防具/チェーンシリーズ

Last-modified: 2023-08-30 (水) 15:27:05

鉄鉱石を中心に作られた初心者ハンター向けの防具。現在シリーズ皆勤賞の防具の一つ。

目次

概要

  • 鉄鉱石や草食獣の毛皮などで作られた、言うなれば対モンスター用の鎖帷子。
    当初の見た目はレザーライトシリーズの皮革部分を金属に置き換えたような感じで、
    どちらかといえばチェーンメイルというよりスケイルメイル(金属片を鱗のように貼り付けた鎧)にも見える。
    MH3以降は肩や腰の部分などに鎖らしい質感が見られるようになった。
    なおMHP2Gまではチェーンの名が付く脚防具が存在しなかったが、
    ブルージャージーやコーヒージャージー(U系)がチェーンシリーズと見なされている。
    • また、チェーンシリーズの改良版という位置づけでスティールシリーズが存在する。
      ただし詳しくは記事にある通り、スキル構成が大きく異なるので単純な上位互換品では無い。
    • 旧デザインのチェーンシリーズの腰装備は「チェーンライトベルト」。
      ここだけライトがつくため、旧デザインのものをチェーンベルトと言うのは間違い。
      あるいは一緒くたにチェーンライトシリーズとしないようにも注意する必要がある。

性能

  • 剣士でもガンナーでも装備できる共用防具の一種。それ故に防御力は控えめである。
    武具屋でもかなりの低価格で販売されている防具で、
    加工屋で作ってもらう場合でも特に集めにくい素材は無い。
    シリーズによって多少の差異があるが、扱いやすいスキルが設定されている。

MHG、MHP

  • 無印一式では防御+10、HP+10、採取+1、加えて錬金術、千里眼のSPがところどころ付与される。
    実質的には防御力20でHP+10と採取+1が発動しているのに等しい。
    序盤の防具としては可もなく不可もなく、といったところ。
    脚のブルージャージーが貴重な胴系統倍加を持っているのも特徴である。
    • SPが偏っていることもあり、頭をハンター、腰をアイアンベルトにすれば
      採取が消える代わりに防御+15、HP+30と耐久面に優れたスキルが発動する。
      このときの防御力は27、HPは+30となる。作成時期としては充分すぎる数値である。
      他にも胴や腕にSPが集中しているので、胴以外を頭腕クロオビ、腰ランポス脚ガレオスといった具合に
      胴系統倍加を中心にして組むと
      採取+1、HP+30、防御力+20といったこの防具の主要スキルが全て発動し、
      さらにその際の防御力は84
      これは☆3で作れるが、☆5で作れるレウス一式が防御力85なのを考えると破格の性能である。
      MHGでの猫飯はどうあがいてもHP+20が限界だが、こちらのスキルのおかげでHP+50にまで到達。
      MHPではすぐにH級に挑めるので防御力はすぐに更新されてしまうが、
      G級はおろかH級すら挑めない現行のMHG(のオフライン)では大活躍だろう。
    • なお、MHGに関してはHRPシステムの都合上H級までそこそこ時間が掛かるので
      仮に今後オンライン付きで再リメイクされたとしてもこれを作る価値は割とあったりする。
      尤も訓練所という縛られた環境でイャンクックやゲリョス、ドスガレオスを下せるほどの実力は必要だが、
      少なくともリオレウスを何度も倒すよりかは大分マシだろう。
      後にクロオビを始めとする胴系統倍加装備自体もかなり役に立つので、
      少し苦労してでも☆3のうちに作っておいて損がない装備である。
      • MHPにおいても胴系統倍加装備自体は強いので、
        村の☆3で一通りの倍加装備を揃えてから強力なH級防具を作りに行く選択肢はあるだろう。
  • G一式、及びS一式はあまり特筆することがない。
    強いて言えばS一式はなぜかボマーが発動するが、それ以上に体力のSPが何故かマイナスに、
    しかも一部位で-3とかひどいと-6とかの笑えない数値になってしまっている。
    しかもG一式は一部位12、S一式は一部位17とどちらもN級クックやレウスの装備で実現出来てしまう範疇。
    17×5で85なのでN級の胴倍加装備に防御力がほぼ追いつかれてもいたりする。
  • U一式は採取+2、精霊の加護が発動する。脚の胴系統倍加もそのままである。
    そして、特筆すべきは実はなぜか胴以外の全ての部位に匠SP2が存在する点。
    作成難易度はほぼ鉱石のみとG級としては大分低めなので、
    斬れ味レベル+1を発動させつつ見た目に拘りたい場合出番がある……かも。
    防御力はSと一緒の一部位17で高いとは言えないので注意。

