Tutorials/Basic Training Air Operations, 1983

Last-modified: 2024-08-12 (月) 13:01:31

Basic Tutorial三部作

旧CMANO収録の航空戦チュートリアル(Basic Tutorialのシナリオファイルダウンロードはここから).

空対空戦闘+敵防空網制圧+各種対地兵装による対地攻撃を含み,なるほどFlight/Strike Tutorialを一通りやった後でないと各航空機の役割分担に苦労するかも.なぜこれだけ2013年じゃないんだ?

目次

シナリオ基本情報

1983年2月21日,1700Z/0900L
DB3000
4時間
米ネヴァダ州 ファロン海軍航空基地周辺
CVW-15, Red Force

全体図(ネタバレ!)

BTAOmap.JPG
左上がファロン基地,右下がB-17射爆場(ファロン基地の実位置を示すユニットマーカーは消してある)
BTAOmaprelief.JPG
Reliefマップオーバーレイ表示
b17rangetext.jpg
B-17射爆場周辺(カスタムオーバーレイを有効にした)

ファロン基地~B-17射爆場間の距離が約100nm.

シナリオ内メッセージ

Phase Iメッセージ

フェイズI:航空機の準備

 マップ上にあるNAS Fallon飛行場を選択すると,ユニットステータスパネルに"Aircraft: 40/72"というボタンがあるからこれをクリックして航空機管理画面を開く.画面内各航空機タイプ名の左側にある+(プラズマーク)をクリックすると基地内にある個々の航空機が表示される.航空機とそのロードアウトリストを確認する.攻撃任務に参加する航空機は戦闘用あるいは支援用ロードアウトを装備して準備完了している.その他の航空機は使用不可 (unavailable)に設定されている.

 飛行場には長距離空対空ミサイル (AAM)を装備したF-14Aトムキャット戦闘機,攻撃任務用に様々なタイプの爆弾を搭載したA-6Eイントルーダー攻撃機,敵防空網制圧任務 (SEAD)用に対レーダーミサイル (ARM)を装備したA-7Eコルセア,さらにそれぞれTV誘導滑空爆弾と無誘導爆弾を搭載したスタンドオフ攻撃用,地上攻撃用のべつのA-7Eコルセアがいるのがわかる.

 ロードアウトを変更することも可能だが,これには乗組員に再度ブリーフィングを行い,作戦計画を調整しなおし,弾薬庫から兵装を出してきて組み立て・試験・航空機への搭載などの作業を行わなくてはならない.したがって今のところはロードアウトをそのままにしておくことが推奨される.

Phase IIメッセージ(長ったらしいので分割)

フェイズII:戦闘機

 まず最初にF-14Aトムキャット戦闘機を離陸させる.F-14はミッションに編入してコンピューターに任務を自動遂行させるか,あるいはコースをプロットし速力を設定して手動で飛行させることができる.

ヒント:

  1. このタスクを完了するにはミッションエディターで対空戦 (AAW)哨戒ミッションを作成する.

基準ポイントの選択・生成

 対空哨戒ミッションでは基準ポイント (RP)を使用して哨戒するエリアを指定する.このためには目標エリアの近く,戦闘機を行動させたい場所に新しくRPを生成する必要がある.
現在選択中のRPを非選択状態にしてから使用するRPを選択するか,Define Area機能を使用して独自の領域をを指定する.

 すべてのRPを非選択にするには,左クリックドラッグにより現れる選択ボックスにより [選択状態の] 各RPを再選択する.非選択状態のRPは灰色の×マークとして表示される.

 次に複数のRPを左クリックドラッグにより選択状態にし,哨戒するエリアを指定する.選択状態のRPは金色のダイヤモンドとして表示され,さらにRP名が白字で表示される.

 Ctrl+右クリックで独自のボックスを作成することができる.ドロップダウンメニューが現れたらDefine Area - Rectangleを選択し,左クリックドラッグでゾーン作成したいエリアを選択すると選択状態のRPが4つ生成される.

