ドイツ軍Ⅲ/Ⅳ号戦車シリーズ

Last-modified: 2024-03-28 (木) 20:28:53

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Ⅲ号戦車J型初期

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この戦車はⅢ号戦車J型の初期型である。まず車体設計が完全に新型に変わった。車体前面装甲が30ミリ+30ミリの貼り付け装甲から50ミリの一枚装甲板になっている。なんか薄くなっているが耐弾性としては一枚板のほうが有利である。ついでに砲塔前面の防盾が50ミリになりクラッペも変更されている。
この戦車が搭載する主砲は43口径60ミリであるが後期型では60口径のものに換装されている。これはもともとⅢ号戦車の主砲を60口径にすることをヒトラーが命令していたのをさまざまな問題からガン無視していた陸軍兵器局に対し、ヒトラーがキレたため急いで問題をねじ伏せたためである。(一般的に後期型とされる。下記参照のこと)
その他の変更点としては砂漠仕様のパーツが全車の標準装備となり、エンジン部分のハッチが一枚開きの新型になったり、クランチレバーの位置が変わったりとかなり細かいところが改良されている。
この前期型は1549輌が生産された。もちろんこれ以降の生産は60口径50ミリの後期型になっている。


Ⅲ号戦車J型後期

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Ⅲ号戦車はドイツの主力戦車として開発された。電撃戦の主役になるはずだった。が、生産が進まず、活躍のタイミングを逃してしまう。支援戦車として作られたⅣ号戦車は、大きかったので武装などの強化ができた。独ソ不可侵条約記念にソ連にⅢ号戦車E型が一両寄贈された。ソ連の方々は「よく出来た玩具だよこれは。もっと強力なのを隠しているに違いない」とか思ってたらしいが、実際そんなものはなかった。生産が軌道に乗る頃にはいきなり旧式化してしまう。でも数があるので戦車部隊の数合わせに使われる。(重戦車部隊でティーガーと隣り合ってるⅢ号戦車をみると差を感じる。)
無線機標準装備。3人砲塔はそれまでと比べて全く新しい発明だった。装填手は歩きまわるが。椅子に座ったまま回転する。側面の脱出ハッチは小さく、出入りが大変。設計はダイムラー・ベンツ。
ソ連戦車相手には全くの力不足の装甲と武装。戦術で何とか渡り合う。とはいえ、クルスク戦のドイツ戦車の中では各型を合わせると一番多い。やはり主力戦車であったのだ。その後、「Ⅲ号7台分の手間で6台分作れる」と言われたパンターに「主力」の座を譲ることとなる。

 

空地一体の戦術「電撃戦」の中で、後に続く自動車化兵の槍の穂先となって敵陣を突破し、逃げる敵を追撃し、必要があれば戦車を蹴散らす「機動戦車」である。装甲や武装は必要以上に欲張らない代わりに、高級なトーションバー・サスペンションを採用し、当時の先端技術やアイディアを盛り込んで運用に柔軟性を持たせた。直接の後継車はパンターであり、戦後はレオパルトに設計思想が引き継がれた。ただし開発に手間取るうちに”旬”の時期を逃し、余裕の無さから根本的な改良が出来ず、そのまま旧式化するしかなかった。
Ⅲ号戦車はA型からF型までは37mm砲を搭載していたが、ロシア軍の戦車には歯が立たず、G型から42口径50mm砲が搭載されたが、それでも威力は不十分で、J型の後期型からより砲身が長い60口径50mm砲が装備された。


Ⅲ号戦車N型

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Ⅲ号戦車の火力向上は矢継ぎ早に実施されていった。しかし、Ⅲ号戦車の5cm戦車砲を持ってしても対抗できているとは言いがたく戦術と連携による苦しい対応が行われているのが実情であった。
そこで、Ⅳ号戦車に長砲身7.5cm戦車砲の搭載が行われソ連戦車に対抗していくこととなりⅢ号戦車に取って代わって機甲戦力の中核として運用されていくこととなった。
こうして主力戦車の役割をⅣ号に譲ったⅢ号戦車であったが新たな役割が与えられることとなる。
支援戦車であったⅣ号戦車の代わりをⅢ号戦車N型が担うこととなったのだ。これには450門もの短砲身7.5cm戦車砲の在庫を抱えていたことや戦力的価値が低下し一定以上の数を確保できる点もプラスに働いていた。
N型は基本的に従来Ⅳ号戦車が搭載していた短砲身7.5cm戦車砲を搭載している。この戦車砲は従来Ⅲ号戦車が装備していた3.7cm戦車砲や5cm戦車砲に比べ榴弾の炸薬量が多く高い榴弾火力を発揮することができた。
また、短砲身7.5cm戦車砲で運用されるGr.38対戦車榴弾を用いることによって射距離にかかわらず70mmの装甲貫通力を持ち合わせていて従来のⅢ号戦車以上の対戦車火力を有していた。
ベースとなる車両は生産時期によって異なりJ型(3両)L型(447両)M型(213両)が用いられている他、前線から引き上げられたⅢ号戦車の一部もN型へ改修されている。
このような経緯からN型の共通点は短砲身7.5cm戦車砲の搭載ぐらいのもので、生産時期やベースとなった型式によって仕様は異なっていた。
こうして開発されたN型であったが前線部隊からの評価は非常に良く長砲身化したⅣ号戦車やⅢ号突撃砲に代わり機甲部隊や歩兵部隊に対しての火力支援車両として活躍した。また、一部のN型は編成されたばかりで車両の足りていなかった重戦車部隊にも配備されティーガーⅠと共に肩を並べ戦っている。


