MHシリーズ初期から登場していた量産型のヘビィボウガン。
古参の間で「アルバ」といった場合、煌黒龍ではなくこちらを表すことも少なくない。
本項では派生種も含めて解説する。
目次
アルバレスト系列
- アルバレスト
- 工房にて大量生産されている安価な武器。他の初期武器と同様ヘビィボウガンの練習用とされる。
しかしながら全ての攻撃弾に対応しているなど決して悪くはない性能を誇り、序盤を乗り切るには十分。- 無印MHのオープニングムービーにて、栄えあるラストを飾った武器。
迫りくる空の王者リオレウスに対し、岩陰から冷静に狙いを定める第3の狩人。
そして英雄の証の〆と共にこの武器の銃口がどアップになり、
放たれた爆炎からタイトルロゴが登場する。ものすごくかっこいい。- MH2のOPにも登場。仲間の大剣使いをドドブランゴの奇襲から救っている。
次弾は回避されてしまったが、弾が高速回転しつつ飛んでいく様はやはりかっこいい。
次のシーンで弾詰まりを起こしているようにも見えるが、あれはきっとガンナーが慌てただけである。
- MH2のOPにも登場。仲間の大剣使いをドドブランゴの奇襲から救っている。
- 無印MHのオープニングムービーにて、栄えあるラストを飾った武器。
- アルバレスト改
- アルバレストの汎用フレームを骨素材に換装・強化した銃。MHP・Wii版MHGでの初期装備の1つ。
シリーズによって差違はあるものの、LV2までの全ての攻撃弾に対応していることが多く、
初期装備とはいえ実射性能は高い。
特にLV2拡散弾・毒弾が撃てるということもあり、強い敵と渡り合う事も十分可能な傑作である。
- S・アルバレスト
- アルバレストの上位版。チケットによる生産となる特注品である。
性能面ではアルバレストの攻撃力を大幅に上げ、滅龍を除く属性弾に対応させたものに仕上がっている。
- S・アルバレストII
- MHFに登場。
アチモメモを生産におけるHR制限とし、龍木や堅竜骨、ドラグライト鉱石を使用する。
攻撃力300(加工LV1)、リロードやや遅い、反動中のほか、スロット3。
攻撃力と豊富なスロットを代償に、LV2対応は通常弾のみでそれ以外はLV1のみ、
属性弾もS・アルバレストとは異なり、火炎弾にしか対応していない。
- ガストラフェテスSP
- MHFでは白色SP武器版の「ガストラフェテスSP」も存在する。
攻撃力372(加工LV1)、リロードやや遅い、反動中、LV3以外の物理弾と火炎弾、水冷弾、
特殊弾では毒弾や睡眠弾が装填数3/1と平凡な性能だが、作成は容易。
- S・アルバレスト改
- MHP2Gで作成可能なG級武器。
S・アルバレストに多くのLV2物理弾を対応させ攻撃力を大幅UPしスロ3にした代償に、
電撃弾と氷結弾を装填できなくなり異常弾が麻痺・回復から毒・睡眠に代わったという性能。
強化前の完全上位互換にはなっていないものの、
スロ3の汎用性の高さと作成難易度の低さによりG級序盤の攻略には適しているだろう。
また、G級訓練のヴォルガノス討伐訓練でヘビィボウガンを選択した場合この武器で出撃する。
貫通弾や水冷弾で普通に攻略することもできるが、
マジメに戦うのが面倒な場合おそらくこの武器で地形ハメをしたであろう。
- アルバレストG
- MHP2Gでウカムルバス討伐後に生産できるG武器。
同作に登場していないアルバレストを装填数などはそのままに攻撃力を引き上げたもの。
……つまるところ、G級最前線でははっきり言って弱いと言わざるを得ない部類。
また、攻撃力の方もS・アルバレスト改に負けているので要はG級ボウガンの最下位と言ってもいいレベル。
見た目で選ぶにしても多少質感に妥協してS・アルバレスト改を使った方が良いかもしれない。
無印~G
- オフラインで生産できるヘビィボウガンが非常に少なく、序盤は事実上一択ともいえる状況だった。
他に作れるのはタンクメイジ、ラピッドキャスト、Gで追加されたモノデビルキャストくらいだが
いずれも使える弾や装填数が癖があり、作りやすく、汎用性の高さからアルバレスト改がよく使われた。
- G級になるとS・アルバレストが登場。素材はチケットのみなので生産は容易。
電撃弾にも対応したが通常弾以外のLv2の弾薬が使用できなくなってしまった。
MHX
- MHP2(G)以降は初期武器の座をボーンシューターに譲り、
MH3からはSや改も含めてしばらく姿を見せなかったがついに復活。
ヘビィボウガンの初期鉄武器ポジションとしての登場になる。
同じ初期武器であるベルダーキャノン、ボーンシューターと比べてバランスが良く、攻撃力も高め。
装填数が少ないので少々玄人向けだが、リロード速度に難はないのであまり問題はない。
またLV1通常弾のしゃがみ撃ちにも対応しているためお財布に優しく、新しいブシドースタイルの試運転にも最適。
