システム/眩暈

Last-modified: 2024-04-26 (金) 05:09:00

ハンマーなどによる打撃攻撃でモンスターの頭部にダメージを与え続けると発生するステータス異常
眩暈(めまい)と読む。「スタン」や「気絶」とも呼ばれる。

目次

呼称について

  • システムが導入されたMH2の攻略本では「気絶」と呼ばれていた。
    ハンターの「気絶」と同様、何度も衝撃を受けてしまい意識が朦朧としている状態。
    • この状態異常に陥ったモンスターの大半はもがき続けるため、本来の意味での「気絶」には全く見えない。
      その点では「眩暈」表記の方がゲーム内での描写には合致している。
      もっとも、これは立ちながら「気絶」するハンターにも同じことが言えるのだが…
  • プレイヤーの間では「スタン」の言葉がよく使われており、
    ネット等で眩暈関連の話になると大体スタンという表現が出てくる。
    • 余りにもスタンという言葉が主流であるため、MHP3の攻略Wikiでは
      公式の正式名称である「眩暈」表記にすべき』という議論が起きたほどである。
    • ちなみに「スタン」に関してはMHSTシリーズの方で正式に状態異常として登場している。
      内容は1ターン休み系の効果。
  • そのような経緯との関連は不明だが、MH4からは再び正式名称が「気絶」に戻った
    一方でモンスターが閃光玉の効果を受けている状態を「めまい状態」と呼称している。
    ややこしいなぁもう...
  • MHFでは、シジルの特殊能力の1つに「スタン値」があり、
    「めまいを起こしやすくなる」という説明文だが、効果名は「スタン値」の表記。
    MHF運営はネットユーザーで流行っている言葉にすることで混乱を避けたものと思われる。
  • なお、「眩暈」についても「目眩」という別の表記になる場合がある。
    表記が異なる場合でも、両者とも同じ意味であるため齟齬は発生しない。