Ⅳ号戦車F1型

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本車は機甲部隊の火力支援用車両として開発されたⅣ号戦車としては最後の車輌であり
基本的にはE型の装甲強化車輌である。車体前面および側面の装甲板に初めから1枚板の50mm厚
および30mm厚装甲板が使用されるようになった。単純な装甲厚では増加装甲を取り付けた
Ⅳ号戦車E型のほうが車体前面60mm(車体装甲30mm+増加装甲30mm)、車体側面40mm
(車体側面20mm+追加装甲20mm)と厚いものの耐弾性ではボルトで止める必要がないことなどから
1枚の装甲板で構成されたF1型のほうが有利となっている。
また、本車のF1型との表記は強力なソ連戦車に対抗するため
本車をベースに長砲身砲である7.5cm戦車砲「KwK40」を搭載した車輌が急遽開発されたため
便宜上F1型と呼称されたためである(KwK40」を搭載した車輌はF2型と呼称)なおF2型は短期間
使用されG型として分類されるようになると本車もF型との呼称に戻されている。
1941年4月から1942年3月にかけて462両が量産されている。

 

本シムのドイツ軍メインキャンペーン「Fridericus 1」に於いて一番初めに使用出来る車輌が本車。
3ステージ目あたりからF2型になるため、T-34やKV-1に苦戦することはまずないだろうが、装甲が薄いので敵歩兵の肉薄攻撃に気を配るとよい。
また、短砲身故に徹甲弾の弾道がほとんど低伸しないことに注意(榴弾の方がよく飛ぶ)。加えて対戦車榴弾(HEAT)は、たった10発しか積まれていないので無駄遣いは禁物。
強力な戦車相手に対戦車榴弾と徹甲弾の弱点射撃で挑む「擬似あんこうチーム」プレイもいいだろう。


Ⅳ号戦車F2型

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本車はⅣ号戦車の主任務であったⅢ号戦車の支援から対戦車戦闘に対応するために
初めて開発されたⅣ号戦車である。最大の特徴は長砲身である7.5cm戦車砲「KwK40」
を搭載している点にあると言っても過言でないだろう。この戦車砲は本来G型が搭載
する予定であったが、ヒトラーはソ連製KV-1重戦車やT-34中戦車に対抗するため急ぎ
Ⅳ号戦車への搭載を指示し当時短砲身砲搭載車両として生産されていたF型に本砲が
搭載された。そのため短砲身砲と長砲身砲を搭載した2種のF型が混在することとなり
急遽短砲身を搭載した車両を「F1型」長砲身砲を搭載した車両を「F2型」として
分類することとなった。(なお、この分類はG型開発に伴い解消され、F1型がF型,F2型は
G型として再分類されることとなった)
F2型はG型量産までの42年3~7月までの短期間生産されることとなり175両が生産された。
(更に25両がF1型から改造された)なお、北アフリカに送られた車両はチュニジアに
ティーガーⅠが展開するまでは最強の独戦車として君臨することとなり連合軍から
「Mk.4スペシャル」と呼ばれ恐れられることとなった。


Ⅳ号戦車H型

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  • 本車はドイツ軍主力戦車Ⅳ号戦車の事実上の最終発展型である。開戦からずっと戦い続けているⅣ号戦車の集大成と言ってもいい。まず、車体前面の装甲が均一80ミリとなった.(前期型は50ミリ+増加装甲30ミリ)また、それに伴い操縦手用視察口の装甲クラッペが新型となり、ヘリスコープ用の穴は塞がれた。車長用キューポラも100ミリの新型となっている。(本車の最硬部位はキューポラである)さらに主砲はより強力な48口径75ミリkwk40に換装され、交戦可能距離、装甲貫通力が伸びた。そしてG型との最大の相違点は足回りの改良だ。変速機がZF社製のSSG77変速機(前進6段/後進1段)に変わり、さらに起動輪、転輪のダンパーが新型となった。その他、エアクリ-ナーの追加、ピストルポートの溶接など、細かい改良を施され1943年4月から生産が開始された。いくら旧式になろうとも改良が続けられ、決して戦場から姿を消さなかったこの車両はまさにワークホースと呼ばれるにふさわしい。 -- 2015-05-17 (日) 13:12:34

コメント欄

  • F2型追加しました。 -- 61式? 2014-05-16 (金) 07:04:25
    • 動画宣伝に引き続き、またまたありがとうございます! 61式Pさんはじめ、たくさんの方たちのご助力あってかなり充実したWikiになって来ました。 -- ぱんふろ@記事主? 2014-05-17 (土) 10:12:34
  • Ⅲ号N型追加しました -- 61式? 2015-01-03 (土) 00:17:31
    • 解説追記ありがとうございます!車輌解説のページを少々仕様変更したので、解説追記場所が煩わしくなってしまい申し訳ありません。画像とコメ欄の間に解説文が入るようにして頂けるとありがたいです。 -- ぱんふろ@記事主? 2015-01-04 (日) 22:09:27
  • ###このコメントは粛清されました### -- 2015-08-25 (火) 17:20:51
    • 何だこのコメント?!(驚愕) -- 2015-08-25 (火) 18:13:04
    • このwiki見てるような人はこの手のコメントに触れない分別ぐらい持ってるだろうし、即検閲ってのもどうかとは思うんやで -- 2015-08-25 (火) 23:50:20
      • 前みたいに変に荒れる前の措置としては仕方ないんでしょう -- 2015-08-26 (水) 00:08:40
    • なんかあったんか?(荒らしかな) -- 2024-03-28 (木) 20:28:53