MH4Gの集会所のラスボスである巨戟龍ゴグマジオスの素材から作られる防具。
目次
概要・性能
- 巨戟龍ゴグマジオスの素材を使用して作成できる防具。
剣士用のゴグシリーズ、ガンナー用のマゴグシリーズと名前が異なる。
リオソウルシリーズをメタリック化したような独特の色合いが特徴。水に浮いた油のように光を虹色に反射する。
剣士用は朽ちた布にも見える、溶けかかった粘液を纏ったゴグマジオスを擬人化したような意匠、
ガンナー用は異形の爪や牙に半身を侵食されかけた騎士鎧のようなデザインである。
ラスボス且つ古龍の防具だが、良くも悪くも特徴的な性能となっている。
- 発動スキルは、剣士・ガンナー共通で奥義。なんと共通スキルはこれだけである。
それに加えて剣士用は見切り+2、砲術師、砥石使用低速化、
ガンナー用では弾導強化、通常弾・連射矢UP、装填速度-1が発動する。
そこに剣士用は強欲が3ポイント、ガンナー用は強欲が3ポイントに通常弾追加が8ポイント付いている。
奥義が3つのスキルを内包しているので、実質一式で6つのスキルが発動することになる。- パーツ単位で見れば、達人+4、砲術+3、秘伝+2でスロ2の剣士用腰部位と、
通常弾強化+2、通常弾追加+4、射法+3、秘伝+2でスロ1のガンナー用胴部位が優秀か。
- パーツ単位で見れば、達人+4、砲術+3、秘伝+2でスロ2の剣士用腰部位と、
- ラスボス防具とあってかやはり防御力は高く、一部位当たりの防御力が110/152(64/98)、
最終強化一式装備で760(490)という今作トップクラスの数値を誇る。
が、その反面耐性がかなり残念な事になっており、
一式で火-20、龍-35(ガンナー用はそれぞれ+5ずつ)というこいつらもビックリの酷さである。
正直このままではかなりお話にならないレベルである為、運用時には十分な注意が必要である。
また、水と氷は+15ずつ、雷は±0となっている。
スロットは8つだが、3スロの部位が無いので拡張性はそこまででもない。
- 剣士の場合、いざ使おうとなると結構悩むことになる。
というのも、殆どのスキルが使用する武器を選ぶことになるからである。
まず奥義とは覚醒・属性攻撃強化・状態異常攻撃+1の複合スキルであるが、コイツがかなりの曲者。
詳しいことはそちらの記事を参照して頂きたいが、奥義が真価を発揮できる武器が
覚醒必須且つ高属性値の武器となっている。
さらには属性面の強化しかできないので、物理重視の武器群はこの時点で候補から外れやすい。
まあそれはまだ良いとして、残りは見切りと砲術師。
見切りは必ずと言って良い程どんな武器でも効果があるのでいいが、
砲術師は通常の状況で効果があるのはガンランスとチャージアックスの一部武器のみ。
あとはバリスタか大砲が使える場合だけある。
つまり全てのスキルを生かそうと思った場合、防具選びの時点で使用する武器の選択範囲が
覚醒必須のガンランス若しくは榴弾ビン搭載のチャージアックス限定という凄まじいまでの狭さとなる。
さらに奥義もフル活用したい場合は高属性値という条件も付いてくる。- というわけで、それらの武器群で運用するならまだしも、それ以外の武器で運用する場合は
最低でも一つは死にスキルを選ばなければいけない。
となると、奥義を捨てるわけにはいかない*1ので必然的に砲術師が切り捨てられることになる。
せめて大砲・バリスタが使えるクエストに着ていこう。
唯一の救いはガンス・チャアク共に属性値を生かしやすいということだろうか。
- というわけで、それらの武器群で運用するならまだしも、それ以外の武器で運用する場合は
- 詰まる所、剣士用は一式で運用する状況がかなり限られてしまう。
仮にガンス・榴弾ビンチャアクで運用しようとしても、砲術師も属性強化系も最下位スキルなので
上昇値や倍率補正が低く、目立った強化にはなり辛い。
スロットも多くはないので、砲術マスターまで持っていこうとすると残りが3スロ、
更に砥石使用低速化を打ち消す場合は残りは2スロとなり、他スキルの追加はおろか見切りの強化すら出来ない有様。
- 但し、砲術系スキルとネコの砲撃術を重複させた場合上限が1.4倍だが、
榴弾ビンチャアクは砲術師とネコの砲撃術を重複させただけで1.4倍に達する現象が確認されている。
しかし、榴弾ビンのダメージを生かす為にはとても高い武器倍率である必要があるので…
- では混合装備で…と思うかも知れないが、他に秘伝が付いているのがEXエスカドラシリーズと発掘装備のみ、
達人は多数の防具についているせいでわざわざこの防具を使って発動させる意味が無く、
砲術に関しても付いているポイントがそこまで高いわけでは無いので同様。
強欲に至ってはまず発動させようと思われることすら稀と、清々しいまでに使い辛い。
見た目は中々特徴的であるだけに残念である。
砲術と達人を兼ね備えている数少ない防具なので、その両方を発動する場合はお呼びがかかる…かも知れない。- また、イベクエで作成可能なGXミラバルシリーズにも秘伝のSPが付いているが、
EXエスカドラと同じく他に被っているスキルが無いのでやはり運用は厳しいと言わざるを得ない。
秘伝に関しては下手に混合装備を組むよりもこれらの一式装備で発動させた方が楽だろう。
- また、イベクエで作成可能なGXミラバルシリーズにも秘伝のSPが付いているが、
