目次
概要
黄金の鬣/ラージャン
- 使用作品
- MH2, MHP2, MHF, MHP2G, MH4, MH4G, MHX, MHXX, MHXR, MH-R
- 元々はMH2からの砂漠汎用戦闘BGMとして作られた楽曲だったものの、
激しい攻撃をしてくるボスの曲に相応しいとの判断から、途中変更された経緯をもつ異色の曲。
序盤はやや無骨、後半に移ると焦燥感を増していく曲想は、
戦闘中に黒から金色へと体色を変貌させるラージャンによく似合っている。
ラージャン特有の奇声ともよくマッチしており、セットで脳裏に焼き付く方は多いはず。
激しく暴れ狂うラージャンにはぴったりな曲と言える。- よく聞かないと分からないが、ダイミョウザザミのテーマBGMで
MHP2までの砂漠戦闘BGM「一本角の盾大名」に似ている。
中東風の曲調、どちらもワンパターンなリズムだったりと共通点が多い。
そう考えると砂漠用に作られたと言われてもある程度納得できる。
もっとも、この激しい曲想とドスゲネポスなど中型モンスターはミスマッチ感が否めず、
「難敵のテーマ曲」として定着している現状を見るに、当時の判断は大正解と言えそうである。
- よく聞かないと分からないが、ダイミョウザザミのテーマBGMで
- MH3以降は長らく聴くことが出来なかったが、MH4でラージャンの再登場に合せてこの曲も復活。
MH4からの新規戦闘BGMは凝った曲が多く、シンプルなこの曲は却って目立つ存在となった。- この流れに乗ったのか、とうとう狩猟音楽祭2014でも演奏された。
原曲はオーケストラを使っていなかったため、かなり異なる印象を受ける。
- この流れに乗ったのか、とうとう狩猟音楽祭2014でも演奏された。
- ラージャンはそこそこ顔合わせの機会が多いモンスターなので、結構頻繁に聞く事が出来る。
同時にトラウマBGMとしても名高い。- MH2では「ドドブランゴと大差ないだろう」と舐めてかかったハンターを薙ぎ倒し、
- MHP2では村最終クエスト「最後の招待状」でソロプレイヤーを絶望させ、
- MHP2Gでは限界突破した姿を引っさげて現れたと思いきや
MHP2をも超える悪夢のイベントクエストが配信され、 - MH4ではイベントクエスト「OP・最強の宴」で怒り喰らうイビルジョーと共演を果たした。
- MH4GではG★1から何度も乱入で出現し、時に極限化し次々とハンターを殴り殺していった。
- MHXでは、お守りを探し求める炭鉱夫を殲滅すべく火山に堂々と乱入。
歴戦のハンターはこのBGMが流れる(=極限解除)と安心感を覚えるという…。
- ラージャンが登場する派生作品でも聞く機会は多い。
- MH2が基になっているMHFでは当初から存在している。
G級がメインコンテンツとなった昨今では、高難度2頭クエストで聞く機会が多い。
また、キークエストを進める中でMH2から名が受け継がれたクエスト「金獅子」を受けることになる。 - 中国版モンハンのMHOでもラージャン実装と同時に導入されている。
当時のMHOでは専用BGMを持つモンスターが実装されても曲は遅れて導入されることも多かったが、
ラージャンの実装以降は専用BGMとセットで実装されるケースが増えている。
- MH2が基になっているMHFでは当初から存在している。
黄金の鬣/ラージャン: World version
- 使用作品
- MHW:I
- ラージャンの追加に伴い追加されたBGM。
他専用BGM持ちモンスターの例に倣い、新アレンジとなっている。
- 原曲の中東風な雰囲気は薄れた一方で、
MHシリーズの戦闘BGMでは珍しくジャズのテイストを取り入れた楽曲に仕上がっているのが特徴。
特にラージャンのイメージを考えると、使用楽器にサックスのチョイスは中々に意外だったと言える。
また、原曲と比べてもパーカッションの主張が強く、かなりリズミカルな印象を受ける。
もっとも全体的な曲想は激しめであり、緊迫感は薄れていない。
その他、鳴き声を彷彿させるイントロの音色や中盤のサンプリングボイスなど、
猿やジャングルといったイメージを重視したアレンジといえるだろう。
ド○キーコングの曲みたいな雰囲気になったという意見も。
アイスボーンだけにト○ピカルフリーズか
乗り状態
乗り状態になると新たにハンドクラップ音が追加され、終盤には別のサンプリングボイスも挿入される。
全体的には原曲のような砂漠らしさを併せ持った印象を受ける変化となっている。
黄金の鬣/ラージャン: The Chase
- 使用作品
- MHW:I
- MHW:Iにおいてラージャンのエリア移動時に流れるBGM。
- 出だしから太鼓の音が目立つ、威圧的な雰囲気を持った曲。
中盤で一度落ち着いた後、メインフレーズが少し静かになったような形でアレンジされ挿入される。
黄金の鬣/ラージャン - Rise ver.
