MHFに登場する灼零龍エルゼリオン戦で流れるBGM群。
概要
- MHFの10周年記念モンスターとして登場したエルゼリオンとの戦闘で流れる曲。
エルゼリオンには複数の形態が存在し、第一形態と第二形態で異なる曲が流れる。
- エルゼリオンは「灼零龍」の別名通り"火"と"氷"という相反する属性を司る。
このことは楽曲にも反映されており、「二面性」「二つの力」といった言葉を連想させる
二つの異なる要素を盛り込んだ楽曲群となっている。
- エルゼリオンの楽曲に使用される特徴的な楽器として「ハーディ・ガーディ」が挙げられる。
西ヨーロッパにて発展した楽器で、バグパイプのような甲高い音を特徴としている。
演奏方法も独特で、右手で楽器の下方にあるホイール(ハンドル)を回し、
その回転速度を調整しつつ左手で弦を押さえて演奏する楽器となっている。
この楽器の音色によって神々しさを演出しているのだとか。
- また、エルゼリオンは古塔の頂上にて戦うことになるモンスターだが、
その時の背景は輝界竜ゼルレウスと同じ「光芒が差し込む天候」のものになっている。
この関係で実はゼルレウスでも用いられる『光差す祭壇』がフィールドBGMに設定されている。- 通常であれば冒頭にムービーが流れ発覚した状態から始まるため流れないが、
睡眠武器を持ち込んでエルゼリオンを眠らせると、この事実を確認できる。
このタイプの塔は設定上ゼルレウスと紐付いて用いられてきたため、
ゼルレウス以外ではほぼ初めてここを使うエルゼリオンで目立つ現象となった。
- 通常であれば冒頭にムービーが流れ発覚した状態から始まるため流れないが、
エルゼリオン戦闘BGM
氷と炎の輪舞/エルゼリオン
- 使用作品
- MHF
- 収録
- モンスターハンター フロンティアZ 10thアニバーサリー スペシャルグッズ
- 灼零龍エルゼリオンの第一形態時に流れる楽曲。
エルゼリオン戦では戦闘エリア突入時にムービーが入る仕様となっており、
ムービーをスキップしなければ発覚BGMを飛ばしてこの曲が最初から流れ始める。- 冒頭部分からハーディ・ガーディの甲高い音が取り入れられている。
エルゼリオンは戦闘開始時のムービー内で咆哮を行うのだが、
その咆哮が丁度ハーディ・ガーディの音色と被り、二重奏の様相を呈する。
後に続く戦闘への導入としての演出だろうか。 - なお、ムービー開始とタイミングが合わない、ムービーを飛ばす、
ムービー以外のタイミングで戦闘エリアに突入した場合は普通に発覚BGMが流れる。
- 冒頭部分からハーディ・ガーディの甲高い音が取り入れられている。
- エルゼリオンのイメージとして北欧神話で語られるような「神の獣」という物があり、
それと「相反する炎と氷が美しく入り乱れる様子」を表現するため、
"舞踏(ロンド)"曲の要素をベースに取り入れた、キャッチーな曲となっている
(途中で異なるメロディを交えつつも、冒頭と同じメロディを繰り返している)。
- エルゼリオンの能力を楽曲に盛り込み、音色とリズムで属性を表現している。
雪山、凍土、極海など寒冷地向けの戦闘曲でよく用いられている音色
(金属系パーカッション、シンセサイザー、ピアノ)などで"氷"を表現する一方、
刻みつけるようなリズムや徐々に盛り上がるメロディで"炎"が表現されている。- また、曲の終盤に一旦静けさすら感じさせる穏やかさなパートが挿入されるが、
その直後に軽やかで耳に残る情熱的なサビパートが続いていく。
こちらも意図的な要素であるらしく、大型アップデートのPVにおいては、
該当部分で氷漬けにされたハンターが、サビ移行と同時に火球を叩き付けられている。
- また、曲の終盤に一旦静けさすら感じさせる穏やかさなパートが挿入されるが、
- 初めてこの曲が披露されたのは10周年記念アップデートのプレビューサイト。
当時はどこで使われる楽曲か明言されていなかったものの、
上記のような曲想が容易に汲み取れたことからエルゼリオンの楽曲と看破されていた。
また、その軽やかなメロディから実装前の時点で評価の高かった曲でもある。- プレビューサイト公開当時はエルゼリオンに第二形態があるとの情報はなかったものの、
公開されている曲の曲想がやや抑えめの穏やかなものであったことから、
「第二形態で更に激しい曲になるのでは?」といった予想も存在していた。
- プレビューサイト公開当時はエルゼリオンに第二形態があるとの情報はなかったものの、
猛る灼零/エルゼリオン
- 使用作品
- MHF
- 収録
