用しているのは、常にエミールを模した被り物である。
シンプルかつ目立つデザイン故にグッズ化も行われており、
NieRシリーズが他作品とコラボした際にもエミール(顔)が登場することが多く、
メディア露出の機会が多いことから、MHFとのコラボにも真っ先に起用されたものと考えられる。
- 今でこそこの容姿だが、彼は本来至って普通の少年であった。
- エミールの頭上に居るグークは目隠しのようなものを巻いているが、
これは原作初登場時のエミールが諸事情で目を隠していたことに起因すると推測される。
また、Automata主人公である女性の2B、男性の9Sの「ゴーグル*2」を模したのか、
男女で巻き方が異なっており、やや見た目が異なっている。- 女性版は斜めに巻いて左目だけ露出する(2Bと似るが、あちらは横にも巻いて両目隠し状態)
- 男性版は真横に巻いて両目を隠す(9Sと同じ)
これはNieRで多用される「天使文字」と呼ばれるアルファベットに対応した文字。
「MONSTER HUNTER F Z × NIER」と記されていることがNieR側公式から明かされている。
- 1作目からのシリーズファンであればエミールの容姿にも愛着がある人が多い。
むしろ気になるのはエミールと同じく"ニッコリ"しているらしいグークの方だろう。
あろうことか開いた嘴の中からエミールのような歯が覗いており、
入歯を咥えた状態でもない限り、生物として嫌悪感を感じるのはグークの方である。
現実の鳥類の歯もよく見ると怖いのは内緒
性能
- 最終段階の「エミールZPフェイク」の性能は下記の通り。
ZPでの辿異スキル以外はGP段階で全てのスキルポイントが出揃う。
- 全体的にPTメンバーの支援に特化したスキル構成であり、一般的な攻撃スキルは含まない。
辿異スキルによって頭防具単体で「激励+2」を発動できるのは中々優れており、
やや日陰者なスキル「盤石の構え」も「絶対防御態勢」に頼り辛い昨今での安定感を増してくれる。
広域スキルも一部辿異種が用いる状態異常の解除支援に大きく寄与する。
- 運用上最大の問題は、上記支援スキルにしれっと混じっている「黒ノ命脈+20」だろう。
頭装備単体で「最期ノ閃黒」が発動することになるが、このスキルは運用が非常にし辛い。
最大の難点は「効果発動中は回復アイテムを使用できない」という仕様が存在する点で、
これによって本防具着用者の役割であろう回復要員としての立場が完全崩壊する。
なまじ一度復活演出が入る関係で戦闘への復帰も遅れてしまう二重苦となる。
辿異スキルによって解消傾向があるとはいえ、スキル枠の問題も重大である。
……要するに、このスキル一つが色々性能を台無しにしてしまっている。- ただし、現実にはこの最期ノ閃黒は不退スキル装備で保険スキルとしての用途が主である
(不退ではない場合、剛撃も一閃もないこの防具はスキル枠的にも戦闘用としては扱いにくい)。
また、回復薬云々も広域化を発動すること前提で話してきたが、
発動スキル数が最大スキル枠を超過した場合、実は広域化は弾かれやすい。
つまり忠実な回復役ではなく戦いながら激励や支援などのスキルによる援護を行う場合にうってつけだろう
(その場合、黒ノ命脈ではなくむしろ平常心をどう考えるかだが…)。
- HS段階では「広域+10、笛吹き名人+10、平常心+15、支援+4、審判-5」というSP構成で、
審判-5が気になるとはいえこちらの方が無駄がないように錯覚してしまう。
あからさまなマイナススキルより面倒な最期ノ閃黒とは一体……。
- ただし、現実にはこの最期ノ閃黒は不退スキル装備で保険スキルとしての用途が主である
- この特徴的なスキル構成は原作におけるエミールを再現したものと思われる。
ただし、NieR Replicant準拠かNieR:Automata準拠かでその意味合いはやや変わってくる。
支援スキルだらけのスキルポイントは、彼の人懐こく優しい性格の顕れと取れるが、
一方でそれらを台無しにする「最期ノ閃黒」の解釈は分かれるところだろう。
ある意味、彼の生き様をプレイヤーに実体験させるスキル構成である。
エミールDフェイク
- エミールフェイクの「外装防具」。システム/外装変更の項も参照されたし。
システム上の問題故か、防具「エミールフェイク」及び武器「百獣の剣王」とは異なり、
これのみ外装生産券である「エミール生産券D」を貰う形となる。- 詳しくは外装変更のページに譲るが、要するにエミール頭防具の外観でクエストに赴ける。
支援向けの性能故に使い所が限られる本来のフェイクとは異なり用途は広い。 - エミール生産券とは言うものの、見た目は同じなので当然グークも付いてくる。
- 詳しくは外装変更のページに譲るが、要するにエミール頭防具の外観でクエストに赴ける。
- 残念ながら、実装直後から悪い意味で有名になってしまった外装防具である。
NieRとMHFの第一弾コラボ実施は本来2017年3月1日であり、その通り実装されはしたのだが、
このエミールDフェイクをハンターが装備してしまった場合、
そのハンターを含むランド全体のハンターがフリーズを起こすというバグが発生してしまったのだ。
MHFに詳しい人なら魔剣ホオビー事件と類似する現象であると判るだろう。
このため、急遽運営側はNieRコラボ引き替えのイベントハウスを停止させ、
2日後の3月3日に修正されるまでコラボ武具が受け取れない状況が発生した*4。
関連項目
防具/フェイク
クエスト/NieRシリーズ
クエスト/ImperialSaGaシリーズ - MHF開発とスクエニとのコラボ。同時期に開催されている。