ミッションの作成・ユニット編入

 次にUI上部のMissions + Ref. PointsドロップダウンメニューからAdd new missionを選択する.

 New Missionダイアログが現れたらミッション名を入力し,ミッションクラス(Patrol),ミッションタイプ(AAW Patrol)を選択してOKボタンを押す.
 
 Mission Editorダイアログが現れたら,画面左上のMissionsリストからミッション名を選択して,戦闘機を編入したいミッションを選択する.選択されたミッションはミッション名が強調表示される.

 [訳注:本チュートリアルのテキストは初期バージョンのCMANO向けに書かれていたので現在のCMOとはボタンの位置や名称が異なっているから適宜置き換えた.取り消し線部分がもとの文章である]

 準備完了状態のF-14戦闘機を選択するには画面右側 画面中央上側にあるUnassigned Unitsリストから航空機タイプ,あるいは個々の航空機ユニット名の左側にあるチェックボックスを選択状態にし,左矢印 下矢印ボタンをクリックしてこれらのユニットをUnits assigned to missionリストに移動させる.これで作成した対空哨戒ミッションにユニットが編入された.

ミッション詳細設定

 Mission Editorダイアログ内にあるMission Doctorine, EMCON, WRA(交戦規則・センサー使用設定・兵装使用設定)ボタンをクリックする.EMCON Settingsタブを選択してInherit from Parentチェックボックスを非チェック状態にする.それからRadarをActiveにして,F-14が持つ高性能レーダーを使えるようにする.さらにRTB when Wihnchester optionがYesであり,航空機がミッション関係の兵装を使い切ったら基地に帰還する設定になっていることを確認する [Weapon stateドクトリン.空対空ロードアウトの標準設定はShotgun - 長距離ミサイルを一定数使い切ったら基地に帰還するのでいじらなくてよい].

最後に,[Mission EditorダイアログのPatrolタブで] 1/3rd Ruleオプションを忘れずに非チェック状態にしてすべての航空機を離陸するように設定する.

ミッションの詳細設定が完了したらMission Editorダイアログを閉じる.

ゲームを開始し(F12キー スペースキー),航空機が離陸するのを待つ.

UI画面

2. UIは航空機が行動している周辺環境について有益な情報を与えてくれる.マウスデータブロックには[カーソル位置の]現在の時刻,天候,地上勾配等の情報が表示される.ある地点から別の地点への距離を測るにはCtrl+Dキーを押してから起点をクリックし,マウスポインターを移動させて距離と方位を計測する.新しい起点を選択するには再度左クリック.距離方位ツールを終了するには再度Ctrl+Dキーを押すか,Escキーを押す.

 明るい赤円は,静止目標(速力0kts)に対する空対空兵装の最大射程を示している.白い円弧は空対空レーダーの有効範囲を示す.空対空兵装の射程は,目標の速力と高度に応じて急速に減少することに注意する.通常の場合,ミサイルの射程は高度20,000フィートごとに半減するので,40,000フィートで最大射程40nmのミサイルは20,000フィートで20nm,海面 (SL)では10nmの射程となる.

3. Sensorダイアログ (F9ホットキー)を参照して航空機がどんな種類のセンサーを搭載しているのか,それらの最適な使用法を確認する.

4. 航空機の行動を完全に制御したい場合,手動で操作することも可能である.主導で航空機を飛行させるための詳細な手順については本チュートリアルフェイズV,Flying under manual control [ないんですけど…]を確認する.

Phase IIIメッセージ

フェイズIII:空対空戦闘

 トムキャットが離陸してレーダーを使い始めると,BOGEYという名称の未確認航空機を発見する.ミッションに編入されている場合,戦闘機は自動でBOGEYに近づいて会敵する.手動でレーダーの使用を切り替えるにはセンサー使用設定 (EMCON)を切り替える必要がある.単独の航空機あるいはグループを選択してからF9を押しUnit sensorウィンドウを開く.

