イギリス軍の砲弾

本シムに登場するイギリス軍の砲弾とその種類を解説する。()は装填時の選択キー

1～5の数字キーで砲弾を選択後にRキーで装填を指示。

徹甲弾 AP/T Mk.I Shot(数字キー 1)

マチルダやヴァレンタインなどに使われたイギリス軍の2ポンド砲は、威力的に各国の37ミリ砲よりわずかに強い程度である。また、信管がない通常の徹甲弾であり曳光剤も入っていない、本当にただの｢弾｣である。使い辛いことこの上ないのは言うまでもない。勿論、榴弾はない。これが英国クオリティである。
多少装甲が厚い戦車相手でも、何発も立て続けに根気よくぶち込んでいれば多少は乗員に被害を与えることが出来るかも知れない。

徹甲弾 AP/T Mk.V Shot(数字キー 1)

巡航戦車クロムウェル及び歩兵戦車チャーチルの6ポンド砲用通常徹甲弾。曳光剤のみで炸薬は無いメイドインブリテンの砲弾だ。アメリカ製の6ポンド用砲弾には炸薬が入っている・・・Ⅲ/Ⅳ号戦車までならなんとか撃ち合える。多少装甲が厚い戦車相手でも、何発も立て続けにぶち込んでいれば多少は乗員に被害を与えることが出来る。

ゲーム上のバグ(仕様)として何故かチャーチルの6pdrのAPだけ同じ弾なのにAP-HE化しているが、これは本家のミスと思われる。

徹甲弾 AP Mk.VI T(数字キー 1)

英国陸軍の対ティーガー必殺兵器｢17ポンド砲｣の通常徹甲弾。17ポンドクラスになっても曳光剤のみで炸薬はない。1000ヤード先にある110ミリの装甲を撃ち破る能力を持つ。この通常徹甲弾を持ってして、ようやくドイツ軍重戦車と距離1キロで対等に撃ち合うことが出来る。相手がⅢ/Ⅳ号戦車であれば文字通りのワンショットワンキルが可能である。因みに、17ポンド砲の口径は76.2ミリでパンターの搭載する7.5cm/L70と同程度の威力を誇る。

徹甲弾 APC Mk.IV T(数字キー 1を二回押し)

英国陸軍の対ティーガー必殺兵器｢17ポンド砲｣の通常徹甲弾。無論炸薬は(ry。1000ヤード先にある109ミリの装甲を撃ち破る能力を持つ。上記のAP Mk.VI Tに被帽が付いたものである。

徹甲弾 APCBC/T Shot Mk.9 T(数字キー 1を二回押し)

APCBCとは、低抵抗被帽付徹甲弾(Armor Piercing Capped Ballistic Capped)のことである。巡航戦車クロムウェルMk.Ⅲ、歩兵戦車チャーチルの6ポンド砲用の徹甲弾。AP/T Mk.5より貫通力に優れた徹甲弾である。無論炸薬は(ry。無いったら無い。運が良ければティーガーやパンターの装甲も貫徹できるが、通常徹甲弾とは弾道が違うことに注意。

徹甲弾 APCBC Mk.VIII T(数字キー 1を二回押し)

英国陸軍の対ティーガー必殺兵器｢17ポンド砲｣の徹甲弾。17ポンド砲が使用可能な砲弾の中で「本命」の砲弾である。炸薬はないが、非常に高い貫通力を持ち、1000m先にある約130mm、2000m先でも100mm以上の装甲を撃ち破る能力を持つ。ドイツ軍の重戦車と距離1キロで対等以上に渡り合うことが可能である。ただし、爆発しないので敵のバイタルパートを的確に狙う必要がある。

高速徹甲弾 APDS Mk.I T(数字キー 1を二～三回押し)

英国陸軍の対ティーガー必殺兵器｢17ポンド砲｣の高速徹甲弾。ファイアフライの後期型及びA41センチュリオンにしか搭載されていない。APDSとはArmor Piercing Discarding Sabot(装弾筒付徹甲弾)の略称で、大戦中に本砲弾を射撃することの出来た砲は17ポンド砲のみである。その威力は、1000ヤードで192ミリという恐ろしいもので、ケーニヒスティーガーやヤークトパンターの主砲であるKwK43 8.8センチ砲の射出する高速徹甲弾PzGr40/43と同程度の貫通力を叩き出している。炸薬が充填されていないため、貫徹時の威力はさほど目を瞠るものではないが、当たりどころによってはドイツ軍重戦車を正面からワンパンKO出来る連合軍唯一の砲弾である。また、傾斜装甲には弱いため、パンターやティーガーⅡの正面装甲に撃っても貫通させることは難しく、貫通力を発揮できずに跳弾してしまうことも多い。
なお史実では、装弾筒分離時に同期を取る(分離のタイミングをぴったり合わせる)ことが難しく、遠距離になればなるほど命中率が低下してしまう不具合があったが、本シムでは再現されていない。

榴弾 HE Shot Mk.Ⅱ T(数字キー 1)

ねんがんの リュウダンをてにいれたぞ!
2ポンド40ミリ砲用の榴弾。ヴァレンタイン戦車にのみ搭載されておりマチルダにはない。これは、ヴァレンタイン戦車をいたく気に入ったソ連軍がボフォース40ミリ機関砲の榴弾を改造して供給した結果らしい。また、扱いとしては何故か徹甲弾になっており、数字キー2に割り振られていない。遅延信管が付いている。

榴弾 HE Shot Mk.10 T(数字キー 2)

巡航戦車クロムウェルMk.Ⅲ、歩兵戦車チャーチルの6ポンド砲用榴弾。無論、遅延信管付きの優れ物。だが、57ミリなので米独ソ戦車の75ミリ級榴弾に比べればやはり威力は劣る。炸薬量は約210グラム程度。

榴弾 HE Mk.I T(数字キー 2)

英国陸軍の対ティーガー必殺兵器｢17ポンド砲｣の榴弾。弾頭重量が6.98キロとほぼ7キロあるにも関わらず、炸薬量はたったの580グラムしかないので榴弾威力としては他に劣る。しかし、これは対戦車用高初速砲全般に言えることである上、他車輌･兵科の支援でどうにでもなる問題であった。なお、遅延信管が付いている。

コメント欄