武器/ディスティハーダ

Last-modified: 2024-04-28 (日) 09:25:17

MHGで登場した紅龍素材のヘビィボウガン
一部が解読された古代の文献に着想を得ており、内部構造は非公開。

目次

概要

  • 弾種に偏りがあったり、装填速度、反動に癖があることが多いヘビィボウガンにて、
    マイナス会心であるものの大きく影響するほどではない数値、高い攻撃力、装填速度、反動に難が無く、
    かつ扱える弾種も豊富であるが故に、「バランスブレイカー級の性能を持つ」と称されることが多いボウガン。
    これは(MHWまでの)ヘビィボウガンの環境である
    「弾種の偏りが激しく、かといって優秀なものはリロード、反動性能、
    あるいは攻撃性能の何れか(複数である場合もある)に難を抱える」という特徴も影響している。

性能

MHG・MHP

  • MHGでのディスティハーダの性能は以下の通り。
    • 当時のヘビィボウガンでは上位に位置する攻撃力264
    • 装填速度「やや速い」、反動「中」
    • 通常弾の装填数はLV1から順に9/9/12
    • 貫通弾全レベル6発装填
    • 火炎弾、電撃弾、水冷弾6発装填
    • LV1状態異常弾を装填可能
  • 初登場作品であるMHGでは、紅龍がオンラインのイベント限定配信(いわゆる「裏ボス」)であり、
    当時のオンラインの環境上誰でも入手できる武器とは言いがたかったのだが、
    それを踏まえてか当時の水準ではありえないほどのぶっ壊れ性能となっている。
    後述の作品でもこの基本性能は踏襲されており、単発火力こそ他の銃に劣る場面もあるものの、
    取り回しのよさではピカイチだった。
    ちなみにMHP2Gで付与されるまでマイナス会心すらなかったこともこの銃の魅力を強めることになる。
  • MHPでも紅龍はイベントクエスト限定配信だったが、
    こちらはダウンロードすればいつでも紅龍に挑むことができるため、
    入手自体は(紅龍を倒せれば)難しい話ではなかったものと思われる。
    ちなみに基本性能は変わらないが、攻撃力は324と調整されている。

MH2・MHP2

  • MH2でも基本性能は変わらず。
    ただし攻撃力はへビィボウガン全体の攻撃力が抑えられているため228となっている。
  • MH2も紅龍がオンライン限定モンスターであり、入手のし辛い武器であったようだ。
    だが例によって労力に見合う凶悪な性能であったことは間違いない。
    なおMHP2では再び攻撃力が324に戻っている。

MHP2G

  • この作品から万能性の高さを危惧してかマイナス会心が付与されるようになった。
    また当作の属性弾の性能の高さを鑑みてか、従来6発だった属性弾が4発装填になっている。
  • 当作ではG級強化先として『ディスティアーレ』が登場した。
    ディスティアーレは万能ボウガンとして有名。
    通常弾、貫通弾の装填数が多く、攻撃力も高い。さらに非対応の散弾をスキルで追加した途端、
    いきなり6発装填で使用可能。最もこちらはスキル制約が掛かるのでおまけといった程度だが、
    それでも爆発系の弾も2発装填可能、リロードもやや速いと優秀すぎる性能である。
    属性弾も火、水、雷と扱うことができる。
    状態異常弾に貧しいがヘビィのメインである移動砲台として用いるなら最高の1言に尽きる。
  • もちろん欠点も存在する。
    前述した様に会心率がマイナスになっている。しかし極端に低くはないので気にならない。
    リロードがやや速いのため、夜砲【黒風】に貫通弾運用で少し劣ってDPSは全ボウガン中2位になっている*1
    しかしそれでも高い方なので火事場ハメでの推奨貫通ガンとして夜砲【黒風】と挙げられている。
    属性弾や通常弾の扱いもかなり強力ではあるものの、流石にラオートには一歩及ばないし、
    氷結弾や滅龍弾は撃てないので弾種で差別化という訳にもいかない。
    このため、非常に使い勝手が良いものの各分野ごとにおけるトップにはなるのは難しいので、
    悪く言えば器用貧乏というのが欠点だろう。
    • ところが逆に言えばそれぞれに多少劣るとはいえ
      夜砲とラオートのいいとこどりをしているとも考えられるし、
      アーレの強みはこれ程の強さでなおついでにスタン取ったり肉質無視攻撃もできたり、
      申し訳程度ながらに毒麻痺睡眠にまで手を伸ばせる戦術の拡張性にある。
      そのため状況や使い方次第で貫通弾の相性が良い敵にも夜砲以上の活躍を見込めたり(主にグラビモスなど)、
      属性弾の相性が良い敵であってもラオート以上の活躍を見込めたり(主にラオシャンロン)と
      器用貧乏改め器用万能と言って差し支えない。
      その万能性に関してはMHP3の時計や、例のパチンコがそれに近いだろう。
  • 加えて、地味に生産&強化&パーツ費用が一番高い。
    また、古龍の大宝玉を2個も要求されるのも欠点だろう。
  • 真の欠点を挙げてしまえば素材源であるミラバルカンだろう。
    慣れないとメテオで簡単にやられてしまう。
    根性つけてもクーラー切れて死ぬ…とか、
    吹っ飛ばされた方向がバルカンの方でそのまま攻撃をもらってバタン…というのも然り。
    また、厄介な出現条件もあり、常時戦えるイベクエも1戦討伐なので、
    慣れていないと時間切れもありえる。
    慣れていてもイベクエをダウンロードできない環境だと出現条件を満たす必要があるため面倒。
    しかしそれに見合う性能があるので余裕がある方は作ると良い。

