ミッションエディター ～応用編Ⅱ～

歩兵及び火砲の配置

ここでは、歩兵部隊や対戦車砲といった車輌関係以外のユニット配置を行なってみる。
まずは、こういった塹壕陣地を見つけよう。

続いて歩兵の配置を行う。例によって命名式。デフォルトでも構わない。ここではrus_inf_01とした。

いつも通りコンターの配置を行う前に、ポイントの間隔調整を行う。Record step, mとあるスライダーを動かして見よう。ここでは3.5メートル間隔とした。

それでは、塹壕上をなぞるようにコンターを配置しよう。しかしこれでは駄目だ。きちんと歩兵が塹壕に入らない。

なので、下図のような配置に直す。ポイントをマウスでつまんで動かしてやるだけでいい。

この時、左上情報バーのをアクティブにしておくと、グリッド線に沿ってコンターが配置できる。塹壕はグリッド線ぴったりに掘られていることが多いので、これを使って手早くコンター配置を済ませてしまおう。

ココにて、念願の歩兵部隊を選ぼう。今回は塹壕が広いので歩兵小隊を配置してみる。Infantry Platoonsから好きな小隊を選ぼう。無論、分隊でも構わない。コンター登録を忘れずに！

次に、塹壕に入っているように歩兵に指示を出す。右に4つ縦列したボタンの一番上をアクティブにしよう。因みに、これをアクティブにしなくても歩兵が勝手に塹壕から出で行くような事はないっぽい(つまり記事主でも詳しい効果がわからない)。

あとは、SaveしてReloadだ。

ウラー！ 塹壕は同志達の手により防衛された！

火砲の配置

続いては、対戦車砲などの火砲の配置を行なって見よう。因みに、配置された火砲は特にスクリプトを設定しなくても視界内に敵を捉えれば勝手に攻撃を始める。
いつものように命名式だ。ここではrus_ATG_01とした。

続いては壕にコンターを設置する。前回までのコンター配置と異なり、任意の場所を一回左クリックするだけで良い。

因みに、壕に背の低い火砲を置く時は画像のように前よりに配置しよう。でないと壕が邪魔で砲撃を始めない。

なお、矢印の方向に砲身が向くので砲の角度を微妙にズラしたい時は、左上情報バーの黄色矢印ボタンでカメラの向きに全て揃えてくれる。
コンター別でそれぞれ角度調節したい時は、ParametersのA(=Angle)で自由に矢印の角度を調整できる。すぐ左の明後日の方向を向いた矢印ボタンを押すと、ここでもカメラが向いている方向に矢印の向きを設定してくれる。
いよいよ火砲を設定する。ここでは、Anti-Tank gunのラッチュバムとした。コンター登録を忘れずに！

あとは、SaveしてReloadしよう。

ウラー！ ファシーストは我ら赤軍砲兵を恐れているぞ！

4次元弾薬庫

今回は、ちょっとしたチートを紹介しよう。実は本シム、車輌の搭載弾薬を自在に調整できるスクリプトが付いている。

まずは、\Steel Fury - Kharkov 1942\data\k42\loc_rus\levels\LEVELS\tech_cfgから弾薬を増やしたい車輌のデータを選んでこよう。ここではT-34-85とした。

そうしたら、一先ずt34_85.engcfgの中を見てみよう。何だかよく分からん文字が羅列しているが(Notepad++なら文字化けしない)、shells()をctrl ＋ Fで検索して増やしたい砲弾名を反転させておく。

そして、いつもどおりミッションエディターを起動し、コンター設定や車輌登録(この場合T-34-85)
次に、Scriptタブに移りスクリプトを登録する(ここではshells_01とした)。

しかし、Type of operationは何も弄らない。

一番下にあるLine of the descriptionsに注目して頂きたい。
ここに文字列を入力する。｢ext, ai_set_shellc, 弾種名, 弾数｣
そして、先ほど開いたt34_85.engcfgの反転させた弾種名をコピペして、弾数を入力しよう。
ここでは｢ext, ai_set_shellc, BR365K, 99999｣とした。

因みに、T-34-85実車の砲弾搭載数は56発しかない。本シムをプレイした同志諸君ならお分かりだろうが、この程度すぐ撃ち切ってしまう。全部徹甲弾や榴弾を積む訳にはいかないので、この数字がいかに少ないかご想像されたし。例えば、榴弾を30発積んだとしたら、徹甲弾20発、高速徹甲弾6発といったところだ。歩兵支援と対戦車戦闘を両立させる難しさは、まさに搭載する砲弾のバランスにあったと言えるだろう。

この調子で全部の弾を増やす。

あとは、Unitsタブでスクリプトの登録をT34-85に対して行なってSaveだ。ゲームを起動しよう。この時、オプションのDo as I doが切れていることを一応確認しておく。

ウラー！ ソヴィエト・ロシアでは砲弾があなたを搭載する！
なお、増やしすぎるとCTDを食らうので注意！

ミッションエディター ～実践編Ⅰ～に続く。

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