ゲーム用語/指定

Last-modified: 2024-04-24 (水) 06:18:05

人・時・所・事物などを指して決めること。
条件と言い換えても概ね通ずる。

目次

ゲームシステムにおける「指定」

  • MHで最も分かりやすい指定は、ランク指定であろうか。
    手強いモンスターを狩るには、それに相応しいと判断されるだけのランクが指定され、
    それ未満ではクエストを受注することができない。
    実力の伴わないハンターが凶悪なモンスターに挑んでも、
    返り討ちに遭うばかりか最悪の場合命すら落としかねないため、
    ギルドが一定の制約を設けている…という世界観(とゲームバランス)に合致した設定であると言える。
    逆に、初心者のハンター育成の為のクエストという設定で、
    一定のランク以上になると受注できなくなるクエストも存在する。
  • また、一定量の素材を採取して納品することや、
    モンスターを生きたまま捕獲してほしいといった依頼主からの注文も指定の一種であるといえる。
  • ちなみにシリーズによっては、特定の季節や時間帯でなければ受注が不可能なクエストが存在する。
    これも言い換えれば、「時間や季節を指定されたクエスト」と言えるだろう。
  • MHFには武器種や防具を指定されたクエストが少なくない。
    防具は「貸出」とセットになっているクエストがほとんどであるが、
    武器に関しては、例えば大剣のみであるとか、打撃武器のみであるとか、遠距離武器以外であるとか、
    細かく指定されているものが少なくなかった。
    ただし最近では、この手のクエストはほぼ見られなくなってきている(武器を貸し出すクエストはある)。
  • また、MHFではバレンタインイベントやホワイトデーイベントなど、
    一部のクエスト群において、ハンターの性別による指定が存在する。
    ランクや装備と異なり任意に変更ができない点からいえば一番きつい指定と言えるだろう。
    • あくまでも誤解を招かないように付記しておくと、
      こういったイベントクエストは、男性でないとイベントを完遂できない、というようなことはない*1
      たとえばホワイトデーのイベントクエストであれば、
      男性がクエストでまず専用のアイテムを入手し、女性ハンターにメールでアイテムを送信。
      受け取った女性ハンターが今度はそのアイテムの消費が受注条件の別のクエストへ出発し、
      男性ハンターより一歩遅くはなるが同じイベント武具の生産アイテムを入手できる、という仕組みである。
      MHFは完全オンラインオンリーゆえにアイテムをもらう相手を探すのも容易なので、
      このような流れのイベントが可能となっている。

