武器/ステアライズ=ワンド

Last-modified: 2023-11-29 (水) 01:54:52

MH4Gで初登場したオオナズチの素材を用いたスラッシュアックス。

目次

概要

  • この武器の見た目は、斧モード時はワンドの名が示すように魔法の杖のようで、
    斧刃部分にオオナズチのものを模した巨大な目が付く不気味な物だが、
    剣モード時はナズチ系特有のギミックとして、炎のように揺らめく装飾がでてくる。
    この装飾は斧モードの刃に付いているらしく、斧から剣へ変形する際、
    一瞬だけだが武器の先端から炎が噴き出しているように見える。
    さらに、属性解放突きをすると剣モードの刃が大きく開くギミックも備えている。
    • この炎の装飾、一見実体の無いもののように見えるが、
      他のナズチ武器を見るに不可視なだけで実体がちゃんとあり、
      斧モードでは見えないだけで先端からこの装飾が飛び出していることになる。
      つまり、実際は通常の剣斧の二倍近い長さを誇っているはずなのである。
      アタリハンテイ力学さえなければ。

性能

MH4G

  • 本作で初登場。
    しかし、一発生産できず入手方法が猛者の戦斧からの強化のみなので、
    この武器の存在を知らない人も少なくはないのではないだろうか。
    ちなみに、これ以上の強化先はない。
    性能はというと、
    • 攻撃力は中々の1458
    • 汎用性の高い、毒属性300
    • 攻撃力を底上げする強撃ビン
    • 斬れ味は素で、匠で長い紫40が出る
    • 汎用性が非常に高いスロット3
    と、かなり優秀な性能になっている。
    特に、スロット3と長い紫ゲージが大きい。今作の強撃ビンスラアクは
    紫ゲージが短くスロットが無いものが多いため
    尚更この武器の強みが際立っている。
    それでいて高めの攻撃力に毒属性と、まるで隙が無い。
    状態異常武器としては破格と言っても過言ではないだろう。
  • 作成には例によって「古龍の大宝玉」が要求される。
    が、これ以外はオオナズチの素材+太古龍骨でまかなえる為、
    少々面倒な剛角を取りに連戦していたら作れた、と言う事もあるだろう。
    勿論、その製作難易度に見合った性能は十分にある。
  • ライバルは、といっても最終強化の毒属性武器はこれ含め3種類しかないのだが
    リオレイア剣斧の桜剣蒼斧【狂咲】と、
    猛者の剣斧のもう一つの強化先、猛者の戦斧【首領】だろうか。
    • 前者は攻撃力1512・毒属性400とこちらよりも高いが、
      匠で出る紫ゲージが短い。そして搭載されているビンは強属性ビン
      運用法で十分な差別化が可能である。
      斧モード運用ならあちらに軍配が上がるが、剣モードならこちらが勝る。
    • 後者は攻撃力1296と低く匠で出る紫ゲージも僅か程度しかない。
      しかし、毒ビンの属性値が650とぶっ飛んでおり、
      相手を毒にすることには他の追随を許さない。
      また、斬れ味関係のスキルを必要としない程白ゲージが長く
      スロット数も同等なのでスキルの自由度は随一。
      • 後者が両者に総合性能で劣り気味だが、
        他2種よりも早く作れるため攻略用として十分役立つ。
        ただし首領を作った場合ステアライズのためにもう一度下位から、
        狗竜剣斧を強化するか、G級素材を用いて猛者の剣斧を一発生産する必要があるため注意。
  • 強撃ビン持ちとしては海王斧ナバルディードという強敵が存在する。
    コイツは攻撃力1566、会心率15%という破格の物理火力を誇り、
    武器倍率にして約30もの差を付けられてしまっている。
    この差はワンドの紫<KNDの白ほどにも相当する*1
    もちろんこちらにはそこそこ毒属性があるものの、それを以ってしてもその火力差を覆すのは厳しい。
    もっとも、役割や意義が違う両者武器を比較するのはあまり適切な話ではない。
    加えて、あちらには1つもないスロットが3つも空いていながらにして強撃ビン搭載かつ、その他のスペックも
    平均以上に備えている当武器は、火力こそKNDに譲るものの、出番をすべて奪われることはないだろう。
    特に、毒を与えることで戦闘を有利にできるクシャルダオラにはある意味では最適解とも言える。

