MHXに登場する防具の一つ。
本作のラスボス、オストガロアを撃退した後に生産出来るようになる。
目次
概要
- MHXのラスボスであるオストガロアの防具は、珍しくも二種類存在する。
下位オストガロアは『撃退』、上位オストガロアが『討伐』という都合上、
下位の時点でも身にまとった「骨」(骸素材)を用いた武具が作れるのだ。
討伐した本体の素材を用いた防具はアスリスタシリーズとなり、こちらとは全く異なる。
- 相方のアスリスタシリーズとは大きく異なり、
悪の組織の幹部もしくは魔王と言っても違和感がないようなデザインとなっている。
全身を刺々しい骨に覆われ、中心にはコアのように脈打つ謎の球体が装着されている。
というか明らかに身体に埋め込まれている。
- 過去に類を見ないほど『骨』を散りばめたデザインから分かる通り、
生産にはMHXに登場するほぼ全ての汎用骨素材を要求される。
また、上位の骸装甲・覇シリーズを作る上でも下位のオストガロア骨素材を大量に必要とするので注意。
骨髄を複数使う片割れよりはマシだろうが。
- 剣士は「一切衆生(いっさいしゅじょう)」の四字熟語で解説文が締め括られている*1。
「畏れよ」「朽ちよ」と言った退廃的な単語とセットで記されており、
合わせて読む事で「恐怖しろ全生物」と言った具合いになる。ラスボス装備にはよくある事。
G級版ではこの文章は消失しており、ガンナーは最初からこれといった統一性はない。
性能
- まず属性耐性だが、グリードシリーズの如く全耐性がマイナスと悲惨な数値になってしまっている。
暴食繋がりだからだろうか
ガンナーは全属性が-5、剣士は加えて龍耐性のみ-10となっている。
相方のアスリスタシリーズが龍耐性以外0以上であることを考えると、少々低いと感じる数値である。
とはいっても致命的な低さではないため、これをプラスに持って行こうとするよりは割りきって使うのが良いだろう。- 龍耐性のみ、アスリスタシリーズより5高くなっている。
- 上位シリーズの防御力は剣士の初期値で350、最大強化で660とかなり高い。
ちなみにこちらはアスリスタシリーズと同じ数値である。
- 下位装備である骸装甲・屍装甲シリーズでのスキル構成は、
剣士ガンナー問わず逆恨みと不屈。マイナススキルはない。- どちらも火力に貢献する攻撃的なスキル構成となっている。
本作初登場の「逆恨み」は体力に赤ゲージが存在する間、攻撃力が上昇するスキル。
「不屈」は力尽きる度に、攻撃力・防御力が上昇するスキルである。
- 赤ゲージが存在する間の攻撃力上昇値は攻撃力UP【大】と同等と、かなりの強化が見込める。
不屈の方は倍率で強化され、一度力尽きた時は1.1倍、二度で1.2倍と飛躍的に上昇する。
- 赤ゲージが常に存在するように、毒テングダケなどを用いて自らHPを減らしながら戦い、
ミスして力尽きたとしても更に火力を上げて帰ってこれる、となかなかに相性のいいスキル構成となっている。
- 空きスロットは全部位に一つずつの合計五つと余裕がある。お守りとの併用は勿論、
上位に上がることで作りやすくなる5スロスキルとの組み合わせも考慮していける。
- どちらも火力に貢献する攻撃的なスキル構成となっている。
- 上位の骸装甲・覇及び屍装甲・覇シリーズではスキル構成が変わり、
剣士ガンナー問わず逆恨みと死中に活、及び回復速度-2。- 下位から不屈が削除され、代わりに新スキル死中に活が追加された。
「死中に活」は状態異常に罹っている間、攻撃力が上昇するスキル。
回復速度-2は文字通り赤ゲージの回復速度が非常に遅くなるというスキルである。 - 死中に活の攻撃力上昇値は攻撃力UP【大】と同等。
