クエストにおいて、本来の目的(メインターゲット)とは別に設定されたクエストのクリア条件。
通称は「サブタゲ」。
目次
概要
- MH2で初登場したシステム。
クエストの本来の目的とは別に、補助的なクリア条件が指定され、それが「サブターゲット」と呼ばれる。
2021年現在のシリーズにおいては、MH2・MH3・MH4(G)・MHX(X)に存在する。
また、派生作品ではMHFとMHXRにも存在していた。
- このサブターゲットをクリアすると追加報酬が発生するほか、
その時点でクエストを終了して帰還することが出来る。
このことを特に「サブクリ」(サブターゲットでクリア)や「サブタゲ帰還」と呼ぶ
(メインを達成する前提の進行でサブターゲットをクリアしても、普通「サブクリ」とは呼ばない)。
サブターゲット達成で帰還した場合、メインターゲットの報酬は入手できないが、
サブターゲット報酬とその時点での部位破壊報酬が入手できる。
ただし、本来の目的であるメインターゲットは達成されていないため、
未クリアのクエストの場合クリアマークはつかない。
- 例えばメインターゲットが「リオレウスの狩猟」であったとすると、
サブターゲットに「リオレウスの頭部破壊」などといったものが指定される。
この場合、リオレウスを狩猟することによってメインターゲット達成となりクエストクリアとなるほか、
リオレウスの頭部を破壊することによってサブターゲットをクリアしたという扱いになり、
クエストクリアの際にその分の報酬を追加で獲得できる。
- MH2、MH3、MHFではサブターゲットにはA・Bの2つまでが指定される。MH4以降は1つだけとなった。
MHWorld以降は別システムとなる。詳細は後述。
特徴
- サブターゲットに指定される内容は様々で、メインターゲットのモンスターの特定の部位破壊であったり、
落とし物の納品であったり、乱入してきたモンスターの狩猟or部位破壊であったりと様々。
基本的にはメインターゲットを達成するより簡単な内容が多いが、
メインとは全く無関係かつ、はるかに難しい内容であることがある。- サブターゲットの設定の無いクエストもあり、そのような場合「サブターゲット:なし」と表記されるが、
MHFのフロンティアクエストの中には「サブの美学」という名前を冠するものがあり、
それらは逆に「メインターゲット:なし」となっている。
メインターゲットが存在しないためサブターゲットクリアで帰還するのが目的のクエストである。
基本的にレア素材の救済クエストなので人気は高いのだが、
サブターゲット達成が不可能な状況に陥ってしまうと、リタイアするしかなくなってしまうので注意が必要である。
- サブターゲットの設定の無いクエストもあり、そのような場合「サブターゲット:なし」と表記されるが、
- このサブターゲットの最大のメリットは、サブターゲット達成のみでも帰還できる、
つまりメインターゲットをクリアするより早くクエストを終了できること。
確かに報酬は減ってしまうのだが、部位破壊報酬は問題なくもらえるため、
特に部位破壊素材がピンポイントで欲しい時には非常に重宝する。
また、その時点で入手していた素材もそのまま持ち帰れるため、尻尾切断マラソンにも向いている。
リタイアマラソンとは異なり、
クリアするたびに何らかの形で報酬が入るため、時間効率こそやや落ちるものの実入りはより大きい。
- また、サブ報酬は確かに報酬の量は少ないのだが、報酬の質自体は悪くないことが多く、
場合によってはレア素材が含まれていることまである
(特に部位破壊がターゲットの場合、それで得られる素材がサブ報酬にも設定されている場合が多い)。
これらのことからこのシステムの人気は高く、MH4で復活することが判明した時は大きな話題となった。- MHFにおいては、G級モンスターには週代わりで部位破壊サブのクエストが配信される。
これらは部位破壊素材が得やすい(報酬自体はもとより、サブクリで早く回せる)反面、
メインを達成してもコモン素材が集まりにくいという形で常設クエストとは差別化されている。
- MHFにおいては、G級モンスターには週代わりで部位破壊サブのクエストが配信される。
- MHFでは特に「サブクリ」あるいは「サブのみ」として募集文に飛び交うこともある。
環境の変化で少なくなったが、かつて手に入りにくい事に定評のあった古龍の剛なる翼を
入手する目的でサブクリによるクエ回し募集が度々発生していた。
また、キャラバンクエストではサブクリアでも報酬が変わらない上に、
メインターゲットクリアより待ち時間が短い為多用される。
近年でも1人プレイ時などの場合に採用されることがある。
- たまに、大型モンスターを気絶させるとか、乗り状態を成功させるといったものが設定されている。
それらが成功できたところで、依頼主やギルドに一体どんなメリットがあるのだろうか?