 ミッションに編入されている場合,航空機はBOGEYに対して自動で攻撃を行う.手動制御下の場合は,攻撃を行わせるユニットかグループを選択してF1キーを押すことで目標への自動攻撃を命令することができる.次に一つあるいは複数の目標を選択するとこれらは自機の目標リストに追加される.あるいはShift+F1キーを押してWeapon allocation windowをひらき手動で目標に対し兵装を割り建てる.単独の航空機あるいはグループを選択してから右クリックしてAttack Optionsを選択し,希望のオプションを選択することもできる.ここでIgnore plotted course when attackngフラグに注意する.このフラグが有効になっている場合航空機は現在のウェイポイントを無視し,最も近い目標へと攻撃に向かう.

 F-14Aトムキャットが搭載するTVカメラ装置 (TCS)は肉眼の最大10倍の距離から空中目標を識別できる.晴天下,戦闘機大の目標に対しては通常12-15nmから発見できる.味方への誤射あるいは中立目標への攻撃を防止するため,兵装使用設定 (WCS)は射撃前に航空コンタクトを識別しなくてはならないと規定している.しかしこの場合F-14は射撃する前に目標まで相当接近しなくてはならないため,優れた長距離兵装を持っているにもかかわらず不利な状況に置かれることになる.

 近くに中立ユニットがいないということが絶対確実だという場合,航空機に未確認コンタクトを敵軍と同じようにして攻撃を許可することもできる.単独またはグループの航空機を選択し,右クリックしてUnit/Group Doctrine + EMCONを選択する.次にWeapon Control Status (WCS), air contactの項目をFREEに設定すると,友軍であると確認されていないすべてのコンタクトに対し発砲する.ミッションエディターからミッション自体についてこのオプションを設定することも可能である.

 陣営すべてのユニットについてこの設定に変更するには,Game - Side Doctrine, EMCON. WRAを選択する.ミッションあるいは単独ユニット・グループのDoctrine, EMCON and WRAを個別に変更しない限り,ここでの変更はすべてのユニットに適用される.

 Exclusion Zone(敵対ゾーン)を作成して,このエリア内に入ったすべてのコンタクトを敵軍として識別する自由射撃ゾーンを設定することも可能である.詳細についてはマニュアルを参照のこと.

Phase IVメッセージ(長ったらしいので分割)

フェイズIV:地上攻撃

敵軍飛行場の情報

 今回のアルファストライクに参加するすべての航空機を離陸させ,マップ上のRPでマークされたB-17射爆場へと進む.

目標となる建造物は飛行場,工場地帯 (industrial target),ミサイル組み立て場 (missile assembly site)の三つである.これらの目標は地対空ミサイル (SAM)や対空砲 (AAA) [あるのか?]などさまざまな防空システムによって防御されている.

滑走路,駐機場,対爆航空機シェルター (HAS)のような移動しない地上建造物の位置は事前にわかっており,時間進行・停止ボタンを押すと自動でマップ上に表示される.半移動式のSAM陣地も同様に表示され,ミサイル陣地が夜間の間に移動していなければ比較的簡単に攻撃することができる.移動式防空ユニットは,その正確な位置が不明なため制圧することがはるかに難しい.これらのユニットを掃討するときは注意のこと.

攻撃機の情報

 RED軍が持つ現代の防空兵器は非常に強力で,アルファストライクの主隊が到着する前に素早く制圧しなくてはならない.自軍のA-7EコルセアII攻撃機の何機かは,防空サイトの射撃指揮レーダーに向かい誘導されるAGM-45シュライク対レーダーミサイル (ARM)を装備している.固定式サイトについては通常の攻撃ミッションを作成することができるが,移動式サイトについてはSEAD哨戒ミッション(敵防空網制圧)を作成できる.航空機を手動で操作することも可能である.

 目標建造物はA-7EコルセアII軽攻撃機とA-6Eイントルーダー中攻撃機により攻撃することができる.一部のA-7Eはスタンドオフ攻撃が可能なAGM-62BウォールアイII滑空爆弾を搭載している.ウォールアイにはTVシーカーとデータリンクチャンネルがあり,目標の画像を発射母機にたいして送信する.滑空爆弾は高高度かつ目標より遠く離れた地点より投下して,ほとんどの近距離防空システムの射程外からの攻撃が可能である.ただしこれらの兵装は高価であるため配備数が少なく,可能であれば橋梁・軍事C3I目標・発電所など重要かつ高度に防御された地点目標に対して限定的に使用する必要がある.またTVシーカーを使用しているという点から,この兵装は晴天かつ昼間にのみ使用可能である.