MH2

  • 一式で発動するのは体力+10のみ。
    気まぐれや運搬、特殊攻撃、採取と色々とSPは振られているが、スロットがないためそれ以上の発動はできない。
    ただ、一式では発動しないもののMH2では色々な部位にSPが割り振られているため、
    初期の混合装備の材料にはなりえた。

MHP2(G)

  • MH2時代と比べてそれなりに使いやすくなった。
    一式で体力+20に精霊の気まぐれが発動し、スロットが4つあるため拡張する余裕もある。
    しかし、序盤から何故か破格の防御力36を誇るブランゴフォールドが作成可能であり
    これ一つでチェーン一式の防御を超えてしまう
    ギアノス一式やバトル一式といった序盤の優秀な装備もほぼ目前に控えている、などと逆風が強すぎる。
    強いて言えばマフモフでどうしてもドスギアノスを倒せない場合の最後の手段と言いたいが、
    氷耐性がマフモフより10も低い上精霊の加護もなく、
    しかも(支給品には恐らく入っているとはいえ)序盤でホットドリンクを要求されてしまうなど
    戦闘性能としてはほぼ最弱のはずのマフモフと競合してなおあちらに有利な点が存在するという始末である。
    そもそもこれを作るために鉱石やらを集めるところまで頭が回るプレイヤーなら、
    恐らく集会所へさっさと行きハイメタシリーズなどを作りに行くことであろう……。
  • なお、MHP2Gのオープニングムービーではハンターがレイア装備を作る前に、
    チェーンSを装備して採取や狩猟を行っているシーンがある。
    実際に使ってはいなくてもこのムービーで知ってる人も多いのではないだろうか。

MH3

  • MH3では何故か大幅なパワーアップを遂げた。
    今回は武具屋に2000z持って行けば、それだけで一式揃えられる。
    一式揃えて装備すると調合成功率+25%、体力+20、最大数生産、釣り名人という
    四つのスキルを同時に発動させる事が出来る。
    特に調合成功率+25%はかなり大きい。序盤であれば体力+20もありがたい。
    シリーズ経験者なら★1~3くらいのクエストはこれだけでも充分どうにかなる程の性能である。
    ただし守りの面、特に氷と龍以外の属性ダメージには弱いので、
    モンスターを討伐する際には過信は禁物である。
    また、今回は上位版のチェーンGシリーズが剣士とガンナーで分かれている。
    発動スキルはほとんど変わらないが、釣り名人が抜けた代わりに体力+50が発動している。
    因みに今回からは足用防具がジャージーではなくなっている。尤も、見た目はまた私服っぽいが。
  • MH3にてオンラインに初めて繋ぐと、
    チェーン装備の男性ハンターが砂上船に乗ってロックラックの街を訪れるムービーが流れる。
    初めて訪れるロックラックの街を見て回りその賑やかな様子に驚く彼の姿が見られるが、
    途中から何故か彼はいなくなり、代わりにハンター装備の男性ハンターに視点が切り替わる。
    彼がムービーの主役ではなかったのか?
    • また、ジエン・モーランのムービーでもチェーン装備の彼は再び登場する。
      しかしムービーの主役はレウス装備のハンター達なので、残念ながら彼は脇役である。
      小舟に乗りこんで戦いに参加し、激闘に向けて気合いの雄叫びを上げて自らを鼓舞しているが
      その後の展開でジエン・モーランに乗っている小舟をひっくり返されてしまう。
      主役から脇役に格下げされた揚句吹っ飛ばされるとは何とも哀れな男である。

