MH2から登場した金獅子ラージャンの素材を用いたランス。
目次
概要
- ラージャンの角を加工し作られた金色の槍。
角にトゲトゲのごつい握りとナックルガードを取り付けた、とでもいうような豪快な外見である。
盾はラージャンの顔を模した物となっている。
性能
MH2、MHF
- 鬼槍ラージャンから大鬼槍ラージャンまで強化可能。
攻撃力は414と高く、雷属性210も付加。
高攻撃力の雷属性槍として活躍していたであろう。
しかし相手は全体的にランスで御しやすいとはとても言えない牙獣種、
その中でも最上位のラージャンである。さらに武器の見た目通り角破壊は必須。
その生産難易度は脅威的なものであった。
MHFでは戦鬼槍ラージャンが追加され、攻撃力、雷属性共に引き上げられたが、
強化先は用意されておらずHR61相応の性能で止まってしまう。
- なお、MHFでは怒り状態のラージャンを意識したカラーリングの「雷鬼槍【壊】」も登場している。
MHP2(G)
- 相変わらずの高攻撃力、低属性値の性能。
2Gでは大鬼槍ラージャンからG級素材で鬼神槍ラージャンへと強化。
圧倒的な攻撃力621に会心率30%を携え、物理火力が非常に高い。
- ただし生産難易度はお察しの一言。
ランスで剛角を折り取るのは骨が折れる(それを2本も…)が、
それに見合う性能は保証されているので、心して挑もう。
- キリンのランスであるナルカミに比べると紫ゲージの短さ、属性値の低さが気になるところ。
ただ向こうはランスでやること自体苦行に近いキリン相手なので、ある意味さらに高難易度。
MH4
- ラージャンの復活に伴い登場。王牙槍【若雷】から強化することで作成可能。
この時点で高い攻撃力と悪い斬れ味が特徴的なランスである。
その後激昂したラージャンの素材を用いて大鬼槍ラージャンへと強化される。
斬れ味はなんと素で緑。
「何だ操虫棍と同じでガッカリ武器だな。」と思うかもしれないがちょっと待ってほしい。- 攻撃力は全ランス2位の506(武器倍率換算で220)
- 高攻撃力武器でありながら会心率0%
- そこそこの雷属性270
- おまけのスロット1つ
そして問題点の斬れ味も匠による追加分が全て青になる。
斬れ味消費が比較的早いランスであっても、青50あれば十分に戦うことが可能。
- そこでライバルとなる衝槍【虎穴】・確乎不抜の不壊イジス・角槍ディアブロス・シルバープロミネンス
と比べてみると- 大鬼槍ラージャン(匠青50)
- 220x1.2=264
- 衝槍【虎穴】(素青80匠青130)
- 210x(1+0.25x0.15)x1.2=261.5
- 確乎不抜の不壊イジス(素青30匠青80)
- 230x(1-0.25x0.20)x1.2=262.2
- 角槍ディアブロス(匠青10白10)
- 230x(1-0.25x0.10)x1.32=296.6
- シルバープロミネンス(匠白30)
- 200x1.32=264
これにさらに雷属性のダメージも加わるので破壊力は絶大である。
角槍ディアブロスは青10白10と斬れ味に難があり、
シルバープロミネンスも白30と継戦能力は大鬼槍ラージャンに劣る。
そのため、大鬼槍ラージャンは属性武器でありながら最強の物理ランスとして君臨することとなった。- ただし衝槍は素で十分な斬れ味を持っているため、匠を外して他の火力スキルに付け替えることができる。
そうなれば期待値2.5の差など容易く逆転されてしまうので、
雷ダメージが期待できない相手には衝槍に軍配が上がるだろう。
一応スロットでは勝っているが、匠が必要な関係で差別化点にはなりにくい。 - なお、MH3シリーズでのラージャンポジションについていたイビルジョーのランスは、
200x(1-0.25x0.20)x1.32=247.5と他のランスから完全に引き離される形となった。
一応、匠時白60という優秀な斬れ味を持っているが……
本当に、怒り喰らうイビルジョー素材で更に強化できないのが残念である。
ならばせめてヒドい会心率をどうにかしてくれ……
因みに会心率0%になった場合、物理期待値は大鬼槍ラージャンに並ぶ。本当に……
- 作成難易度はラージャン武器の中では低い部類。
どう見ても角を4本使っているが、羅刹の金角・金獅子の闘魂を各1と金獅子の怒髪を複数で済む。