ハンター(プレイヤー)の「指定」

  • MHは自由度が高くはあるが、オンライン要素の強い
    (オンラインゲームが根本のゲームデザインにある)ゲームであるため、
    プレイヤー間で何らかのルールを定め、それを明文化した指定が行われることがある。
    前述したクエストのランク制限や装備制限など以上に何かルールを決めたい、
    もしくは決めざるを得ない場合に行われる、いわば追加の条件指定である。
  • 例えばモンスターの捕獲を狙おうとしても、そう考えているのが自分だけだった場合、
    残り3人はそれに気づかず討伐してしまうことがありえるだろう。
    これらは事前に打ち合わせもせずに出発したことで、
    「モンスターの捕獲が目的」という意識合わせをしなかった事が原因である。
    だが参加者の中には捕獲ではなく討伐したい、というプレイヤーも居るだろうから、
    PTを結成しいざクエストに…という時点での打ち合わせでは却ってトラブルになることがある。
    それを避けるために、PT募集の段階で予め条件を設定してしまうのが「指定」と言える。
  • 指定が発生するのは原則としてオンラインでの不特定のハンターとの狩り(俗に言う「野良」)に限られる
    全員身内であればそれこそ最初に打ち合わせしてしまえば済む話であるからである。
    また、オンラインでのプレイでは基本的に不特定の見知らぬプレイヤーと狩りに出かける訳だが、
    不特定ということは実際に狩りに出かけるまでその人の実力・思考が分からないということであり、
    特に後者は上述したように目的に合わない狩りに繋がってしまいかねないため、
    そのような不幸なマッチングを避けるという意味でも、
    オンラインにおける指定は重要なものとして考えられている。
  • モンハンではハンターランク制限など、大雑把な制約を部屋(街)にかけて、
    システム上特定のプレイヤーしか入れないようにするということはできなくはないが、
    基本的には後述のMHFを含む全てのシリーズにおいて、システム上かけられる制約だけでは不十分であり、
    部屋コメントなど、文章で具体的条件を記述する例が多い。
  • このような指定についてはシリーズ黎明期から行われていることではあるが、
    時代によってはそのような指定をすること自体が良くないことであるという主張が見られたこともあった。
    「指定=条件」であり、プレイスタイルの制限に繋がりかねないという事があるのだが、
    いわゆる効率厨が発生する原因であるという主張がされたのである。
    • 上で触れたが、実際に狩りに出かけるまでその人の実力・思考が分からないため、
      それならその実力を視覚化できるようにしよう、という趣旨での指定も古くから行われていた。
      単純に指定しているだけなら別に効率厨でもなんでもないのだが、
      指定要件があまりにもえげつないものであったり(スキルや装備が該当ランクでは不可能なものを指定したり、
      一挙一動を指定したりするようなもの)、
      指定に関する内容でトラブルが起きるケースも決して少なくなかった。
      更にメインシリーズではあまりにも厳しすぎる指定を行った者に対してユーザーからの報告を元に処分
      (大抵は数日間BAN)が行われたこともあったため、
      指定=効率厨の温床であり悪い事であると捉える人も少なくはなかったようである。
    MH4/MH4Gでは部屋コメントを自由に設定することができなくなり、
    事実上ゲーム内での「指定」は不可能になった。
    だがそれで上記の状況が好転したのかと言えば結果的にはNOであり、
    むしろ棲み分け不可能になったことでよりオンライン環境が悪化したという意見が出たほどである。
    MHXでは再び部屋コメントを設定可能になり、それもあって棲み分けの問題が発生しづらくなったため、
    指定そのものが問題であるという声はほぼ見られない。
    MHWorldでは日本国外のプレイヤーともマッチング可能になっているため、
    「指定」する場合は国内プレイヤー限定の集会エリアを作るか、多国語で指定文章を作る必要がある。
    ただ実際のところはクエスト中に援軍を呼ぶ救難信号がマルチプレイの主軸のため、
    事前にメンバーを決めておく必要のあるクエストを除くと「指定」自体が少ない。
  • なお、指定を守らない(守れない)プレイヤーはどの作品でも嫌われる傾向にある。
    上述した不幸なマッチングを避けるための指定(ルール)なのに、それを破るのは何事か、
    という考えになるのが一般的だからである。
    また、たとえ自分がその条件に合致していなかったとしても指定自体に文句を言うのは筋違いである
    えげつない指定や問題のある指定だった場合、そもそも人は集まらない(もしくは集まりにくい)ため、
    仮に効率を求めている(つもり)で指定しても、却って非効率である。
    文句を言うのではなく、生暖かい目で見守ってあげるのが良いだろう。
    • この「守らない」という部分は募集主にも当て嵌まる。
      他者は(時には厳しい)指定をクリアして参加しているのに対し、募集主の装備がそうでない場合、
      真っ先に「人任せ」である事を疑われやすいからである。
      役割分担が必要なための指定であればこの限りではない
      (メインシリーズでは「役割分担が必要なクエスト」自体あまり多くないが)が、
      そうでない場合、身も蓋もない言い方をすると効率重視の意図が見える指定の場合、
      募集主側の姿勢が「意図的に強い人を集めて自分は楽する」と見做されやすい。
      野良と仲間内のマッチング環境が大きく異なる事を頭に入れておこう。
    • ちなみに極端になりすぎると、本来特に指定しなくても4~5分で終わるようなクエストに
      凄まじい指定をかけて1~2時間ずっと待っているという色んな意味で本末転倒なケースが存在する。
      この場合、「待ち時間がどれだけかかっても、○分短縮してクエストを回せるなら
      ストレスにならないから良い」という主張がされることがある。そこまで行くと最早何というべきか…。
  • 現行のシリーズでは、ゲーム内のシステムで細かい指定を行うのは容易とは言えない。
    部屋コメントによる指定は(MH4/4Gを除けば)難しくはないものの、あくまで簡易的なものに限られる。
    そのため古くから、掲示板サイトなどでPTメンバーを募る募集を行い、
    賛同したハンター同士で狩りに行くということが活発に行われていた。
    掲示板であれば細かい指定や狩りの目的を十分伝えることができるほか、
    単に効率的なものだけでなく同好の士(○○の武器種が好きなハンター、まったりプレイをしたい人など)
    を集めるにも適しているためである。
    • 大抵の作品ではオンラインの部屋にパスワードを設定できるようになっており、
      それを使うことで一般のプレイヤーとの区別を付けることもできる。
      近年であればSNSを活用して人を集めるということもできるが、その際に役立つだろう。
      今すぐ人を集めたいという場合には若干不向きだが、確実な人集めをしたいなら活用してみるとよい。

