14TP

Last-modified: 2024-04-27 (土) 23:05:57

Tier4 ポーランド 軽戦車 (読み:チテルナシチェテープー)

14TP_0-min.PNG
↑ Bofors 2-osobowa + 37 mm Bofors wz. 37
14TP_2-min.PNG
↑ Wieża 14TP + 47 mm armata wz. 39
14TP_1-min.PNG
↑ Wieża 14TP + 40 mm auto. Boforsa

スペック(v1.10.0)

車体

耐久値520⇒550
車体装甲厚(mm)30/25/25
最高速度(前/後)(km/h)50/20
重量(初期/最終)(t)13.88/14.6
実用出力重量比(hp/t)19.18
本体価格(Cr)134,000
修理費(Cr)
超信地旋回不可
 

武装

名称(通常砲)発射速度(rpm)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力AP弾DPM精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
37 mm Bofors wz. 3720
⇒21.43
AP
APCR
HE
34
67
24
40
40
45
800
⇒857
0.362
⇒1.9
705
881
705
16011
800
10
70-8°/+20°
47 mm armata wz. 3915.38AP
AP
HE
62
92
24
75
75
90
1,1540.382885
1,106
885
7529
1,600
25
400
名称(機関砲)連射弾数/間隔(s)弾倉交換時間(s)弾種平均貫通力(mm)平均攻撃力弾倉合計攻撃力精度(m)照準時間(s)弾速(m/s)弾倉/総弾数弾薬費(Cr)重量(kg)俯仰角
40 mm auto. Boforsa2/0.46.5AP
APCR
HE
52
85
23
50
50
60
2000.42.5829
1,036
829
4/9217
1,200
15
470-8°/+20°
 

砲塔

名称装甲厚(mm)旋回速度(°/s)視界範囲(m)重量(kg)
Bofors 2-osobowa18/16/16353001,000
Wieża 14TP30/27/25383301,300
 

エンジン

名称馬力(hp)引火確率(%)重量(kg)
American la France "J" V-12M25020510
PZInż R.W.A.28020550
 

履帯

名称積載量(t)旋回速度(°/s)重量(kg)
C.L.P.14.5454,200
14TP15.3504,200
 

無線機

名称通信範囲(m)重量(kg)
N2 M30050
N2 S350100
 

乗員

1Commander(Loader)2Gunner3Driver4Radio Operator
 

拡張パーツ

改良型換気装置Class3装填棒×砲垂直安定装置×改良型旋回機構×改良型照準器×追加グローサーClass3
改良型無線機×車長用視覚システム×改良型モジュール構造×改良型装甲材Class3内張り装甲×
 

隠蔽性

非発砲発砲時
静止時16.02%⇒16.61%4.34%
移動時16.02%⇒16.61%4.34%
 

派生車両

派生元10TP(LT/3,250)
派生先25TP KSUST II(MT/11,930) / DS PZInż(MT/13,230) / SDP 40 Zadymka(TD/11,830)
 

開発ツリー

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37 mm Bofors wz. 37
(初期/2,200)
Bofors 2-osobowa
(初期/2,100)
Wieża 14TP
(1,100/4,850)
40 mm auto. Boforsa
(1,150/22,700)
47 mm armata wz. 39
(1,400/24,000)
SDP 40 Zadymka
(11,830/360,000)
N2 M
(初期/200)
N2 S
(100/610)
25TP KSUST II
(11,930/372,000)
American la France "J" V-12M
(初期/12,000)
PZInż R.W.A.
(1,450/18,500)
DS PZInż
(13,230/365,000)
C.L.P.
(初期/1,900)
14TP
(1,050/4,700)
 

車両に関する変更履歴

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v1.1.0新規実装
v1.9.037 mm Bofors wz. 37の総弾数を80発から160発に変更
40 mm auto. Boforsaの総弾数を60発から92発に変更
47 mm armata wz. 39の総弾数を50発から75発に変更
修理費用を35%ダウン
収益性を7%ダウン
Bofors 2-osobowa砲塔時のHPを350から520に変更
Wieża 14TP砲塔時のHPを360から550に変更
v1.10.0派生先車輌にDS PZInżを追加
v1.24.1派生先車輌にSDP 40 Zadymkaを追加

解説(v1.10.0)

  • 概要
    v1.1.0で追加されたTier4のポーランド軽戦車
    戦前、装甲部隊技術調査室(BBT Br.Panc.)*1で開発された14トン級試作戦車である。
     
  • 火力
    俯角は-8°とそれなりだが、いずれの砲でも貫通力不足に悩まされることになる。
    • 37 mm Bofors wz. 37
      7TPからの長い付き合いになる初期砲。
      精度・照準時間・発射速度は改善されたものの、単発火力40・APの貫通力34mmと根本部分がまるで話にならない。
      低単発ゆえにDPMはたった800というこのTierでは前代未聞の低さで、おまけに砲塔を換装しない限りこれしか積めないというあまりにも悲惨な代物。これにはスチュアートも苦笑い。
      この砲では格下軽戦車や駆逐戦車、あるいは同じ初期砲塔の14TPと戯れることぐらいしかできないため早急に砲塔共々取り換えたい。
       
    • 47 mm armata wz. 39
      47mm戦車砲。単発75とTier4軽戦車としては高めで、10TPの47mm砲のネックだった課金弾の貫通力も若干改善されている。
      しかし、通常弾の貫通力は例によって不足しており、リロードの遅さからDPMも大して改善していないのが辛い。この車輛で搭載できる砲の中では、貫通力が最も高いため、最終砲の候補になる。
       