部位破壊や小型モンスターの討伐などならまだ分からなくもないが…。- 「生態を観察する機会を得るために、特殊な状態にしてほしい」、と言うことなのかもしれない。
- MH3では「砂原のアリ塚を破壊する」「凍土のたいまつを全て点ける」など変わったサブクエがいくつかあった。
MH4以降はこういったサブクエは見られなくなっている。- MHX(X)では「乗りを指定回数成功させる」というものが多くのクエストに存在し、
「旗を立てる」という変わり種が復活している。
- MHX(X)では「乗りを指定回数成功させる」というものが多くのクエストに存在し、
- MHFでは「メインターゲットの大型モンスターへの一定ダメージ」等という、
メインターゲットを達成する過程で必ず達成できるターゲットが多く存在するが、
依頼文を見るとどうやらサブターゲット制度の試験という目的が強いようである。
プレイヤーの視点ではクエストを途中で切り上げられるという選択肢であったり、
メインターゲットを達成した場合の追加報酬といったところだろう。
- 上記の「サブの美学」が特に有名だが、メインシリーズでも、
メインターゲットが忘れられるほどにサブターゲットが美味しいクエストが登場することがある。
MH4(G)の銀の匙コラボクエ、
MHXXの「サブターゲットがメイン」と言わんばかりのクエストなどが有名。
- MHX(X)ではサブターゲットの報酬量がクエストごとに変わるようになった。
ベースは最低枠1ランダム枠3だが
サブターゲットが狩猟である場合やクエストが二つ名クエストである場合に増加し、
サブターゲットが量の少ない採取やクエストが獰猛モンスターの狩猟だと減少する。
ただしイベントクエストではこの法則に従わない場合が多い。
- MHX(X)では、特にイベントクエストにおいて特に重要な要素となっている。
本作での装備強化は防具の強化に鎧玉以外のアイテムが必要だったり、
これまで一発生産がメインだったイベント武器であっても数回の強化が可能になったりと、
従来作とは異なる強化システムになっている。
しかしこれがイベント装備の場合、強化のたびにイベントクエスト限定の素材が要求され、
最終強化するまでにおおよそ武器で6個、防具は一部位につき3個を必要とする。
さらに従来作から続投の企業コラボでは一つのクエストで今までの装備がまとめて作れる事が多く、
そのクエストで作れる全ての装備を生産・最終強化するのに100個以上のイベント素材を使用なんてケースも。
このため必然的にそのクエストを何周もする事になるのだが、今回のイベクエではサブ報酬にもイベント素材が含まれる。
そればかりか通常のクリア報酬では一枠に1~3個までしか出ないイベント素材が、
サブ報酬の場合確定でこそないものの全ての枠にイベント素材が出る可能性がある。
このためイベントクエストではサブターゲットも達成した上でのクリアが推奨とされている。
ただしそれもあってか達成条件は2ヶ所以上の部位破壊や竜のナミダの複数納品などやや厳しめの設定が多い。- クエストによってはサブターゲット達成が楽なものもあり、
その場合はメインそっちのけでサブタゲマラソンのみでイベント装備を作成することも可能。
- クエストによってはサブターゲット達成が楽なものもあり、
- 似て非なるものとして、MHFにおける「マストオーダー」がある。
こちらは、2つまたは3つの条件を全てクリアしなければクエストを達成できない。
いずれかの条件が達成不可能に陥った場合(例:必要な部位破壊をする前に討伐)は即失敗となる。
その分、報酬は充実する場合も多い。さらにデフォルトで激運効果が発動する。- こちらも、必ず達成できる目標がマストに含まれている場合もある。
やはり報酬枠を増やすためだったり、体力を一定値まで減らしたことを通知するためだと考えられる。
- こちらも、必ず達成できる目標がマストに含まれている場合もある。
- MHWorldではサブターゲットという概念は削除されてしまったが、
新たに追加されたバウンティがその系譜を受け継いでいる他、
メニューから「クエストから帰還」を選ぶ事でサブクリのように部位破壊報酬等を受け取って帰還できる。
さらにこちらは条件が無くいつでも帰還でき、どんなクエストでも部位破壊マラソンが可能になった。
サブターゲットシステム最大の利点である「手軽さ」という点を突き詰めた1つの解答とも言える
これまでありそうでなかった画期的なシステムと言えるだろう。
但し、サブターゲット報酬に当たるものは存在しない。
- MHRiseでもMHWorldのバウンティを踏襲して細部を調整した
フリーサイドクエストという別のシステムとなっている
詳細についてはサイドクエストの記事を参照されたし。
また、通常クエストとは別の形のクエスト、百竜夜行においては
百竜サブ任務というものが存在する。これはサブ任務のみでクエストクリアが可能であり
かつてのサブターゲットに近いシステムとなってはいるものの