ランスならガード性能+1とガード強化さえあればカウンターでおおよそ対応できるので問題ないだろう。
MH4G
- 拡張版のMH4Gでは、MHP2Gで登場していた「鬼神槍ラージャン」が復活した。
そしてここで打ち止めにはならず、何とG級激昂個体の素材を使うことで
新たに「鬼神天槍ラージャン」へ強化が可能となった。
外見は持ち手と盾に金色の体毛が備わり、槍の部分もより鮮やかな黄金色に。
尚、最終強化にはラージャンハートと羅刹の金剛角が必要となるので、
自分の在庫とよく相談して強化を検討するべし。 - その分性能は上位段階から大きく強化されており、
- 匠を発動させることで念願の紫ゲージを獲得
- 5位には転落したが、属性武器の中では最高峰の攻撃力690
- 実用十分の雷属性値310
- スロット1据え置き
これを超える攻撃力を持つ属性武器は確かにあるが、
テリオス=エルダオルは会心率が酷すぎるため期待値ではこちらに敗北、
ケルケオンカムは属性値が酷すぎるため実質無属性武器扱いである。
そのためコイツが属性武器の中では最高峰の攻撃力を誇る。
また、上位段階では劣悪だった斬れ味も見事に克服し、
その数値に見合った凄まじい破壊力を叩き出す事ができるようになったのも嬉しいところ。
強いて欠点を挙げればその紫ゲージが20しかなく、維持が難しい事か。 - 雷属性ランスには他に雷槍【ナルカミ】やガオウ・バルクラノス、
ギガドリルランスがある。- ギガドリルランスは攻撃力が低すぎて総合性能では此方に及ばず、
ナルカミの完全劣化版である。繋ぎとしてと言いたいところだが、
入手の難しい岩竜の剛翼が2枚必要なので微妙なところ。忘れても構わない。 - ナルカミは攻撃力こそ低いものの、雷ランスでは最高の属性値660を有し、
白ゲージ+紫ゲージで此方を完全に突き放している。
雷弱点のモンスターは物理攻撃に強い連中が多いのも向かい風。
だが攻撃力は此方が圧勝であり、彼方はスロットが無いため差別化は容易である。 - バルクラノスは物理のラージャンと属性のナルカミの中間に位置しており、
スロット2に長い白ゲージと扱いやすく、属性値も高い。
極限強化のコストも安いのも魅力だが、
やはり物理性能では大きく突き放し、総合的な火力ではラージャンに若干劣る。
総合的な実力は同等程度といったところ。
- ギガドリルランスは攻撃力が低すぎて総合性能では此方に及ばず、
MHX
- 今作では、通常個体の素材を用いた「大鬼槍ラージャン」と、
激昂個体の素材を用いた「鬼神天槍ラージャン」の2通りの最終強化が存在する。 - まず大鬼槍ラージャンの性能は、
- まぁまぁの攻撃力200に嬉しい会心率20%
- やや低い雷21
- 素では貧弱な青10だが匠+2で白40が出現
- スロットはなし
競合するのはジンオウガ通常種の王牙槍【若雷】とラギアクルスの雷震槍ドーリスか。
若雷は期待値は横並びなもののこちらには無いスロットを1つ持ち、
ドーリスはこちらを上回る期待値を持つ。
一見こちらが不利に見えるが、超会心構成ではこちらに分がある。
スキル構成によって使い分けよう。
- 一方、鬼神天槍ラージャンの性能は、
- 少し下がった攻撃力190に会心率0%
- こちらは上がった雷28
- 素で長い青70、匠+2で白30
- 嬉しいスロット1
こちらのライバルは金雷公ジンオウガの金狼牙槍【若雷】。
同攻撃力に会心率5%、雷30に匠+2で白50と絶妙に上を行かれている。
スロットを最大限活用しなければやや厳しい相手か。
MHXX
- まず通常個体の究極強化「鬼神槍ラージャン」の性能を見てみよう。
- 無属性武器並みの攻撃力330
- 変わらず会心率20%
- ほとんど伸びなかった雷属性値23
- 素で青70、匠+2で白50
- スロットはなし
が、引き続きラギアクルスの豪雷震槍ドーリスの存在が気がかり。
攻撃力340にほぼ同等の雷22、匠増加分は全て紫とかなりの強敵。
同条件の超会心構成でもドーリスには勝てない。
ここはおとなしく立場を譲った方が良いだろう。
- 一方、激昂個体の究極強化「鬼神大天槍ラージャン」の性能は、
- 十分高い攻撃力320
- 会心率0%
- あまり伸びなかったが十分な雷属性値32
- 素で白30、匠+2で紫30