MHFにおいての指定募集

  • 完全オンラインであったMHFにおいては、黎明期から指定をかけての募集は当然存在していた。
    ただし初期の指定募集はやや趣が異なるものであり、最終的にプレイヤー間で共有化された価値観は
    指定=プレイスタイルの棲み分け」である。
    よって「指定の内容」はともかく「指定募集を行うことそのもの」を問題視する人は非常に少なく、
    フレンド・猟団(チーム)員だけでの狩りを除けば、指定募集はほぼ全てのワールド・クエストで存在していた。
    • MHFでは初期を除くと「クエ回し」募集は特定のクエスト以外では行われておらず、
      例えば「G級リオレウス」等と言った具合にランク・モンスターを設定した上での募集が圧倒的多数を占めていた。
      最終的な価値観としては、これらも「(必要な)指定」の1つであると見做されており、
      サブカテゴリ―として装備指定などがないものを「無指定」と称することはある、という具合である。
      これは他シリーズにおける「集会所」に相当する機能が廃れたため、
      事前にクエストを受注してから募集をかけるというスタイルが基本となった事も理由に挙げられる。
      • MHFではジャンプ機能リンクを本文に含めたワールドチャット(通称:全チャ)で募集を行うことが主流となっていた。
        例:「下位ルコディオラ行きませんか?@2*2ココ!」
        ココ!というのは上述したジャンプ機能リンクであり、
        このチャットをクリックするとチャットを発したプレイヤーが居るランド(広場)へジャンプできる。
        指定募集の場合はこのチャット内に指定要件を入れることになる。
        例えば角破壊をしたい場合は「下位ルコディオラ行きませんか? 角破壊しましょう@2ココ!」となる。
    • ネ実MHF-Z@wikiでは、快適なプレイを行うために指定の仕方、
      指定文の読み方が事細かに解説されている。
      またファミ通のムック本などでも「指定文の見かた」が事細かに解説されていた。
      後者からも察せる通り、ある一時期以降のMHFにおいて指定募集はごく普遍的なものであったと言える。
  • 前述の通りMHFでは単にモンスター・クエストランク・クエストを限定しての募集も
    「指定募集」と見做していたため、指定募集=効率狩りという図式はない
    この事、及び多くのプレイヤーが同時にオンラインプレイをしているMHFにおいては、
    「指定は良くない」という主張よりも「指定しないことで互いに嫌な思いをすることの方が良くない
    という考え方が一般的であった。
    元々はそうではなかったのだが、その辺りの経緯は後述する。
    • MHFでは「『指定がきつすぎる』という理由での処分」は基本的に行われず、
      厳しすぎる指定に対し違反報告が行われることもまずないとされている。
      ただし後述するが例外となる状況もある他、公式側もどのような「指定」がされているかは統計を取っており、
      それを踏まえた対応を行うケースがある。
    • 逆に、指定文をちゃんと守った武具などでPTに参加している人に対し、
      指定に無い要件をあれやこれやと追加で注文する姿勢は多くのMHFプレイヤーから敬遠される傾向にあった。
      ネ実などでは「誤解されたり後付で条件を追加しないといけないような募集をする募集主が悪い
      とも言われていた(要は、プレイヤーがPT参加してから詳細を指定するのではなく、
      PT参加する前に条件を細かく指定するのがMHFにおける指定の常識ということである)。
      もちろん参加者は募集要件をきっちり守らなければならないのは言うまでもないが、
      参加者同士のトラブルを避ける、という意味もあり、
      あまりに難解すぎる、もしくは主観が多分に入る指定は誤解の素として敬遠されていた。
      • MHFのチャット*3はメインシリーズの集会所コメントよりは多く文字を入れられたのだが、