基本的にはなるべく多くのサブ任務をこなしながらクエスト達成を目指す為のシステムであり
立ち位置そのものはサブターゲットとは異なる。
ちなみに百竜夜行ではサブターゲットと前述のフリーサイドクエストの両方が達成可能である。
百竜夜行で達成出来るフリーサイドクエストが少ない事はさておき。
- MHXRにもサブターゲットは登場しており、主に探検クエストに存在する。
一つのクエストに二つ存在しており、
メインターゲットのモンスターの特定の部位破壊、特定の武器種でクリア、
プレイヤーとパートナーが指定された同じ武器種を装備してクリア、
特定の属性でクリア(または、特定の属性以外の属性でクリア)、ノーコンクリア、先制攻撃成功など、
多岐に渡る。
サブターゲットをクリアすると、サブターゲット報酬として、交易ポイントが入手できる。
注意点
- サブターゲットをクリアしてもクエスト自体に失敗した場合はサブ報酬は獲得できない。
すでに2乙してアイテムも底を尽きつつあるなど、
クエスト状況が敗色濃厚だと判断した場合に即座にサブクリすることで、
少しとはいえ報酬を受け取って帰還することも可能である。
- ただし、(既に前者はゲーム自体の、後者はオンラインのサービスが終了しているが)MHF及びMH2・MH3において、
マルチプレイ中では1人がサブクリを選択するとほかの参加者も同時に帰還することになるため、
「あと少しで勝てたかもしれないのに!」などと言ったことでつまらない争いが起こってしまうこともありえる。
そのため、メンバーに断らずに自分一人の判断でサブクリするのはマナー違反である。- なお、MH4以降の作品ではサブクリを選択した人のみ帰還するようになった。
とはいえ、クエストメンバーが減ってしまうので無断サブクリは迷惑であることに違いはない。
この際他のプレイヤーにはリタイア時と同じメッセージが表示されるため注意が必要である。
サブクリのみが目的の場合自分でそのような条件の部屋を作るか、
部屋主に伺いをたてることで快適なハンターライフを送れることだろう。
- なお、MH4以降の作品ではサブクリを選択した人のみ帰還するようになった。
- MH2やMH3、MHFではサブターゲットの達成にはベースキャンプのベッドから行う必要があったが、
MH4からはメニュー画面から行えるようになった。
より簡単にサブクリできるようになったので上で述べたような配慮は欠かさないようにしよう。- そのメニューの並び順だが、サブターゲットの下はクエストリタイアが陳列されている。
サブターゲットはクリアして部位破壊もしたが3死しそうor制限時間間近という時に
サブターゲットで帰還しようと思って慌ててリタイアしてしまった…という事が無いように。
- そのメニューの並び順だが、サブターゲットの下はクエストリタイアが陳列されている。
- また、クエストクリア後にサブターゲットを達成する事はできない。
クエストクリア後に納品は受け付けておらず、小型モンスターを討伐などしてもカウントされないので注意。
- 一連の説明を受けて「サブターゲットクリアは楽」と言う誤解を抱いた者も居るかも知れないが
狙って達成しようとすると、逆に、通常のクエストクリアより難しくなる場合もある
と言う点は、決して忘れてはならない。
部位破壊にしても、気絶や乗り成功にしても、
確実に達成できる自分流のメソッドに沿って安定的に戦えるならともかく
「討伐もしくは捕獲のついでに、あわよくばサブターゲットも……」となると
サブターゲットに手間取ってしまい、メインクエスト達成も危ぶまれる羽目になる。
特にプレイヤーの技量や装備の質がほぼ意味を為さない納品系のサブタゲは
対象となるアイテムが指定数に達するまでサブターゲットは無いものとして考えた方が良い。
MHXの「乗りを〇回~」系統は、同作では乗り耐久値が大幅に上がっている関係でかなり難しくなっている。
エリアルスタイルであればモンスターの耐久力と武器性能の兼ね合いもあるが、
概ね達成可能なのでついでに狙ってみるのも一興。
余談
- サブターゲットの英語版の表記は”Subquest”となっている。
一方メインターゲットは”Main objective”である。
英語の意味合いとしてはobjectiveもtargetも「達成するべき目標」を示す単語だが*1
モンハンのサブターゲットは達成するかは個人の自由であり無視しても間違いではないので、
それをtargetと名付けるよりはsubquest(副次的な探求)と呼ぶ方が英語的には正確ということだろう。
モンハン以外のゲームでも似たような要素を「サブクエスト」と呼ぶものもあるし
それに引きずられて「サブクエ」と呼ぶ者も当wiki内も含めているが
英語版の”Subquest(s)”に対応する日本語版の呼称が「サブクエスト」なのはMHSTやMHST2の話であり、
メインシリーズやMHFでは一貫して「サブターゲット」である。
想像だが「クエスト」という呼称を濫用する方が初心者が混乱するという考えなのかもしれない。