    • 40 mm auto. Boforsa
      1クリックで2発発射される仕様の機関砲で、Cruiser IVのQF 40 mm Mk. VI Boforsに近い性質を持つ。
      ……が、不足している貫通力・2.5秒という長い照準時間・機関砲なのにたった92発の総弾数などの欠点があり、大半の性能があちらより見劣りしている。
       
  • 装甲
    軽戦車らしく頼りなく、10榴が直撃した場合には貫通する危険性も高い。
    耐久値はTier4の中で高めではあるが、大して影響はない。
    • 砲塔
      初期砲塔は10TPからの引継ぎであり、防盾以外は全周16mmと非常に薄い装甲もそのまま。砲の換装の兼ね合いもあり真っ先に取り換えたい。
      換装すると10mmになった天板以外は30mm~26mmと大分マシになるが、それでも薄いことには変わりない。
    • 車体
      正面装甲は30mmの垂直装甲・16mmの上面傾斜部・12mmの下部傾斜部の3面で構成されており、向き合った状態では軽戦車の砲弾すら弾くことは困難。
      側面装甲は25mmの垂直装甲とこちらもあまりアテにならないが、10TPの弱点だった切り欠き部は無くなったため昼飯はやりやすくなっている。
      後部装甲は最も面積が広い上面傾斜部が12mmと非常に薄く、25mmなのは下部の一部だけなので全くあてにならない。
       
  • 機動性
    極端に悪いわけではないが、軽戦車としては物足りないレベル。AMX 40に比べれば大分マシとは言え、砲塔の旋回速度が、LTとしては遅いため、積極的に機動戦を仕掛けるのは難度が高い。
    偵察や接近戦用ではなく移動用の足と割り切ろう。
     
  • その他
    • 偵察
      隠蔽性は悪くない値だが視認範囲はT-80と並んで同格軽戦車ワーストで、通信範囲はAMX 40をも下回る単独ワーストとこちらの性能も低い。
      しかし、軽戦車としてはあまり機動性が良くないこともあり、偵察すらあまり向いていないのが実情。とはいえ、他に何が出来るかと言われると言葉に詰まってしまうのだが……。
       
    • 開発
      10TPからは無線機を引き継げる。
      前述の通り初期砲ではまともに戦える性能ではないため、まずは中間砲と改良砲塔の開発が必要なように見える。……が、初期履帯では中間砲+改良砲塔を積むことが出来ず、これらを積むためには改良履帯か改良型装甲材が必須になる。
      中間砲+改良砲塔+改良履帯を開発するには3,300の経験値が必要になるが、できればフリー経験値を投入してでも開発を急ぎたい。
       
  • 総論
    同格軽戦車が様々な個性を手に入れる中、満遍なく全性能が低いというどうしようもない個性を手に入れてしまった軽戦車である。
    頼みの綱の単発火力もM5A1 Stuartに並ばれているうえに貫通力では大差をつけられ、DPMも微妙なので万全な状態の同格軽戦車とかち合うと大抵の場合力負けしてしまう。
    機動力や偵察性能もそれほど高くなく、本車だけでできる事は極めて限られているため、前身以上に味方に協力し、味方に頼る立ち回りを要求される。
    苦行として有名なアヒルですら格下相手に無双できる強みがあるのだが、本車輌に関して言えば本当に何も強みが無く、絵に描いたような器用貧乏である。
    しかも中・重戦車ルートの分岐点という面倒なポジションに鎮座しており、普通にプレイすると苦行期間が無駄に長くなってしまうというオマケ付き。
    良くも悪くも史実マニアや上級者が戯れで使うような影の薄い苦行軽戦車であり、設計図やフリー経験値を活用する事も視野に入れたい。

史実

14TP(ポーランド軍14トン戦車)は10TPの装輪走行機能を廃し、代わりに装甲を強化した試作戦車である。

アメリカの発明家ジョン・W・クリスティーが開発したクリスティー戦車に着目したポーランドは、アメリカに担当官を送り交渉したが入手する事は叶わず、数少ない資料を元にポーランド流クリスティー戦車である10TPの試作車を苦労の末、完成させた。
しかし、走行試験を重ねた結論は「装輪走行機能は戦車の構造を複雑にするだけで実用性に乏しい」というものであった。協議の末、10TPとは別に装輪走行機能を廃止し、代わりに装甲を増厚し強化した車輌を開発する案がまとめられ、1939年初頭に14TPの開発が開始された。

複雑な装輪走行機能を放棄した結果、車体をより強化する事が可能となり、装甲強化による重量増に対応できるようになった。一方、10TPに使われたアメリカン・ラフランス製V12型4ストロークガソリンエンジン(250馬力)では出力不足になると考えられた。国産のエンジンPZInż R.W.A.ガソリンエンジン(300馬力(予定))を使用する事も検討されたが、このエンジンは開発中であったため、ドイツの3号戦車4号戦車などに搭載されたマイバッハ製HL108 V12エンジンを候補として選んだ。ポーランドの技術者達はエンジン購入のためマイバッハと交渉を重ねた。しかし、HL108を入手する事はできなかった。(恐らくナチスの妨害があったものと思われる。)

14TPの試作車は1939年9月のドイツ軍のポーランド侵攻の時点で、約60%完成していたと言われる。しかし、ドイツ軍に鹵獲される事を危惧した技術者の手によってエンジンのない試作車は破壊され、仕様書、設計図も処分された。
14TPは先に開発されていた10TPとともに、実用化を果たす事なく激動の歴史の中へ消えていった。
5nxCJo9_R.jpg

Tank Encyclopedia(英語)
14TP Wikipedia(ポーランド語)

情報提供

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マスター(M)バッジ報告専用スレができましたのでそちらへお願いします
使用感や装備など、アーカイブスペック解説に表記されています。

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*1 Biuro Badań Technicznych Broni Pancernych