MH4G

  • G級武器としてディスティアーレが再登場。G級紅龍の特殊個体の素材を用いての一発生産のみとなる。
    性能はというと、マイナス会心率が15%あるとはいえ、攻撃力480という非常に高い数値。
    通常弾9/9/12、貫通弾6/6/6と引き続き物理弾が極めて優秀なラインナップ。
    反動は「中」であるが、装填速度は「やや速い」、ブレ無しとなっている上に
    さらに大盤振る舞いのスロット2まで持っている。
    総じて、これといった弱点が存在しない極めて強力な貫通銃として君臨している。
    マイナス会心もあってか、期待値でこれを上回る武器は普通に存在するが、
    リロードの速さや装填数を鑑みれば、DPSはトップクラスである。
    必須スキルも反動軽減+1と貫通弾強化だけで済むので、比較的簡単にスキルを組みやすいのもポイント。
  • しゃがみ対応はLV3貫通弾、LV3徹甲榴弾、火炎弾、爆破弾だがほとんどしゃがみ銃として使われることは無い。
    究極しゃがみ貫通銃として名を馳せるグラビドギガカノンに比べると装填速度で大幅なアドバンテージを持つため
    この点でもってディスティアーレを「最強のリミカ貫通ヘビィ」と推すガンナーは多い。
    • 発掘ヘビィにはしゃがみ対応弾のパターンで2種類以上の貫通弾に同時対応する事が無いため、
      しゃがみ銃としてはグラビドギガカノンに勝つ事が無い。
      そのため発掘ヘビィで貫通ガンを探すとなると必然的にリミカ運用に適したものを探す事となり、
      「ディスティアーレより強いかどうか」が判断基準になる。
  • 立ち撃ち貫通銃としてのライバルは叛逆砲イーラレギオンだろうか。
    攻撃力450・会心率10%と物理火力は素の性能だと倍率換算で0.5勝るが爪護符を持つだけで逆転して0.4ほど劣るものの、
    貫通弾の装填数がリミカ込みでも6/6/3、
    属性弾や状態異常弾が一切使えない、反動が大きいためスキルの負担が重いなど、
    カタログスペック上ではディスティがやや上手となっている。
    しかしあちらには、回避で弾を自動装填できるという機能がある。
    回避を多用するヘビィボウガンにとってこれは大きく、数値上のDPSでは並んでいても
    実際の狩猟で一方的に撃てる場面は少ないためあちらの方がDPSが高い場合が多い。
    また、あちらは極限状態のモンスターに非常に有効な斬裂弾の取り回しに優れているのもポイント。
    明確に差が出るのは貫通3の装填数でイーラレギオンの3発装填ではかなり扱いづらいため、
    この場合はディスティアーレが上となる。
    イーラレギオンとは異なりディスティアーレは火炎弾が使えるため、
    火炎弾が必須で貫通弾が有効なゴグマジオスのような場合にはディスティアーレを使うといいだろう。
    • 貫通弾運用もさる事ながら、通常弾の運用も申し分ない。
      流石にそれを本職とする絶衝重砲【怒王】ミラアンセスレイヴと比べると期待値の差で一歩譲るが、
      上述したように装填数は多く、サブ弾としては十二分に強力である。
      元々貫通銃として最高峰の性能を持っている上に、
      通常銃として見ても一応三番手に付くことができると考えればこれほど凶悪なものはないだろう。
    • もちろん、リミカせずに運用することも可能。
      普段はLV1、2の貫通弾で立ち回り、チャンス時にLV3をしゃがむ戦術が取れる。
      ラッシュ力を重視するなら採用の余地があるだろう。
  • 装備面では、剛撃と装填数のスキルポイントを3ずつ持ち、スロットも2つあるカイザーXレジストや、
    反動、貫通弾強化、剛撃のスキルポイントを持つ天城・陸奥シリーズが存在し、
    これらを組み合わせることで簡単にマイナス会心を打ち消しつつ装填数や貫通弾強化、反動軽減を発動できる。
    他にもガルルガXシリーズディアブロX足GXハンター頭・腕・足、S・ソルZ胴などなど、
    貫通ヘビィに関しては異様なほど優れた防具が目白押しであり、スキル構築に不自由しない。
    性能もさることながら、防具の環境的にも非常に恵まれた武器といえよう。
  • 更にはこれだけの物理性能を誇りながら
    LV1状態異常弾を全種類3発装填可能という点も見逃せない点。
    LV2、3貫通弾の運用に必要となる反動軽減を+1から+2に伸ばすことでこれらも無反動で発射することが可能。
    毒による削りやクシャルダオラの龍風圧解除、麻痺によるチャンスメイク、
    トドメに睡眠爆破もばっちり対応…と搦め手までも優秀なのは事実だが、
    そればかりではせっかくの高攻撃力が無駄になってしまうのもまた事実。
    これらはあくまでリミカ貫通ヘビィのオマケ、オマケが本体にならないようにしたいところである。
  • そして恒例の製作難易度であるが、まずG級の紅龍のクエストを自力で発生させるのに非常に手間がかかる上、
    その紅龍の強さも相当なものなので、かなり高いと言える。
    しかし、「古龍の大宝玉」の素材要求が1つに減少した。
    その代わりにG級アカムトルムのレア素材である「覇導玉」が1つ必要になるが、
    アカムトルムはヘビィボウガンと相性が良いので、紅龍ほどに苦戦はしないだろう。