        それでも長すぎる募集文は大量の募集文が流れる場所では見づらく不適切であると言われており、
        簡潔・明瞭さが重視されていた事は間違いない。
        また、参加する側もトラブルを避ける為に「曖昧な指定の募集には入らない方がいい」と言われていた。
    • そもそもPT募集自体が「スムーズに、及び安定してクエストを回すためのもの」
      と位置づけているプレイヤーが多数に上るMHFにおいて、参加してトラブルになってなかなかクエストに行けない…
      と言ったような状況は忌避すべきものがあった。
      その為上で書いた「待ち時間が何時間かかっても、
      ○分短縮してクエストを回せるならストレスにならないから良い」という主張は、
      現在のMHFでは否定こそされない(超高難度クエストの中には一発勝負のクエストもあるため)が、
      一般的なクエスト募集においては概ねナンセンスなものとして受け止められていた。
      ただ明記してない部分で揉め事が起こるのは最も避けたいことであり、
      明記できなかった部分を事前(出発前)対応で補えるか、様々な面でPT主の力量が試される部分であったと言える。
      そのため明確な事例ではないものの、SNSを使って事前にPTを集めるなどの行為も、
      終盤には行われていたものと推察できる。
  • MHFにはキックアウト機能が存在せず、
    また前述の募集スタイル上、仮にあっても再参加が容易な仕様になっているため無意味と考えられている。
    つまり募集主は条件を満たさない参加者には話し合いでそれを伝え参加を断念してもらうしかないため、
    参加者がそこで「これでも勝てます」などとごねるのは重大なマナー違反であると認識されていた。
    無論、だからと言って募集主は暴言や脅迫めいた言動で排斥していいわけではなく、
    相応の礼節が求められていた事は言うまでもない。
    • 先述した「自ら決めた指定を守らない募集主」はMHFにおいては特に警戒されやすい。
      要するに自分自身が「指定を守りません」と沢山の人に向けて宣言しているようなものであるからである。
      また、本作には不退スキルや進化武器のような、「通常装備の枠外にあるモノ」が存在するのだが、
      これらについて自身が持っていないのに指定するのは、
      「自身が持っていないが、強いと聞いたので(もしくは周りが指定しているのでよく分からないまま)指定したい」
      という、他力本願又は自身の無知さをさらけ出す行為であり、
      しかも後述する「影響」を少なからず与えるものであることから特に嫌われている。
      なおこれらを持っている人がその指定が無い所に参加するのは問題ない*4
  • また、MHFでは実に多くの人が同時にプレイしている(ワールドチャットという単位で見ると最大1000人)のと、
    指定募集をする意図は上述した「棲み分けで互いに不快な思いをしない」ためであるため、
    不謹慎・礼を失した指定や、特定の参加者を意図的に排除する意思の見える指定は好まれない。
    前者は例えば○○しろと言った命令形の指定や、ハラスメントに該当しかねない(下ネタなど)募集文である。
    このようなものは最悪の場合、ハラスメントで通報されて処分を受けるケースがあった様子。
    後者については、例えば大剣×、遠距離武器×などのように、
    よほど特別な事情が無いのにみ関わらず、特定の武器や装備を参加NGとするような募集文が該当する。
    • 特定の武器種のみを除外する募集については、
      「何故除外するのか」という明確な理由がサービス末期のMHFでは上級者層ですらも見いだせなかった。
      例えば募集主が狩猟笛で被りを防ぐのであれば「主笛(狩猟笛装備を意味する)」、
      全員で切りかかって尻尾を切りたいなら「斬(切断属性を有する手段を意味する)」、
      特定の武器種のみを募集したいならそう書けばいいだけ、と言った具合に、