概要

  • ハンマー・狩猟笛をはじめとする打撃属性の攻撃に主に設定されている数値がある。
    この数値についても「眩暈値」や「スタン値」などの表記揺れがあるが、ここでは気絶値とする*1
    気絶値を持つ攻撃をモンスターの頭部に当てることで気絶値が蓄積され、
    上限値に達するとモンスターは昏倒してしばらくの間地面でもがき、完全に隙だらけとなる。
    これを主にスタンと呼び、ハンマーや狩猟笛での立ち回りにおいて重要なダメージソースとなる。
  • 厳密には「打撃属性=気絶値付加」ではないので要注意。
    ランスの突きやスキル適応撃を発動した状態での攻撃は肉質に応じて物理属性が変化するが、
    打撃属性として計算された場合でも気絶値は蓄積されない。
    逆に徹甲榴弾の爆風ダメージは気絶値を持つが、この爆風は無属性であり打撃属性は含まれない。
    スキル抜刀術【力】で気絶値が追加された武器出し攻撃は打撃武器以外では打撃属性ではないし、
    弓の曲射減気ビンによって気絶値が付加された場合も打撃属性になるわけではない。
    あくまで「打撃に気絶値が一緒に付加される傾向がある」というだけで、実際は個別に設定されるものである。
  • 蓄積させた気絶値は時間経過と共に少しずつ減少していってしまうので、
    もたついていると、いつまで経ってもスタンが取れないこともある。
    安定してスタンを取るには的確に頭部を攻撃し続ける腕前が求められる。
    なお他の状態異常と異なり、蓄積を行っても減少までの残り時間は変化しない。
  • 気絶値を持つ攻撃は作品を追うごとに増加している。
    • MHP2G以降は徹甲榴弾に気絶値が追加、またMH3から登場した減気弾も気絶値を持っているため、
      ボウガンでもスタンを狙っていけるようになった。
    • MH3ではモーション刷新に伴い、切断武器である片手剣やランス、大剣にも打撃攻撃が追加されたが、
      片手剣以外は攻撃バリエーションの関係でスタンを狙うのは難しい。
    • 近年の作品ではボウガン殴りにも気絶値が追加されている。
      大型モンスター戦では使い物にならずケルビの角集めに重宝する程度だったが、
      MHWorld以降は威力と気絶値が急上昇し実践的なアクションになった。
    • スラッシュアックスの減気ビンも気絶値を持っている。
      とは言え、その数値が極めて低い上に確率発動なため、スタンはほぼ不可能であったが、
      MHWorld以降は確定で発動するようになり、ソロでスタンを狙うことも現実的に可能になった。
    • チャージアックスの榴弾ビンによる爆発にも気絶値が設定されている。
      気絶値はかなり大きく、高出力属性解放斬りまで当てればほぼ確実にスタンを取れる。
    • 操虫棍は打撃属性の猟虫による攻撃ならスタンを狙える。
    • 変わったところではMHFにおいて格闘王を発動させたハンターの
      ドロップキックにも気絶値が設定されており、その気になればキックのみでスタンがとれる。
  • モンスターにスタンを起こさせるその他の方法としては、以下のようなものもある。
    • 強打の装衣を装着して攻撃を当てる。
    • モンスターの頭部に当てたスリンガー着撃弾に追撃を加える。
    • 天廊内で振り子のように振り回されている岩塊にモンスターを誘導してヒットさせる。
  • スタンしたモンスターは基本的に無抵抗で地面でもがき続けるので、この間ハンターはやりたい放題。
    砥石や回復など態勢を整えることもできるが、
    せっかくの攻撃チャンスなので、ここぞとばかりに攻撃を加えてやろう。
    • 当然ながら、スタンの有効性はモンスターにより異なる。
      フルフルのようにスタン時間が短いもの、キリンやクイーンランゴスタなど、
      スタン自体起こさないものもいる(MH4以降のキリンはスタンするようになった)。
      バサルモスやグラビモスに至っては、スタン中でもじたばたと暴れて風圧を発生させるので、
      剣士は近寄りづらく、ガンナーも弱点のスナイプが困難となるため、
      それらへの対策や作戦がないならスタンを狙わないほうがいい。
    • 天廊の番人『ドゥレムディラ』はめまいが発生すると、
      その場で立ち止まったまま星のエフェクトを出して一瞬動きが止まるが、
      その後は何事もなかったかのように行動を再開してしまうのであまり拘束ができない。
    • ユニークなのはゴウガルフ
      ゴウガルフは二体一組のモンスターであるが、スタンさせると復帰後も何故か星エフェクトが出続ける。
      それどころか、あろうことか相方を襲い始める
      非常にユニークな効果で実用性も高い。
  • MHP2G以前におけるドスギアノスやドスランポス、ドスファンゴなどの中型モンスターは
    部位分けがされていない関係でどこを攻撃しても気絶値が蓄積されるので、
    打撃武器であるハンマーや狩猟笛との相性が良かった。
    MH3以降やMHFの特異個体では頭部と胴体の判定が分かれたため、しっかり頭を狙う必要がある。
    • 気絶値を蓄積可能なのは基本的に頭部のみであるが、
      MHP2G以前は頭部以外でも蓄積可能なモンスターが存在した。
      ナルガクルガの背中、ウカムルバスの後脚、クシャルダオラの尻尾などが該当する。
      なお、これらの部位では気絶値にかなり強烈な減算補正がかかるので、結局は頭部を狙った方が効率は良い。
  • 小型のモンスターも気絶値が蓄積されればスタンするが、
    その前に倒してしまう事が多くあまり見られない。
    ただ、打撃武器のオトモアイルーを連れていけば頻繁に目にできる。
    • リノプロスは突進中に岩などに激突するとそのまま気絶してしまう。
    • 多くの小型モンスターは部位分けがされていないのでどこを殴ってもスタンを取れるが、
      ガレオスや牙獣種など一部の小型モンスターは部位ごとの肉質が設定されているため、
      しっかり頭を殴らないとスタンしない。
    • 巨体を誇るリモセトスだが、体力は他の小型モンスターとそう変わらず、頭の位置もかなり高いので
      スタンさせるのが特に面倒。スタンさせる理由も特にないが。
  • 落とし穴にハメている最中にスタンさせると、もがくこともなくその場でぐったりとする。
    弱点を滅多打ちにでき、落とし穴の効果時間も延びるので、狙えるなら狙ってみよう。
    反対に、シビレ罠に掛けた時にスタンさせるとシビレ罠は破壊される。
    せっかく罠に掛けてできたチャンス分を無しにしてしまうのは勿体ない。
    そろそろスタンしそうだと思ったら気絶値を含む攻撃を頭部に当てるのは控えよう。
  • なお、麻痺状態の効果時間中に気絶値を規定値溜めると、すぐにではなく麻痺の解除と同時にスタンする。
    が、MHP3からは麻痺中であろうが規定値に達した時点でスタンする模様。逆もまた然り。
  • 一部のシリーズでは、気絶するとモンスターが目を閉じるようになっている。なかなかに芸が細かい。
  • かなりの実力または運が必要だが、空中に居る状態のモンスターに対してスタンを発生させることも可能。
    その場合、ハンターが気絶した時と同様に一度地面に落下し、
    起き上がったと思った瞬間再び体勢を崩してもがきだす。
    低空飛行やジャンプで攻撃してくるモンスターが相手なら、ハンマーや狩猟笛でも狙えなくはない。
    • 近年の作品ではこの不自然な挙動は修正され、ちゃんとスタンしながら落下する。
  • スタンが解除される際にはモンスターが起き上がった後、
    麻痺などと同様に頭を振り上げたり身を震わせたりといった解除モーションを取る。
    しかしMHWではこのモーションが削除され、モンスターが起き上がった途端に通常の行動を取る様になり、
    スタンによる実質的な拘束時間が大きく減ってしまっていた。
    つい先程まで昏倒していたモンスターが急に動き出すというのは流石に不自然に思われたのか、
    次回作であるMHRiseでは多くのモンスターに解除モーションが復活し、XX以前と同様のチャンスを得ることが出来る。
  • MHFに登場するアクラ系のは、スタンしている間は絶対に討伐できない。
    スタンが終わったときに、体力が1の場合だと蹴るだけで討伐できる。
    といった、他のモンスターの毒状態のような仕様になっている。