つまり、同時に発動させることで攻撃力UP【大】を二つ同時に発動させているのと同等の
攻撃力上昇値(攻撃力+40)を得ることが出来る。 - 武器との組み合せだが、攻撃力を直接強化する特性と、スロット数の都合で匠は用意できないことを考えると、
理想的なのは「会心率が高く匠がいらない武器」だろうか。
やはりここはナルガ武器やレギオス武器辺りが理想的な存在と言える。 - 問題なのが状態異常にどうやって能動的になるかという点だが、やはりここで役立つのが毒テングダケである。
毒という状態異常になりつつ、赤ゲージを発生させるということは上記二つのスキルの発動条件を同時に満たす、
まさにこの防具の為に存在するかのような夢のアイテムなのである。
骸シリーズのマッシヴな外見と合わせて「DKS(ドーピング・キノコ・スープ)だ…」と味わうのもいいだろう。 - 素材元のオストガロア戦でも、本体近くでの青いガスでの粘液やられと体力削りの両方があり、
これらのスキルを最大限活用できる。
しかし、体力を削る速度が回復速度+でも厳しいほど半端ではなく、
また龍属性を使用した攻撃もあるため注意を要する。 - マイナススキルも存在するが、回復速度-2は赤ゲージの回復速度を遅くしてくれるという点に注目したい。
これはつまり赤ゲージの維持が容易になるということであり、火力面ではプラススキルなのである。
元々赤ゲージの自然回復速度など微々たるものであり、火力に追加出来るなら喜んで切り捨てられるだろう。 - スロットも変わらず5つ空いており、スキル追加も容易。
防御力も高く、総じて汎用性の高い装備だと言えるだろう。 - 色々とスキルが欲しいガンナーでもスロットがちゃんとあるのでお守り次第で十分扱える。
特にサイレンサーで貫通弾の運用にスキルを割かなくてもいいライトボウガンは相性がよく、
攻撃力+40に更に攻撃スキルを積んだ全弾装填による回し撃ちは
火事場や不屈に並ぼうと言わんばかりの威力になる。
ただし、スキルがダメージ前提の特性と全てにマイナス耐性を持つため、
剣士に比べて下手すれば下位個体ですら一発で常に危うい範囲となる。
毒を維持するなら尚更のため、完全ノーダメージを狙うなら火事場にするか悩み所。
もっとも、こちらは途中で回復してもリカバリーがしやすいので
本当の意味で常に即死圏内の火事場よりかは扱いやすい。
- 下位から不屈が削除され、代わりに新スキル死中に活が追加された。
- 新しいスキル故に内容を知らない者がいたり、自発的に毒となって治さない事への理解がまだ浸透していないためか、
オンラインで着込むにはまだ警戒されることがあるレベルであり野良で参加する場合には注意が必要。
当然だが毒テングダケを自ら食べておいてあっさりやられましたではキックされても言い訳が利かないだろう。
場合によってはアイテムや狩技でこまめな回復をしたり、いっそ発動せずに戦うのも必要である。
こういった空気を読みながら戦う面でもクセのある装備品と言えよう。
- MHXXではG級で骸装甲・真/屍装甲・真が登場。
スキルは逆恨み、死中に活、回復速度-2に加え火事場力+1が発動する。
HPが4割以下かつ状態異常にかかって赤ゲージが必要という、
最大性能を発揮するにはあまりにもハイリスクな運用を強いてくる一式になった。
ただし火事場+1は防御力しか上がらないため、+2まで上げておくこと。- 今作では赤ゲージ出やすいブレイヴスタイルが追加されたので、赤ゲージはスタイルで補うことができ、
残る死中に活の発動条件である状態異常は、リスク無しで状態異常になれる泡沫の舞で補うのも手。
…何、当たらなければどうということはないって?