      態々「×」で募集する理由はないのである。
      このような募集が嫌われる背景には、かつてMHFにおいて×指定を利用した強い選別が行われており、
      しかもその中にはいわゆる私怨(単に嫌いな装備であったり、嫌いなプレイヤーの装備であったり、
      いわゆる地雷(と本人が思った)プレイヤーの装備だったり)と思われるケースも往々にして見られたことから、
      効率至上主義の衰退に伴い、そうした負の部分が忌避されている事が理由にあると言える。*5
    • また、MHFでは区画によって推奨されるランク帯が異なっているケースがあるのだが、
      例えばHR区画においてG級武器の指定をしたりするような行為は、
      その区画に居る大多数のハンターが募集に乗ることができない事を承知で嫌がらせのためにやっている
      と見做され強い非難に晒されるケースが多かった。
  • 基本的に「指定」は自分と参加してくれるメンバーのマッチングを行うための手段であり、
    仮にそれがどんなに不合理なものであったとしても最終的に困るのは自分と、残り1~3人の参加者だけである。
    だがMHFでは先述の通りワールドチャット単位で最大1000人のプレイヤーがその指定を同時に目にするため、
    それが伝播することでゲーム全体の空気に大きな影響を与えることがある。
    実際、過去にそういう事例が発生しており、先述した
    「自ら決めた指定を守らない募集主」「特定の参加者・プレイヤー層を意図的に排除する意思の見える指定」
    「揉め事が起こりかねない指定(の表現)」「他者への寄生など、ゲーム性を大きく揺るがしかねない募集」
    などが忌み嫌われているのはそういう過去の教訓も兼ねていると言える。
    • 過去の例を列挙するとキリがないためこちらでは記載しないが、
      一例を挙げるとフォワード.5における「秘伝防具以外の装備は無価値」という俗に言う秘伝防具絶対主義思想は、
      元をたどればあるクエストにおいて「秘伝防具」指定が乱立し、その直後に作成難度が緩和されたこともあり、
      通常クエストでも「秘伝」指定が乱立したことで一般のプレイヤーにも広まったのが大きな要因となっている。
      また、2015年頃に問題視された「天廊の番人討伐代行指定」は、
      「募集主と参加者の間で利害が一致しているので問題ない」とする意見と、
      「ゲーム性を否定するような行為を広めていいのか」「これが他のクエストに波及したらどうする
      という意見がぶつかることになった。
      実際後者については、普通のクエストで「代行」指定を行うプレイヤーが実際に現れるようになり
      これによって募集主と参加者、つまり当事者だけの問題ではなくなってしまった。
    • 公式側は当然チャットのログを保管しているため、どのような募集が人気となっているか把握している。
      このため過去には「ハメ狩猟のための装備指定が多くクエストに参加できないプレイヤーが増えた」
      という理由でハメ対策を行ったことを説明したり、
      先述した秘伝防具の、精錬装飾品を入手できるという大規模な緩和についても、
      「秘伝指定が多く、プレイヤーのクエスト参加に支障をきたしている」というのが直接の理由であることを、
      インタビューなどで言及している。
  • とはいえ流石に他シリーズとあまりに募集の仕方が異なるという事もあってか、
    MHF-Zでは、ある意味緩衝材ともいえるクイックパーティーというシステムが導入された。
    これは簡単に条件を入れることで自動マッチングが行われるシステムだが、
    貼り主が「クイックパーティー」でクエストを貼らないとその検索対象にはならないため、
    募集文を物理的に見る事ができないままクイックパーティーでPTに自動参加してしまう、
    という事態は起こらない。
    ただ、郷に入ってはなんとやらと言うべきか、始めたばかりのプレイヤーを除くと活用されていたとは言い難い。