途中、通常弾と火炎弾に長けた攻略段階で優秀なイャンクック砲などに派生するため、序盤のお供には最適である。 - 派生させずに最終強化させることにより「S・アルバレスト」の名を冠する。
性能を確認してみると- 高くはない攻撃力190
- リロード速度普通、反動中、ブレ無しとクセはない
- 内蔵弾はツブテ弾、鬼人弾、硬化弾、竜撃弾
- 装填数は通常弾6/6/7など控えめ
- 特筆するなら、徹甲榴弾が全レベル装填可能で2/1/1
- しゃがみ撃ちはLV1通常弾のみのまま
- スロット、会心率等は無し
上位互換が多数いるものの、極端に弱いわけではなく実用性は十分に確保されている。
序盤に運用して、愛着が湧いたなら最終強化をして使ってやるのもいいだろう。- 鬼人弾とLV1通常弾しゃがみにより、乗りのアシストには最適である。
性能も過度に強力すぎず、新米ハンターの育成に一役買ってくれるだろう。
- ヘビィボウガンの訓練クエストでは、他の武器と違いベルダー系列ではなくこちらが使用できる。
上述のようにLV1通常弾でいくらでもしゃがみ撃ちが練習ができるためだろうか。
MHXX
- 序盤武器らしくG級の採取素材などで限界突破が可能になっているのだが、そこで状況が一変する。
限界突破により攻撃力は220(PB装着時231)に上昇し、LV1拡散弾と睡眠弾に対応する。
ここまでは大して特筆すべき点でもないのだが……
なんとLV2通常弾のしゃがみ撃ちに対応。スロットも1つ空き、汎用性も向上。
ドスファンゴ素材が要求されるが、拘束し続ければ大して苦戦もしないので問題はない。
G級序盤を駆け抜けられる装備として、一躍候補に躍り出た。- 限界突破と同じような素材を使って、S・アルバレストを一発生産できる。
限界突破と合わせて二度手間になるものの、下位や上位の素材の手持ちによってはそちらのルートもありか。 - 同じくG★1で用意できるケチャX防具が回避距離を発動させつつ、最大数生産のSPを持った防具なので、
護石と空きスロットで最大数生産に加えて通常弾強化も発動できれば、
回避距離を活かした素早い位置取りを行いつつも、
最大数生産でLv2通常弾しゃがみ撃ちの大量消費を補えるG級装備が完成する。
体術+2とスタミナ急速回復も移動の際に回避を連打するヘビィボウガンにあって損は無い。
- 限界突破と同じような素材を使って、S・アルバレストを一発生産できる。
- 途中、アルティマ結晶が必要になる関係で強化はG★3までお預けとなる。
G★4で手に入る勇気の証XXを使って究極強化を施すと「X・アルバレスト」になる。
スロットは2つ、攻撃力は高くないが、睡眠弾や拡散弾など新顔の弾も全レベル対応など汎用性の権化に。
そして何より、要求される素材が基本鉱石類で強化が著しく簡単である。
睡眠弾と爆弾の併用や毒、爆発系の弾の固定ダメージ系で手堅く戦うことも、
通常弾のしゃがみ撃ちでアグレッシブに攻めることも可能。LV1貫通弾も6発と実用圏内。
やはり最終的な解にはなり得ないが、その価値は飛躍的に向上したと言える。- だが通常弾Lv2の装填数はしゃがみ撃ちに対応した代償ということか限界突破直後は6発、
究極強化まで行っても7発と立ち撃ちでも戦える他の銃と比べてしまうともうひと押し欲しい。
という訳でせっかく得た強力な武器を無駄にしないためにもしゃがめよ。 - なお、おおよその性能傾向はS・アルバレスト改を引き継いでいる。
しかし実際によく見ると装填数の増加、装填速度の改善、しゃがみ撃ちの獲得と得たものが非常に多い。
スロット1つと水冷弾運用を失ったことを差し引いても、技術革新が見て取れる。 - 前作から訓練クエストで選ばれたのは伊達ではなく、ヘビィボウガンの練習にはうってつけ。
作りやすいレア度1武器の中では群を抜いて使いやすいのでガンナー初心者は生産して損はない。
- だが通常弾Lv2の装填数はしゃがみ撃ちに対応した代償ということか限界突破直後は6発、
- 直接の変更点ではないが、ブレイヴスタイルの登場により序盤での活躍場面はさらに増加している。
その気になれば下位をこれ一丁で乗り切ることも決して困難なことではないだろう。
アルバレッド
- MHXXで突如現れた、アルバレストと同形状のボウガン。
何と言ってもその特徴は燃えるような紅に変わったフレームであり、見た目通りか火炎弾の扱いは得意。
その他の部分や特徴的な発射音に変化はない。
村上位において、ヘルブラザーズの依頼をこなすと生産リストに出てくる。- 依頼を終えた際のヘルブラザーズの発言から、この武器はヘルブラザーズ愛用の武器であることが判明する。
ヘルブラザーズが使いやすいように改造した武器という説明から、
この武器はヘルブラザーズ・赤鬼がアルバレストをベースに改造を施した一品である事がうかがえる。