MHXX

  • ミラボレアスの復活に合わせてこちらも復活。
    究極強化を施すとディスティフェロースの銘を新たに得る。
    気になるその性能は...
    • トップクラスの攻撃力370、やや痛い会心率-15%
    • 装填速度「やや速い」、反動「中」、ブレなし
    • 嬉しいスロット2
    • 全LV貫通弾6発装填
    • 武器内蔵弾はLV2火炎弾、LV2電撃弾、LV1爆破弾
    • LV2火炎弾、LV3貫通弾のしゃがみ撃ちに対応
    と上々の仕上がりになっている。
  • しかし今作では高火力ヘビィが非常に増えており、
    なんと護符爪込みでは期待値トップ10から脱落してしまっている。ちなみに11位である…
    中でもビヤラースヴァリアは、こちらを上回る期待値に全LV貫通弾7発装填
    装填速度「速い」と、DPSに関わるあらゆる要素で上回っている
    ついでにこちらと同じスロット2も持つ。
    さらにしゃがみ撃ち主体のブレイヴスタイルが人気を博していることで、
    立ち撃ち銃そのものが使われなくなってきているのも向かい風。
  • 「LV3貫通弾をしゃがめる銃では最高の期待値」「全LVの徹甲榴弾を3発、LV1の状態異常弾を2発装填可能」
    新たに手に入れたこの2つの強みを活用して差別化していきたいところ。
    特に例の炭鉱においては、LV3貫通弾が見事に弱点を貫通するため、
    通し方をしっかりと覚え、専用装備を組めればあのガオウ・クオバルデを超えるDPSを出すことが可能である。
    ついでに徹甲榴弾も現地という特殊技術で役立ったりする
    この場合は内蔵弾重視の真名ラーホルアクティと競合するが、あちらは多人数での周回に向いた性能のため、
    少人数での周回も珍しくない2020年現在はこちらが優位気味か。
    • ただし、頭から尻尾の弱点へ綺麗にクリティカル距離でLV3貫通弾を通し、
      ブレイヴゲージを貫通弾7~8発程で溜める立ち回りを心掛けなければ、
      当然火力はラーホルどころかガオウにすら劣ることとなる。
      この装備を担いで採掘作業に臨むならば、LV3貫通弾の通し方はしっかりと練習する必要がある。
      ブラキの下顎から通していく感じで撃てば綺麗に頭胴胴尻尾尻尾と通りやすい。覚えておくといいだろう。
    • 貫通弾LV3の仕様上、4人PTでも正面を陣取っていくことが重要。
      この武器がいる場合は周りの火力ヘビィも空気を読んで譲ってくれることが多いため、
      積極的に陣取っていこう。
  • 一般運用でのLV3貫通弾しゃがみ銃としてのライバルはしゃがめよことグラビドギガムドファか。
    装填速度と立ち撃ちの装填数、状態異常弾の扱いはこちらが勝るが、
    あちらはLV2貫通弾までしゃがめる為、長期戦でもしゃがみ対応弾が枯渇しにくいのが特徴。
    また、貫通弾全LV追加を発動させた真名ラーホルアクティも使用感が近い。
    こちらは反動軽減、あちらは弾追加が必須なので、スキルや武器内蔵弾も含めて使い分けるとよいだろう。
    上記の炭鉱といい、この武器とラーホルは競合することが多いのは何かの縁だろうか……?
  • と、ここまではLV3貫通弾のしゃがみ撃ち銃としての評価だが、
    通常弾・貫通弾・LV2属性弾を全て活かすことができれば、
    全ヘビィボウガン中でも最強クラスの継戦能力を誇る銃でもある。
    ソロでのイベントラオシャンロンや獰猛個体の5連続狩猟など、
    弾切れと隣り合わせの長期戦では遺憾無くその強さを発揮できるだろう。