べつのA-7EコルセアIIはMk82無誘導爆弾を搭載している.無誘導爆弾は安価であるため大量に使用できる.通常低高度・高速で投下し,爆弾を投下する航空機は目標の直上を飛行する必要がある.一部のA-6EイントルーダーもMk82爆弾を搭載しているが,コルセアIIよりも搭載数が多い.無誘導爆弾の命中精度は,投下高度および投下機の搭載する爆弾照準器・航行システムに大きく依存する.

もう一部のA-6EイントルーダーはGBU-10ぺイヴウェーIIレーザー誘導爆弾を搭載している.レーザー誘導爆弾は,投下機の搭載しているレーザー指示装置によって目標へと誘導され,中高度~高高度から晴天下でのみ使用できる.レーザー誘導爆弾は高価であり配備数が少なく,重要な目標に対してのみ使用されるべきである.

SEADミッション作成

ヒント:

  1. このタスクを完了するにはミッションエディターでSEAD哨戒ミッションあるいは地上攻撃ミッションのいずれかを作成する.

[以下の手順はPhase2メッセージのものとほぼ同じ]
手順:

 SEAD哨戒ミッションでは基準ポイントを使用して目標を捜索する大まかなエリアを指定する.まず現在選択中のRPを非選択状態にする.非選択状態のRPは灰色の×マークとして表示される.

次に新しくRPを作成してから左クリックドラッグして選択状態にし,哨戒を行いたいエリアを指定する.選択状態のRPは金色のダイヤモンドとして表示され,さらにRP名が白字で表示される.

Ctrl+右クリックで独自のボックスを作成することができる.ドロップダウンメニューが現れたらDefine Area - Rectangleを選択し,左クリックドラッグでゾーン作成したいエリアを選択すると選択状態のRPが4つ生成される.

 次にUI上部のMissions + Ref. PointsドロップダウンメニューからAdd new missionを選択する.

New Missionダイアログが現れたらミッション名を入力し,ミッションクラス(Patrol),ミッションタイプ(SEAD Patrol)を選択してOKボタンを押す.
Mission Editorダイアログが現れたら,画面左上のMissionsリストからミッション名を選択して,戦闘機を編入したいミッションを選択する.選択されたミッションはミッション名が強調表示される.

画面中央上側にあるUnassigned Unitsリストから航空機タイプ,あるいは個々の航空機ユニット名の左側にあるチェックボックスを選択状態にしてAGM-45シュライクミサイル装備のA-7EコルセアII軽攻撃機を選択し,左矢印 下矢印ボタンをクリックしてこれらのユニットをUnits assigned to missionリストに移動させる.これで作成したSEAD哨戒ミッションにユニットが編入された.

1/3rd Ruleオプションを忘れずに非チェック状態にしてすべての航空機を離陸するように設定する.
Mission Doctorine, EMCON, WRA(交戦規則・センサー使用設定・兵装使用設定)ボタンをクリックする.EMCON Settingsタブを選択してInherit from Parentチェックボックスを非チェック状態にする.それからRadarをPassiveにして,レーダー逆探装置によりコルセアIIの位置がわからないようにする.さらにRTB when Wihnchester optionがYesであり,航空機がミッション関係の兵装を使い切ったら基地に帰還する設定になっていることを確認する

 SEAD任務航空機の離陸準備が完了した.つづけて攻撃機にたいする攻撃ミッションの作成を行う.

攻撃ミッション作成

 Red air baseの周辺にズームしてから,数字キーパッドの9キー・Page Up (PgUp)キー・あるいはVキーを押してユニットビューに切り替える.ユニットビューへの切り替えはMapメニューからSwitch to UNIT viewをクリックしても行える.グループビューに戻すにはこれらのキーを再度押す.