- 使用作品
- MHRise、MHR:S
- 収録
- モンスターハンターライズ オリジナルサウンドトラック
- 前作のMHW:Iとは異なり、オーケストラを取り入れつつも原曲に近い中近東風の曲調に戻った。
『和』モチーフのアレンジBGMが多い中で、ここまで中近東な曲調のアレンジは珍しい。- ラージャンの名称が古代インドに端を発するサンスクリットである事からか、
シタールを使用したインド音楽風のアレンジだと思われる。 - 一方で、MHRiseのBGMの特色であるコーラスについては本曲も踏襲されており、
中近東を彷彿とさせるコーラスが使用されている。
- ラージャンの名称が古代インドに端を発するサンスクリットである事からか、
黄金の鬣/ラージャン - Rise ver. - The Chase
- 使用作品
- MHRise、MHR:S
- 収録
- モンスターハンターライズ オリジナルサウンドトラック
- MHRiseにおいてラージャンのエリア移動時に流れるBGM。
- 威圧感の強かったMHW:I版に比べ、落ち着いた曲になっている。
アラビアンなアレンジの戦闘曲に合わせ、こちらもシタールが効果的に使われている。 - 一方で、ジャズテイストで起伏が激しかったMHW:Iに比べて、
曲の全体的なスピード感自体は速くなっているようにも感じられるか。
余談
- MH2でのラージャンはオンラインモードのみ登場していたため登場ムービーは存在しなかったが、
それが却って「舐めて掛かったら突然姿が変わって蹂躙された」という強烈な印象の一因となっており、
「オンライン限定の強力な大型モンスター」としての地位を確立していた。
舞台が大きく変わったMH3において、その強敵としての役割はイビルジョーに引き継がれており、
彼のBGM「健啖の悪魔」もトラウマ扱いされやすい楽曲となっている。
現在ではラージャンとイビルジョーの悪夢の共演が実現しており、トラウマBGMが続けざまに流れることもある。
更にMHWorldでは、バゼルギウスが登場。
上位以降に登場する強敵枠として扱われている。- ラージャンとイビルジョーを同時に相手にしている場合は「健啖の悪魔」が優先されていたが、
「専用曲を有する、同じ危険度のモンスターが同時に存在する場合、
ヘイトの高い方を優先する」MHWの仕様を鑑みるに、
MHXXまではシステム的に「健啖の悪魔」が優先される構造であった可能性が考えられ、
この事実を「ラージャンとイビルジョーどちらが優位か?」の指標として扱うことはできないと言える。
MHW:Iでは逆にイビルジョーのBGMを一方的に上書きするようになった。
また古龍に対しては、
ドス古龍組や新大陸古龍組と同時に現れた際はラージャンのBGM「黄金の鬣」が古龍のBGMを上書きするのだが、
悉くを殲ぼすネルギガンテだけはヘイトの高さで優先されるBGMが競合する。
- ラージャンとイビルジョーを同時に相手にしている場合は「健啖の悪魔」が優先されていたが、
- 字が潰れがちなことや、常用漢字ではない点から勘違いされることもあるが、
黄金の髭(ひげ)ではなく黄金の鬣(たてがみ)である。注意しよう。
黄金のヒゲなのはこっち。