Roma

Last-modified: 2023-01-24 (火) 18:23:30

1943年 イタリア共和国 戦艦 ローマ

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イタリアツリーの高ティアプレミアム戦艦。
元々はヴィットリオ・ヴェネトとして実装されていたが、Ver.2.00.047にて通常ツリー艦としてネームシップであるヴィットリオ・ヴェネトが実装されたため、それに伴って本艦は名称変更とプレミアム艦化がなされた。
航続距離が駆逐艦並みに短い代わりに優れた攻防力を誇り、フランスのリシュリューやドイツのビスマルクと並ぶ欧州最強クラスの新鋭戦艦だったが、イタリア海軍の燃料事情と艦隊保全主義もあり、大戦中に真価を発揮する機会に恵まれることはなかった。
リモデリングの結果、何だかやたらと美麗かつ細かいグラフィックとなった

他画像

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迷彩『Roma』。三番艦である戦艦ローマに施された史実迷彩の再現。非常に美しい。
効果は主砲装填時間-5%、およびスキル「予備砲弾装填」のクールタイム-10%。
とにかく装填時間が最大の弱点であるローマにとっては貴重極まる効果なので、やや値段は張るが購入はしておいた方が良い。

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回避運動中のローマ。

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リモデリング後とリモデリング前。ディテールの差は歴然である。

基本性能

※括弧がある欄は【改修後の数値(初期値)】

年代1943国家イタリア
艦種戦艦対潜
耐久値35437(33750)戦闘成績(BR)465
無装甲排水量(t)23016無装甲速力(kt/h)37.3(34.5)
基準排水量(t)41376最大速力(kt/h)30.1(27.8)
最大排水量(t)45963最大舵角42.9(38.0)
可視距離(km)26.8(24.6)絶対視認距離(km)-
アンロック費3750G購入費用1000S

装甲防御

※単位はインチ(in)表示
※史実/技術ツリースペック準拠の場合。購入時は無装甲状態

防御区画前部中部後部装甲重量(t/0.1in)
甲板部6.46.46.430
舷側部14.014.014.030

搭載武装

※購入時は非武装状態

主砲名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)貫通力基本弾数(HE/AP)
1~3アンサルド社製 1934年型 50口径 38.1cm 三連装砲150042.0405169590120/120
OTOメラーラ社製 1939年型 50口径 38.1cm 三連装砲150044.6468171994120/120
副砲名称火力射程
距離
(km)
装填
速度(s)
旋回
速度(°/s)
重量(t)貫通力基本弾数(HE/AP)
1~41936年型 55口径 15.2cm OTO社製 三連速射砲60026.015720260360(AA)/360
5~161939年型 50口径 9cm OTO社製 単装砲35020.05133150400(AA)/400
1939年型 40口径 6.5cm 単装砲25010.83.5153160400(AA)/400
1~161936年型 50口径 12cm OTO社製 連装砲47018.25.5103550400(AA)/400
1937年型 45口径 13.5cm OTO社製 単装砲53019.6498350600(AA)/600

艦載機

※購入時は未搭載
※最大搭載数3機、パイロット数3名。

機種名称耐久攻/防航続時間
(sec.)
巡航速度
(km/h)
海面視界
(km)
空中視界
(km)
機体重量
(t)
格納庫容量装備火力装備重量
(kg)
艦戦Re.2000-C535125/3658905306.26.22110100kg C-15 対潜爆弾450×2191×2
水偵IMAM Ro.4345025/580152030213.513.83100220lb 爆弾650×2100×2
100kg C-15 対潜爆弾450×2191×2

部品改修

改修段階火力索敵速度装甲
照準システム(主砲射撃精度+5%)新型望遠レンズ(望遠鏡拡大倍率+20%)ボイラー(巡航速度+5%)ダメージコントロールシステム(スキル『応急修理』アンロック)
砲塔旋回装置(主砲旋回速度+13%)電波探信儀(理想発見距離+9%)方向舵(転舵反応時間-14%)側面装甲帯(被雷ダメージ-15%)
予備砲弾装填
(スキル『予備砲弾装填』アンロック。
「OTOメラーラ」社製主砲装備時、使用することで再装填時間-60%)
精密探信儀(強制発見距離+6%)舵輪(最大舵角+13%)対空自動計算(自動距離計算)
新式徹甲榴弾(徹甲弾ダメージ+5%)水中聴音機(水中聴音機アンロック+2.1km)変速機(加速性能+10%)高品質装甲(徹甲弾被弾ダメージ-5%)
強化弾頭(装甲貫徹力+5%)×ボイラー(巡航速度+3%)船体強化(HP+5%)