つぎに攻撃を行いたい地上施設を一つ選択するか,左クリックドラッグで複数の地上施設を選択する.別々の攻撃機で別々の目標を攻撃したい場合,目標ごとに個別のミッションを作成することが推奨される.

次にUI上部のMissions + Ref. PointsドロップダウンメニューからAdd new missionを選択する.Strike Mission, Land Strikeを選択してミッションを作成し,航空機を一つ以上編入する.

以上の動作を必要な目標ごと・航空機ごとに繰り返す.

ゲームを開始し(F12キー スペースキー),航空機が離陸するのを待つ.

2. 航空機の行動を完全に制御したい場合,手動で操作することも可能である.主導で航空機を飛行させるための詳細な手順については本チュートリアルフェイズV,Flying under manual control [やはりないんですけど…]を確認する.

Phase Vメッセージ

フェイズV:支援ミッション

 戦闘機と攻撃機はE-2Cホークアイ空中早期警戒機,EA-6Bプラウラー レーダー・通信妨害機,KA-6Dイントルーダー給油機による支援を受けることができる.

 E-2Cホークアイ機については,複数のRPを追加した後で新しく支援ミッションを作成する.Mission Editorダイアログが現れたら,利用可能なホークアイをすべて編入して1/3ルールを有効にしておく.つぎにMission Doctrine, EMCON, WRAボタンをクリックし,EMCON Settingsタブを選択してInherit from Parentチェックボックスを無効にする.さらにRadarをActiveに選択して,ホークアイが哨戒中レーダーを使用できるようにする.

 同じことをEA-6Bプラウラー機についても行い,ただしレーダーを使用する代わりにOECM(攻撃的電子対抗手段,つまりレーダー妨害装置)をActiveに選択する.

 KA-6Dイントルーダー給油機については,基地と目標との間に新しくRPを追加して同じように支援ミッションを作成する.支援ミッション中の給油機は近づいてきた航空機に対し自動で給油を行う.

以下攻略ガイド

自軍 (CVW-15)

  • ファロン基地(実際の位置だとB-17射爆場に近すぎるため75nm北西に移動してある,実位置を示すユニットマーカーもあるがフレーバー要素)

整備中で使用不可な機体は省略.シナリオ期間は4時間しかないので再出撃はできない一発勝負である

戦闘機・攻撃機

F-14Aがもっぱら空対空戦闘担当で,SEAD装備のA-7Eが地対空ミサイルとレーダーの攻撃担当,その他のA-7E・A-6Eが対地攻撃担当.

  • F-14A/空対空装備*12
    AIM-54*4,AIM-7*4,AIM-9*2搭載.空戦能力についてはもう改めて書く必要もない位つよつよだが,20mmバルカン砲は別として対地攻撃能力は皆無である
  • A-7E/無誘導爆弾装備*4
    Mk82爆弾*18搭載.
  • A-7E/SEAD装備*6
    AGM-45Bシュライク*2,CBU-59/Bクラスター爆弾搭載.
  • A-7E/誘導爆弾装備*4
    AGM-62Bウォールアイ*2搭載.
  • A-6E/無誘導爆弾装備*4
    Mk82爆弾*22搭載.
  • A-6E/誘導爆弾装備*4
    GBU-10B/EペイブウェーII*4搭載.

支援機

KA-6Bが給油(もっともこの距離では必要なさそう),E-2Cがレーダーによる対空監視,E-6Bが電子妨害を担当する.

  • KA-6D給油機*2
  • E-2C早期警戒機*2
  • EA-6B電子戦機*2

敵軍

"B-17 Bominb Range"という名称の3つあるRP周辺に敵軍(以下このエリアを指してB-17射爆場という).
自軍の役割分担を明確にしておけば難しくない相手.