- 今作では赤ゲージ出やすいブレイヴスタイルが追加されたので、赤ゲージはスタイルで補うことができ、
- 新参のバルクX装備が、似たような火力スキル構成でありながらも
こちらよりローリスクで全力を発揮出来るので、立場は厳しいか。 - ちなみにG級装備は色彩変更可能な範囲がコアのような部分ではなく骨のような部分全域と結構広くなった。
そして女性ガンナー用脚装備はなかなかの食い込み
骸装甲ネコシリーズ
- 竜の墓場から持ち帰った、特殊な骨素材から作られたオトモ装備。
骸龍オストガロアの装備の片割れで、相方のアスリスネコシリーズと比べると敵役といった趣が強い。
もちろん、ラスボス装備特有の厨二説明文もしっかり記されている。
- 耐性はハンター用防具よりはマシになっており、
水と氷耐性がプラス、龍耐性のみマイナスとなっている。
というかスキルの発動しないオトモ防具で全耐性マイナスなんて設定されたら産廃どころの話ではない。
- 武器は「ネコといふ名の白骸」。
杖の先端にデフォルメした頭蓋骨を取り付けたようなデザイン。
およそネコっぽくは見えないが、あえてネコに関連づけるなら
頭蓋骨の角がネコ耳を表しているように見えなくもない。
なお、上位版では「白骸のネコ杖」と銘が変わる。
- 性能は同ランク内では平均レベルの攻撃力、龍属性を持っているが、
骨武器故の低い斬れ味とマイナスの会心率が足を引っ張る。
正直、極星剣ニャゴンと比べるとやや扱いづらい。
もしどうしても使いたいのであれば「匠の術」や「会心強化の術【小】」などのオトモスキルで欠点を補強したい所。
- 頭防具は骸素材を頭蓋骨のような形に加工した「骸装甲ネコマスク」。
オトモ用にデフォルメされているので、ハンター用防具のような禍々しさはあまり感じさせないが、
一方で愛嬌や可愛らしさといったものは微塵もない。
なお、武器先端に付いていた頭蓋骨とほぼ同じデザインである。
- 胴防具の「骸装甲ネコスーツ」は、
ピッチリ黒スーツを着たアイルーが宙に浮いた奇妙な乗り物に乗ったようなデザインとなっており、
色々な意味でインパクト抜群。
ちなみにこの乗り物、後ろから見ると巨大な頭蓋骨をひっくり返したものだということが分かる。
眼窩から推進エネルギーを噴出して高速移動できそうな気がするが、流石にそのような機能は実装されていない。
あくまで装飾の一部である。
- そんなこの装備、作成は骸の(上)端材のみで可能であり、
ハンター用防具のようにさまざまな骨素材を要求される事はない。
デザインに頭蓋骨成分が多いのは純粋な骸を使っているからだろうか。
- なお防具の着彩設定では
明滅する水色のコアらしき装飾のカラーを変更できる。
余談
- 下位装備の時点で存在しなかったマイナススキルが、上位装備で追加されているという非常に珍しい特徴を持つ。
上記の通り、このスキル構成においてはむしろプラスに働くのだが。 - 防具名として、頭には【頭骨】、胴には【胸骨】といった具合に、部位の一部を構成する骨の名前がつく。
骨素材から成る防具らしい命名である。
ちなみに腕には【上腕骨】とつくのだが、これは肩から肘の間、つまり二の腕にあたる部分の骨の名称である。
……が、グラフィックをよく見るとその部分には骨素材らしきものが使われていない…。
どうでもいいと言えばどうでもいいことだが。- 骨素材が見える部分(肘から先)は実際には前腕骨と呼ばれ、
橈骨と尺骨という2つの骨から構成されている。
ますますどうでもいい?そうですか。
- 骨素材が見える部分(肘から先)は実際には前腕骨と呼ばれ、
関連項目
モンスター/オストガロア - 素材となる特殊な骨を纏っている。
防具/アスリスタシリーズ - 本体素材製の方のオストガロア防具。
防具/ボーンシリーズ - 骨製防具仲間その1。こちらは小型モンスターの物。
防具/ドーベルシリーズ - その2。こちらはいにしえの龍骨から。
防具/スカルフェイス - その3。元々は達人のドクロで作られていた。
防具/異形シリーズ - その4。二つ名持ちモンスターの骨から作れる、ちなみに同期。
アイテム/毒テングダケ - ドーピングアイテム