立ち回り

高速タイプの戦艦としてはかなり重装甲にできるが、後述する主砲の欠点を考えると同格・格上との真っ向勝負はあまり推奨できない。
基本的には先ず可視距離の長さと優速を活かした遠距離砲戦で敵戦艦に一方的な打撃を加え、その後に接近・撃破を狙う戦い方を心掛けよう。同じ欧州艦でもリシュリュービスマルクのように最初から突撃ないしは接近戦に持ち込む戦法を取ると、装甲を積み増ししていても呆気なく沈められてしまうことも多い。
巡洋戦艦ほどではないにせよ自慢の快速を活かした巡洋艦狩りや空母追撃などもこなせる器用さがあるため、敵戦艦を引きつけた後に転舵・逃走し味方の援護に戻るといったトリッキーな動きも可能。
戦況把握を怠らず、どう動くのが適切か考えよう。

主砲

三連装砲を2種類から選んで搭載可能だが、どちらも極めて癖が強い。

ヴィットリオ・ヴェネトの主砲でもある「アンサルド社製」の38cm砲はダメージ・貫通力・集弾率が高いレベルで纏まっており、15インチ級主砲としては非常に優れた砲性能を誇る。特に貫通力は素の状態で90、部品開発を行えば94と同格主砲の中でもトップクラス。
しかしその代償に装填速度はコロラド級と並んで40秒と非常に遅くこれでも史実より若干速めなのだが、また遠距離砲撃を行うと集弾率に疑問を感じるレベルで弾が前後左右にバラけてしまう。こちらも部品開発や乗員である程度短縮はできるものの、30秒の壁は越えられない。
また、この主砲を搭載すると部品開発で取得できる特殊スキル「予備砲弾装填」が使えなくなってしまう。

そしてプレミアム艦化と併せて引っ提げてきたもう一つの主砲、専用の「OTOメラーラ社製」38cm砲はとんでもなくピーキーな代物。
貫通力は素の状態でも94、部品開発を行えば98。砲旋回速度は巡洋艦並みの8度/秒、射程は44kmを超え、集弾性も良好。紛れもなく15インチ級では最強の主砲である。
しかしながら、装填速度に関してはなんとデフォルト状態で46秒もかかり全戦艦主砲中堂々の最下位
まともに戦っていては撃ち負けてしまうので、「予備砲弾装填」スキルを開発し活用することが前提となる。うまく使いこなせさえすればDPMでは同格戦艦と遜色ない値を出すことができ、小型艦に接近された際にも連続で強烈な打撃を叩き込むなど他の戦艦では不可能な戦い方もできる。

いずれにせよ、他の戦艦以上に砲撃を外した際の隙が大きくなるため射撃機会は逃さず、撃つ際は必中を心掛けるようにしよう。

副砲

そこそこのダメージを出せる三連装6インチ砲を片舷二基ずつ装備可能。駆逐艦などへの対処は基本的にこの砲で行うことになるが、装填時間は長めであり、精度もそこまで高いわけではない。
3.5インチ単装砲も片舷六基ずつ装備しているが、こちらのダメージ量はあまり高くないため、放火用と割り切った方が良い。
2017年12月のアップデートによってアクィラザラオリアーニの三隻のイタリア艦が追加され、それに伴って小口径砲の選択肢が増えた。
これにより副砲塔・高角砲塔に同一種の砲を装備することが可能となり、命中精度及び連射性を飛躍的に高くすることができるようになった。

おすすめ砲

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副砲の中でもオリアーニの主砲である135ミリ砲は威力・弾道・連射性が優れており、片舷8基の装備スロット全てに装備可能。
門数が16門になり、同世代の戦艦の副兵装の中でも突出した火力になる。
弾道が高い放物線を描くため甲板に命中しやすく、更に島の陰に隠れた相手に対し命中弾を期待できる。
近距離戦での命中率も比較的高く、榴弾だと火災の発生率も必然的に高くなる。さらに装甲を破壊された相手に対しては耐久値をゴッソリ削ることができる。
対駆逐艦から対戦艦、更に対空砲火まで、中近距離戦と対空戦闘で真価を発揮するオールラウンダーな砲なのでオススメである。

史実装備に拘らないのなら副砲スロット全てに装備可能な口径の砲に統一することをお勧めする。

航空兵装

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Ro.43
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Re.2000-C

水偵Ro.43、もしくは陸上戦闘機Re.2000-Cを搭載可能。最大搭載機数は3機。
Ro.43は複葉機のため鈍足だが機動性に優れており、さらに視界も非常に広いのが特徴。(実は零式観測機を巴戦で撃墜できるが、火力が皆無に等しいため時間はかかる)