航空機:

  • MiG-23ML*2
  • MiG-21bis*2

地対空ミサイル・レーダー:

  • S-75/SA-2地対空ミサイル*1
  • S-125/SA-3地対空ミサイル*1
  • 2K12/SA-6地対空ミサイル*1
  • P-14/トールキングA早期警戒レーダー*1

それぞれのSAMは対レーダーミサイル等で誘導レーダーを破壊すると攻撃できなくなる.ただしSA-2・SA-3陣地にはさらに近接防衛用のSA-7がいて,至近距離ではレーダーなしでも撃ってくるので注意する.

地上施設

  • 模擬飛行場(滑走路・滑走路接続ポイント・耐爆航空機シェルター・駐機スペース・燃料タンク)
  • 各種名称の大型建造物

地上施設(地対空ミサイル・レーダー含む)をひとつ破壊するごとに100点獲得.500点で平均,1000点で小勝利,1500点で大勝利,2000点で圧倒的勝利.

シナリオ進行の概要

本シナリオではそれぞれ役割の異なる航空機を駆使して敵軍の防空網を突破し,攻撃機が邪魔されずに爆撃を行えるようにしなくてはならない.やることが多少複雑なのでそれぞれの段階に分けて作成すべきミッションも含め解説していく

1) F-14Aで敵戦闘機を撃墜し,制空権を確保する.E-2CとEA-6Bで支援.
2) SEAD装備のA-7Eで地対空ミサイルとレーダーを無力化・破壊する.
3) その他のA-7EとA-6Eで爆撃.

1) シナリオ開始~制空権を確保

シナリオ開始後自動発見の地上施設が表示されるが,これをいいことにすぐ攻撃機を向かわせると戦闘機に迎撃されるわ,地対空ミサイルを撃たれるわで潰滅がオチ.まずは目標周辺の敵戦闘機を掃討して制空権を確保しなくてはならない.F-14Aのための対空哨戒ミッションと,E-2C・EA-6Bのための支援ミッションを作成する.

  • B-17の手前(マーカーユニットがあるあたり,地対空ミサイルの射程範囲に入らないように注意)にRPを作成して対空哨戒ミッション.メッセージに従って1/3ルールを無効にしておく(有効にしておくと一度に2-4機ずつしか離陸しない).
  • ファロン基地の北西(南東だと敵戦闘機が近づきかねない)50nm周辺にRPを作成してAEW用の支援ミッション.レーダーを有効にする.
  • 同じくEA-6Bのための支援ミッション.OECMを有効にする.面倒ならE-2Cと同じミッションに編入してもいいがそれではEA-6もレーダーを使ってしまう.

それぞれミッションの設定が終わったら時間を進める.

航空コンタクト発見とその識別

 F-14かE-2が離陸すると,レーダーによりB-17の上空に複数の航空機を発見する.

 さてコンタクトを発見するのと同じくらい重要なのは,コンタクトの正体を識別することである.いったいこの連中は敵戦闘機なのか?それとも民間のセスナ機が飛行祭を開いているのか?あるいは着陸待ちの旅客機?いやいや自軍とデータリンクしていない友軍機なのでは?

 コンタクトの正体を識別するには,近づいて目視および視覚センサーによって目標を直接確認するのが一番手っ取り早い(少なくとも朝鮮戦争の頃まではそうしてた).しかしミサイルが登場して以来接近して目視確認には以下の問題がある.

  1. コンタクトに対し相当接近しなくてはならない.これは先制攻撃の機会を逃すだけでなく,もしコンタクトが敵機だった場合逆に攻撃される危険を伴う.
  2. 夜間や悪天候下で目視が効くと思うな.

 それではどうする?もちろん本シナリオを一回プレイすればこれらの航空機はMiG-23とMiG-21であることはわかるのだが,もっと「正当な」アクティブセンサーの使用を探知してセンサー名からユニットクラスを割り出す方法がある.本シナリオのMiG-23とMiG-21はレーダーを常時つけっぱなしにしているので,E-2CかEA-6Bを出していると各機の搭載するELINT装置により使用レーダーの名称,ひいてはユニットクラスがわかる.一方F-14のRWR装置ではレーダーの大まかな種類までしかわからない.こういうわけで空対空戦闘時には戦闘機のほかにAEW機やEW機も飛ばすことが強く推奨される.