- 変わらずスロット1
が、ここにも刺客が。
ジンオウガ通常種の真・王牙槍【天衝】である。
同攻撃力、僅かに上回る雷35、匠+2で紫40、スロット1と特徴がまる被りな上絶妙に負けている。
正直誤差レベルの違いなので好みで選んで良いくらいだが… - このように、2本とも強力なライバルの存在により苦しい立場に追いやられてしまっている。
しかし、どちらも愛があれば十分使える性能ではある。
ラージャンのランスが好きだという方は手に取ってみても良いだろう。
MHRise
- 本作のVer.2.0までは「鬼槍ラージャンII」が最終強化。
- 属性武器としては高水準な攻撃力210
- 正直低めな雷属性7
- 最終形態としては悪めの斬れ味緑80、匠+5でようやく青が出る
- 斬れ味の悪さは鈍器+心眼が有用なランスの環境ではそう大きなデメリットにならず、
攻撃力も210は上位としては優秀という上々の性能。 - 今作のランスは非常にモーション値が高くなっており、物理攻撃力が高めの本武器も相性は悪くなかったが…
ここで鉱石素材と落とし物で作れるギガドリルランスの性能を見てみよう。- 攻撃力210、会心率10%、雷属性15、斬れ味青10…
- なんと攻撃力は同等なのに、会心率、属性値、斬れ味の全ての要素がギガドリルランスに完全敗北を喫している。
最終盤で狩れるようになるラージャン素材の武器が、あろうことか鉱石派生に何も勝てないのは異例。
なんとも情けない事態である。
- Ver.3.0において「大鬼槍ラージャン」追加。
- マイナス会心無しの最高値攻撃力220
- 相変わらず最低限の雷10
- 斬れ味ゲージ緑100、匠+1から青、匠+4から白
一応匠があれば白まで出るがさすがに+4は重いか。 - 心眼+鈍器と言う初期から重用されたスタイルで変わらず運用可能。
代り映えはしないが、ここまで攻撃力が上がれば優秀な部類ではあるだろう。 - とはいえ属性はおまけで物理武器として優秀、と言うタイプは本作のランスに非常に多い。
スキル自由度が鈍器心眼に圧迫され、イマイチ他の同系統の武器に比べて強みを見出しにくい。
MHR:S
- 淵源の剛嵐角を用いて完成する、猛鬼剛槍ラージャンの性能は
- 高めの攻撃力340
- ラージャン武器なりに属性有利な環境に乗った雷属性28
- 相変わらず扱い辛めの斬れ味白20
- 会心率はラージャン武器群では優遇された0%
- スロットはLv3×1
- まさかの百竜スロットLv1
これは自前のLv3スロットに匠珠を入れるなどして賄えばいいのだが、それを解決しても今度は
百竜スロットの小ささが悩みになる。
というか激昂ラージャン派生でもないのに百竜スロットLv1とはなんの仕打ちだろうか…。
- 今作では種族特効が百竜装飾品となり、多くの武器の百竜スロットに嵌めることができる。
しかし件の特効珠はLv2スロットを要する為、この武器はそのままでは発動することができない。
一応武器の傀異錬成の項目に「百竜スロットの拡張」があるのだが、
傀異化した浄血、甲殻で錬成枠を拡張、次いで凶骨でスロット拡張、という流れを踏まなければならない。
浄血と甲殻は早めに手に入るものの、
凶骨を手に入れる為にはティガレックスやオロミドロ亜種、ルナガロンといった強敵を狩らなければならず、
さらにまず戦う為に傀異研究レベルを少なくとも41以上まで上げなければならない。
- このように、百竜スロットを拡張し本格運用するためには凄まじい労力を要する。
とはいえLv1百竜装飾品には采配竜珠(オトモへの采配相当)がある為、
種族特効にこだわらなければ十分運用できる…………… はず。- というのも、淵源の剛嵐角を手に入れる為には、MRを30まで上げ、上限解放の関門である
百竜ノ淵源ナルハタタヒメを倒さなければならないのだが、
MR10=ラスボス撃破直後に解禁される傀異クエストのEX☆1で手に入る「傀異化した骨」で
エクサドリルランス改を作ることができる。
上位に引き続きまたドリルランス系に苦しめられている。
攻撃力が10低い、雷23、スロットが2-1-1という違いはあれど、会心率10%、斬れ味白30、
そして百竜スロットがLv3という長所が重くのしかかる。
一応匠でも紫は出ないが、こちらも紫に匠4が必要なためもはや五分。