MHF

  • MHFでは攻撃力348に調整されて登場。
    サービス開始から長い間、へビィボウガンで貫通弾を撃つ場合のお供として高い人気を誇った。
    これは貫通弾の使用に優れる強力なへビィボウガンが中々登場しなかったためである。
    また、当時のMHFにしては素材要求も軽く、紅龍を攻略できれば比較的手ごろだったのも大きいだろう。
    状態異常弾が主力になってからはあまりピックアップされなくなったが、
    シーズン10で状態異常弾の性能が変更されてからは秘伝書ハンターのお供として再び取り上げられる。
    現在ではシプレラバルなどの優秀かつ手ごろな武器が登場しているものの、
    ディスティハーダの汎用性に勝る上位へビィボウガンは中々ないことから、
    MHF-G7時点でも上位のオススメへビィボウガンとして名前が挙がることがしばしばある。
  • MHFでは凄腕武器としてヴォルカノーネも存在する。
    が、要求素材を考えるとイマイチ感は否めない。

獄・紅魔邪龍重砲

  • MHF-GGにて追加された極征紅ミラボレアスのG級ヘビィボウガン。
    外見はディスティハーダと全く同じ。
  • 最終攻撃力は704とG級武器全体で見ると落ち着いてはいるが及第点と言える。
    反動が「やや小」なので、反動軽減スキルを付ければLV2通常弾を無反動で圧縮撃ちすることができる。
    また、物理弾の装填数は、通常弾9/9/12、貫通弾(6)/6/6、散弾6/6/6である。
    LV1貫通弾がスキル追加なしでは撃てないという欠点があるものの、
    G級ヘビィボウガン全体で見ればかなり恵まれている。
  • しかし、ディスティハーダのメリットの1つであった属性弾撃ちは滅龍弾以外不可能である。
    紅魔属性という火属性が極めて強い性質を持つG級ミラバルカンの武器なのに、
    火炎弾すら撃てないというのは一体どういう了見なのだろうか…
    (ちなみにライトボウガンでは普通に火炎弾が撃てる)
  • 弾速はやや遅いなので貫通弾もそれなりに突き抜けにくく、実弾に特化したスキルを組めば
    使いどころは十分にあると言えるだろう。
    LV2・LV3貫通弾を使いたい超大型がG級にはいないという難点もあるが…

余談

  • ミラバルカンは、MH4にも裏ボスとして登場しており、様々な新武器が追加されたのだが、
    この武器は無印MH4時点では復活とならなかった。
    同じ様な扱いを受けている武器として、ミラボレアスの双剣やイャンガルルガの片手剣等が挙げられる。
    かなり優秀なヘビィボウガンだっただけに、復活できなかったのを残念がるユーザーも多かったが、
    上記のようにMH4Gにおいて優秀さをそのままに復活を遂げることとなった。
  • 海外版でのディスティアーレの名称は「デスティニーズ・アーム(Destiny's Arm)」となっている。
    直訳すると「運命の銃器」だが、この場合は「運命=ミラボレアス」を指しているのだろう。
    なお、ミラボレアスの海外名の「Fatalis」も「運命づける」という意味である。
    日本版のディスティアーレの由来は不明。
  • 今となってはヴォルキャノン系列の黒龍の頭を模したバレル等のモデルだが、
    初登場のMHGではなんとヴォルキャノン共々メテオキャノンと同じ形であった。
    下半分が紅くなっているのが特徴だが、すでにMHGのオンラインサービスは終了している。
    ブラックキャノンになれた旧ヴォルキャノンと違い別武器等にもなれなかったために、
    現在は当時のプレイヤーのセーブデータやネット上の画像でしか見られない貴重な逸品である。
    MHP以降は現行のモデルに変更された。

関連項目

モンスター/紅龍 ミラボレアス
モンスター/紅龍 ミラボレアス特殊個体
武器/ミラ系武器
武器/ヴォルキャノン
武器/ミラアンセスレイヴ


*1 素の期待値は夜砲より僅かに高いが、爪護符を入れた時点で逆転される。また、貫通3に限っては崩砲バセカムルバスに次いで3位となる