工房涙目である。
- 依頼を終えた際のヘルブラザーズの発言から、この武器はヘルブラザーズ愛用の武器であることが判明する。
- 生産段階でS・アルバレストに並ぶ攻撃力190でLV2通常弾のしゃがみ撃ちも備える。
その代わり、要求されるのは上位の強力なモンスターの素材である。
また、スロットこそ2つあるものの通常弾以外のLV1物理弾や回復弾が非対応とクセが強い。
ツブテ弾がLV2強装弾に、鬼人弾と硬化弾が鬼人硬化弾に変更されるなどの差異もある。- 上位では金銀火竜素材で「S・アルバレッド」として一応の完成を見ることになる。
攻撃力が210に上がり、LV2火炎弾が内蔵されしゃがみ撃ちにも対応。
物理、属性共に兼ね備えた万能なヘビィボウガンに仕上がる。
- 限界突破以降は中・大型モンスター素材で強化し、
アルバレストと同じく勇気の証XXで「X・アルバレッド」に。
老山龍の剛角など、少々面倒な素材も使うが攻撃力は330まで上昇。
LV2通常弾とLV2火炎弾の高火力しゃがみ撃ちを軸に戦える、中々の良銃となる。
性能の傾向としては妃竜砲【姫撃】などにやや似通っているが、
こちらの方が作成難易度と純粋な火力で優位に立っている。
- 上位では金銀火竜素材で「S・アルバレッド」として一応の完成を見ることになる。
- ライバルになるのはイャンクック大怪砲。
あちらは火力は下でリロード速度に難があるが、使える弾は多く防御ボーナスもある。
また、火炎弾がLV1だったり通常弾がLV3だったりとアルバレッドとはしゃがみ対応弾が違う点もある。
一番よくまとまっているのはこちらであろうが、好みで使い分ける程度に考えてもOK。
- 名前はそのまま「アルバレスト+レッド(赤)」でアルバレッドだと思われる。
MH-R
- 本作ではヘビィボウガンを持つライダーの武器にシールド付きのアルバレストが採用されている。
★3だと通常のものだが、★4は灰色、★5の一部は青色のものに変化する。
各々の性能はライダー次第なので、アルバレストは見た目以上の意味は持たない。- メインキャラクターの★5ライダーは固有の武器グラフィックに変化する。
が、ヘビィボウガンで固有武器持ちとして紹介されている内の1人は、
同型フレームのタンクメイジだったりするのでそこまで代わり映えしなかったりする。
- メインキャラクターの★5ライダーは固有の武器グラフィックに変化する。
余談
- 初代モンスターハンターのコンセプトムービーにおいて、アギトと共に最初期から登場している。
現在も脈々と続いているガンナーの祖といえる武器だろう。
- ゲリョス素材を使ったタンクメイジ系列のヘビィボウガンは、同形のフレームを採用している。
- 射撃音は「パキュイイイィイン!!」というバリスタと似たような(同じ?)音であり、人気の一つである。
アルバレストの原義は巨大なクロスボウ。固定兵器としても用いられ、まさにモンハンで言うバリスタである。
- 銃口の上には何やらゲリョスのトサカにも似たパーツが取り付けられている。
謎多いこのパーツだが、各種書籍において公開されたアルバレストの原案らしきイラスト*2で、
なんとレーザーサイトと記載されている。
最終的にデザインされたアルバレストにおいてその設定が生きているのかは分からないが、
本当にレーザーサイトならば最新技術のかたまりと呼ばれるにふさわしいものだろう。- 同型のパーツはヴァルキリーファイアなどにも装着されている。
初期のボウガンはこれのみならず、様々なボウガンで照準器などのパーツを共用している。 - のちに捻じれる尾骨の弩でレーザーサイトのギミックが登場。
アルバレストはMHXで復活するも、同じギミックは搭載されなかった。
のちにMHW:Iではパーツ強化型のボウガンほぼ全てにレーザーサイトが取り付けられている。
- 同型のパーツはヴァルキリーファイアなどにも装着されている。
- アルバレスト(英:Arbalest)はそのまま「弩」という意味。実にシンプルな銘である。
ただし、実際には弩の字はライトボウガンに充てられることが多い。- なお、他のゲームにおいても同名の武器がいくつか登場している。
例えばゴッドイーターシリーズではピーキーだが、
弱点にヒットさせることでバカげた威力を叩き出す公式チート射撃武器であり、こちらのものとは性格も異なる。
そのため、検索エンジンなどで調べる場合にはモンハンに関するワードを付け足すことを推奨する。
- なお、他のゲームにおいても同名の武器がいくつか登場している。
関連項目
武器/ボーンシューター - MHP2以降における基本的なヘビィボウガンの一つ。アルバレスト改と同グラフィックだった。
武器/アイアンアサルト - MHWで登場した鉱石素材ヘビィの後輩。