 もっともF-14だけでも射撃指揮レーダーを搭載しマッハ1.6で自軍に突っ込んでくるのは間違いなく敵意を持った軍用機であることくらいは推定でき,このとき手動でコンタクトの陣営識別を切り替えることもできる.

BTAO-2.JPG
BTAO-3.JPG

このF-14すごいよ!さすがグラマンエアクラフトのお兄さん!(敵機撃墜)

いずれかの方法で航空コンタクトを敵軍と識別したら攻撃開始.敵軍もトールキングレーダーがこちらを発見して戦闘機を向かわせてくるのではやく撃墜する.
F-14は長射程かつアクティブレーダー誘導のAIM-54をもっているので先に攻撃できる…が,最大射程90nm近くから撃っても全然当たらないのでWRAの発射距離を1/2-1/3程度に調節するとよく命中する.

BTAO-1.JPG

あとはF-14で俺TUEEEする.自軍の損害ゼロ~1,2機くらいで敵機を全機撃墜できれば上出来.自軍の損害が多い場合ミッションに何らかの問題があると思われるので設定を見直してリプレイ(するほどでもないか?).

2) 敵防空網制圧(地対空ミサイル部隊に攻撃)

敵戦闘機を全機始末したら次はSEAD装備A-7の出番.B-17のRP三つを選択してSEAD哨戒ミッションを作成.

もうF-14の出番はないのでその辺で遊ばせてもいいし,極端な話B-17に突っ込ませてSAMを消耗させて
もいい…とまではいかなくても,SAMは何回か発射すると再装填に時間がかかるのでムダ撃ちさせるのは結構有効.SAMの射程3/4あたりでぶらついてるとミサイルを撃たれても回避しやすい.

A-7はレーダーを使っているユニットに対レーダーミサイル(AGM-45シュライク)を発射し,シュライクを撃ちきったらクラスター爆弾で爆撃してくれる.しかし敵軍のSAMも反撃してくるので,この段階がもっとも自軍被害が大きく1-2機のA-7は反撃を受けて撃墜されるかもしれない(特にクラスター爆弾使用時SAMに接近する際が最も危険).

クラスター爆弾でSAM部隊を完全破壊できれば良し,完全破壊できなくともシュライクが1-2発命中しているようなら誘導レーダーが破壊されているのでこれ以上ミサイルを撃ってくることはない(ただしSA-2・SA-3陣地は自衛用に携行式SAMのSA-7をもっているから真上を飛行しないよう注意).

3) 攻撃機で爆撃

 敵戦闘機と地対空ミサイルを片付けたらいよいよ攻撃機による爆撃を行える.A-7とA-6に対地攻撃ミッション.機種ごと・ロードアウトごと(無誘導爆弾とウォールアイ・ペイヴウェーでは攻撃方法が異なる)に個別のミッションを分けるとよかろう.

 何も考えなくても1200点ほどは獲得できるが,それ以上の得点を目指すならテクニックが必要.もっとも本シナリオは航空機の使い方を学ぶのが目的なので得点の大小は気にせずともよい.
滑走路や駐機スペースはゲームの仕様上完全破壊が不可能で,また耐爆航空機シェルターと燃料タンクは装甲レートが高く破壊困難なためほかの地上施設を優先して狙う.地上施設を全部破壊したら耐爆航空機シェルター(こちらのほうがDPすくない)の3-4個を狙って集中攻撃.無誘導爆弾は誤差が大きく,耐爆航空機シェルターを狙ってもほとんど損害を与えられないので地上施設を狙う.ウォールアイ・ペイヴウェーは耐爆航空機シェルターに3-4発命中させれば破壊できる.余ったら地上施設に落とす.

Steam掲示板には最大で1800-1900点とれたとの報告あり.そこまでいかなくても1300点以上ならよくできた.シナリオ終了後も攻撃機の準備完了を待って再攻撃すれば2000点はいける.

外部リンク

Youtubeプレイ動画

ニコニコ動画