他のラージャン武器などと違いマイナス会心が無いという長所こそあれど、
どうにも出番を見出すのは難しい環境に飲み込まれてしまった。
- というのも、淵源の剛嵐角を手に入れる為には、MRを30まで上げ、上限解放の関門である
- 一方激昂したラージャンのランス、鬼神天槍ラージャンの性能は、
- 平均的な攻撃力330
- かなり低い雷属性20
- 実はとても長い紫50
- 会心率は0%
- 潤沢なスロット2-2
- 激昂武器の例に漏れない百竜スロットLv1
やはりこの武器も通常種と同じく日の目を見る事は無かった。
…というのは嘘である。
上述した、雷属性ランスにおいて武器単体での物理期待値トップであるベルデライトニングだが、
雷属性値は通常種槍と同じく大して高くない28、そしてなにより最大火力である紫ゲージの長さが10しかない。
会心率こそ20%あるが、スロットがLv1一つしかなく、斬れ味関連スキルを盛ろうにも苦労する。
一方こちらは紫の長さが50。
あちらが会心率100%に達人芸Lv3(会心率100%の時に斬れ味は計算上5倍として扱える)
を盛った時と同じ斬れ味である。
更にこちらはLv2スロットを二つ持つ為、斬鉄珠でも達芸珠でも攻撃珠でも痛撃珠でも、
多くの有用なスキルを詰め込める。
今作の雷属性ランスは軒並み最高斬れ味が短く、鬼神天槍ラージャンより長いのは、
神穿・雷禍三絶の白70であり、あちらは雷71という、もはや別武器のような属性特化の性能をしているので比較対象ではない。
物理と属性を両立した真・王牙槍【天衝】も紫10。攻撃力を少し落とした万雷槍【御手杵】改でさえ紫30。
エクサドリルランス改は白30。
……と言った具合に、各々斬れ味に悩みを抱えている。
なので、弱点と言った弱点が百竜スロット程度の鬼神天槍ラージャンは、十分最前線で戦っていける性能だと言える。
今作では達人、痛撃、挑戦者に加え、狂竜症【蝕】、強化咆哮の技といった会心率を強化する要素が豊富。
会心率を持たないのは、むしろ伸び代とも表現できる。
通常種槍では百竜スロット拡張のタイミングについて触れたが、
激昂したラージャンを狩猟できるようになるのは、MRが50に到達してからである。
そこまで到達しているのならば、傀異化した凶骨を手に入れるのも、さほど難しくはないだろう。
百竜スロットを拡張すれば最終装備に選ぶ事もできる性能になる為、研究レベルとMRを並行して上げていれば、
生産してすぐにこの高性能なランスを全盛の性能で運用できるはずだ。
余談
- 槍先に使われている角はどうも最大金冠のラージャンのものより大きい。
角をベースに表面を加工したということだろうか。- ただ、そもそもゲーム内ではモンスターの縮尺が実際のcm表記よりも明らかに小さい。
コレは甲殻種のヤドを見ればわかるのだが、
縮尺的には、実際に10m以上ある巨大なモンスターの頭骨やら角であるならば、
その持ち主の頭骨も本来は背負っているあの大きさそのままの大きさのはずなのである。
例えば無印のOPではゲーム内では見られない異常な大きさのリオレウスが登場するが、
ショウグンギザミの背負う風化したリオスの頭骨は無印OPのリオレウスのそれに近い大きさがあることから、
ハンターから見たリオレウスの本来の大きさは無印OPのものが正しいと考えられる。
そうした現象が恐らくこの武器にもそのまま適用されているのだろう。
- ただ、そもそもゲーム内ではモンスターの縮尺が実際のcm表記よりも明らかに小さい。
- ラージャンの角自体は一度見たら忘れない部位ではあるものの、実際の戦闘では角で直接突くような攻撃は少なく、
MHXX以前では、角は攻撃に使われることがなかったため、その角を使ったランスが
「ラージャン」の名を冠する事に違和感を持たれることもあった。
MHW:I以降、MRのラージャンが頭を下げ、角を向けて突進してくる攻撃を行うようになり、
MHR:Sでは固有の唸り声も追加されたため、幾分か違和感は解消されただろう。
拳のイメージでグローブにつけても良かったのでは
関連項目
モンスター/ラージャン
モンスター/激昂したラージャン
武器/ラージャン武器
武器/雷鬼槍【壊】 - MHFに登場するラージャン素材のHC武器。
モンハン用語/モンスター名武器