- 一方でガンナー用はそこまで酷くなく、寧ろ汎用性が高めの構成となっている。
覚醒に関しては覚醒必須の弓にしか効果が無いが、それ以外のスキルは殆ど何かしらの効果を得られる。
装填速度-1はスロット1つで簡単に消せるので邪魔な場合は消しておこう。
- 特に腰と腕は通常弾追加のSPが無い代わりに通常弾強化と射法のSPが高めであり、
しかもスロットが2個開いている部位なので、単体のパーツとしても有用。
射法は通常弾と貫通弾にしかほぼ意味が無いスキルではあるが効果そのものは非常に強力で、
お守りや他部位の空きスロット次第では通常弾強化に剛撃あたりまで一緒に揃えて
なおスロットを余らせるくらいの火力を盛ることさえ可能。
- ちなみに、覚醒必須、溜め3が連射、弾導強化でクリ距離を狙いやすい為に例の神弓との相性がすこぶる良い。
他にも雷属性が覚醒し、状態異常にも長けた連射弓であるボールドボイドウェブとも相性が良い。
- 意外かも知れないが、作製難度はそれほど高くない。最大の理由は要求されるレア素材の少なさである。
要求されるラインナップは胴部位に戦火の龍神玉、そして腰部位に千刃竜の反逆鱗のみ。
よくありがちな他モンスターのレア素材を大量に要求してくるなんてことは無いし、
かの悪名高い大宝玉を要求されることも無い。
さらに反逆鱗は山菜爺さんに交換してもらう事も可能となっている。
後はマジオスの通常の素材と鉱石類と太古龍骨。
ゴグマジオスを倒す事自体が割と大変ではあるが、レア素材の代わりだと思えば楽なものだろう。
- やっぱりと言うか何と言うか、説明文が結構ぶっ飛んでいる。
一つ例を挙げると、- 剣士用胴装備より
- 漆黒に包まれた冥界の使者は、
闇と共に地に産まれ堕ち、
背負いし業を大地に振りまく。
…思わず、「あれ、これ防具の説明文だよな?」と疑いたくなる様な文章なのである。
他の防具も差こそあれ大体こんな感じ。他にも全体的に「~の使者」「冥界」「地の底」「闇」等々、
どことなく暗い印象の単語ばかりが並ぶ。
…最早ラスボス武具のぶっ飛んだ説明文は恒例化していると言っても良いのかも知れない
(初代ミラボレアスのそれですら身に付けたハンターが恐ろしい目にあうなどといった逸話が存在していた)。
ニャゴグシリーズ
- 巨戟龍の端材から作成されたオトモ用装備の一種。
現状は上位装備のニャゴグSシリーズのみ存在する。
武器の「束縛のハルスキャット」、頭用防具の「ニャゴグSクリム」、
そして体用装備の「ニャゴグSパニシ」で構成されている。
- 頭用防具の説明文に「闇より目醒めし乙女の哀しみ。」と書かれており、
実際に女性の顔っぽく見える(見方によっては人間にも獣人族にも見える)。
最初はあの不気味なゴグマジオスに関連する装備に
「乙女」というあまりに似つかわしくない単語が書かれていることに疑問を感じるが、
防具を揃えてオトモに装備させると、それがあながち間違いではなかったことをハンターは知ることになる。
この装備、前述した通り女性のような顔を貼り付けた鉄仮面、オトモの体を覆い隠すような鉄の篭、
そして胸の辺りに肉球の装飾をあしらった南京錠という風貌であり、
その見た目は「乙女」ならぬ、完全に「鉄の処女」*2なのである。
拷問具を模したような異様な武具が多いゴグマジオスの武具の中でも一際それらしさが際立った逸品だったのだ。
- 恐ろしい見た目に違わず(?)、性能も相当高い。
束縛のハルスキャットはMH4Gの全てのオトモ武器の中で唯一攻撃力が300に到達している。
防具に関しても鉄の仮面と篭に守られているせいか、オリンポスネコシリーズに次ぐ第2位の堅牢さを誇る。- 武器には「束縛」なんて単語が付いているが、
無属性なので麻痺や睡眠などで以て敵を「束縛」することはできない。
打撃属性なので頑張れば気絶させる事はできるかもしれないが、
さすがにオトモだけに任せて気絶を狙うのは少々厳しい。
- 武器には「束縛」なんて単語が付いているが、
- その代わりに製作難度(
と見た目の不気味さ)も最高クラス。
巨戟龍の上端材を入手するには、モンニャン隊最強の敵であるダラ・アマデュラを撃破しなければならず、
さらに倒しても必ず巨戟龍の上端材が入手できるとは限らない。
これが作れるようになる頃には、オリンポスネコシリーズが二着作れる程の蛇王龍の端材が手に入っているかもしれない。
倒せれば必ず材料が揃っていくオリンポスネコシリーズ以上に製作難易度は高く、
ニャン天シリーズと並んで本作で最も作成の難しいオトモ用装備だと言える。
作成するつもりなら根気良くニャンタークエストに挑もう。
余談
- ゴグ・マゴグとは、大古にブリテン島に住んでいたと思われる巨人、ゴグマゴグから来ているものと思われる。
意味は「敵対者」。餌を求め火薬庫を襲撃するゴグマジオス防具にはぴったりな名前…なのかも知れない。
また、別の説ではゴグとマゴグの兄弟であったとも言われている。
- 女性用腰防具は前後共に真ん中が開けている。特に剣士用は裾も短いので観賞用には使えるかも。
また、オトモ用も上記のように作成可能なのが終盤と非常に遅く、製作難易度もべらぼうに高いため、
これ一式を所持していること自体が、モンニャン隊をやりこんだという一種の勲章のようなものになる。
メインオトモに着せてオンライン集会所に連れて行ったり、
ギルドカードに登録して道行く他のプレイヤーに披露してあげるのも良いだろう。