MHP3

  • MH3のものと比べて防御性能やスロット数は変わらないが釣り名人がハンター生活に統合されたためかリストラ。
    その上、調合成功率スキルの仕様変更により調合成功率が+20%に低下している。
    しかし博士珠を1つはめることで調合成功率+45%になるため、実際は強化されていると見ていい。
    また、残ったスロットに体力珠を入れることで体力+50にまで持っていけるので、
    現地で調合しながら戦うことの多いボウガン使い達に心強い装備になった。
  • チェーンGシリーズは一式ごとリストラされ、チェーンSシリーズに変更。
    チェーンシリーズにスタミナ奪取(ガンナーなら通常弾全Lv追加)が追加されている。
    スロットも8つと下位に比べて増えているため拡張性も増えているが、
    下位終盤の防具でも十分に行けるため、わざわざ一式を作った人はあまりいないと思われる。

MH3G

  • MHP3でのスキルの仕様変更がそのまま継承されているため、
    釣り名人がリストラされて調合成功率が+20%になっている。
    また腹減り半減が付いたために継戦能力も向上した。

MHX(X)

  • MHXでは一式での防御力が10に下がった*1上、
    属性耐性も雷5のみとなり発動スキルが体力+20のみとかつてない弱体化。
    MH3系のように序盤に使いまわすには少々つらいものとなった。
    ただし、スロットが6つもあるので体力珠で体力+50まで引き上げたり、
    偏ったSPやスロットを利用して混合装備のパーツとして使うには便利かもしれない。
    体力と摂食の需要がどれだけあるかはともかくとして。
  • 上位版のチェーンSは節食のスキルポイントが追加され、ガンナー用のみ属性耐性氷5がついている。
    MHXXで追加されたG級版のチェーンXでは満足感が発動するようになり、腰と足にスロットが1つづつ追加されている。
    だが、ここまで来ても体力+20は据え置き。
  • 上位ガンナー防具を強化していくと、防御力が12→16→20→30→36→42→5474
    という具合で最終的に全ガンナー装備中一位輝く装備になる。レザーシリーズも同様。
    ガンナー防具なのに何故か剣士防具と同じ値で強化されていく為に場違いな程に防御が高くなる。
    続編のMHXXでもこの仕様は継続、G級版のガンナー用チェーンXよりも最終的な防御力は高くなる。

MHW(:I)

  • 再びのデザイン変更がなされ、全体的には3以降のデザインラインを受け継ぎつつ
    胴防具が金属のプレートアーマーから鎖帷子のベストとなり、名実共にチェーンベストになった。
    レザー装備同様、新大陸のハンターが非番時に着ている様子が見受けられる。
    ムービー内では陽気な推薦組やソードマスターが着用しているシーンも。
    • 確かに全身プレートアーマーよりは軽いだろうが、
      チェーン装備も金属装備の一つであり重量はレザーの比ではない筈である。
      普段着にするには体への負担が大きそうだが……。
  • 下位での性能もレザーと似たようなもので、胴から下の部位にはスキルが付いていない。
    頭にはなんと“採集の達人”スキルがついており、ここへ来て採取向き装備に転向した。
    • 上位ではαシリーズにガード性能、水耐性、回復速度、納刀術、体力回復量アップがLv1ずつ付き、
      従来通りの戦闘向き装備になる。
      一方のチェーンβは追加スキルがなく、代わりに全部位にLv1スロットが空いたカスタム性の高さが売り。
      地質学や植生学の装飾品・護石と組み合わせて採集用に仕立てるのも一興だろう。
  • 基礎防御力は下位チェーンが一部位ごとに2、合計で10。
    耐性は下位、上位で共通であり水属性に+10のみ、マイナスはなし。チェーンαならさらに水耐性スキルで計+16になる。
  • マスターランク装備は存在しないが、現在は重ね着装備に対応しており
    好きな性能のチェーン装備が着られるようになっている。
  • 着彩範囲はチェーンαがグローブやズボンに目立つ布地部分、チェーンβがチェーンなど金属部分全体。