MHX

  • 今作ではオオナズチが下位から登場しており、ステアライズ=ワンドは下位武器になった。
    攻撃力こそ下位武器では控え目だが、頭一つ抜きん出た斬れ味を誇る。
  • ここから3回強化することで、幻視のバロールという銘を与えられる。
    これが最終強化となる。その性能は
    • 前作と変わらずの強撃ビン
    • 最終形態としては物足りない攻撃力170
    • そこそこの毒属性30
    • 匠無しで長い青ゲージと短い白ゲージ
    • 相変わらずのスロット3
    と、前作と比べると若干落ち着いた性能となっているが、
    スロット数はそのままに素で白ゲージを得たことでスキル自由度は格段に上がった。
    今作では斬れ味レベル+1(2)の発動が難しくなっているため、
    匠不要のアドバンテージが相対的に高まっているのも追い風となっている。
  • 前作では毒属性+強撃ビン持ちはワンド一択だったが、
    今作では同じ立ち位置のライバルが増えている。
    • リオレイア希少種の月裂きディアーナ
      強撃ビン持ちトップクラスの攻撃力220を誇り、
      斬れ味が多少落ちていても物理火力ではまず敵わない。
      一方で、彼方はスロットが無く、属性値も14と貧弱なので
      辛うじて差別化はできている。
    • しかし、残念ながらリオレイアの二つ名武器ランドグリーズロゼが、
      攻撃力190・会心率10%・属性値34と悉く此方の上を行く。
      スロットはこちらも持ち合わせていないが、斬れ味が青での運用でも火力がこちらを上回り、
      斬れ味レベル+2を発動させると斬れ味でも負けてしまう。
      スキル自由度での差別化を狙うしかないだろう。
    この様に、どれも一筋縄では行かないものばかりで、
    前作と比べると少々目立たない武器になってしまっている。
    ただ、本作では装備でのスキル構成の難度が上がっており、
    その中での斬れ味が素で白、スロット3はかなり有り難味が強い。
    その点から言えば優良なバランスを誇る一品といえる。

MHXX

  • G級ナズチ素材や古龍の大宝玉を投入して、幻界のザリエラに究極強化できる。
    • 究極強化としては寂しい攻撃力280
    • 強撃ビンでそれを補う
    • まずまずの毒属性35
    • 斬れ味は素で、斬れ味レベル+2で紫30
    • 安定のスロット3
    と、スロット3こそ優秀なものの、それ以外はあまりパッとしない性能になっている。
  • 毒属性+強撃ビンのライバルは前作と同じ2種。
    • 金鉤のトリウィアはこちらを大きく上回る攻撃力320を持ち、
      斬れ味もこちらと大差ない。更にスロットも一つ入手。
      とはいえ、属性値は20と実用最低限なので、さして競合はしないだろう。
    • しかし、ランドグリーズエピネの存在が相変わらず痛い。
      攻撃力290に会心率10%に属性値41と悉く此方のやや上を行く上、
      紫20が匠で伸びるため斬れ味でも圧倒されている。
      スロットこそないが、匠が切れてしまうためスキル自由度での差別化も厳しい。
    さらに、スロット3の汎用剣斧としては攻撃力330紫20が匠で伸びる真名アナトカルナイムに勝てる筈が無い。
  • 強力なライバルたちに押され、オオナズチだけにかなり影が薄い存在となってしまっている。
    スロット以外にも何か突出した強みがあれば、彼らと渡り合えたかもしれないのだが…