Re.2000-Cは純粋な戦闘機であり、空戦能力は高いが観測射撃はできない。また、陸上機なので発艦させた後は回収不能である。敵水偵の迎撃に使うのが良いだろう。

艦載機はどちらも対潜爆弾を装備できるが、ヴェネトの対潜ソナーの性能では敵潜水艦を探知できた時にはほぼ手遅れである。気休めと思っておこう。
いずれにせよ1機ずつしか上げられないので、対空砲火や敵航空機の攻撃には注意しよう。

対空

単装機銃片舷二挺ずつという悲惨な対空装備も今は昔。
リモデリングが成された結果、艦体全体に亘って対空機銃設備が追加され、史実同様の武装を手に入れた。
また、副砲が全て手動対空砲火に適合しているので相応の弾幕を張ることが出来る。
とは言え、航空機を投弾前に薙ぎ倒せるほど優秀なわけでもないので、狙われていると感じたらすぐさま味方のエアカバーの下に戻るべきである。

装甲

史実準拠の状態では甲板6.2インチ、側面14インチとそこそこの厚みを持つ。比較的装甲が軽めであり、排水量目一杯まで張るとかなり硬くできる。
ただし満載ではボイラー開発を行なっていない場合、自慢の機動力が損なわれて航空機に狙われた場合に著しく回避が困難になることは承知しておこう。

機動性

装甲を史実レベルまで搭載しても、全くの未改装状態で28ノット弱は出すことができる。部品開発を完了すると30ノットを発揮可能で、満載しても28ノットは割り込まないと相当な高速艦である。
また、舵の効きが速い上に旋回性能も戦艦としては比較的良い部類であり、中~遠距離雷撃を避けるのは然程の難事ではない。舵を切った際の速度低下も比較的抑えられている。
弾薬を減らしつつ装甲を調整すれば、実質的な防御力をさほど損なわずに30ノットの大台に載せることもできる。このため高速戦艦運用の実用性はかなり高い。また、加速力も戦艦としては優れているため低速・停止時に敵艦から雷撃されても距離次第で回避可能。

総評

元来が高速であるため狙いにくく、加えて水準以上の防御力と高体力を併せ持っているため、一発や二発の被弾ではさして戦闘力に影響は出ない。同航戦からの丁字戦法にも持ち込みやすく、優位を確保すれば装填速度の遅さもある程度カバーすることができる。
得意な距離を維持できれば格上艦でも大損害を負わせられるだけのポテンシャルはあり、イタリア海軍最強戦艦の名に恥じぬ強さを見せてくれる優秀艦である。
前述したように主砲の癖がとても強いものの、それ以外は全体的に高レベルかつ素直な性能で纏まっているため、乗りこなせれば高い戦果を約束してくれるだろう。


歴史背景

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写真は戦艦ローマ

ヴィットリオ・ヴェネト級戦艦は1936年から1943年ごろにかけて建造されたイタリア海軍当時の最新鋭の高速戦艦である。
ドイツ海軍のビスマルク級とフランス海軍のダンケルク級と同時期に設計・建造されている。
また、本級の登場によってフランス海軍がリシュリュー級戦艦を建造するきっかけにもなった。

高初速のOTO社製50口径381ミリ三連装砲を三基装備しており、その威力は列強の16インチ級艦砲に引けを取らなかったと言われている。
また、三番砲塔は艦尾の航空甲板にある航空機を砲撃の際に発生する爆風や衝撃波から守るためにやや高めに配置している。
舷側装甲には中空の円筒型構造物を配置する、いわゆるプリエーゼ方式を採用していたのが特徴であり、その美しい艦形とともにイタリア海軍の象徴として地中海に君臨した。
装甲は280ミリの装甲板に76ミリの装甲板を貼り合わせた複合装甲のような構造になっており、これによって数値上は350ミリほどの装甲を持ったことになる。
本艦の航続距離は戦艦としてもかなり短い4000海里ほどである。しかし、それは地中海の中での行動に運用目的を絞り込んだ上での設計であったためである。そのため、第二次世界大戦終結後にイタリア共和国が設立され海軍が復活した際、その足の短さのために旧式の弩級戦艦よりも早く退役している。
同型艦は4隻。うち3隻が竣工、1隻のみ進水した段階で建造中止になっている。
竣工
・ヴィットリオ・ヴェネト
・リットリオ(連合国軍に降伏後イタリアに改名)
・ローマ
未成
・インペロ


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