MHR(:S)

  • 属性耐性はMHXと同様に戻り、部位ごとの防御力が4(一式で20)に増加。
    一式でのスキルは植生学防御が各Lv2、フルチャージガード性能スタミナ急速回復が各Lv1となっている。
    モンスターの攻撃をガードで耐えて無傷を維持しフルチャージで火力上昇、
    ガードで減ったスタミナは急速回復で補うという、
    植生学を除いてコンセプトが明確なスキル構成となっている。
    ガードで耐え凌ぎながら初見のモンスターの動きを見極めるのに適する序盤装備といえるだろう。
  • 上位のSシリーズはどうかというと、
    植生学と防御が各Lv4に、フルチャージがひるみ軽減Lv2に変化、ガード性能、スタミナ急速回復はLv1のまま……と
    下位のコンセプトからすると強化するのはそこじゃないだろとツッコみたくなるような構成に。
    とはいえ上位は上位で他に注目する点があり、それは胴装備に付いているひるみ軽減Lv2。
    マルチで役に立つどころか武器によってはマルチ必須スキル扱いにもなっているのだが、
    下位では発動できる防具がなく、装飾品が作れるのは上位★6以降。
    最速でひるみ軽減を付けたいならチェーンS胴が必要となるため、一時的な呪い装備と化している。
  • MHR:SよりXシリーズも登場。
    生産にはMRお馴染みのエルトライト鉱石のほか、密林で採掘できるサファイアン鉱石も要する。
    スキルは防御、ひるみ軽減、ガード性能、スタミナ急速回復がすべて最大レベルで発動する。植生学はオミットされた。
    胴装備のひるみ軽減Lv2も相変わらず健在なほか、頭、胴、腕にはLv4スロットも空いており拡張性も悪くない。
    Riseの頃から長くプレイしているハンターであればひるみ軽減の装飾品はよほどのことがない限り作成してると思われるが、
    急ぎ足でMRに突入したハンターにとっては非常に作りやすいひるみ軽減装備と言える…のかもしれない。

MHF

  • MHFでは3色の色違いであるルーキーシリーズが存在する。
    長らく初期装備として用意されていたのでお世話になったハンターも多いのでは無かろうか。

余談

  • 実際に存在するチェーン(チェイン)メイルは細くした鋼を輪の形にして繋ぎ合わせた鎧の一種である。
    中世ヨーロッパにおいて普及してからはこれ単体で装備する他にも、上からサーコートなどを着たり、
    板金鎧などを装備するなど、チェーンメイルを中に「着込む」形で使われることが多かった。
    欧州の他に中国や日本でも使用されており、日本語では「鎖帷子(くさりかたびら)」と呼ばれる。
    防刃性能に優れているのが特徴だが、エストックのような隙間を突く武器や打撃武器には弱い。
    その防刃性能の高さを買って、なんと現代でも警察が使用する事例があったりする。
    • モンハンにおけるチェーンシリーズはMHWorldのものが単体での運用、
      MHP2GまでのものとMH3~MHXXのものが着込むタイプのものに近い。
      また、他の装備においても鎧の下に来ているインナーらしきものが、
      実物の方のチェーンメイルのようなものになっている場合もある。
    • ちなみにモンハンのチェーンシリーズでは頭装備が一貫して普通の鉄の兜だが、
      実物の方ではコイフと呼ばれる頭用のチェーンメイルや頭部分まで一体化したものもある。
      ただしこれらは顔だけ出てるフードのような形のものであり、色も相まって非常に地味
  • 当然だが内容で恐怖や興味を煽ってメッセージの転送を促す「チェーンメール」とは一切関係がない。

関連項目

防具/レザーライトシリーズ - MHP2Gまでの初心者向け装備仲間
防具/レザーシリーズ - MH3以降の初心者向け装備仲間


*1 MH4系列では一式防御力が20だった