MHRise

  • Ver.2.0でオオナズチが実装され、この武器も復活。
    ハードの性能向上に伴いよりリアルな質感になったほか、
    抜刀するとどちらのモードでも剣刃が明滅するように変更されている。
    ステアライズ=ワンドIから1回の強化で幻視のバロールになる。
    • 攻撃力190
    • 毒属性28
    • 強撃ビン
    • 斬れ味は素で青80、匠Lv1から白が出現
    • スロットはLv3とLv1が一つずつ
    • 百竜スキルは「攻撃力強化III」「防御力強化III」「霞龍の魂
  • 攻撃力はやや低めだが強撃ビンで補い、毒属性は毒剣斧の中では最も高く斬れ味も良質、
    スロットも貴重なLv3を備えている。
    今作は強撃ビンの使い勝手が悪いので影が薄いが性能は悪くない。
    匠Lv1と剛刃研磨で白ゲージを維持するか、長い青ゲージを恃みに別の火力スキルを盛るか、
    などと言った運用方法が考えられる。
  • 毒属性での競合はランドグリーズ
    攻撃力はこちらより20も高く、毒属性値はやや下だが強属性ビンや百竜スキルで補える。
    ただ、こちらと違って斬れ味があまり良くないという欠点を持つので、
    差別化を意識するのであれば剛刃研磨を活用したほうがいいかもしれない。

MHR:S

  • サンブレイクへのアップデートでMRの強化先が追加。
    幻視のバロール改を経て幻界のザリエラに最終強化される。
    • 標準的な攻撃力330
    • 順当に伸びた毒属性40
    • 強撃ビン
    • 素で紫30、匠も有効と優秀な斬れ味
    • スロットは引き続きLv3-Lv1
    • 百竜装飾品スロットLv2
  • 標準的なラインまで伸びた攻撃力に十分な属性値、素紫に良質なスロットとなかなか優秀に纏まった。
    惜しむらくは百竜スロットがLv2どまりであることか。
    各種特効を搭載可能であるため最低限実用域だが、汎用剣斧として考えるとビン変形強化が欲しかったところ。
  • 毒属性強撃ビンのライバルはまさかのガブラス武器、タナトスサーペントどこかで見たような状況である。
    あちらは斬れ味こそ白止まりながらこちらを上回る攻撃力と属性値、そして百竜スロットLv3を持つ。
    特効込みでも変形攻撃でのダメージでは敵わないが、変形強化の乗らない攻撃主体の戦法で差別化できるだろうか。
    零距離解放突き主体だとゲージ管理にビン変形強化が欲しいのは秘密。
  • Ver.11で追加された傀異錬成によって、百竜スロットの拡張が可能に。
    更に、状態異常確定蓄積という相性のいいスキルが登場し、この武器の立場は向上。
    タナトスサーペントはその分の錬成枠で攻撃力をさらに上げており、単純な期待値ではこちらを上回るが、
    攻撃Lv7や攻勢、新たに追加された巧撃などを加えれば、さすがに紫ゲージの補正が勝る。
    小型に負けてばかりではいられない古龍武器の面目は保ったと言えるだろう。

余談

  • MH4G時代、標準的な攻撃力かつ強撃ビン、さらには汎用性の高い毒属性
    匠紫も長く、おまけにスロ3、とこれ1本あれば困らない性能から
    巷では、特に最初期には(いい意味で)ナンニデモ=ワンドと言われることもあったほどスラアク界隈では人気があった。
  • 名前の由来は恐らく「(土地を)不毛にする」という意味のsterilizeから。
  • 「幻視のバロール」のバロールは、ケルト神話に登場するフォモール族の魔神。
    左目もしくは額の第三の目とされている彼の片目は、その視線だけで相手を呪い殺すことができる魔眼となっている。
  • 「幻界のザリエラ」のザリエラは、エノク書に登場する七大天使の一人「サリエル」の別名の一つだと思われる。
    邪視(邪眼・魔眼)の起源とされており、見ただけで身動きを封じたり、死に至らしめる強大な魔力とされている。
    また、人間がその魂を汚すことを防ぐという役目から死を司る天使ともされる。

関連項目

モンスター/オオナズチ
武器/ナズチ武器


*1 ワンド紫ゲージ 270×1.45=391.5 KND白ゲージ 290×(1+0.15×0.25)×1.32=397.1