- モンスターハンター フロンティアZ 10thアニバーサリー スペシャルグッズ
- 灼零龍エルゼリオンの第二形態移行後に流れ始める楽曲。
形態変化時にはムービーが挿入されるが、それに合わせてイントロが流れ始める。- これから何かが起こると予感させる不穏な冒頭部分に続き、
緊迫感溢れる叩き付けるような曲想のイントロが入る。
この時のエルゼリオンは火と氷をエリア内に展開して大技を発動し、
上記の叩き付けるような部分と被さるように咆哮を行う演出が入る。 - このイントロ部分は特殊仕様となっており、この場面でのみ流れる。
第二形態移行後に力尽きるなどして戦闘エリアを離脱、再突入した場合、
最初に発覚BGMが流れた後、この曲のイントロ部分が飛ばされて流れ始める。
このような仕様は第一形態の曲『氷と炎の輪舞』では見られない仕様であり、
形態変化時演出に合わせたイントロであるのは間違いないだろう。
- これから何かが起こると予感させる不穏な冒頭部分に続き、
- 俊敏性が大幅に向上する第二形態のエルゼリオンに合わせて、
第一形態の時よりも激しい曲想、テンポに変わっている。
『氷と炎の輪舞』の要素を引き継ぎハーディ・ガーディや金属音が盛り込まれているが、
本曲では「二つの相反する要素を持つ」という要素をより鮮烈に表現するため、
メリハリをつけたギミックが盛り込まれている。- イントロ終了後、曲の序盤に当たる部分では特徴的なリズムが用いられている。
やや落ち着いた、それでいてどこか不穏さを感じさせる曲想となっており、
途中から加わるハーディ・ガーディの音もどこか禍々しさを感じさせる。
また、ハーディ・ガーディを除くとあまり弦楽器が用いられていないパートとなる。 - 曲の中盤に差し掛かると、突如として曲調がガラリと変わる。
それまではなかったストリングスで引っ張る軽快かつ情熱的な曲想になり、
途中から加わるハーディ・ガーディがこちらでは勇壮さを際立てている。
前者の序盤部分は7拍子、後者の中盤部分は4拍子と急に拍子が変わる。
全く曲調が異なる両者をハーディ・ガーディが繋ぎ留めているような形となる。- 中盤部分が終わるとストリングスが一旦静まり、終盤に突入する。
この部分はそれまで続いてきた二つの曲想が合一になっており、
特徴的なリズムの中に弦楽器が入り混じるという曲調になる。
第二形態の"炎"と"氷"双方を混合させて用いる戦法を彷彿とさせる部分である。
- イントロ終了後、曲の序盤に当たる部分では特徴的なリズムが用いられている。
- 激しく動き回るようになったエルゼリオンとはよく合う楽曲ではあるものの、
「途中でテンポが切り替わる」ギミックのためにややノリ辛いBGMとなっている。
中盤の疾走感溢れるパートは聞き馴染みのある4拍子であるため、
そこの部分を特に気に入るプレイヤーも一部見受けられる。
- 2017年12月27日に実装された極み灼き凍るエルゼリオンは最初からこのBGMが流れる。
余談
- エルゼリオンの楽曲は、曲名部分でも曲の主の特徴を表現していると考えられる。
- 第一形態時は『氷と炎の輪舞』という曲名で、双方が隔てられている。
第一形態のエルゼリオンは氷と炎を続けざまに放つことは多いものの、
両者を混ぜ合わせて用いてくることはせず、「併用している」という表現が近い。 - 一方、第二形態時の曲名『猛る灼零』は別名由来となっている。
第二形態以降のエルゼリオンは氷と炎の威力が大幅に増しているだけでなく、
対立する両者を混合させて破壊力を増す、秘めたる力を解放した状態になる。
- 第一形態時は『氷と炎の輪舞』という曲名で、双方が隔てられている。
- エルゼリオンに対応する楽曲が存在することは
「10thアニバーサリー スペシャルグッズ」付属のサントラにて示唆されていた。
サントラに収録される楽曲は一部が事前告知されていたが、
そのDisc3に「10周年記念モンスター狩猟楽曲(未発表曲)」という表記があったためである。
なお、Disc3表面には大型アップデートの目玉であるエルゼリオンが描かれていたが、
当初はエルゼリオン自体の情報は伏せられていたためsecret扱いになっていた。
- 楽曲自体の評は上述したように良好ではあるが、
このDisc3に収録されていた『真なる祖』や、
Disc1に収録されており、プレイヤーからはそもそも存在しないと思われていた
「竹林奥部の汎用BGM」という2つ(正確には3曲)の未発表曲の存在から界隈は騒然となり、
同じく未発表曲であったエルゼリオンの楽曲の注目が逸れてしまうという事態が起こっている。