変遷

  • MHFでは他シリーズの「集会所」に相当する求人区というシステムがあった。
    前述のチャット募集は集会所の無い「自由区」でも問題なく行える、という所がミソであり、
    黎明期のMHFでは「求人区」で指定募集(やクエ回し)を、「自由区」では無指定
    (当時の価値観では、クエストやモンスターのみを設定する事)というのが常識であった。
    無論このやり方は様々なトラブルの種となり、公式側はそれに対して
    「効率狩りが横行しそうなクエストを求人区で受注できなくする」処置を取ってしまった。
    その結果、今度は自由区で指定が行われるようになっていった。
    当時は指定=効率狩りという見識が極めて強いものがあり、この状況には苦言を呈する声もあった。
  • その後、自由区で効率狩りを実施したい(せざるを得ない)プレイヤーと、
    自由区で効率狩りに巻き込まれたくないプレイヤーの利害が一致し、
    「募集文による棲み分け」という手段が行われるようになっていった。
    MHF-G1からMHF-GGにかけて、多くのハンターの意識が効率至上からそうでないものに変わっていったが、
    プレイスタイルの棲み分け(効率狩りも否定してはいけない)という事で、指定募集は引き続き継続されていた。
    そしてMHF-GG以降のMHFにおいては、
    指定募集が飛び交うことそのものより、指定せずに参加者に文句を言うPT主や、
    多くのプレイヤーが不快な思いをする指定募集が問題視されるようになるなど、
    最初に述べた指定募集の意義がより重要視されるようになった。
    同時期のメインシリーズ(MH4/4G)において、
    指定募集が物理的に出来ないことでのトラブルが少なからずあったという事もあり、
    「指定募集そのもの」の存在を問題視する声は聞かれなくなった。
    • G3~G5アップデート(2013年末~14年中盤)では新規ハードの対応などもあり、
      新規参入者が増える状況があったため
      「分かりやすい指定募集によるプレイスタイルの棲み分け」は急務となっていた。
      そのためこの時期に一気に指定募集の創意工夫が進むこととなり、
      以後の価値観として根付くことになったと言える。
      • 公式サイドもこの辺りの急激な環境変化に対応しようとしていた兆しがあり、
        PC/PS3サーバーでは、MHF-GGアップデートにおいて
        各ランク毎の「装備自由」ワールドが設置されていた。
        他のワールドが減らされたわけではないので、本来このエリアでの装備指定は好ましくない…のだが、
        この頃は「装備自由」は「防具種の自由」と捉えられており、
        防具種以外の指定は普通に行われ、機能しなかった。
        その後上述のようにユーザーサイドでの配慮による棲み分けが定着したことを受けてか、
        ワールドの再編に伴い「装備自由」ワールドは消滅している。
        なお、過去に同じような装備自由ワールドが設置されたことはあったのだが、
        当時はまだ求人区が本来の役割を果たせていた(メリットは激減していたが)状態であり、
        更に自由区の指定も一部エリアでのみ行うべき、という考えがまだ主流であり、機能していなかった。
  • なお、それを持ってさえいれば多くの募集に乗りやすい、という点から
    過去のMHFでは「指定が頻繁にされる武器種・武器・防具=強武具(武器種)である」
    という認識がされる場合が多かった。
    そのため、単一の武器種・武器・防具のみが頻繁に指定されつづけると、
    ゲーム内でそれしか使われなくなるという事象が発生することがあった。
    この辺りはメインシリーズで近年言及される「投稿動画をきっかけに使用者が爆発的に増える」
    現象に近いものがあり、MHFでもサービス末期にはそうなることがあったが、
    チャットの募集文だけでそのような風潮が作られることがあった、というのは特筆すべき事項であろう。

関連項目

システム/求人区
ゲーム用語/効率厨
モンハン用語/プロハンター
ゲーム用語/インフレ


*1 ごく初期のバレンタインデーやホワイトデーのイベントでは「贈る側の性別で指定されたクエストの報酬アイテムはメールで送信できるが、贈られる側の性別で指定されたクエストの報酬はメール送信不可のため、贈られる側の性別でしか『武器の作成』まで完遂できない」というケースはあった。ただし、キャラクター追加サービスとエクストラコースで利用できる「宅配ボックス」を使って本来武器生産まで行けないはずの「贈る側の性別のキャラ」が武器を生産できるのは仕様という注釈もあった。
*2 @=「あと」の意。上記の場合、募集人数残り2名であることを指す。
*3 ジャンプ機能を使う場合は使える文字数が決まっていた
*4 純粋に、貼り主の装備が弱い等の事を承知の上で、お手伝い等として入っている可能性が高いため。
*5 ちなみに除外したい武器種「以外」を書き連ねるというパターンもかつては散見されたが、募集文が長くなりすぎる事と陰湿さが際立つなどの理由でやはり敬遠された