専用エフェクト

  • MHP2G以降の作品では、目眩の蓄積値が貯まった時は専用のエフェクトが出るようになった。
    頭部への攻撃時に出る黄色っぽいエフェクトがそれ。
    これにより、頭と首、胴の肉質が似通っているモンスターでも、
    ちゃんと頭に当たっているかが判別しやすくなった。
    ちなみに肉質の区別がないMHP2Gのドス系や、元々目眩を起こさないモンスターにはエフェクトは出ない。
  • MH3以降では視覚エフェクトと同時にサウンドエフェクトまで追加され、さらに分かりやすくなった。
    頭部に攻撃する度に、ガキィン!といった感じの痛快な高音が鳴り響く。
    集中型の曲射を全弾頭部へ撃ち込んだ場合、一瞬とはいえすごく騒がしくなる。
  • MHWorld以降、再び視覚&サウンドエフェクトが変更された。
    視覚エフェクトは小さな火花が飛び散る控えめなものに変更。
    サウンドはややマイルドながらも小気味良い調子の音になった。
  • MHP2G以前の作品であるMHFにはもちろん存在しなかったが、
    運営への多くの要望により、シーズン10でスタンエフェクトが追加された。
    しかしMHFの場合、「頭部への打撃攻撃」だけではなく「目眩値の溜まる部位への打撃攻撃」で決定されるらしく、
    攻略本等でしか確認できないアカムやクシャの尻尾でもエフェクトが出るようになってしまった。
    逆に蓄積不可能な状況、つまり目眩中に頭部へ攻撃をしてもエフェクトは出ない。
    • また、フォワード.3の紹介ムービーの特定の台詞が、一部のハンター達から異様なまでの支持を集めている。
      気になる方は調べてみるのも良いだろう。
      眩暈を起こす!抜群の破壊力!
  • MHF-GGで追加された穿龍棍のリーチ長モード溜め攻撃は、
    命中した部位を問わず眩暈値が蓄積するので、どこの部位に対してもエフェクトが発生する。
    当初はバグも疑われていたが、蓄積することも含めて意図された仕様である。

関連項目

システム/気絶 - こちらはハンターが受ける方の状態異常を指す。
システム/状態異常
システム/特殊装具 - 強打の装衣を纏うことで、ほぼすべての攻撃に気絶値を付与できる。
スキル/KO
スキル/抜刀 - 抜刀術【力】は、切断武器の抜刀攻撃に気絶値を付与する。
BGM/森丘戦闘BGM - MHFにおける森丘の凄腕クエスト汎用戦闘BGMの曲名が「眩暈」である


*1 参考として、MHRise時点での正式名称は「気絶値」である。